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1988年4月~1989年3月に放送されたアニメ『鎧伝サムライトルーパー』シリーズの正統続編となるTVアニメ『鎧真伝サムライトルーパー』。2025年6月に制作決定情報を発表するやいなや、Xトレンド1位、Yahooトレンド1位を獲得するなどSNSで大きな話題となり、1988年の放送開始から約40年の時を経てついに2026年1月6日(火)より完全オリジナルストーリーで放送・配信が開始となる。
監督は『銀魂』『おそ松さん』を手掛ける藤田陽一、シリーズ構成・脚本は『仮面ライダービルド』、映画『クローズZERO』、『テルマエ・ロマエ』など戦隊・特撮モノや実写を手掛ける武藤将吾、メインキャラクターデザインは『ラブライブ!』『ラブライブ!サンシャイン‼』、TVアニメ『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』のキャラクターデザインを務める室田雄平、ヨロイギアデザイン原案は、『鎧伝サムライトルーパー』の鎧デザインを担当し、昨今は『SSSS.DYNAZENON』で怪獣デザインを担当した岡本英郎と豪華スタッフが集結。また、今作でサムライトルーパー演じるのは、数々の話題作に出演する豪華キャスト5名。主人公・凱役を石橋陽彩、上杉魁人役を榎木淳弥、北条武蔵役を村瀬 歩、北条大和役を武内駿輔、石田紫音役を熊谷健太郎がつとめる。
2026年1月6日(火)の第1話放送に先駆けて、2026年1月1日(木)0:00より、本編のオープニング映像をYouTubeプレミア公開することが決定した。blank paperによるオープニング主題歌「YOAKE」と、サンライズによる圧巻のアニメーション映像を、2026年の幕開けと共に楽しんでほしい。
また、第1話放送を記念して『鎧真伝サムライトルーパー』の号外が東京・大阪にて配布されることが決定!1/9(金)は新宿と秋葉原、1/12(月・祝)は日本橋オタロードにて配布を実施する。号外は、『鎧真伝サムライトルーパー』第1話についてやキャラクターの紹介、キャスト陣のコメントなど、38年ぶりに復活する『鎧真伝サムライトルーパー』の魅力が詰まった内容となっている。
そして、『鎧真伝サムライトルーパー』に出演する、凱役・石橋陽彩、上杉魁人役・榎木淳弥、北条武蔵役・村瀬 歩、北条大和役・武内駿輔、石田紫音役・熊谷健太郎、織田龍成役・増田俊樹のオフィシャルインタビュー<前編>が到着した。
今回公開されたオフィシャルインタビューは対談形式。①凱役・石橋陽彩×石田紫音役・熊谷健太郎、②上杉魁人役・榎木淳弥×北条武蔵役・村瀬 歩、③北条大和役・武内駿輔×織田龍成役・増田俊樹の3本立てとなっている。
今作に参加するにあたっての意気込みや収録の裏話など、ここでしか知ることのできない貴重なお話をお届け!出演キャストによる激アツな思いが溢れるインタビュー、ぜひチェックしてほしい。
オフィシャルインタビュー<前編>
①凱役・石橋陽彩×石田紫音役・熊谷健太郎
『サムライトルーパー』という作品に初めて触れた時の印象は?
石橋:最初に作品を見た時に、一番に浮かんだのは「めちゃくちゃかっこいいな」という気持ちでした。
ンとか必殺技が大好きだったので、旧作を観た時も、今作でも、その“かっこよさ”が前面に出ているのがすごく刺さったんです。特に変身シーンがしっかり長く描かれているのが嬉しくて。とても丁寧に見せてくれるので、男の子としてはテンション上がりますよね。変身シーンが長ければ長いほど良いと思っているタイプなので(笑)。見た目のかっこよさだけじゃなくて、ストーリーも複雑で深みがあって、そこは旧作・新作どちらにも共通している魅力だと思います。だからこそ、幅広い年代の方が楽しめる作品になるんじゃないかなと、アフレコをしながら改めて実感しています。
熊谷:陽彩くんが言っていたことに本当に同意で、この作品って“ロマンの塊”だと思うんです。ヨロイギアがあって、奥義があって、男の子心をめちゃくちゃくすぐるんです。それに、人間関係のドラマもすごく熱くて、当時から作品を追いかけてきたファンの皆さんに愛される理由がすぐ分かるというか……。画面越しでも伝わってくる熱量が本当に高くて、「これはすごい作品だな」って感じました。
今回の役に決まったときはどんな気持ちでしたか?
