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2023年に待望の1stアルバム『PRESENCE / ABSENCE』をリリースし、ツアーも大成功を収めるなど、ますますアーティストとしての存在感を強めている声優の楠木ともりが、2024年最初の作品となる1stシングル「シンゲツ」を完成させた。自身も声優として出演するTVアニメ『魔王学院の不適合者Ⅱ ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』2ndクールのEDテーマとなる本楽曲は、彼女がかねてよりファンを公言するL’Arc~en~CielのTETSUYAが作曲し、楠木自身が作品のテーマ性に合わせて作詞を行った、いくつもの特別とこだわりが詰まったナンバー。
INTERVIEW BY TEXT BY 北野 創
PHOTOGRAPHY BY 小島マサヒロ
自分の願いを自分の意志で叶える――“新月”に託した想い
――『魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』(以下、『魔王学院』)とのタイアップは今回で2度目になりますね。
楠木ともり そもそも当初は2期の予定はなくて、皆さんの応援によって2期の制作が決まった作品なので、そこからの巡り合わせでもう一度歌わせていただけるのはすごく光栄ですし、お話しをいただいたときはすごく嬉しかったです。ただ、1期のEDテーマだった「ハミダシモノ」のときに『魔王学院』で自分が伝えたいものを全部詰め込んだので、「今回はどうアプロ―チにしていこう……?」という気持ちもあって。
――作品サイドからはどんな楽曲にしてほしい要望があったのですか?
楠木 「ハミダシモノ」のように、EDテーマだけどアップテンポな楽曲というリクエストをいただいて。ただ、「ハミダシモノ」はどちらかというと主人公のアノスを中心に描いた楽曲で、歌詞も力強さを意識したのですが、今回の2ndクールのシナリオを読ませていただいたときに、1期の頃よりもアノス以外のキャラクターにフォーカスが当たることが増えて、なおかつみんなアノスの力を借りるのではなく、アノスと話をしていくなかで自分自身の意志で何かを決めていく印象があったんです。「自分の過去を受け止めて、自分の意志をもって決定していく」というメッセージを、アノスも大事にしつつ、それよりも広い視点で歌詞として書くことに決めました。
――となると「ハミダシモノ」とはアプローチも変わってくるわけですが、今回の楽曲の最大のトピック、楠木さんが以前から大ファンを公言しているL’Arc~en~CielのTETSUYAさんに楽曲をお願いしたのは?
楠木 私にとって大切なメジャーデビュー作に続く『魔王学院』とのタイアップということで、自分の中でより大事な楽曲にしたい思いがあったので、ダメ元でTETSUYAさんのお名前を出させていただいたんです。それで共通の知り合いのスタッフの方に繋いでいただいて、お願いをしてみたところ、まさかのOKをいただけて……本当に特別な楽曲になりました。
――先ほどお話しいただいた作品のテーマ性を楽曲で表現する意味でも、TETSUYAさんであればマッチしたものを書いてくれるイメージがあったのでしょうか。
楠木 それはすごくありました。今回のストーリーは全体的に切なさや儚さがあって、“月”が重要なモチーフとして登場したり、記憶が関わってくる内容なんです。なので「ハミダシモノ」ほどロックな感じではないほうがいいだろうなと思って。TETSUYAさんは色んな楽曲を書かれていて、私の中では美メロといえばTETSUYAさんという印象なんですけど、その中でも少し切なくて泣けてきちゃうような、ドラマチックなメロディラインだけどテンポはゆっくりすぎない楽曲が大好きなんです。
――TETSUYAさんが書いたラルクの楽曲といえば、TVアニメ『鋼の錬金術師』のOPテーマだった「READY STEADY GO」などがありますが、楠木さんが個人的に好きな楽曲を挙げるとすれば?
楠木 たくさんありすぎて選べないです(笑)。「Pieces」もすごく美メロだと思いますけど……切なさという意味で最初に浮かぶのは「砂時計」ですね。割と激しめなサウンドなのですがメロディには切なさがあって、でもバラードとは言えない、すごいバランス感の楽曲でとても好きです。
――その他にはどんなことをお願いしましたか?
