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敗けたって次はある。新しい“みんなで叶える物語”『イキヅライブ! LOVELIVE! BLUEBIRD』がスタートした。

全国にサテライト校を持つインターネット高校、Love学院高等学校、略してL高に通う生徒たちが、10人組のスクールアイドルグループ・いきづらい部!を結成した。メンバーは、浅草サテライトの高橋ポルカ(CV:綾咲穂音)、麻布麻衣(CV:遠藤璃菜)、五桐 玲(CV:宮野 芹)、駒形花火(CV:藤野こころ)、福井サテライトの金澤奇跡(CV:坂野愛羽)、調布のりこ(CV:瀬古梨愛)、梅田サテライトの春宮ゆくり(CV:奥村優季)、此花輝夜(CV:天沢朱音)、山田真緑(CV:小戸森穂花)、仙台サテライトの佐々木翔音(CV:涼ノ瀬葵音)。

リスアニ!では、いきづらい部!として活躍する10人のキャストへ、ソロシングルのリリースタイミングに合わせたリレーインタビューを敢行!それぞれが思う、コンテンツの魅力、そして担当するメンバーの魅力、いきづらい部!の1stシングル「What is my LIFE?」と自身が歌うソロ楽曲について、今回は調布のりこ役の瀬古梨愛に語ってもらった。

■【特集】『イキヅライブ! LOVELIVE! BLUEBIRD』始まりたい! いきづらい部!キャスト リレーインタビュー

INTERVIEW & TEXT by 塚越淳一

ステージ側に立ってみるとステージと客席の境界線はなかった

――いきづらい部!の生配信などは慣れてきましたか?

瀬古梨愛 回数を重ねるごとに慣れてきていると思います。ありがたいことに、キャストの10人の仲がすごく良くて、部活と思うくらい打ち解けているので、「ここは誰かがフォローを入れてくれそう」とか、連携も取れてきて、いい具合に助け合いながらできています。

――仲良しなんですね

瀬古 とんでもなく仲が良いです!(笑)。誰かの気分が沈んでいたら、誰かが察知して「何かあった?」とご飯に誘ったり、すごく優しいんです。

――8月14日に大阪・関西万博で行われたライブイベント“U-NEXT MUSIC FES LoveLive! Series EXPO 2025 STAGE ~Right now!~”でのオープニングアクト、その翌日には大阪・あべのキューズモールでリリースイベントがありました。こちらの感想をお聞かせください。

瀬古 楽しかったのですが、野外ステージの厳しさを痛感しました。先輩方は暑さを感じさせないパフォーマンスをされるなか、私は、倒れないように頑張っているのが伝わってしまうのではないかと思うくらい必死になっていたんです。笑顔でキラキラ頑張れていたとは思いますが、その必死さを隠し切れていなかったのではないかと感じていて……。

環境に左右されないパフォーマンスのクオリティが必要だなと実感しました。

――やはり体力ですか?

瀬古 体力もそうですし、ポーカーフェイスが必要ですね(笑)。本当に暑かったので体調管理も、今後気を付けないといけないなと思いました。

――それも経験でわかっていくのでしょうね。

瀬古 新しく知ることが止めどなく続いているので、新鮮で楽しいです。

――リリイベはいかがでしたか?

瀬古 お客さんとの距離が本当に近くて!目の前過ぎて、みんな照れ臭くなってしまいました(笑)。でも、目が合うだけでお互いの気持ちは意外とわかるんですよね。私たちの初ステージは“リスアニ!LIVE 2025 ナツヤスミ”だったのですが、私はその時にリリイベの告知をしたんですね。そこで、自分の言葉で伝えようと思って、ちゃんと告知内容を覚えて伝えたんです。何とか言い終わったときに、隣にいた金澤奇跡役の坂野愛羽ちゃんが「良かったよ!」と伝えてくれたのですが、目の合ったお客さんも、微笑んで「ばっちりだったよ!」みたいな感じで頷いてくれたんです。その時に、私たちは与える側だけではないんだなと思いました。自分も与えられているし、お客さんも同じ空間にいるんですよね。

