Fukiと小岩井ことりの出会いと、意外な再会
――まず今回の組み合わせに驚いたのですが、おふたりの出会いから教えていただけますか?
Fuki 初めてお会いしたのは2012年頃だったと思います。当時、私はLIGHT BRINGERというバンドで活動をしておりまして、そのラジオに小岩井さんがゲストでいらしたんです。そのときが最初で、今年のはじめにアニメ『W’z《ウィズ》』の大阪でのイベントで「お久しぶりです」とご挨拶して、今日で3回目なんですよ。
小岩井ことり 私はメタル好きで、Unlucky Morpheusも聴いていたのですが、ボーカルを務めるFukiさんとラジオでご一緒したFukiさんが同一人物だとは、はじめ分からなくて(笑)。
Fuki むしろ、私はことりさんが聴いていらしたことに驚いたんです。メタルって、けっこう好き嫌いが分かれる音楽ジャンルだと思いますが、ことりさんはどんなきっかけで目覚めたんですか?
小岩井 以前から興味はあったのですが、自分とはちょっと遠いジャンルかなと思っていたんです。私は吹奏楽部だったので、オーケストラや吹奏楽部的なジャンルとの関わりはありつつ、なかなかバンドの方にまでは足を踏み出せずにいたところ、Nightwishをきっかけにメタルをいろいろと聴くようになりました。知り合いのエンジニアさんから教えてもらった「Ghost Love Score」が、豪華なシンフォニックの曲で、シンフォニックとバンドがこんなにきれいに組み合わさるジャンルがあるんだなと思って、そこからより好きになりました。
――シンフォメタルと言えばまさにFukiさんもルーツが近いですね。
Fuki 私のメタルルーツは X Japan なんです。彼らもクラシックとロックを融合したサウンドですから、傾向として近いですね。私もシンフォニックだったり弦がいっぱい重なっているようなメタルが好きですし、Nightwishはライブでカバーをしたくらい好きなバンドです。
――そして今回、Fukiさんのソロアルバム『Million Scarlets』にDual Alter World(小岩井とBLOOD STAIN CHILDのRYUが1月に結成したバンド)が、アレンジ&コーラスで参加するに至った経緯を教えてください。
Fuki 元々はレーベルのご縁なんですよね。今年の2月に私がFABTONEから「神様はきっと」(テレビアニメ『W’z《ウィズ》』EDテーマ)をリリースして、同じレーベルにRYUさんのいるBLOOD STAIN CHILDが所属していたのがきっかけです。BLOOD STAIN CHILDとは対バンもしたことがあり、よく存じ上げています。ブラステもピコピコとメタルを融合した先駆者なので、Maoくん(LIGHT BRINGER、本作では作曲・共同プロデュース)の曲を編曲してもらったら面白いよねという話になって、今回コラボできた形ですね。
――小岩井さんのDual Alter Worldの結成はどのようなきっかけで?
小岩井 私もメタルをやりたいなと思ってはいたのですが、メタルってボーカルだけではなく楽器パートも大事ですから、ひとりでやるには難しいジャンルだなとずっと思っていたんです。そうしたらRYUさんから事務所経由でお声がけをいただいたという形です。
――今回のアルバムでは「君の居ない世界」と「Habitable Planet」にDual Alter Worldとして参加されています。
小岩井 私はコーラスのほうで、RYUさんが編曲という形でご一緒させていただいています。
Fuki 曲はどちらもMaoくんが書いています。編曲の方向性はRYUさんにお任せして、仕上がってきたものに私が歌詞を書きました。
――どのようなテーマでしょうか?
Fuki この2曲は世界観を共有しています。私は「人間と吸血鬼」みたいに寿命が違う種族の関係性を歌詞のテーマにすることが多いのですが、「君の居ない世界」と「Habitable Planet」は両方とも人間とロボットの話になっています。「君のいない世界」では、人類は壊れてしまった地球を捨て宇宙船に乗ってほかの星を探しに行き、残されたロボット的な存在は地球で最後まで戦うという世界観です。「Habitable Planet」はその何百年後も未だに宇宙船で居住可能な星を探して宇宙をさまよい続けているというお話です。私が歌っているのは主人公の「僕」で、ことりさんには、その先の星で待っている誰かを歌ってほしいとお願いしました。先ほどNightwish好きだとおっしゃっていましたが、ことりさんはコーラスコーラスした声やファルセットがめっちゃお上手なんです。「Habitable Planet」の英語コーラスの部分は、私には絶対出せない柔らかい雰囲気をことりさんが入れてくれたのでうれしかったです。
小岩井 ここは「浮遊感」という指示がありましたね。しっかりしたディレクションをいただいたので、できるだけ沿えるように頑張りました。自分はまだまだ歌手ではなく、声優だと思うので、その声優だからこそ出来る演じ分けというか、いろんな種類の声でできたらと思ってやってみました。
Fuki ことりさんは、きっとできるだろうと思ったので、具体的な指示をバンバン入れました(笑)。それこそ、当時のラジオではすごくかわいい声のキャラ(『じょしらく』波浪浮亭木胡桃)を演じられていたんです。ラジオの場でも聞かせてもらいましたし、キャラクターソングも歌われていたので、とても器用な方だという印象がありました。
小岩井 本当に細くいただけたんですごいやりやすかったです。
Fuki 「お任せ」とされるのとどっちが良かったですか?