楠木 いえ、あえてあまり細かいお願いはしませんでした。でも、最初にデモをいただいたときから、TETSUYAさんが私が歌うことを想定して楽曲を書いてくださったことをすごく感じました。ピアノやキラキラするウワモノがすごく華やかで、でも切なさもある感じが、すごく私に寄り添っていただけている印象があって。そこからサウンド感に関して、打ち込み系とバンド系のどちらでいくかをアニメ側ともお話ししながら決めていきました。
――それで言うとこの楽曲はデジタルの要素が結構入っていますよね。ベースもシンセベースですし。
楠木 はい。強めのバンドサウンドを試していただいたりもしたのですが、実は原作の秋先生からも儚い雰囲気の歌にしてほしいというリクエストもあったので、それであればバンドサウンドだと少し重すぎるということで、キラッとした雰囲気を入れていただいて今の形にまとまりました。
――TETSUYAさんはソロ名義だと打ち込み系の音もよく使われていますしね。楽曲からTETSUYAさんらしさを感じた部分はありましたか?
楠木 すごくありました。まずベースが動きまくっていてドライブ感がさすがだと思いましたし、最初にいただいたデモはTETSUYAさんが仮歌を歌われていたんですよ。お話しによると、ラルクのときも自分で書いた曲のデモでは自分で歌われているらしいのですが、私はそのことを知らなかったので、デモを聴いたらご本人の声が入っていてびっくりしました(笑)。正直、その時点でいい意味でやられてしまって、「自分のものにできるのかな……?」という不安と「自分のものにしたい!」というポジティブでワクワクな気持ちが混ざって、ぐちゃぐちゃでした(笑)。
――そこから作品の内容やテーマに寄り添って歌詞を書かれたと思うのですが、どんなことを意識しましたか?
楠木 まず、楽曲的に大きく動くメロディで音符の数が少ないので、歌詞の言葉数もどんどんそぎ落として、どういう言葉を選べばより鮮明なものになっていくか、という作業を大事にしました。それと「ハミダシモノ」のときはメッセージ性に重きを置いて、気持ちを言葉にしていく感じだったのですが、今回の「シンゲツ」に関しては、それもありつつ、情景描写にこだわっています。アニメにも登場する“月”や“雪月花”の描写、キャラクターの表情が映像として浮かぶような言葉選びを心がけました。「ハミダシモノ」はアノスが先頭に立って引っ張っていくイメージだとしたら、「シンゲツ」は背中からそっと押してくれるアノス、というイメージで考えていて。
――それも今回の2ndクールの物語にリンクしたポイントなのでしょうか。
楠木 あまりお話しするとネタバレになってしまうのですが、今回はアノスが絶対的な存在になれない瞬間というのがあって。そもそもアノスの記憶が抜け落ちているところから始まって、今まではすべてを知っていて、何でもどうにかしてしまうアノスだったのが、逆に不確定要素になるんです。
――なるほど。あとこれは個人的な感想ですが、「ハミダシモノ」と比べると「シンゲツ」はより女性的な強さやしなやかさを感じました。
楠木 もしかしたら今回はアノスだけでなく、2ndクールから登場するアルカナというキャラクターのことも意識しながら歌詞を書いたので、そういう印象が生まれているのかもしれないです。平歌(A・Bメロ)の部分でアルカナの不安を歌って、サビでアノスとして導いてあげるイメージで、平歌の疑問に対してサビで答えてあげるような構成になっています。
――アルカナが今回のキーパーソンになっているんですね。2ndクールの1話目(第13話)は、アノスと創造神ミリティアが“創造の月”の下で語り合う回想シーンから始まりますが、タイトルの「シンゲツ」もそういった“月”のモチーフを意識して付けたのでしょうか?