自分が客席で観ていた立場の時は、ステージと客席の境界線はあると感じていたのですが、いざステージ側に立ってみると、全然そんなことはなくて。ステージで左右を見渡せば9人の仲間がいるから大丈夫と自分に言い聞かせていたけど、ステージに立ってみると、目の前にたくさんの味方がいると気付けたので、“リスアニ!LIVE”の時から、“ステージ直前までは緊張しているけど、ステージに出ると緊張が解れる”という流れになってきています。

――みんなの応援は、力になっているんですね。

瀬古 なってます!私たちは、もっと風当たりが強くてもおかしくないと思っていたんです。それがシリーズものの定めですし、先輩方がどれだけ偉大かは身に染みてわかっていたのですが、皆さんが想像できないくらい温かい言葉で私たちを迎えてくれたので、すごくありがたかったです。だからこそ私たちも、楽しく伸び伸びと、色んなことを吸収できているのだと思います。

――では、『イキヅライブ! LOVELIVE! BLUEBIRD』の魅力はどんなところにあると思いますか?

瀬古 いつでも気軽に参加できる、というところを私は押していきたいです。YouTubeやXなど、色んな媒体で展開されているというのが、今の時代に合っていますし、「LoveLive!Days」などの雑誌は自分のペースで見ることができます。推し方を自分のスタイルに合わせられるのが良いところだと思います。別にメンバーのXのポストを全部追いきれなくてもいいと思うんです。キャストの私たちも「あの子があんなことをつぶやいていたよ」というのを共有するし、ファン同士でもそういったコミュニケーションが取れると思うので……。現代社会は、みんな忙しいと思うので、そういう手軽さ、気軽さは売りだと思います!

――無理せずに、でいいんですね。

瀬古 はい!あとは「敗けたって次はある。」というコンセプトも良いですよね。受験で挫折を味わった高橋ポルカちゃんは、将来のことをギリギリまで考えていましたけど、人間、失敗しないことなんてないじゃないですか!二次元であれば、すべて完璧な子がいるかもしれないけど、私たちの生きているリアルは、簡単に行くことばかりではないので、「いきづらい」という言葉を冠しているこのコンテンツが新鮮でしたし、だからこそ、皆さんに寄り添っていけるのかなと思いました。

――メンバーもみんな、不器用な子ばかりですからね。

瀬古 そうなんですよ。だから共感している人も多いんじゃないかなと思います。

――キャストの皆さんも、勇気づけられているでしょうね。

瀬古 確かに。私も、だいぶ生きづらい人生を送ってきたので……。正直、オーディションに受かった時は本当に嬉しかったのですが、しばらくして、「何でこんな私が受かったんだろう?何で私に任せていただけたのだろう……」と考えてしまったんです。でも、その後に作品タイトルが決まったら、最初に“イキヅライブ!”と書いてあって、「だから受かったのか!」と思ったんです(笑)。その意味では、私がこの作品のメッセージを最初に受け取った気がします。私、自分の生きづらい部分は隠して生きていかなければいけないと思っていたんです。

でも、それも肯定してもらえた気がして、温かい気持ちになりました。

――実はみんな生きづらいと感じていたりしますからね。

瀬古 それこそ私は、つらい現実から逃げたくてアニメが好きになったので、アニメに救われて、勇気づけられてきた存在なんです。だからこの作品に携われて嬉しいですし、このコンテンツで、たくさんの人を元気にさせられたらいいなと思っています。

――頼もしいです。その他のトピックでは、「歌ってみた動画」で歌う曲を決めるユーザー参加企画で、福井サテライトの金澤奇跡と調布のりこは、ピンク・レディーの「UFO」を歌うことになりましたね。

瀬古 「UFO」のリクエストをしてくださった方がいたから、こんな素敵な曲を歌えるので、ありがとうという気持ちです。巷では、のりこちゃんのセクシー路線に寄せたと噂されていますが(笑)、みらのり(奇跡&のりこ)の一体感を見せられたらいいなと思っています。坂野と私も、なんだかすごく相性がいいので!

