【連載】アニソン野外フェス「ナガノアニエラフェスタ2025」...の画像はこちら >>

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2025年9月13、14日の2日間にわたって開催される長野発のアニソン野外イベント“ナガノアニエラフェスタ2025”。“アニエラ”の出演者にインタビューをしていく本連載第6回は、昨年の“アニエラ”での名演も記憶に新しいロックバンド・岸田教団&THE明星ロケッツからボーカルのichigoとベースの岸田のふたりに話を聞いた。

夜の長野に星々を灯した“アニエラ”屈指のハイライトを作り上げた彼らが感じる野外ライブの魅力、そして“アニエラ”への思いをたっぷりと語ってもらった。

INTERVEIW & TEXT BY 澄川龍一

昨年の「星空ロジック」で観た景色はめちゃくちゃ感動的でした

——昨年に続いて今年も“ナガノアニエラフェスタ”の出演が決まった岸田教団ですが、オファーが来たときの感想はいかがでしたか?

岸田 第一に、俺らをよく呼んだなというね。

ichigo うん、うちらこの前雨降らしたのにな。

——今年5月に開催予定だった野外ライブが、雷雨のために中止になったんですよね。

ichigo そうだよ、あの雨降らしたあとにオファーが来たんですよ。そんな我々にオファーしたコバヤシ(リョウ。“アニエラ”代表)さんの勇気がすごい(笑)。

岸田 僕ら“アニエラ”初出演だった2023年も雨で出られなかったんですよ。さらにそのうえで自分たちのライブも雨ですっ飛ばしている。俺たちを呼んだばっかりに雨が降るかもしれないっていうジンクスを考えれば真っ先に外すべき出演者だろうと(笑)。

ichigo もしかしたらあのとき出演者の中に雨男雨女とかいたかもしれないねって言っていたんだけど、ワンチャンうちらの可能性あるよ(笑)。

岸田 そうそうそう。

そういう可能性があるとしたら心苦しい(笑)。

ichigo なので、今年は殊勝な態度で挑もうと思っています(笑)。

——そうは言っても、昨年の“アニエラ”での岸田教団のステージは素晴らしいものがありましたから、それを受けてのオファーだと思いますよ。

ichigo 確かに、自分で言うのもアレだけど手応えはあったよね。

岸田 うん、あの日はめっちゃよかった。

ichigo すごく気持ちよくやれたし、お客さんのレスポンスもよくて、あの場所の空気全体がよかったですね。それもあって今年「ワンマンでも野外ライブをやろう」となったんです。

岸田 そしてそれが雨で流れる。“アニエラ”からすべてが始まり、そして終わった(笑)。

ichigo でもここからまた始めるみたいな。ここでいい感じに9月の“アニエラ”でしっかり晴れてもらって、いけるという確信を持ってまた次の我々のステップに活かしていきたいですね。

岸田 でもさ、“アニエラ”でしっかり晴れたら、また次の自分たちのやつが雨で流れるというジンクスになるかもしれない(笑)。

ichigo どうしよう(笑)。

——それは皆さんが何かしらで徳を積んでいただいて(笑)。改めて昨年のステージを振り返っていただくと、野外というステージについての印象はいかがですか?

岸田 でも実は前から野外って調子いいことが多いんですよ。

ichigo そうかもね。

岸田 自分たちで主催した野音以外は全部調子いい(笑)。

ichigo でもまあ、お外はいっつも気持ちよくやらせてもらってるので。

岸田 確かに都心の野音と違って野外野外した感じというか、ステージがあって客席も開放されていて、全体的に空間としてデカいという野外会場は得意ということだと思う。

ichigo フェス的なやつはね。あと野外は歌いやすいですね。みんなも音聴きやすいんじゃないかな。

岸田 多分ね。音がたまらないもんね。

エネルギーが拡散していくから、むしろどれだけやってもデカい音にならない。

ichigo みっちゃんのせいなんだよな、ドラムがデカいから(笑)。みっちゃんの音に合わせるなら広いところじゃないと。

——あれだけラウドな音を出す岸田教団は野外に合っているんですよね。

ichigo 合ってるかも。

——そうした野外で、しかも昨年は日が暮れた頃の出番でしたから、それもよかったですね。最後の「星空ロジック」で、ichigoさんがお客さんに携帯のライトをつけるように言って。

ichigo あれはすごかった。実は私、あの日直前まで迷っていて、たしかイベントの時間も押してたのかな?あまりMCを挟む余地もなかったから、前々からやりたかったんだけど、「どうしよう、やらないでおこうかな」って考えていて。そしたら本番になって、それを聞いていなかったスタッフがステージの下から、「あれやらないの?」って指示出してきて、とりあえずやったらみんながすぐついてきてくれた。