楠木 「シンゲツ」は月が真っ暗な状態の“新月”と心に月と書く“心月”から取っていて、なので表記は片仮名にしました。とはいえメインは“新月”のほうで、“新月”に願いを託すと“満月”に移り変わる過程で願いが叶うという言い伝えがあるらしいんです。今回のアニメのお話しも、絶対叶わないと思っていた願いを捨てきれない、自分の理想を叶えるために決心するキャラクターがたくさん登場するので、みんなの「自分の願いを自分の意志で叶える」スタート地点という意味で、このタイトルにしました。
――そういった月の満ち欠けを色んな想いと重ねられる歌詞が秀逸ですし、サビの“君の華咲かすのは 君が知る 記憶の涙(カケラ)”といったフレーズも印象的です。“記憶”というのは“過去”に紐づくものですが、そういった“過去”が自分自身の証明になることを歌っていて。
楠木 これは「ハミダシモノ」の頃から変わらずあるものだと思うのですが、『魔王学院』という作品自体に“過去”や自分が生きてきた時間を肯定してあげるようなセリフが多い気がしていて。
――そうだったんですね。
楠木 自分の意志や願い、「こうしたい」とか「こうなりたい」という気持ちは、“過去”がないと生まれないものだと思うんです。過去に失敗をしたからこそ「次こそは!」と思えるし、新たな決断ができるのが私たち人間だと思っていて。そう考えると、辛い記憶や失敗、忘れたいことも実はすごく大事なもので、それをないがしろにしたり、目を背けるのではなく、その経験そのものも自分自身なので、過去の自分を肯定してあげられたらいいんじゃないか。そういうことをお手紙に書かせていただきました。
――その想いを象徴するのがサビのフレーズというわけですね。ちなみに楠木さん自身も“過去”のことを顧みながら前に進むタイプですか?
楠木 そうだと思います。私はそもそも失敗が苦手で、結構引きずってしまうタイプなんです。済んだことなのにグルグル考えてしまって捉われがちなんですけど、色々な経験をしていくうちに、ただ捉われていると苦しくなってしまうので、それを糧にして強くなろうと思うようになって。
――意識的、なんですね。
楠木 はい。最初は苦手で、苦しいし、しんどいし、本当に見たくないと思って。「過去に捉われるのは良くない!」と思ってそれを止めようとしたときもあったんですけど、自分には合わな過ぎて無理でした(笑)。忘れようとしても忘れることができなくて、結果、「ああ、また気にしちゃっている……」ということが気になり始めて(苦笑)。だったらいっそ向き合おう、と思うようになりました。
――楠木さん自身の“過去”との向き合い方も投影された楽曲でもあると。歌ううえでこだわったポイントもお聞かせください。
楠木 「ハミダシモノ」くらいキーが高い曲なので、最初は張って歌う予定だったのですが、秋先生からの儚い歌い方というリクエストがあったので、プリプロを何度か重ねて新しいバランスを模索しました。特にサビは、芯はあるけど強すぎない感じ、息を混ぜて切なさが出るようにバランスを取るのが難しかったです。
――ファルセットを織り交ぜるようなアプローチが素晴らしいです。ちなみに楠木さんは本作のヒロインの1人、ミーシャ役で出演もされているわけですが、この楽曲にミーシャを重ねられる部分はありますか?
楠木 私が頭に浮かびやすかったのは2Aの歌詞ですね(“明日のこともわからないくせに 生まれた意味だけ探して 忘れられた遥かな希望も 僕のすぐそばにあるのかな”)。1期ではミーシャとサーシャの2人が、自分が生まれた意味を見つけることがテーマになっていて、ミーシャはアノスに助けてもらったことで、2期になった今はすぐそばにある幸せをたくさん感じられていると思うんです。なので、この2Aの部分、未来への希望の導き役として「希望はあるよ」と温かいアンサーを届けられるのはミーシャなのかなと思っていました
――めっちゃいい話じゃないですか。
楠木 ありがとうございます(笑)。ここの部分は歌詞だけ見ると切ないんですけど、少し温かさも入れた歌い方をしていて。そこはミーシャに引っ張ってもらった部分もあると思います。
――MVのお話もお聞かせください。
楠木 あまり声を大にして言えないですけど、今回はビューティー系に挑戦しました(笑)。今までのMVは顔をはっきりと映さなかったり、カットがバババと切り替わる感じだったので、ここまで寄りで顔をしっかりと映すMVは初めてで。楽曲自体がきれいで煌びやかだけど儚い感じで、今までの楽曲との違いをすごく感じていたので、MVでも新しいことをやってみました。
――憂いを帯びた表情が素敵で、月のシーンなども含めてどこか神秘的で美しい映像に仕上がっています。撮影はいかがでしたか?