石橋:今までやったことのない役柄だったので、自分の中でかなりチャレンジだと思いながらオーディションに参加させていただきました。「どうしても受かりたい」と思っていたので、役に決まったときは驚きましたし、本当に嬉しかったです。
熊谷:最初「この役じゃないんじゃない?」ってマネージャーさんに言われてたんですが、僕自身は最初から紫音(しおん)が一番しっくり来る気がしていて、「絶対彼だ」と思いオーディションに臨みました。紫音役に決めていただいたと聞いた時は、本当に嬉しかったですね。オーディションから収録まで少し時間はあったんですけど、ずっとワクワクしながら待ってました。陽彩くんも言っていたように、長い間愛されてきた作品の続編に自分が参加できるっていうのは、素直にすごく光栄でした。あと個人的には、これまで“必殺技名を叫ぶ”っていう経験がほとんどなくて、「え、奥義叫べるんですか?」って、そこでもテンションがめちゃくちゃ上がりましたね(笑)。
正統続編となる今作に出演するにあたって、意識したことはありますか?
石橋:やっぱり『鎧伝』の持つパワーというか、遼たちトルーパーの熱い思いはすごく強いんですよね。だからこそ、初代の皆さんに負けない熱さで演じようと常に意識していました。「武装・灼熱」なんかは特に初代へのリスペクトが大きいんですが、そこに凱としてのオリジナル要素も少しずつ足していくようにして、ちゃんとリスペクトしつつも“凱らしさ”が出るようなお芝居を心がけていました。
熊谷:本当に多くの方に長く愛されてきた作品の続編で、しかも約40年という時を経ての新作ということで、そこに対する緊張は当然ありました。
石橋:そうですね、僕含めたトルーパーの5人はもちろん、他キャストの皆さんからもその気合いは感じますよね。
アフレコの現場はどんな雰囲気ですか?
熊谷:めちゃくちゃいい雰囲気でしたね。本当に、陽彩くんを中心にすごく“メリハリの効いた現場”だったなと思います。直前まで楽しく、取り留めのない話でみんなでワッハッハって笑ってるんですけど、いざ収録が始まると一気に集中するんですよ。さっきまで「わー!」って盛り上がっていたのに、“スッとスイッチが入る”感じ。その切り替えが本当に気持ちよかったです。
あと、皆さんにどこまで伝わるかわからないんですけど……ガヤがすごかったんですよ(笑)。
石橋:いやぁ、本当にそうですね(笑)。
熊谷:笑いをこらえるのが大変な場面もたくさんありました(笑)。それくらい、仲良く収録させてもらってます。収録終わりに何回かみんなでお昼ご飯を食べに行ったりと、とても楽しい現場でした。
石橋:回を重ねるにつれて、5人同時に変身するタイミングも出てきて、その「合わせ」もどんどん上手くなっていきました。物語の中でも5人で協力していくシーンがすごく増えるので、自然と“サムライトルーパーとしての結束”が強くなっていった実感があります。
熊谷:回を増すごとに作中のトルーパーたちの関係値がどんどん構築されていくのに合わせて、“作品のチームとしてのまとまり”も強固になっていきましたね。チームみんな陽彩くんのこと、大好きですから!
石橋:ありがとうございます!(照)。
「これは只事じゃねぇ!」というキャッチが話題になった本作ですが、最近プライベートも含めて「これは只事じゃねぇ!」と思った出来事はありますか?