岸田 打ち合わせがザルすぎるんだよ(笑)。だって俺知らなかったもんね。

「ichigoさんがなんか急にやり出した」と(笑)。

ichigo そう、たしかスタッフの一人に「やっぱあれやめとくわ」って言っていたんだけど、そこで止まっていたみたいで。それで曲のときにスタッフから無理やり携帯を渡されて、でもそのときもやるつもりなかったから「えっ、なに?」みたいな(笑)。

——ichigoさんも忘れていたと(笑)。

ichigo 一瞬「歯に青のりついてるよ」みたいなメッセージが来たのかなと(笑)。

岸田 マネージャーから真っ先に来ることで最も心配するのが、歯に青のりがついてることなんだ(笑)。

ichigo でも青のりだったら岸田が真っ先に言ってくるだろうし(笑)。

岸田 まあね、ichigoさん口でけえから青のりついてたら目立つし(笑)。

ichigo うるさいよ!(笑)。でもあれはすごくよかった。お客さんたちもすっと応えてくれて、めちゃくちゃ感動的でした。

——あれは昨年の“アニエラ”のハイライトの一つだったと思います。

それもあって今年のオファーに繋がると思うんですけどね。

ichigo えっ、じゃあ今年もやるね。

岸田 やっぱり長野の星空を作りたいよね。

——また先ほど青のりの話もありましたが、フードやケータリングなども“アニエラ”の名物として親しまれていますよね。

ichigo ケータリング、いつも超楽しみにしてるんですよ。

岸田 ケータリング超おいしいから。

ichigo 超おいしい。カレー食べる。あと絶対そばも食べる。いつも「どれにしますか?」って聞かれるから、「全部ちょっとずつください」って言ってる(笑)。

岸田 俺は2回食べてる。

ichigo うちのメンバー全員食いしん坊だからね。

それぐらい全然段違いだよね。全フェスナンバーワン。ズバ抜けておいしい。

——昨年も後半のステージでしたが、出番まで快適に過ごされたわけですね。

ichigo 快適快適。なんならちょっとほかのライブを観に行ってうろうろしたりするもん。

岸田 あと前回の控え室がさ、学校みたいな施設なんだよね。あそこの床でてっちゃん(T-tsu。サポートギター)がずっと寝てるんだよ。机の下に入り込んで(笑)。

ichigo そういう空気感もよくて、運営さんやスタッフの皆さんの雰囲気も優しいので、あんまピリピリせず、気持ちよく過ごしてます。うん、空気が優しい。

岸田 やっぱり長野だからさ、緩やかになるんだな。

ichigo うん、9月の長野は気候もいいんだよな。

岸田 涼しいよね。野外ライブとしていいタイミングに開催されますよ。

15周年ツアーの最中に出演する“アニエラ”はバリバリに仕上がった岸田教団を観せられる

——そうしたいい時期に開催される“アニエラ”ですが、岸田教団としては8月から15周年ツアーが始まっています。11月まで続くツアーですが、その間に“アニエラ”があるんですよね。

ichigo はい、うまくいきゃ仕上がってますわ。

岸田 バリバリ仕上がっていますよ。

ichigo “アニエラ”前までは8月の2本が終わってるのかな?ちょうどツアーの真ん中ぐらいのタイミングなので。しかも今年はメジャーデビュー15周年のツアーで、アニソンもいっぱいやっていると思うので、“アニエラ”でやる曲たちはいい感じでしょう。あくまで予定だけどご期待ください!(笑)。

岸田 今回のツアーの動員も全然増えているしね。

ichigo そう、だから“アニエラ”でまたいいパフォーマンスできればね。去年も“アニエラ”のあとでチケット伸びていますから。本当におかげさまで。

岸田 ほかにもこれからようやく発表されることもあるので。

ichigo そう。ちょうど“アニエラ”の辺りは岸田教団のニュースが多いかなって感じがする。そういうのも全部持って、“アニエラ”のお役に立てればいいなと思うし。こっちも券売に繋がったらいいなと思って。

岸田 ニュースといえば、『GATE2』の発表もあったしね(岸田教団が前作主題歌を担当したアニメの新作『GATE2 自衛隊、彼の海で斯く戦えり』)。

ichigo やるらしいっすよ。でも発表されてうちら騒いでるんですけど、オープニングやるってなんの確約もないので。でも大騒ぎすればワンチャン「うんいいよ」って言ってくれるかもしれない(笑)。