楠木 山奥にある廃墟で朝から夜までかけて撮影したのですが、時期が1月だったのでとにかく寒かったです(笑)。風もすごいし、廃墟なので暖房がバスにしかなくて。あとは今まで以上に顔が映ることの恥ずかしさもあったんですけど、壮大な雰囲気にしたかったので、特にサビの動きは意識しました。このMVを撮影してくださった青木監督は、毎回、動きを明確に伝えてくださって、しかもあまりカット数を撮らないんです。なのでなるべく無駄なカットがないように、1つ1つ集中して撮りました。
――衣装はCDのジャケットと同じものですが、こちらのこだわりは?
楠木 今までの衣装は色んなブランドの服をスタイリングしていただいていたのですが、今回、初めて衣装を作っていただきました!スタイリングはいつもお願いしている森(俊輔)さんで、月の優しい光をイメージして、全体的に光沢感があるけどキラキラし過ぎない素材を選んでいただきました。シースルーの下にキラッとしたものがレイヤードされていたり、カットによって素材の違いを楽しめるような衣装になっていて。他にも座ったときにスカートがきれいに広がって月みたいな丸さが出るようにしていただいたり、垂れるようなリボンもたくさんあるので、シルエットも楽しんでいただけるものになりました。今回は、歌い方や衣装も含めて色々な新しい挑戦をしているので、より新鮮な楠木ともりを見ていただければ嬉しいです。
“五月病”を吹っ飛ばせ!反骨のラップ×UKガラージ曲
――カップリング曲の「MAYBLUES」は楠木さんが作詞・作曲を担当。ラップ入りの2ステップ~UKガラージで、個人的に大好きな楽曲です。
楠木 嬉しい~!(パチパチ)。TETSUYAさんの楽曲と並ぶことになるので、すごくプレッシャーを感じてしまって(笑)。今まで楽曲を作るときは鼻歌で作っていたのですが、最近、コードを付ける練習をしていまして。サウンドディレクターのタノウエ(マモル)さんに少しずつ教わるなかで、打ち込み系のいい意味で聴き流せる楽曲を作りたいなと思って、こういう楽曲になりました。
――コードを学び始めて最初に作った楽曲になるのですか?
楠木 いえ、「back to back」(2023年の配信シングル)も自分でコードを付けて作曲したので、これが2曲目になります。でも、この曲、最初は簡単めなコードを付けていたら、某どうぶつのゲームのBGMくらいほのぼのした感じになってしまって(笑)。「なんか違う!もっとお洒落な感じにしたいのに……!」というところから、タノウエさんに相談して作っていった楽曲になります。
――歌詞はやる気が出なくて気怠い“五月病”の心情が表現されています。
楠木 五月病をテーマに書いたら、結論、「だるい」にしかならなくて(笑)。聴き流す曲にしたかったとはいえ、あまりにもメッセージ的に厚みがないので、レーベルの方に相談したら「五月病になった人に向けて、どういう気持ちになってほしいかを考えればいいのでは」とアドバイスをいただいたのですが、五月病のときに「頑張れ」って言われてもウザいだけじゃないですか(笑)。なので反骨精神みたいなものを表現するのがいいかなと思って。
――というのは?