熊谷:最近といっても少し前になるんですけど、僕プロレスがすごく好きで。その中でも“デスマッチ”っていうルールがあって、初めて会場で観た時の空気と熱気が本当に尋常じゃなかったんですよ。あれはもう、生じゃないと味わえないものでしたね。「ああ、これはただ事じゃないな」って鳥肌が立つくらいで、めちゃくちゃ良かったです。
石橋:へぇ…すごいなぁ…いつか行ってみたいなぁ……
熊谷:最初からデスマッチはなかなかね(笑)。
石橋:僕はお酒ですね。21歳になったばかりなんですけど、20歳からいろいろ勉強しはじめてて。ただ、ウイスキーはあまり挑戦してなかったんですよ。ハイボールくらいしか飲んだことない状態で、先輩方と飲みに行く機会があって。「ウイスキーあんまり飲めないんですよね」って話してたら、「これ、美味しいよ」って山崎を出していただいて。飲んだ瞬間に「おっ、美味しい! これはただ事じゃねえ!」って思いました。本当に贅沢なんですけど、この年齢で山崎は……。でも今まで飲んだお酒の中で一番合ったというか、「これならずっと飲んでいられるな」と感じたんですよね。
熊谷:正直こっちからすると、あの陽彩くんがお酒を飲んでるってこと自体が只事じゃねぇ!って思っちゃうけど(笑)。でもお酒を楽しめる年齢になったんだもんね。
あらためて、古くからのファンの方々、そして今回『鎧真伝』で初めてサムライトルーパーの世界に触れる方々に向けてメッセージをお願いいたします。
石橋:『鎧伝サムライトルーパー』へのリスペクトや、強いこだわりが感じられる作品になっていますし、僕らはそれを汲み取りながらがんばってお芝居をしていますので、昔からのファンの皆さんにはぜひそこを楽しんでいただきたいですし、これから見る皆さんにとっては、白熱のバトルシーンとか、キャラクターたちの心情がどう動いていくのかという部分も含めて新鮮に楽しんでもらえると思います。ぜひたくさんの方々に楽しんでいただきたいと思っています。
熊谷:本当に現場では、監督をはじめ制作陣の皆様も、『鎧伝』に対するリスペクトを強く持って制作されているなという印象があります。時代も変わって、今でしかできない表現だったり、逆にあの時の熱い表現に対する我々なりのアンサーみたいなものも全力で込められるようにみんなでがんばっていますので、ぜひ楽しんでいただきたいです。
②上杉魁人役・榎木淳弥×北条武蔵役・村瀬 歩
今回の役に決まったときはどんな気持ちでしたか?
榎木:タイトルは前からもちろん知っていました。サムライトルーパーが当時すごく人気で、「N.G.FIVE」というユニットもあって、本当に伝説的な作品だというのも知っていました。なので、新作をやると聞いたときには「おー、面白そうだな」と素直に思って、オーディションにも臨みましたね。僕はどちらかというと元気な役を演じることが多かったので、今回みたいなクールな役で参加できたのが、新鮮で嬉しかったですね。スタッフさんの中には以前一緒にお仕事をさせていただいた方もいらっしゃって、その方々とまた再会できたという意味でも、今回参加できたことがすごく嬉しかったです。
村瀬:サムライトルーパーってちょうど僕らと同い年なんですよ。生まれた年の作品で、この時代のアニメの中でも一、二を争うくらい有名という印象があって、ビッグタイトルですよね。だから、「また新しくやるんだ」と聞いたときは、アニメ業界に関わる者としてもすごく興味が湧きました。アニメの続編って、同じキャラクターで一新するパターンもあれば、2作目をつくる形もあるし、本当にいろんなやり方があるので、今回はどういう方向性なんだろう、とワクワクしながら作品の概要を読ませていただきました。役に決まった時は、たしかキャラクターの絵がまだなかったような気がしていて・・・。だから結構、自分のイマジネーション勝負だったんですよね。その時点で、苗字が同じキャラクターがいたので「兄弟なんだ、お兄ちゃんがいるんだな」「ちょっと頼りない弟くんなのかな」と想像しながらお芝居をさせていただきました。さらに、キャスト一覧を見たときに「お、なんか面白いキャストだな」と思って。この先どうアプローチしていくのか、すごく楽しみになったのを覚えています。
演じたキャラクターと自分自身、似ていると思うところはありますか?
村瀬:(榎木さんに向かって)ロックだよね!(笑)。
榎木:ロックだね……(笑)。でも魁人はもう少しハードなロックじゃないかな?性格もクールなので少し反抗心があるというか。僕はもっと世に順応したポップロックな感じです(笑)。
村瀬:本当に?(笑)。
榎木:いや、それはまぁ置いておいて(笑)。真面目に答えると、感情の起伏があまり激しくないところですかね。魁人も怒る時は怒りますけど、普段は割とローテンションなので、そのあたりが自分と似ているなと思います。
村瀬:僕は収録を重ねるにつれて役に順応してきましたが、序盤は自分と武蔵の差が大きくて、「自分ならこんなこと絶対しないな」とか、「どうしてこんな行動を?」と考えながら役づくりをしていました。
榎木:でもほら、村瀬さんも武蔵も占い好きじゃん。
村瀬:確かに……。武蔵が占いを気にするのって、きっと決断を他者に委ねてしまう弱さみたいなものの表れなんですよね。自分で決められない。でも武蔵自身が成長していくにつれて途中から占いに頼らなくなっていくんです。僕はそこまで依存していないけど、でも確かに占いは僕と武蔵の共通項ですね。
正統続編となる今作に出演するにあたって、意識したことはありますか?