小岩井 これは私の課題なんですけど、やっぱりまだ「アーティスト」ではないんですよ。声優という職業は技術職で、職人仕事に近いんです。だから「こういう形にしてください」と言われてやるのが仕事。自分から「これをこういう彩りに」と、一本の自分というアーティストの方針でやっていくのにはまだ慣れてないので、指示をいただけた方がやりやすいです。
Fuki よかった。シンガーに頼んでいたら「指図すんな!」と言われたかもしれません(笑)。
小岩井井 でもそれがアーティストなんですよね。
電波曲からSF楽曲まで収録 ソロアルバムならではの挑戦
――Fukiさんは作曲のMaoさんにはどのようなオーダーをされましたか?
Fuki 長い付き合いなので、どういう曲が得意か、どういう曲をFukiに歌わせたいかもわかったうえで、細かいことをリクエストして書いてもらいましたね。
小岩井 あれ、めっちゃかわいかったです!私がイメージしていた他のバンドでのFukiさんからは意外なものが多くて、1曲ずつ違う人みたいな、すごく素敵なアルバムだなと思いました。
Fuki そう言ってもらえるとめっちゃうれしいです! 電波曲って、「リスアニ!」読者なら通じると思いますが、最初にMaoくんに「電波曲をやりたい」と言ったら、「電波って?」という反応で(笑)。早口で声がかわいくて、曲調の展開がカオスだという特徴を教えて、「じゃあ面白いからやってみよう」と、Maoくんなりの解釈で書いてくれたんです。ただかわいいだけじゃなくて、ギターもキュンキュンしたかっこいい曲が出来たのは、Maoくんの引き出しの多さでもあります。
――「君の居ない世界」はいかがでしたか?
Fuki この曲は数年前からストックしていた曲ですね。ちょっとメロは変わったりしてるんですけど、これ自体はMaoくんらしい曲だなと思いました。それにRYUさんがこの宇宙っぽい味付けをしてくれて、雰囲気が変わったので、歌詞はあらたに書き直しました。
小岩井 私は曲も歌詞も完成された状態で聴いたのですが、宇宙とか物語性を感じる音楽で、想像していたFukiさんの曲っていうのとはちょっと違う種類で楽しかったです。普段とはまた毛色が違いますよね。
Fuki そうですね。
――「Habitable Planet」はいかがでしたか?
Fuki こちらはコーラス部分もそうですけど浮遊感があって、宙に浮いてる感じがしています。曲調的には明るいけど切なくてちょっと不穏なハッピーエンドとは限らないみたいな雰囲気があります。
小岩井 星 新一さんの世界観を想起させますね。
Fuki 藤子・F・不二雄さんとか、手塚治虫さんの「火の鳥」のような世界観。基本的にはふんわり優しい感じの曲調なんだけど、ちょっとしたバッドエンド感をアレンジから汲み取って詞を書きました。この船に乗ってまだ見ぬ星を探してはいるんですけど、もうその船の中の生活がたぶん何百年と続いていて、乗っている人類にとっては星に到着することって、夢物語なんですよね。そういう船に乗って漂っている雰囲気や暗い部分を歌詞にしてみました。あと、リスナーさんには歌詞の中に「小岩井ことり」を隠してあるので、探してみてください(笑)。
――小岩井さんは歌詞も書かれますが、この2曲の世界観はどのように映りましたか?
小岩井 すごく好きだけれども、自分には書けない世界観だと思いました。私は美しい登場人物たちが正しいことをしているのにも関わらず、不正解へ向かってしまうような物語に心惹かれるので、そうした世界観が好みの方にはドンピシャな歌詞だと思います。
――Fukiさんは歌詞を書かれるときに、すでに歌うことを想定していますか?