楠木 例えば五月病になってやる気を出したいけど出ないとき、上司から「ちゃんとやれよ!」と怒られたら、「私だって頑張りたくないわけじゃないのに……!」ってムカッとなるじゃないですか。でも、そういう気持ちでスイッチが入って力を出せるようになる人もいると思うので、そこを刺激してあげられるような歌詞にしました。その発想があったからラップを入れたんです。元々はただ「だるい」と言っている曲だったのが、そこにラップが入ると言葉数が増えていく感じも含めてスイッチが入る瞬間っぽくなるなと思って。初めてこんなに韻を踏みました(笑)。
――たしかに平歌の部分はずっとやる気が出ない感じですが、このラップパートの歌詞は反骨精神の塊みたいになっています。
楠木 ですよね。“この時代私がいなきゃ成り立たない”という歌詞、我ながら大好きなんです(笑)。私はここがこの楽曲の肝だと思っていて。最近はSNSとかで色んな人の人生を見れるようになって、みんな自分がこの世に生きる理由を探している感じがするんですけど、でも「別にそんなことはなくていいんだよ、だってあなたがいないと成り立たないもん」っていう。深い理由はないけど、そういう気持ちでいてもいいんじゃない?ということが書きたかったんです。
――めっちゃ共感します。平歌の部分はささやき系のふわっとしたアプローチ、ラップ部分は低音を強調したクールな歌い口でガラッと変化しますが、どんなイメージで組み立てていきましたか?
楠木 聴き流せる楽曲にしたかったのと、『ひきこまり吸血姫の悶々』でお世話になったMIMiNARIさんとの「眠れない feat.楠木ともり」での歌い方が自分でも気に入っていたので、メロディラインはそういう感じで歌おうと思いつつ、ラップもその声でやるのは違うなと思って。であれば、私は声優だし、声は結構変えられるので、パキッと変えようと思って今の形にしました。“ボーカリスト・フィーチャリング・ラッパー”という雰囲気にできれば自然になるなと思って。
――いわば“楠木ともり feat. MCともり”ということですね(笑)。こういう低音を効かせた声でラップをやった経験は?
楠木 私、ラップすること自体が初めてでした。キャラソンでも歌ったことがないですし、なんならカラオケでも歌ったことがないくらいの初経験で。
――マジですか!?
楠木 音楽好きと言いながら、今までの人生でジャンルとしてのラップを聴いたことがほとんどなくて。なのでラップに対してもやがかかっていたところがあったんですけど、最近、ラップが含まれるアーティストさんを聴くようになったんです。ラランドのサーヤさんと川谷絵音さんたちがやられている礼賛を聴いて、そこで女性のいかつすぎないラップに初めて触れて。「ラップってこういう感じもいいんだ」ということに気づいたし、それまでは早口すぎて聴き取れないイメージがあったのが、「言葉も入ってくるし、感情もめっちゃ乗っていて面白い!」と思って。そういうのを自分でもやってみたくて入れてみました。新しい扉が開いちゃいました(笑)。
――ラップ曲は今後も聴いてみたいです。
楠木 そうですね。自分でも楽しかったので。ただ、無理に入れるようなことはしたくなくて、伝え方の手段の1つとして選択肢に入れるのはありだなと思いました。
――アレンジはTEMPLIMEのKBSNKさん。ご一緒されるのは初めてだと思いますが。
楠木 タノウエさんにどういうサウンド感がいいかリファレンスを色々お送りしたなかで紹介していただきました。UKガラージみたいな雰囲気、打ち込みなんだけど生っぽさもあって、あまりきれいすぎない感じにしたくて。今回の楽曲も打ち込みですけど、たくさんピコピコ鳴っている感じではなくて、音数は最小限にしてほしい、というお話しをしました。
――星宮とと×TEMPLIME「ネオンライト」をはじめUKガラージ調の楽曲も得意な方ですものね。
楠木 アニメ界隈でも色々お仕事されていますよね?
――そうですね。それこそここなつ2.0の「ステラレギア」をTOMOSUKEさんと一緒に作られているので、『バンめし♪』に参加している楠木さんも遠からず近からずと言いますか。
楠木 若干触れているくらいですね(笑)。今回めちゃくちゃ素敵なアレンジにしてくださって。お会いはできなかったので、いつかお話しできればと思っています。
――ちなみに普段からUKガラージを聴いたりしているのですか?
楠木 家で作業BGMとして聴き流したりはしています。でも逆に聴き流しすぎて、どういうアーティストが好きかとかはあまり掘り下げられていないので、今後掘り下げていければと思っています。気持ち良さがたまらないですよね。
初めてのツアー、初めての野音、初めてのアイスキャンデー?