いきづらい部!の活動が始まってからよく笑うようになりました

――調布のりこの魅力について、教えていただければと思います。

瀬古 のりこちゃんはとにかく自分に自信がなくて、“量産型”で普通の自分がコンプレックスになっているのですが、「本当に普通なの?」という感じなんです(笑)。でも、自分のことを客観的に評価するのは難しいじゃないですか。私も、自分のことを普通どころか、普通より劣っていると思っていましたし、だから「普通にならなければ」と思って生きてきたのですが、のりこちゃんを通じて、自分の良いところに気づく機会が多いんです。

――実は大胆でもありますしね。

瀬古 普段は奥手で内気ですが、いざというときに踏み出す強さを持っていると思います。L高に入学したのも、一か八か、声優になる夢を叶えたい!と思ってなんですよね。私も経験があるのですが、自分からオーディションに応募するのはすごく怖いんです。のりこちゃんがそれをできるのは勇気があるからで、福井サテライトでは奇跡ちゃんに翻弄されているところがあるけど、「自分はこうだから!」と言い切れる強さも持っていて、譲らない部分があるんですよね。そういう意味で、実は頑固な子なのかもしれないなと思っています(笑)。

――お互い芯が強い子だから、奇跡との相性も良いのかもしれないですね。

瀬古 そうですね!その芯の強さをオープンにして、「自分の選んだ道で成功しよう」という奇跡ちゃんに、のりこちゃんは惹かれているのかなと思います。

――プロフィールには、絶対音感があって、バレーボールではセッターが得意で、甘いもの全般が好きとありますね。

瀬古 優しいから、「この子にはこのくらいの高さのトスが打ちやすいかな?」みたいな細やかな考え方ができるんでしょうね(笑)。甘いものが好きなところも、奇跡ちゃんとの相性の良さを感じます。奇跡ちゃん自身は、しょっぱい食べ物のほうが好きみたいですけど……。奇跡ちゃんが作ったものを、のりこが食べるという、良い永久機関が生まれているんだと思います。

――この2人は、セットで考えてみたくなっちゃうんですよね。

瀬古 確かに!色合いもいいですよね(笑)。

――ちなみに、調布のりこは紫がメンバーカラーになりますね。

瀬古 私、紫がすごく好きなんですよ!個人的な話になるのですが、私が声優を目指すきっかけになったキャラクターも、のりこちゃんみたいな紫だったんです。だから役が決まったとき、色を見て驚きました!

――せっかくなので、ここから瀬古さん自身の話も聞きますが、アニメ好きだったのですか?

瀬古 小さい頃からひたすらアニメを観ていました。最初は絵が得意だったので漫画家を目指そうと思ったのですが、小学校4年生の頃、その紫色のキャラクターが出ているアニメで、そのキャラクターが主題歌を歌っていたんですね。「これはどういうことなんだろう?」と思って、CMやエンディングのクレジットを見ていたら、どうやら声優の方が歌を歌っているらしいということに気づいて、声優という仕事を知ったんです。それから、ずっと声優になりたいと思い続けていました。

――そこから何か、トレーニングをしたり?

瀬古 それがなかなか踏み出せなくて。お芝居をしてみたくて、たまに漫画を読みながら声を当ててみたりはしても、本当に憧れ止まりだったんです。周りには、小学校の頃から声優の養成所に通っている子もいたのですが、声優は狭き門なので、普通にすらなれない私は目指してはいけないものかもしれないと、何年間もくすぶっていたんです。

――何か転機になるようなことがあったのですか?

瀬古 学校卒業のタイミングで将来のことが何も決まっていなくて、「どうしよう……!」と思ったんです。それこそポルカちゃんよりだいぶ危ない状況なんですけど(笑)。でも、そこまで追い込まれると、失うものがなさすぎて、人生一度きりなんだから、恥をかいたっていいからチャレンジしてみよう!と思えたんですね。それで、今の事務所のオーディションに応募したら、通ることができて、何もなかった未来に、お芝居を学ぶという予定ができたんです。基礎も何も知らなかったので、学べるだけでも本当に嬉しかったですね。

――しかも所属後すぐに、オーディションでいきづらい部!の一員になったわけですからね。

瀬古 オーディションでは、自分の生きづらい部分も隠さず、自分は普通より劣っていると思ったまま臨んだら、どうやら私は変だったみたいで、これまでの生きづらさが、結果的に活きてしまったんです。

――お話を聞いていて、調布のりこと重なるところは多いですね(笑)。

瀬古 だから私、そのままで良かったんだ!と思いました。のりこちゃんも量産型を脱却したいと言っていますけど、今のままで十分特別なので、そのままでいいんだよ!と言ってあげたいです。

――ちなみに、歌やダンスもしていなかったのですか?

