最大で約80%のCO2排出量を削減
大成建設株式会社は、製造過程で発生するCO2排出量を最大で約80%削減できる天然石材調建材「T-razzo」を開発し、神奈川県横浜市戸塚区の技術センター実験棟のエントランスピロティと屋外階段に初適用したと、2019年7月5日に発表した。

コストと意匠性にも優れる
今回開発された天然石材調建材「T-razzo」は、大成建設が環境負荷低減に向けて開発を進めてきた環境配慮コンクリート「T-eConcrete」の技術を活かして開発されたものだ。


「T-razzo」の特徴としては、海外から調達しないと手に入らない白色セメントの代わりに、高炉スラグを使用することで製造過程で生じるCO2排出量を最大で80%削減している。

また、白色セメントを使用する場合と比較して材料費も約10%低減でき、意匠性を増すために混合する天然の砂や砂利「種石」を高炉スラグと混合し、顔料により着色することで豊富なバリエーションも実現可能となっているので、コストと意匠性にも優れているとのことだ。

大成建設では今後、天然石材調建材「T-razzo」のバリエーションを活かしてさまざまな場面で適用し、普及拡大を図るとしている。

(画像はプレスリリースより)

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