榎木:前作の要素を引き継ぐ部分はありつつも、全然違う空気感になるだろうなっていうのは、企画段階から思っていました。だからこそ強く意識せず、“今の、この時代のサムライトルーパー”として自然に演じられればいいかな、と考えていましたね。
村瀬:僕達は最終的にキャラクターに命を吹き込む立場ですが、その前にスタッフの方々が徹底的に監修してくださっています。前作のDNAを受け継ぐ方、37年前の作品を当時から好きだった方など、多くの“サムライトルーパー愛”を持つ人たちが携わっています。そうした土台の上で、僕たちもキャラクターに真摯に向き合うことで、その想いが自然に作品全体に流れ込むんじゃないかなと思い、大船に乗った気持ちでお芝居させてもらっています。
アフレコの現場はどんな雰囲気ですか?
榎木:現場は基本的にうるさいです(笑)。主に武内がモノマネをしたりして仕掛けてきて、それに村瀬が乗っかってしまうみたいな、良くない流れができてます。僕は「ふざけないでちゃんとやろうよ」っていうタイプなんですが…。
村瀬:榎木もです(笑)。僕か榎木のどちらかが乗っかってます。
榎木:いや、悪い人たちが揃ってるので(笑)。女性陣が苦笑してます。
村瀬:稀に周りの方がちゃんと笑ってくれる時があるんですが、そうなると、もうこっちが嬉しくなっちゃいます。
榎木:男性キャストが多いので本当に男子校のノリですね(笑)。
「これは只事じゃねぇ!」というキャッチが話題になった本作ですが、最近プライベートも含めて「これは只事じゃねぇ!」と思った出来事はありますか?
榎木:僕はサムライトルーパーのアフレコを終えて帰るときのエピソードで。終わってひとりで帰ろうとしていたら、外は雨が降っていて。小雨なので傘も差さずに歩いていたら、後ろから陽彩くんが走ってきて傘をパッて差してくれて。「榎木さん、濡れてますよ!一緒に駅まで行きましょう!」と言ってくれたんです。なんていい子なんだ、只者じゃないなと思いました。
村瀬:全く別の作品の話になってしまうんですが、そこに芸歴4・5年くらいのキャストさんがいたんです。その現場がとにかく時間のかかる収録で、タフなスケジュールだったんです。その子が演じていた役も難易度が高くて、毎回毎回本気でぶつかって、トライを重ねていて──その姿がもう、とにかく素晴らしかったんです。そして、最終回の収録を終えて、みんなでご飯に行ったときのことです。その回でかなり苦戦していたんですが、僕も“指示の内容も分かるし、本人の希望も分かるし…頑張れ……”と思いながら見守っていたんですね。その話を、別の共演者の方と話しているのを隣で聞いていたら、本人がふっと「あ、今なんか全部わかりました」「もう一回、1話から撮り直したいです」と言ったんです。その瞬間、「うわ、この子……マジで只者じゃない」と鳥肌が立ちました。自分がデビュー4~5年目くらいの頃なんて、そんな言葉は絶対に言えなかった。思うことすらできなかった。自分の至らなさを真正面から受け止めて、そのうえで“もっとよくしたい”と口にできるなんて、本当にすごい子だと思いました。
あらためて、古くからのファンの方々、そして今回『鎧真伝』で初めてサムライトルーパーの世界に触れる方々に向けてメッセージをお願いいたします。
榎木:自分が参加していることは差し置いても、とても素晴らしい出来になっている作品だと感じています。旧作ファンの方はもちろん、今回初めて触れる方にとっても、この令和の時代にマッチした迫力ある作風になっていますので、きっと面白いと感じてもらえると思います。
村瀬:SNSが発達している時代にあって、この作品では、人が人を信じるとか、人と人がつながっていくみたいなことを結構泥臭く描いているのが大きな魅力だと思っています。そんな人間模様に加えて、戦いのシーンではサンライズさんの作画がすごく光っていて、第1話を見たらきっとびっくりすると思います。絶対に2話3話と見たくなると思いますので、まずは第1話を楽しみにお待ちいただけますと幸いです!