Fuki 想定しています。
小岩井 破裂音はアクセント付けやすいですよね。
Fuki 今度、Dual Alter Worldさんへ歌詞を提供するのですが、そのあたりを意識して臨もうと思っています。自分が歌う歌詞以外で書くのはキャラソンとしてはありましたが、他の方へ書くのは今回が初めてなんです。
小岩井 光栄!ありがとうございます!歌詞って、ふだんはどのくらいの時間で書けるんですか?
Fuki 曲調にもよりますね。今回のアルバムに収録した「DAYS」はトータル2時間ぐらい。
小岩井 えっ、スゴい!
Fuki それは敢えて縛りを自分に課したんです。ふだんはネットで類語などを調べながら書くのですが、それをしないでスピード感あるように書いてみようと。結果、出てきたものは難しい言葉が全く出てこない、ポピュラーな言い回しの曲歌詞になっていて、それが曲にも合っていて上手く行ったと思います。
小岩井 私、“たとえば僕らが交じり合わない世界で 「初めまして」と出会っても また友達になろう”っていう部分が、めっちゃ好きなんです。Fukiさんって物語を作るのがお上手ですよね。ここだけで1本の映画とか小説みたいで。
Fuki ありがとうございます。ここは自分でも納得いくものが書けました。これはレアケースで、ふだんはこんなに早く書くことはないのですが、例えばキャラクターソングとかテーマが決まっていたりすると早いです。逆にテーマをゼロから考えると時間がかかります。
小岩井 今のお話を聞いていると1本の小説とか映画を考えてそれを言葉にしているみたいな。
Fuki あっ、そうですね。私、高校のときに小論文で褒められたことがあって、それはなぜかというと決まった時間内と文字数で書くにあたり、起承転結のメモから作ったからなんです。それは曲作りに直すと、AメロBメロサビなんです。そのプロットを最初に決め、唸っている時間が長いです。
――その手がかりをどうやってつかんでいきますか?
Fuki ひとつの方法としては、曲を聴いたときに歌っている人物像やシチュエーションを想像して、そこから世界観を作っていくことがあります。ここで張り上げるときの自分の声を考えると、この人物は男だ、とか。アルバム中の「Bloody Rain」は、以前アニメ『怪盗ジョーカー』の主題歌(『輝く夜へようこそ!』)を歌っていて、それ以降『怪盗ジョーカー』にハマってしまって(笑)。今回は勝手にその登場キャラクターのシャドウジョーカーのテーマソングを書いちゃいました。後から製作の方に公認をいただけるという、非常に幸運なケースでした。
「エゴがないものには魅力もない」(小岩井)
小岩井 私はアルバム作りが初めてで、いろいろ手探りな中やっているのですが、アルバムってどうやって作るんですか?家のDTMで作るからスタジオでの制作って分かってなくて(笑)。
Fuki そうですよね。楽器を全部録り終えてから、最後にボーカル入れをするのが通常ですが、スケジュール的に同時進行になると、楽器を打ち込みにして、あとから挿し替えることもあります。私の場合、歌入れは3本くらいです。以降は信頼おけるエンジニアさんとプロデューサーのMaoくんにお任せしています。ことりさんはDual Alter Worldのすべての歌詞を書くんですか?
小岩井 今のところ、Fukiさんにお願いをする以外はたぶんすべて私が書きます。
Fuki 歌詞はひらめきとバリエーションですね。だんだんネタがなくなってくる問題があって(笑)。
――小岩井さんは今まで書かれた歌詞はキャラクターもの?
小岩井 そうですね。キャラクターソングとか、他の声優さんの歌に提供したこともあります。ご注文を聞いたうえで、自分の言いたい主義主張をめっちゃ入れます。
――そうなんですか。先ほどの役者のお話でいうと、オーダーに従って職人的に書いていくのかと思いました。
小岩井 オーダーにはもちろん沿うのですが、これは演技でもそうですが「エゴがないものには魅力もない」と思うんです。自分のエゴも出しつつ、全体がきれいに収まるように持って行きたい。以前、提供した歌詞でサビ頭に“真空を震わせろ”と書いたことがあります。それは、「たとえそこにお客さんがひとりいなくても、響かせたい。空気がない場所でも揺らしたい」という主張なんです。私の思ったことを代替して歌詞に置き換えるので、それを受け取った人はまた違って感じると思いますが、それでいいんです。その人なりの解釈をして楽しんでもらえたらなって思って書いてます。
Fuki 私は真逆ですね。アルバムの「題名(タイトル)」という曲は、「不細工なものでもいいから一生懸命作って、それが自分の作品タイトルがつくような人生になるよ」という歌詞のテーマなのですが、それは私自身がそう思っているのとはまた違っていて。
小岩井 そうなんだ、すごい面白い。
Fuki あくまでこの曲の中に出てくる私がこう思ってるよってだけで「=Fuki」ではないんです。「誰の代わりもしたくない 私は私を生きる」あたりは私と共通する意見ではあるんですけど。
小岩井 本当に小説家さんみたいですね。
Fuki 私はエゴを入れるのは忍びないと思っちゃうタチで、それはたぶん自分が曲を書かないからなんですよ。常に人様の曲に歌詞を書かせていただくので、そこに自分を入れるのはもったいない、申し訳ないと思っちゃう。
小岩井 作品としての完成度を高めたいという感じですか?