瀬古 歌うこと自体は好きなので、家でずっと歌っていましたけど、あまり上手いとは言えなくて……。あと、ひたすら動かなかったので、ダンスの経験はまったくなくて、いきづらい部!でダンスレッスンが始まったとき、簡単なツーステップもできなくて、私だけマイナスからのスタートみたいな感じでした(苦笑)。だから必死で食らいついていきました。

――今はだいぶ見える景色も変わったのではないですか?

瀬古 すごく変わりました!あと、周りを見てくれる子が多いので、「頑張ったね!」と認めてくれて、それを言葉にして伝えてくれるので、すごく救われているんです。私は今まで、人の優しさをうまく受け取れなくて、集団生活から逃げてきたんです。誰かから好いてもらっても、自分から離れていくことが多かったのですが、みんなに素直になる方法を教えてもらった気がします。いきづらい部!の活動が始まってから、以前とは比べものにならないくらい笑うようになったと自分でも思うので、プラスのことをいただいてばかりなんです。

――人って変われるんですね。

瀬古 変われます!変われるんだなって実感しています(笑)。

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のりこちゃんを通して、のりこちゃんと自分のことを好きになれている

―いきづらい部!の1stシングルのタイトル曲「What is my LIFE?」を聴いたときは、どう思いましたか?

瀬古 『ラブライブ!シリーズ』らしい、始まりの曲だなという第一印象がありました。始まるときの不安と希望が、これまでのシリーズでも歌われてきたと思うのですが、いきづらい部!のスタートもそこからで、崩した口調が多いところにもらしさを感じました。“(何それ?知らん?らん!)”とか、今まで見たことのないようなワードが盛り込まれているので遊び心を感じましたし、「型にはまらなくていいんだよ」というメッセージを、曲全体で伝えてくれていると思いました。何より、聴いて明るく前向きになれるのがいいですよね!それこそ、レッスンの最中、挫けそうになった時も、この曲が背中を押してくれました。『ラブライブ!シリーズ』の曲は、なぜこんなにも人の背中を押す力があるんだろう?って、いつも思います。

――調布のりことして歌う時に、どんなアプローチをしましたか?

瀬古 のりこちゃんとして歌うのはこの曲が初めてだったので、とにかく力を抜いて歌うことが課題でした。ワクワクするような歌詞に、ニュアンスを乗せるのがすごく楽しくて。のりこちゃんのソロパートは“夢はヒカリとこっそり思ってる”のところなのですが、ここは私自身、先ほどお話した通り、何年もくすぶってきて、声優になりたい夢を諦め切れないがゆえに、人生も諦めないでやってこれたところがあるので、自分の気持ちも込めて歌うことができました。ここはすごく気持ちがこもっていることをアピールしておきたいです(笑)。その他にもフレーズによって、たくさんニュアンスを乗せて歌ったので、歌詞を見ながら聴いてほしいです。

――レコーディングも初めてだと思いますが、いかがでしたか?

瀬古 これはソロシングルに収録されている「What is my LIFE?」のソロバージョンをぜひ聴いてほしいのですが、私、“イエーイ”という掛け声を歌うところで、初心者なこともあって、「ここまで音を伸ばしてみましょうか」というアドバイスを素直に解釈して、本当にただ音を伸ばしただけで歌ってしまったんです(笑)。そうしたらちょっと機械的で、不思議な感じになってしまったんですよね。

――10人で歌うから、バランスを取ってその歌い方なのかと思いました(笑)。

瀬古 別に高いパート担当というわけでもなく、ただ声を伸ばしただけなんです(笑)。でも、そういう素直さゆえに個性が出てしまったところも、のりこちゃんと重なるのかな?と思いました。

――10人の歌声を聴いたときは、どう思いましたか?

瀬古 いきづらい部!の歌声を感じることができて嬉しくなりました。みんな歌が上手くて、私は歌が苦手なほうなので頼もしいなと思ったのですが、同時に、胸を張ってみんなと肩を並べられるようになっていきたい!という気持ちも、強くなりました。

――カップリングの「ヒミツミチ」は、どうでしたか?