③北条大和役・武内駿輔×織田龍成役・増田俊樹
『サムライトルーパー』という作品に初めて触れた時の印象は?
武内:すごく“少年心”に訴えかけてくる作品だなと思いました。キャッチフレーズの「俺の心を鎧が走る」もまさにそうですよね。なんか惹かれちゃうし、ニュアンスだけで伝わるものがある。そこに子ども心のワクワクみたいなものがある気がしていて。
そういう“イズム”が作品の根幹に強くあるんだろうな、と感じました。当時の作品もそうでしたけど、今回の新作でも、同じような旋風をこの時代に巻き起こせるようになればいいなと思います。実際に作品と向き合ってみて、「ああ、随所に“サムライトルーパーのイズム”が続いてるんだな」と感じました。新作ではあるんですけど、根底に流れている精神はちゃんとあって、そこがすごく魅力的です。
増田:今ってアニメの表現が多様化して、いろんな制作手法が何周も回ってる時代だと思うんです。“ベタ”に見えるものが、実はあの頃の最先端で、革新的だったんだろうなって感じました。時代的に僕が生まれる前から始まっている作品なので、懐かしいというのは嘘になっちゃうんですけど、それでも平成初期のアニメの雰囲気を無意識に観て育った世代として、“受け継がれたDNA”みたいな懐かしさは確かにありましたね。今って、ベタな展開をそのままやると「ベタだ」と思われちゃうから、ちょっと外したり新鮮さを作らないといけない。でもこの作品は、そういう小細工じゃなくて、本当に新しいものを作って「これ、めっちゃ刺さったじゃん」というのが第1話を見ただけでも強く感じました。展開もゆっくりで、今の時代の速度感とは違って「え、まだ進まないの?」ってくらい。でもそのテンポも含めて、作品の魅力として成立しているのがすごく良かったです。
武内:確かに、今とは単純に話数が違うというのもありますが、お茶の間で見ている方々のピースになっているようなスピード感だなと思いますよね。加えて、変身シーンや鎧の質感など、セル画でしかできない表現がやっぱりかっこいい。今では“ベタ”に見えるものが実はあの頃の最先端で、革新的だったという増田さんからのお話もありましたが、当時のセル画ならではの表現がまさにそうだと思います。それを令和のアニメーションでどう表現するのかな、というのは気になるポイントですね。
正統続編となる今作に出演するにあたって、意識したことはありますか?
増田:時代が長く開いているということもあり、旧作と今作で、視聴者の皆さんも作り手側もまるで文化が違っている。それを意識しすぎると“縛り”になってしまうのが難しいですね。
武内:本作は正統続編ではありますが、我々が演じるのは新キャラクターですし、「前作がこうだったから」と強く意識しすぎなくてもよかった部分もあるかもしれないですね。
増田:もちろん資料の段階で過去作と今作がリンクする部分は確認させていただいていましたが、物語の上で新キャラである我々がどう過去作の“血”を受け継いでいる方々と対峙していくのかという化学反応は、監督や脚本、スタッフの皆さんが作る下地の部分にお任せして、僕らはシンプルに“この今の時代に生きている人間”を演じられたらいいなということを考えていました。
武内:あとは、みんなそれぞれの仕事の中で、旧作に出演されていた先輩方と共演したり、お会いしたりする機会・経験の中で、それぞれが先輩方から“イズム”を引き継いでいるというか。個人的にはN.G.FIVEで活動されていた頃の皆さんのインタビューを読んだりもしていて、そこから感じ取れる先輩方の“マインド”は忘れないようにしたいと思っていましたね。ただ前作のエネルギーをそのまま引っ張ってくるだけだと“焼き直し”になってしまうので、そうならないように。諸先輩方の役者としてのスタンスや過去作へのリスペクトを忘れずに持ち続けつつ、新しい本作に取り組む際にも参考にさせていただきたいと思っています。
アフレコの現場はどんな雰囲気ですか?