Fuki そうですね。そこに自分のエッセンスを入れることで良い歌詞になるなら、といった感じです。ボーカリストである自分がまったくの脇役だとは思っていませんが、でもあくまで主役は楽曲。それをかっこよくするために歌詞があり私が歌う、みたいな感じはありますね。
――シンガーの場合、とくにメタルシーンには主張が強い人が多くて、一方で声優さんには職人肌のイメージがあったもので、おふたりがそれと逆になっているのが面白かったです。小岩井さんは、いちメタルファンとして、このアルバムの中で気になった曲は?
小岩井 Tom-H@ckさん作曲の「絶戒のJuliet」が意外でした。Tom-H@ckさんといえば『けいおん!』のイメージがあったので、ポップな曲なのかなと思っていたら、メタルらしさがあって、世界観もまさにという感じでした。
Fuki Tom-H@ckさんのユニットの、MYTH & ROIDからも感じるのですが、ファンタジックで、ダークな雰囲気がありつつちょっと耽美な雰囲気もあるみたいな曲がほしかったんです。たぶんMaoくんはそういうセクシーな曲は書かないから(笑)。実際にいただいた曲がまさにそういう感じで、この曲はUnlucky MorpheusのJILLさんにバイオリンを弾いてもらってMVにも出ていただいています。女と女のエロティックな魅力を今までになく出せたと思います。こういうかっこいいけど女らしい曲ですごく自分の中でもお気に入りの1曲になりましたね。
小岩井 曲とか歌詞ではFukiさんの新しい一面ですが、声の音色的にはFukiさん像らしくて、メタルファンの人にとってはすごくグッとくる1作になるなと思いました。
Fukiの超絶ハイトーンを小岩井ことりが解説!
――小岩井さんは声のお芝居をする際に、スペクトラムアナライザ(音の周波数域を画面表示する機械)を見て声を調整するとうかがいました。
小岩井 はい。どの周波数が足りないかを視認するんです。3~4kHzの辺りが多いと抜けが良い声になる、といったことを研究して、この音域をもっと出そうとしたり。声優さんに楽曲提供する場合、その人の声域を見て、それと楽器が被らないように編曲することもあります。
――その観点から聞いてみたいのですが、Fukiさんの武器であるハイトーンにはどのような魅力がありますか?
小岩井 まず、あんなに強いハイトーンを女性で出せる人はなかなかいませんよ。あの域を出すとしたら一般的にはファルセットにすると思うんですよ。
Fuki 私は遺伝的に母の声帯を受け継いでいるので、高い声は生まれ持ったものなんです。だからファルセットを出すまでもなく地声で出せてきたので、むしろファルセットは苦手(笑)。そういう要素もありながら、自分の得意な歌い方と声の出し方で自然とこうなってきたのかなという感じですね。あと、自分が憧れている広瀬香美さんとか、SPEEDとか華原朋美さんとかglobeとか、90年代の声が高くて当たり前だったPOPをいっぱい聴いてきたので、それも染み付いるんです。そうしたいろんな要素によって自分の歌い方が確立していった感じですね。
小岩井 それに加えて、楽器としての声に目を向けると、Fukiさんの声って、とっても抜けが良いんです。私はどちらかというと抜けは良くないタイプで、それが私の特徴でもあり武器なんですけど。楽器でいうとホルンとかユーフォニウムみたいな声。それでいうと、Fukiさんはトランペットなんです。
Fuki たしかにキンキンしたヒステリックな歌い方が得意ですね。それも声の成分的にキーンとするものをたくさん持っているからだと思います。もしかしたら聴覚上、同じ高さでも私の声は高く聴こえる可能性がありますね。
小岩井 高いと思います。倍音が多いっていうか。メタルって楽器が多くて激しいじゃないですか、そうすると被る周波数帯は多いと思うんですけど、声の抜けが良いと前に出てくるから、Fukiさんが重宝されているのも分かる気がします。
Fuki あと声がデカイということも(笑)。メタルバンドって当然リハーサルも爆音なんですよ。私がバンドを始めた高校生の頃、勝手が何もわからない中、すごく狭い部屋でリハーサルをするわけですが、普通に歌っていても自分の声が聴こえない。そこで、デカイ声で歌うということをしていく中で鍛えられたんだと思います。逆に、私はアコースティック編成のような繊細な表現とか、音数が少ない中で小さい声で歌うっていうことがまだ全然できなくて、それがめちゃめちゃ苦手なんです。メダルをやってると声がデカイ=正義とか、ビブラートかけられなきゃダメ、みたいな風潮があるんです(笑)。でも、私としてはそれはむしろ些細なことで。たとえばシャンソン歌手の方とかジャズの方って、声は小さいけどめちゃくちゃうまいじゃないですか。だから声が小さくても繊細な表現っていうのもあるんです。そういうのでも歌が上手な人もいるんだよと、私は声を大にして言いたい。