――シングルの限定盤には、昨年行われたツアー“TOMORI KUSUNOKI LIVE TOUR 2023 『PRESENCE / ABSENCE』”よりファイナル公演のライブ映像が収録されます。
楠木 初めてのアルバムを引っ提げて、初めて6会場を回る、初めてだらけのツアーでした。各公演を巡るなかで気持ちの変化やスキルアップもありましたし、公演内容が同じでもお客さんが違うとライブの雰囲気が変わることも感じて。色々な経験があったうえでのラストの東京公演だったので、6会場分の想いと、走り抜けた感動と、みんなと作ってきた楽しい思い出がたくさん詰まったライブになりました。それとアルバムの裏テーマが“存在証明”だったこともあって、私がどんな人間でどんなことをやっていきたいかを皆さんの前で見せられたと思います。声出し解禁後、初めてのワンマンライブでもあったので、皆さんもすごく盛り上がってくださって、熱さと嬉しさ、色んなポジティブな気持ちが詰まったライブになっているので、ライブに来てくれた方も来れなかった方も楽しんでもらえたら嬉しいです。
――「アカトキ」の大合唱、本当にすごかったですからね。
楠木 最高でしたよね!これがやりたかったんだよな~と思いました。
――そんな楠木さんがこの夏、東京と大阪で野外ライブを行われるます。“TOMORI KUSUNOKI SUMMER LIVE 2024 -ツキノミチカケ-”はどんな公演になりそうですか?
楠木 そもそも私は野音(日比谷公園大音楽堂)が憧れで、LiSAさんもハルカトミユキさんもやられていますし、好きなアーティストさんがたくさん立たれている会場なので、夢が叶うライブでもあって。野外となると今までと音の聴こえ方が変わってくると思いますし、何より外の景色、空模様が変わっていくのが魅力だと思うので、自分たちの演出のみではできない移り変わりを楽しめるライブになればいいなと思っています。それこそもしかしたら月が見えるかもしれないし、きっと暑いと思いますけど(笑)、初めての方も今まで来てくださっている方も、ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです。
――そして7月27日には、リスアニ!と大阪のラジオ局・FM802の番組「802 Palette(ハチパレ)」によるイベント“リスパレ!LIVE vol.1”への出演も決まっています。
楠木 そもそもリスアニ!さんにも「ハチパレ」さんにもいつもお世話になっているので、逆にファン目線で嬉しい気持ちもありつつ(笑)、お声がけいただけたのがとても嬉しくて。他のアーティストの方とライブハウスに出演するのはなかなかない経験で、しかも大阪のライブハウスとなると“ミナホ(MINAMI WHEEL 2021)”以来になるので、いつものライブとは違った雰囲気になると思いますし、他のアーティストさんとの交流も楽しみで。きっと皆さんも楽しみだと思うので、それに負けないくらい楽しみたいと思います!
――ちなみに大阪でやりたいこと、食べたいものはありますか?
楠木 え~、たくさんあります!私、551蓬莱の豚まんは食べたことがあるんですけど、アイスキャンデーは食べたことがなくて。この間、「えっ!食べたことないの?」ってすごく驚かれたんですよ。逆に「えっ!?そんなに有名なの……?」と思ったので食べたいです。大阪にはリリイベでも行くので、よろしくお願いします!
抽選で2名様に楠木ともりさんのサイン入りチェキをプレゼント!