武内:毎回「次どうなるんだろう?」っていう、想像できない雰囲気なんですよね(笑)。
増田:これ、アフレコ最初の頃と、中盤の時でも雰囲気変わるよね(笑)。
武内:ですね(笑)。回を重ねるごとにムードメーカーになるキャストさんが増えて、どんどん賑やかになっていった印象があります。
ただ、ほんとに場を掻き乱してるのは村瀬さんと榎木さんです(笑)。ガヤ(不特定多数の人がいる場面の声や環境音など)収録のときなんて、ちょっとした小芝居でマイクより前まで出て、倒れた通行人のフリをしたりとか。榎木さんなんて「うわー!」と倒れたりして、駆け寄って「大丈夫かー?」って。いや、マイクより前行ったら声入らないから!みたいな(笑)。でもあの2人が作る“正解なんて気にしない雰囲気”はすごいですよね。
増田:“正解なんて気にしない”、その意識は大事だけどね(笑)あの二人は、ずっと何かしらやってるよね(笑)。
武内:もう動いてないとダメなんでしょうね(笑)。
増田:まあ…OKならいいですよ、OKなら(笑)。スタッフさんがOKって言うならしょうがない。あとは他の現場と比べて思ったんですけど…先輩方が本当に楽しそうなんですよ。初代サムライトルーパーを子供のときにリアルタイムで見ていた方々が多くて。僕らとはまた違う、“演出の中に見つける楽しさ”がいっぱいあるんだろうなっていう。ちょっと青春帰り、じゃないですけど(笑)。他の現場では見ることのできない表情や立ち振る舞いで、ちょっと上の先輩たちが楽しそうにしている。
武内:そういう様子を見ることができる、とてもいい雰囲気の現場ですよね。
「これは只事じゃねぇ!」というキャッチが話題になった本作ですが、最近プライベートも含めて「これは只事じゃねぇ!」と思った出来事はありますか?
増田:つい先日、ちょっといいホテルに泊まったんですよ。入ってすぐ「あー、いい景色だなぁ」と思ってたら、窓の真ん中に黒い点が見えて。近づいたら、8センチくらいのバッタが部屋の中にいて、もう無理で……。
武内:えぇ、中に!?それはかなりびっくりですね……!
増田:すぐフロントに電話して「すいません、部屋にバッタがいます…」って。出雲の海沿いだったんですけど、まあ自然が豊かで…。別の窓を開けたら、今度は上からゲジゲジがポンッて落ちてくるし。開放的なテラスなんですけど、この夏は絶対ダメだと思いましたね。落ち着かないから、結局“中から波の音聞こう”って(笑)。個人的に只事じゃねぇって感じました。
武内:僕はガヤ収録の話になっちゃうんですけど、録ってる時に、村瀬さんと榎木さん、本当に遠慮がなくて。通行人のガヤをやっていた時に、急にスマホ取り出して人をカメラで撮りはじめて(笑)。「ちょっと!仕事中だよ!」って言ったんですけど、「うわー、写真撮れたー!」とか言ってるし。本来ガヤって、声だけでパーティーっぽさとか、ワイングラス持ってるような雰囲気を表現するものだと思っていたんですけど、ついに小道具を使う時代に突入したんだって(笑)。
増田:OKが出たならいいけど(笑)。でも、本編で使ってるか使ってないか分からないよね?(笑)。
武内:あれが使われてるのかどうか……そこ、注目ポイントですよ(笑)。サムライトルーパーならではの“隠れ見どころ”かもしれません。
増田:いやぁ、“只事じゃねぇ”エピソードだね(笑)。
●作品情報
TV アニメ『鎧真伝サムライトルーパー』
俺らがやらねば誰がやる!
鎧が照らす! 闇夜を照らす! サムライトルーパー出陣!
TVアニメ『鎧真伝サムライトルーパー』2026年1月6日(火)放送・配信スタート!