瀬古 のりこちゃんの自己紹介動画に「8番、調布のりこです」というセリフがあって、8番手で出ていこうとする奥手なところがあるんです。でも、この曲では、みんなが一列に並んで順番にソロを歌っていくところで、のりこちゃんが一番手を担当しているんです! さっそく勇気を出して一番手を務めたことに、私が感動してしまいました(笑)。

――“ひとりひとり 違う未来”のところですかね。

瀬古 そうです!この曲は、インターネット高校だからこそ、離れていても夢が違っても繋がれるという作品自体のコンセプトと、メンバーの出会いなどが伝わってくる、いきづらい部!を語るのに欠かせない楽曲になったなと思います。

――ソロシングルのタイトル曲は「恋のワンタイムパスワード」。大人っぽい歌詞でもあるので、のりこの歌い方もセクシーなんですよね。

瀬古 まず、のりこちゃんのソロ曲が全然想像できなかったので、しっとりとした曲がくるのかな?と思っていたら、まさかの大胆でセクシーな曲が届いて、楽しみな気持ちになりました。

――それで歌い方もセクシーにしたんですね。

瀬古 のりこちゃんは声優を目指している子だからこそ、私の声域のどこを使ってもいいのかなと思っていて。のりこちゃん自身は、キュートかセクシーで言うとキュート系だと思うのですが、私もお芝居で得意なのはキュート系なんです。だからのりこちゃんも、キュートな感じで見せていくのかな?と思っていたら、セクシーな曲だったことが新鮮でしたし、それで、実際にセクシーな声を意識してみたら、のりこちゃんにぴったりなんですよ(笑)。私の声質的に、大人っぽいセクシーな女性はまだ演じられないと思っていたのですが、のりこちゃんを通してチャレンジしてみたら、自分の声でもセクシーな見せ方ができることに気付いて。だからこの曲のレコーディングを通して、のりこも私も、新しい武器を手に入れました。

――語尾での息の抜き方なども絶妙だったのですが、そのあたりも自分で考えて?

瀬古 言葉のニュアンスに合わせて、自分の中で、具体的なシチュエーションを練りました。それと私が教わっている歌の先生が昭和歌謡の得意な方だったので、その歌い方を参考にしたのも大きいです。それまではのりこちゃんと自分を切り離して考えていたんです。でも、お芝居ってどうやらそういうことではないみたいで、等身大の自分から出せば出すほど、味や深みが出てくるんですよね。だからレコーディングでは、自分で勝手に制限をかけるのではなく、それを取っ払って表現してみました。そうしたらすごくのりこちゃんに聴こえたんですよね。レコーディングでそのことに気づいてからは、歌いながらリミッターを外していく感じでした。

――調布のりこが、こんなにセクシーに歌えるとは思っていなかったのかもしれないですね(笑)。

瀬古 あはは(笑)。だって私自身がびっくりしましたから。実は歌の先生も、私がそんな歌い方ができるとは思っていなかったみたいで。先生の歌い方を参考にして歌ってみたら、「できるじゃん!」となって、レコーディングでも歌ったんです。なので、私の知らない私を教えてくれた曲です。

――ちなみに、こういう懐かしい曲調というのはいかがでしたか?

瀬古 大人っぽくてお洒落な曲調だなと思いました。私も、テレビや車で昔の曲が流れているのを聴いていたので、小さい頃から聴いていたような安心感はどこかにありました。昭和と平成を感じる曲を、令和風にアレンジしている感じがして、ずっと聴いていたくなるサウンドですよね。

――昭和と平成の境目くらいの時代感ですよね。それを現代風の音で聴きやすくしている印象はあります。ライブで歌ったら、おそらく「バキュン」のところで、みんな倒れてしまうでしょう。

瀬古 そこはみんなを撃ち抜こうと思っています!(笑)。

――ちなみに、ソロシングルのジャケットののりこは、足を大胆に見せていましたね。

瀬古 ついに出しましたよね~!実は全メンバーのイラストを見たとき、のりこちゃんの足が太くて、長めのスカートで隠しているところに自分との共通点を感じたんです。私も足に自信がなくてコンプレックスがあったのですが、のりこちゃんの足は魅力的じゃないですか。だから私も自分の足を好きになれたし、誇りに思うことができたんです。私はのりこちゃんのことがどんどん好きになるし、同時にのりこちゃんを通して自分のことも好きになれているんだなって思います。

――では、これまでの活動で一番印象に残っている出来事はありますか?