岸田 でも騒ぎすぎるのも向こうに悪いな(笑)。ワンジャブぐらいで。

ichigo でもやりたいね。次は海上自衛隊だから、私もう衣装考えているし(笑)。

—— “アニエラ”でやるかもしれない「GATE」が何かのいい作用になるかもしれないと。

ichigo はい、「GATE」はやりますよ。ここはやるタイミングだ。やるしかない。

——そうした様々なタイミングが重なっているなかでの“アニエラ”となると、期待しかないですね。では最後に“アニエラ”を楽しみにしている皆さん、そしてまだまだ参戦が間に合うなかでこれから行こうか考えられている皆さんにメッセージをお願いいたします。

ichigo “アニエラ”に出る頃はちょうどメジャー15周年のツアー中なので、めちゃくちゃ仕上がっている岸田教団を観てもらえると思うので、これは見逃さないでほしいな。

岸田 本気で“アニエラ”に出れるのはめちゃくちゃ嬉しい。めちゃくちゃ嬉しいと思っているってことだけは伝えておきたい。“アニエラ”さんはね、全体的に空気もいいイベントなんで、正直勝ち組になれるかどうかというなら勝ち組になりやすい、勝てるライブだと思うんです。オタク目線で言うと優勝できるイベントだし、俺たちオタクが勝たせるんだという。

ichigo そうそう、お祭りには参加しないとね。ちょうど我々もここからお祭り期間に入るので、一緒に盛り上がってもらえたら嬉しいですね。

岸田 我々はエースというには全然足りない駒ですけど、この状況、この場、そしてこのタイミングすべてが重なったこの瞬間だけだったら、我々はエースを超えることができるし、この瞬間だけなら優勝に導けると思う。時にシーンの中で重要ではないバンドである我々が、時に優勝を導くこともある。ベンチとレギュラー往復してるような我々ですけど(笑)。

ichigo もういいって(笑)。みんなで一緒に優勝しましょう!

●イベント情報
ナガノアニエラフェスタ2025

2025年9月13日(土)・9月14日(日)
開場 10時00分 開演 12時00分
場所:長野県佐久市『駒場公園』

チケット料金
9月13日 1日券:13,000円(税込)
9月14日 1日券:13,000円(税込)
二日通し券:¥25,000円(税込)
※電子/紙チケット併売

4次先行(抽選)
・チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/anierafesta2025/

・イープラス
https://eplus.jp/naganoanierafesta/

受付期間: 8月25日(月)23:59まで

■出演者
<DAY1>
■TEMPEST STAGE
蒼井翔太 / 亜咲花 / ASCA / angela / 岸田教団&THE明星ロケッツ / 芹澤 優 / halca / プリキュアシンガーズ(石井あみ・熊田茜音・吉武千颯・Machico) / Machico / ??????

■PHANTOM STAGE
茜音カンナ /天羽しろっぷ&YOSHIKA⁂ / 上月せれな / 佐々木李子 / XIDEN <NEW> / 涼海ネモ / 田中有紀 / MADKID / リモート☆ホスト(田邊幸輔・岡野友佑・石井孝英・柏崎隼史・大野智敬・安田陸矢・山本智哉・小池貴大)

■DJ
いちふく<NEW> / ohigeCat&KyoChang <NEW> / ポタ <NEW>

<DAY2>
■TEMPEST STAGE
アイドルマスター シャイニーカラーズ【アンティーカ】 / アイドルマスター シャイニーカラーズ【コメティック】 / 愛美 / 藍井エイル / 岡咲美保 / ZAQ / TRUE / 富田美憂 / FLOW / RAISE A SUILEN

■PHANTOM STAGE
相羽あいな / 安月名莉子 / UnknownRecords(二ノ宮ゆい・田口華有・秋場ゆり) / ヴイアライヴ「レトラ」 / ウタヒメドリーム オールスターズ(鈴木杏奈・花耶・礒部花凜・倉知玲鳳) / 白玖ウタノ / Suupeas <NEW> / 前島麻由 / 峯田茉優 / ライブレボルト(田口華有・秋場ゆり・道井悠・花見色・五味茉莉伽・池羽悠・堀内まり菜・荒井瑠里)

■DJ
RHG <NEW> / DJシーザー <NEW>

■VJ
gurasu_01 <NEW> / 福太郎 <NEW>

主催 / 企画制作:ナガノアニエラフェスタ2025実行委員会

関連リンク

「ナガノアニエラフェスタ2025」公式サイト
https://aniera-festa.com

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