TOKYO MX 毎週火曜23時30分~
関西テレビ 毎週火曜25時19分~
BS11 毎週水曜24時00分~
配信
見放題最速配信
2026年1月6日(火)より毎週火曜24:00~配信開始
U-NEXT
アニメ放題
dアニメストア
見放題配信
2026年1月10日(土)より毎週土曜0:00~順次配信開始
ABEMA
FODプレミアム
J:COM STREAM
TELASA
DMM TV
バンダイチャンネル
Prime Video
Pontaパス
milplus見放題パックプライム
Lemino
都度課金配信
2026年1月10日(土)より毎週土曜0:00~順次配信開始
J:COM STREAM
TELASA
バンダイチャンネル
ビデオマーケット
Prime Video
music.jp
milplus
HAPPY!動画(※2026年1月13日(火)12:00~)
ムービーフル(※2026年1月12日(月)12:00~)
ニコニコチャンネル(※2026年1月10日(土)1:00~)
見逃し無料配信
2026年1月10日(土)より毎週土曜0:00~配信開始
TVer
カンテレドーガ
2026年1月10日(土)より毎週土曜0:30~配信開始
ニコニコ生放送
2026年1月10日(土)より毎週土曜1:00~配信開始
ABEMA
※配信開始日時・配信期間・販売価格・視聴時間は配信サービスによって異なる場合があります。
詳しくは取扱いの配信サービスにてご確認ください。
<Introduction>
かつて人間界を恐怖に陥れた
妖邪界の封印が解けると、
数多の妖邪兵が侵攻を開始した。
人類の危機に駆けつけたのは、
若き五人のサムライたち。
その名は、
サムライトルーパー!!
彼らの闘いの日々が、
新たに幕を開ける!
【STAFF】
原作:矢立 肇
監督:藤田陽一
シリーズ構成・脚本:武藤将吾
メインキャラクターデザイン:室田雄平
ヴィランキャラクターデザイン:ことぶきつかさ
ヨロイギアデザイン原案:岡本英郎
アニメーションヨロイギアデザイン:鈴木卓也
総作画監督:山中純子、田中智子
メインアニメーター:西村博之
画面設計演出:齋藤 瑛
美術監督:田山 修
色彩設計:田中美穂
CGディレクター :鈴木雅臣、髙橋圭佑
撮影監督:石黒瑠美
編集:坂本久美子
音響監督:田中 亮
音楽:片山修志(Team-MAX)
アニメーション制作:サンライズ
製作:「鎧真伝サムライトルーパー」製作委員会
【CAST】
凱:石橋陽彩
上杉魁人:榎木淳弥
北条武蔵:村瀬 歩
北条大和:武内駿輔
石田紫音:熊谷健太郎
織田龍成:増田俊樹
新垣美麗:Lynn
羅真我:小西克幸
サスケ:佐藤拓也
サイゾウ:鳥海浩輔
カマノスケ:寺島拓篤
セイカイニュードー:杉田智和
イサニュードー:天﨑滉平
ネヅ:鈴村健一
アナヤマ:沢城千春
ウンノ:竹内良太
カケイ:遠藤大智
モチヅキ:熊谷俊輝
OP:「YOAKE」 blank paper
ED:「POWER」ONE OR EIGHT
報知新聞×『鎧真伝サムライトルーパー』号外配布詳細
2026年1月9日(金) 東京・新宿12:30~14:00、東京・秋葉原15:00~17:30
2026年1月12日(月・祝)大阪・日本橋13:00~17:00
配布場所
新宿・新宿駅東南口広場付近、秋葉原・秋葉原駅ヨドバシカメラ方面出口付近 日本橋・オタロード付近
※先着順となります。
※配布予定数に達し次第、終了となります。
※配布時間は当日の状況に応じて前後する場合がございます。
※雨天の場合は、中止もしくは延期となる可能性がございます。
※施策に関わる景品・特典・サイン本他・応募券・引換券等は、全て第三者への譲渡・オークション等の転売は禁止とさせて頂きます。
<『鎧伝サムライトルーパー』(よろいでんサムライトルーパー)とは>
俺の心を鎧が走る!
『鎧伝サムライトルーパー』はサンライズ制作による、1988 年 4 月~1989 年 3 月に放送された TV アニメーション。
OVA3 作品『鎧伝サムライトルーパー 外伝』(1989 年)、『鎧伝サムライトルーパー 輝煌帝伝説』(1989 年~ 1990 年)、『鎧伝サムライトルーパー MESSAGE』(1991 年)のほか、ほしの竜一によるコミカライズ化(コミックボンボン(講談社刊))も展開されている。“鎧擬亜”(ヨロイギア)を持つ 5 人の少年が、運命に導かれて集結し、 妖邪帝王・阿羅醐が率いる”妖邪”の軍勢と戦うストーリー。
そして 2026 年 1 月 6 日(火)より、正統続編である『鎧真伝サムライトルーパー』の放送・配信が決定した。
©SUNRISE
関連リンク
TVアニメ『鎧真伝サムライトルーパー』公式サイト
https://www.samurai-trooper.net/
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