瀬古 私は奇跡ちゃんとの掛け合い、つまりシャケ(坂野愛羽)との掛け合いです!家で台本を読むとき、私は奇跡ちゃんのセリフは想像しないんです。なぜかというと、想像しても、絶対に想像を超えるお芝居をシャケがしてくれるから。それに対して、「そう来たのならこっちも!」って返すのが面白いんですよね。シャケもそう思っているみたいで、彼女が想像していたのりことは全然違うみたいなんです。それはたぶん、私にネガティブ節が出てしまうところがあるからなんですけど、その噛み合わないところが逆に噛み合う感じが、毎回新鮮で楽しいです(笑)。

――最終的に、自分が想像していたものとは全然違うお芝居になっていそうですね。

瀬古 毎回、思った以上に面白い感じになっていると思います。のりこちゃんに奇跡ちゃんという存在がいて良かったですし、私もシャケがいて良かったなって、活動を重ねるたびに思います。

――それにしても、シャケというあだ名が良いですね(笑)。

瀬古 たまたまですけど、私、サーモンがめっちゃ好きなんですよ!顔合わせの時に、坂野が「私のあだ名はシャケです」と言った瞬間、「こんな運命ってあるんだ!」と思いました(笑)。かなり運命的です。

――最後に、『イキヅライブ! LOVELIVE! BLUEBIRD』は、まだ何も決まっていないプロジェクトです。今後どんなことをやりたいですか?

瀬古 これは私の役者としての目標に通じるのですが、作品を通して、元気や勇気、日常を頑張る原動力を皆さんに与えられたらいいなと思っています。自分がやりたかったことはすでにやらせていただいているので、今後は、この活動をますます広げていきたいです。秘めている野望としては、もっとたくさんの曲を歌いたいですし、たくさんのステージに立ちたい。でも、いつも思うのは、ライブに来てくれる方がいるのは、当たり前ではないんだということ。なので、今のこの状況に感謝をしつつ、継続させていきたいです。そして、私も投げ出さずに頑張り続けて、目の前にあることを着実にやっていきたいと思っています。

●リリース情報
いきづらい部!1st Single
「What is my LIFE?」
発売中

【初回生産限定盤(CD+グッズ)】

定価:¥3,630円(税込)
品番:LACM-34705

【通常盤】
定価:¥1,430円(税込)
品番:LACM-24705

<収録内容>
01. What is my LIFE?
作詞:畑 亜貴 作曲・編曲:光増ハジメ (FirstCall)
02. ヒミツミチ
作詞:児玉雨子 作曲・編曲:福田貴史

03. What is my LIFE? (Off Vocal)
04. ヒミツミチ (Off Vocal)

■初回生産特典
いきづらい部!メンバーカード(全10種よりランダムで1枚)

いきづらい部! 調布のりこ 1st Solo Single
「恋のワンタイムパスワード」
2025年9月24日(水)リリース

【初回生産限定盤(CD+グッズ)】

定価:¥3,630円(税込)
品番:LACM-34756
※ジャケットイラストアクリルスタンド付

【通常盤】
定価:¥1,430円(税込)
品番:LACM-24756

<収録内容>
1stソロシングル表題曲
The main theme song of Noriko
01. 恋のワンタイムパスワード
作詞:公野櫻子 作曲・編曲:Agasa.K

02. センチメートル・ランデヴー
作詞:東乃カノ 作曲・編曲:Motokiyo

03. What is my LIFE? (調布のりこ Solo Ver.)
作詞:畑 亜貴 作曲・編曲:光増ハジメ (FirstCall)

04. 恋のワンタイムパスワード(Off Vocal)
05. センチメートル・ランデヴー(Off Vocal)

©プロジェクトイキヅライブ!

関連リンク

『イキヅライブ! LOVELIVE! BLUEBIRD』
オフィシャルサイト
https://www.lovelive-anime.jp/lovehigh/

オフィシャルX
https://x.com/ikizulive_staff

調布のりこ オフィシャルX
https://x.com/noricco_u

YouTube公式チャンネル

いきづらい部!ラジオ番組「いきづらい部!知らんらんらじお!」
https://www.lovelive-anime.jp/news/01_5225.html

初の単独ライブ「いきづらい部! 1st LIVE ~ What is my L ? ~」
https://www.lovelive-anime.jp/lovehigh/live/live_detail.php?p=WhatismyL

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