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アーティストデビュー5周年の当日、2025年1月22日に『Liyuu 5th Anniversary Concert 2025「5th Special Day」』を開催したLiyuu。その模様を収めたBlu-rayも現在好評発売中だが、5周年を共に歩んできたファンへの感謝を伝える東京と大阪を周るツアー『Liyuu Concert TOUR2025「Thankful|Anniversary」』が開催された。
PHOTOGRAPHY BY Viola Kam (V’z Twinkle)
写真提供 HoriPro International
TEXT BY 塚越淳一
ファンのみんなへの感謝と、5周年のその先を感じる新曲の披露
オープニングSEが気持ちを高め、ステージから放たれる照明が会場をぐるぐると照らしていく。「みんなクラップして!」というLiyuuの声が響き渡り、最新6thシングル「バッドゥドゥドゥ」でライブが幕を開ける。少し高くなった2階ステージに登場したLiyuuが、クラップとともにAメロを歌い、2コーラス目で、階段を降りてメインステージで踊るダンサーチーム“MIXクレープ”の4人と合流、5人で軽快にダンスしていく。曲のラストでは、ファンも“オイ!オイ!”と、大きな声をステージに届けていた。
さらに勢いをつけるべく、5thシングル「No Complete」へ。この曲でも、ダンサーとの息の合ったパフォーマンスと力強いボーカルで圧倒。間奏で4つ打ちのダンスサウンドが強調されていくと、パフォーマンスもよりクールにかっこよくなっていった。『5th Special Day』公演ではデビュー曲から辿っていったセットリストだが、今回は最新のLiyuuから見せていくという流れだ。
「みんな5周年の『Thankful|Anniversary』に来てくれてありがとう! 1月22日はデビュー当日で、平日で来れなかった方もいると思うので、改めて5周年ライブをみんなと作れることを楽しみにしています! 今回の公演は、1曲撮影ができるとアナウンスしていたんです。……早いんですけど、さっそく次の曲になります!」と言って、いきなりの撮影タイムがスタート。ファンのみんなに撮影されながらのパフォーマンスとなった「ルルカワイマ」。かわいいダンスで魅了するノれる楽曲だが、ファンも、この撮影チャンスは逃すまいと、ペンライトはあまり揺らさず、撮影に夢中になっていた。
心地いいチルミュージック「めたもるふぉーぜ」はスタンドマイクで、しっとりとリラックスしながら言葉を紡いでいく。Liyuuの後ろではダンサー2人が曲に合わせてダンスをし、曲の世界を彩っていく。そのままスタンドマイクで、1stシングルのカップリング楽曲「魔法とガムと勇気」も披露。音源では、まだあどけない、かわいらしい歌声だったが、今の歌声は少し落ち着きも感じて、この5年間で彼女の表現力がどんどん豊かになったことを実感した。甘く切ない歌詞の世界を、歌だけでなくダンサー2人もダンスで表現。ファンも手を左右に振りながら曲に応えていた。
エレクトロポップの「Yellow」では、黄色い光に包まれながら、Liyuuがひとりで透き通る歌声を響かせていく。感情のこもったボーカルが、切ない気持ちにさせてくれる。アウトロでは階段に座り、思いを馳せるような表情を見せると、そのままスポットライトに包まれて、バラード「花鳥風月」を歌っていく。歌詞に込められた大切な人への愛情や温もりが感じられる歌声には心を揺さぶられたし、そこには、ファンへの想いも込められているように感じた。
アニメ映画『兵馬俑の城』日本語版主題歌「ミオソティス」では、あらゆる方向からスポットライトが、Liyuuを優しく包み込む。美しい光に包まれながら、物語を彷彿させる切ない歌詞をまっすぐに歌い上げていく。
Liyuuがいったんステージから捌けると、タオルを振り回しながら登場したMIXクレープによるダンスパフォーマンスがスタート! Liyuu楽曲を繋いだDJミックスを、ソロダンスを交えながら披露していく。BPMも上げて、フロアを巻き込んで盛り上げていく。
衣装チェンジを終え、かわいいふわふわした白い衣装に着替えたLiyuuが登場すると「みんな一緒に踊れますか?」と言って、「カラフルホライズン」をステップを踏みながらキュートに歌う。踊れる人は踊って、Liyuuと一緒に楽しんでいた。爽やかなポップチューン「bloomin’」は、白い衣装にも合っていて、ステージに白い花が咲いたよう。会場も、徐々に熱気が高まっていき、大きな声が上がっていた。「いくよー」と言って、パンキッシュに始まった「TRUE FOOL LOVE」で、ファンのテンションもさらにハジけていく! Liyuuもかわいらしいポーズも決めていた。