小岩井 みんな違って、みんな良いと(笑)。
Fuki 私、BABYMETALも好きで、彼女たちは歌がいわゆるメタルの歌唱法ではなくビブラートも全然かけない真っ直ぐな歌い方だけど、すごい上手なんです。そういう形のすばらしいメタルもあるので、きっと、ことりさんのDual Alter Worldの曲もそんなふうにいろんなやり方があっていいと思います。私も今回のソロアルバムのなかにはいわゆるメタルな歌い方していない曲もあるので、それぞれの方の好みにいろんな曲が刺さってくれたらと思います。
Interview & Text By 日詰明嘉 Photography By 小賀康子
●リリース情報
『Million Scarlets』
6月12日発売
【通常盤(CD)】
品番:FBAC-090
価格:¥3,000+税
【豪華盤(CD+DVD)】
24Pブックレット付
品番:FBAC-091
価格:¥3,600+税
<CD>
01. Bloody Rain(TVアニメ「怪盗ジョーカー」“シャドウ・ジョーカー”公式イメージソング)
作詞:Fuki 作曲&編曲:Mao
02. 君の居ない世界
作詞:Fuki 作曲:Mao 編曲:Dual Alter World
03. Rのない月の恋はよくない
作詞:絵恋ちゃん 作曲&編曲:Mao
04. Habitable Planet
作詞:Fuki 作曲:Mao 編曲:Dual Alter World
05. 絶戒のJuliet
作詞:Fuki 作曲:Tom-H@ck 編曲:KanadeYUK
06. 題名-Album ver.-
作詞:Fuki 作曲:Mao 編曲:Misa
07. 神様はきっと(TVアニメ「W’z《ウィズ》」ED主題歌)
作詞:Fuki 作曲&編曲:Hiroaki Watanabe-re:plus-
08. 子供のように
作詞:Fuki 作曲:たなかひろかず 編曲:吉村和晃 from sow
09. Zinger♡Ringer♡Gang♡Love
作詞:絵恋ちゃん 作曲&編曲:Mao
10. Sacred Bones Riot
作詞:Fuki 作曲&編曲:Shuhei from Imperial Circus Dead Decadence
11. DAYS
作詞:Fuki 作曲&編曲:安保一生
<DVD>
「Bloody Rain」MUSIC VIDEO
「絶戒のJuliet」MUSIC VIDEO
メイキングビデオ
発売:FABTONE 販売:FABTONE
<Fuki プロフィール>
2011年、ヘヴィーメタルバンドLIGHT BRINGERのVoとしてメジャーデビュー。
群を抜いた声量、突き抜けるハイトーン・ヴォイスが特長。
ストロングなメタル・ヴォーカルの発声に、明るく弾けるような声質を併せ持つ。
ラジオMC、声優、ナレーター、作詞提供など、幅広い分野で活動中。
代表曲は「怪盗ジョーカー」ED主題歌『輝く夜へようこそ!』、「W’z《ウィズ》」ED主題歌『神様はきっと』、「イケメン革命◆アリスと恋の魔法」テーマソング『月が満ちる前に』など。
<小岩井ことり プロフィール>
声優、作詞家、作曲家。
ピアレスガーベラ所属。血液型はA型。アニメ「のんのんびより」シリーズの宮内れんげ役、「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」の天空橋朋花役、「アイカツ!」の大地のの役、「七つの大罪」のエレイン役、「白猫プロジェクト」のフラン役、「サザエさん」の豆千代役などを務める。海外でも人気が高いメタルバンドBLOOD STAIN CHILD のギタリスト・メインコンポーザーであり、アニメソングなどの作詞作曲編曲や他アーティストのプロデュースも手掛けるRYUとメタルバンド「Dual Alter World」を結成。
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