●応募期間
2024年5月12日(日)~2024年5月19日(日)23:59
●応募方法
1:リスアニ!編集部の公式アカウント(@Lis_Ani)をフォローする
2:該当ツイートをRTする
【応募に関する注意事項】
・厳正なる抽選の結果当選された方には、リスアニ!編集部公式アカウントのダイレクトメールにて後日連絡させていただきます。リスアニ!編集部公式アカウント(@Lis_Ani)のフォローをお願いします。
・プレゼントキャンペーンは予告なく変更・中止することがあります。あらかじめご了承ください。
・応募期間中にフォローを取り消された場合は、応募が無効となります。
・複数のアカウントで応募された場合は、1アカウントのみ有効となります。
・X アカウントを非公開にしている場合は、応募対象外となります。
・落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。
・当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることはできません。
・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
・賞品および当選の権利は当選者本人のものとし、第三者への譲渡・転売することは一切禁止させていただきます。譲渡・転売が発覚した場合、当選を取り消し賞品をお返しいただく場合があります。
・賞品の不具合、破損に関する責任は一切負いかねます。
・景品はお選びいただけません。
【個人情報の取り扱いについて】
・お客様からいただいた個人情報は、当キャンペーン当選者へのお問い合わせのために利用いたします。なお、個人情報を当該業務の委託に必要な委託先に提供する場合や関係法令により求められた場合を除き、お客様の事前の承諾なく第三者に提供することはありません。上記をご承諾くださる方のみご応募ください。
楠木ともり ニューシングル
「シンゲツ」
発売中
【通常盤(CD)】
価格:¥1,430(税込)
品番:VVCL-2469
【フォトブック盤(CD+フォトブック+三方背ケース)】
価格:¥2,530(税込)
品番:VVCL-2467~2468
【初回生産限定盤(CD+Blu-ray)】
価格:¥7,700(税込)
品番:VVCL-2465~2466
【期間生産限定盤(CD+アニメ描き下ろしイラストポスター)】
価格:¥1,650(税込)
品番:VVCL-2470
※アニメ描き下ろしイラストデジパック仕様
※イラストは後日公開いたします
<CD>
1. シンゲツ
作詞・楠木ともり 作曲・TETSUYA
2. MAYBLUES
作詞・作曲 楠木ともり
3. シンゲツ -Instrumental
4. MAYBLUES -Instrumental-
<Blu-ray>
01. シンゲツ -Music Video
02. MAYBLUES -Lyric Video
TOMORI KUSUNOKI LIVE TOUR 2023 『PRESENCE / ABSENCE』
2023.9.2 TOKYO DOME CITY HALL
01. presence
02. 青天の霹靂
03. ハミダシモノ
04. BONE ASH
05. バニラ
06. absence
07. もうひとくち
08. StrangeX
09. Forced Shutdown
10. 遣らずの雨
11. それを僕は強さと呼びたい
12. アカトキ
13. 眺めの空
14. 僕の見る世界、君の見る世界
特典映像︓TOKYO DOME CITY HALL 公演ライブドキュメント
●ライブ情報
楠木ともり東阪野音ライブ
東京・日比谷公園大音楽堂
2024年7月15日(月・祝)open 16:30 / start 17:30
大阪・大阪城音楽堂
2024年8月10日(土)open 16:30 / start 17:30
●作品情報
TV アニメ『魔王学院の不適合者 Ⅱ ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』2ndクール
全国各局にて放送中!
【スタッフ】
原作:秋
キャラクター原案:しずまよしのり
総監督:大沼 心
監督:田村正文
キャラクターデザイン:山吉一幸
シリーズ構成:田中 仁
美術監督:込山明日香
色彩設計:吉田隼人
撮影監督:木田健斗(株式会社チップチューン)
3Ð 監督:江田恵一(株式会社チップチューン)
編集:瀧川三智(REAL-T)
音響監督:納谷僚介
音楽:井内啓二
制作スタジオ:SILVER LINK.
【キャスト】
アノス・ヴォルディゴード:梅原裕一郎
ミーシャ・ネクロン:楠木ともり
サーシャ・ネクロン:夏吉ゆうこ
レイ・グランズドリィ:寺島拓篤
ミサ・イリオローグ:稗田寧々
エレオノール・ビアンカ:渡部紗弓
ゼシア・ビアンカ:久野美咲
エミリア・ルードウェル:小清水亜美
熾死王エールドメード・ディティジョン:小山力也
アルカナ:東山奈央
アヒデ・アロボ・アガーツェ:関 俊彦
創造神ミリティア:悠木碧
原作情報
原作:「魔王学院の不適合者」電撃文庫(KADOKAWA 刊)
著者:秋
イラスト:しずまよしのり
©2023 秋/KADOKAWA/Demon King AcademyⅡ
関連リンク
楠木ともり オフィシャルサイト
https://www.kusunokitomori.com/
楠木ともり オフィシャルX
https://twitter.com/tomori_kusunoki
楠木ともり オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCYU-61cZHXE0P48ZCxvs4cQ