ノンストップで9曲一気に駆け抜けたLiyuuが「暑いね~!」と言うと、衣装について説明をしていく。「今回はぬいぐるみちゃんです。『ルルカワイマ』のMVで、マシュマロ(ウサギ)とクッキー(クマ)というぬいぐるみが出てきたんですけど、それを(衣装で)再現できたのではないかなと思っています。でも、もこもこで中がニット生地で暑いんです!」とちょっと弱音も吐く。
「みんな楽しい? いろんな楽曲を歌ったんですけど、ここからゆったりとしたバラード系の曲を届けたいと思います」と伝え、Liyuuの芯の強い歌声、そして神秘的な歌声が魅力の「Soaring Heart」を贈る。
「一緒に歌ってください」と伝えて歌った「Lemonade(feat.Liyuu)」では、“Come with me”とファンが歌い、Liyuuもそこに声を合わせていく。「Cherish」では、イントロの“Check check check”で、ファンはLiyuuと動きを合わせる。そこからクラップをしたり、手を左右に大きく振って気持ちをひとつにしていた。
「“Check check check”してくれている人とか、『Lemonade』を一緒に歌ってくれる人とか、全部見えてるよ!」と伝えると、「ライブはいつでもできるわけではないから、こういう特別なときだけ、特別な思い出をみんなで一緒に作るのが大好きです! 本当に今日は全部全部楽しかった! 最後まで楽しんでいきましょ!」と言って、本編最後のブロックへ。
ダンスポップチューン「カルペ・ディエム」では、“いま いま いま”と歌って、みんなで盛り上がり、最後の1曲は、クラップに包まれながら、デビュー曲「Magic Words」を歌っていく。打ち込みサウンドのポップさ、ファンによる大きなクラップ、そして表情豊かなLiyuuの歌声。ソロアーティストとしての始まりの楽曲を今のLiyuuで歌い上げ、会場に集まったすべての人が幸福感に包まれて、ライブを終えた。
大きなLiyuuコールに応えて登場したアンコールは「わがままとPコート」からスタート!この曲では、客席の真ん中に登場して、1コーラス歌うと、メインステージに戻っていく。1月の5周年ライブではセンターステージがあったが、今回もみんなを近くに感じたかったのだと語る。
「デビューして5年。
5周年で大きな区切りを迎え、そこから先へ。「また違うステップを一歩踏み出したいという気持ちもあって、この楽曲はしんみりして大人っぽい曲になっていますので、聴いてください」と言って、新曲「A.M.L」を歌う。おしゃれなサウンドに揺れながら、オトナっぽい歌声で繊細に歌詞を表現していく。吐息混じりな歌声など、曲調も、その表現力も、これまでと違うLiyuuを見せてくれた。
「最高!」の声に、「やった~!」と応えるLiyuu。リリースもまだ決まっていないので、今のところは、このツアーでのみ聴ける楽曲となるが、いつかきっと聴けることになるだろう。最後は、みんなで「purple and cycle」を歌い、オレンジ色の光りに包まれながら温かく心地いい気持ちを共有する。
「やばい眠れないぜ! すべてがすべてが幸せでした」と言ってライブを終えたLiyuu。かわいさやかっこよさ、いろんな楽曲があるが、パフォーマンスはもちろん、それをしっかり表現していく彼女の歌唱力の高さには、毎回驚かされる。そして何より、ファンへの感謝の想い、そしてライブを楽しんでいる気持ちが伝わってくるライブだった。
『Liyuu Concert TOUR2025「Thankful|Anniversary」』
2025年9月28日(日)東京 Zepp Haneda
<SETLIST>
1.バッドゥドゥドゥ
2.No Complete
3.ルルカワイマ
4.めたもるふぉーぜ
5.魔法とガムと勇気
6.Yellow
7.花鳥風月
8.ミオソティス
9.カラフルホライズン
10.bloomin’
11.TRUE FOOL LOVE
12.Soaring Heart
13.六等星
14.Lemonade
15.Cherish
16.カルペ・ディエム
17.Magic Words
EN1.わがままとPコート
EN2.A.M.L(新曲 ※未発表曲)
EN3.purple and cycle
関連リンク
Liyuuオフィシャルサイト
https://liyuu0109.com/