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2月28日に、Kアリーナ横浜にて“BanG Dream! 10th Anniversary LIVE「In the name of BanG Dream!」”が開催。2025年2月28日に10周年を迎えた次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』のアニバーサリーライブとして開催された本公演には、これまでに登場した10バンド・総勢50名のキャストが出演。

これまでの一旦の集大成を示すものであるのと同時に、これからさらに広がる『バンドリ!』の世界への期待も高めてくれる、大充実の時間を体感させてくれた。

TEXT BY 須永兼次
PHOTOGRAPHY BY 福岡諒祠(GEKKO)、髙橋定敬(JONZ)、池上夢貢、Yumi Yamasaki

1組目からすさまじいボルテージ!新星も参加したドリーミーなスペシャルコラボも

開演前には場内に「Yes! BanG_Dream!」が流れ、そこに開演を待つバンドリーマー(『バンドリ!』のファンネーム)たちのコールが響き渡るなか、カットアウトと共に暗転。その「Yes! BanG_Dream!」のオーケストラアレンジをバックにこれまでの『バンドリ!』の歩みをなぞるOP映像が流れると、まずスクリーンに現れたのはRAISE A SUILENのシルエット。メンバー紹介の映像を背負って5人がステージに登場すると、「R•I•O•T」のイントロに場内からは早速大歓声。Raychell(Ba.&Vo.・レイヤ役)が「行くぞバンドリーマー!」と煽ると、パワフルな歌声と演奏を通じてオーディエンスのボルテージを上げ続けていく。その絶大な力は、まさにトップバッターに相応しいもの。曲が終わると紡木吏佐(DJ・チュチュ役)が「早速ですが皆さん、ブチ上がってますか?」とオーディエンスをさらに煽り、「V.I.P MONSTER」へ。イントロからその紡木の動きに合わせ、大観衆が腕を上下させる振付を通じて高まりを表す。加えて紡木は小悪魔さ垣間見えるラップも繰り出してみせれば、倉知玲鳳(Key.・パレオ役)は片手で演奏しながらもう片腕を振るといったパフォーマンスで、さらに観客を沸かせていく。

そして曲明けには、夏芽(Dr.・マスキング役)が響かせるリズムに合わせたクラップが場内を満たし、「OUTSIDER RODEO」がスタート。Raychellと倉知、紡木が頭を振ってオーディエンスを先導すると、紡木のラップに続く夏芽のドラムソロもまた大会場を沸かせるなど、メンバーごとの見どころも満載。大サビ前にはカウントダウンに合わせてのジャンプでも高まりをより増させていくと、夏芽以外のメンバー4人がステージいっぱいに広がって再度クラップを煽り、すさまじいボルテージ渦巻くなか「HELL! or HELL?」へ。Bメロでは小原莉子(Gt.・ロック役)と倉知・紡木が頭を振りヘッドバンキングを先導すれば、1サビ明けには小原が猛々しく歌声を響かせるRaychellと向き合い、笑顔を交わしながら楽しそうにセッションを繰り広げていく。

さらに2サビ明けにはその小原がお立ち台にしとやかに腰掛けたかと思えば、ギターのソロプレイでかっこ良く魅了。直後のラップパートでは紡木がDJ台に足を掛けて挑発的に魅せ、後奏ではイントロ同様小原と倉知がステップを踏みながらの華麗なプレイを展開するなど視覚面からも興奮を呼び起こし、パワフルかつ圧倒的なステージでこの記念すべきライブの幕開けを飾ってみせた。

続いて登場したAfterglowは、約6年ぶりにライブのステージに揃ったメンバー5人が一列に並び「燦々」から歌唱スタート。そのうち佐倉綾音(Gt.&Vo.・美竹蘭役)だけがスタンドマイクを前にし、ぐっと力を込めて厚みをもたせた力強い歌声を響かせていく。とりわけ2サビでの佐倉の歌声には、そこに切実さが乗ってさらに際立っていたように思う。続く「Hey-day狂騒曲(カプリチオ)」のイントロで、佐倉による「あたしたちも全力で行くから、いつもどおり、全力で!」との蘭としてのセリフで、さらに場内は沸き返る。時にはマイクスタンドを振り回しながら、歌声のみならずパフォーマンスにもエモーショナルさを伴わせたステージを展開。その他の4人も演じるメンバーの個性が見える歌声を響かせ、共に心を捉えていく。

2曲歌ってのMCパートでは、どこかAfterglowならではの関係性を連想させるわちゃわちゃとしたトークを展開。それを経て披露したのは、Afterglow結成後に彼女たちが初めて作ったナンバー「Scarlet Sky」。序盤からメンバーがステージいっぱいに広がり、観客のより近くでの歌唱でまっすぐな想いを届けていく。逆に2-Aメロの序盤ではステージ中央に再び集って半円状のフォーメーションを取り、顔を見合わせながらリズムに合わせて一緒に身体を揺らせば、Dメロではきゅっと集まり肩を組んだりと、最後までこの5人ならではの関係性の見えるステージで胸を熱くしてくれた。

そのバトンを受け取った夢限大みゅーたいぷ(通称、ゆめみた)は、今年7月から放送予定のTVアニメ『バンドリ!ゆめ∞みた』のPVを導入に登場し「夢現妄想世界」から出番スタート。1コーラス目のポエトリー部分では千石ユノ(DJ&Mp.)がDJ台から前方へと歩み出して魂こもった言葉を響かせると、サビでは藤都子(Key.)以外のメンバー4人がステージに広がり、場内を埋め尽くしたバンドリーマーに改めて“ご挨拶”する。仲町あられ(Vo.)の歌声の持つパワフルさと熱量も相まって、ポップさの中にもエモーショナルさをあふれさせていけば、2サビ明けの間奏にはステージ中央にメンバーが集合。サークルを作り、リズムに合わせて息を揃えて絆も感じさせていく。

曲明けのMCでは、仲町が「こんなに素敵で大切なステージにぼくたち夢限大みゅーたいぷも立たせていただけて、一緒に音楽を楽しむ時間をいただけて本当に嬉しいです!」と5人を代表して喜びを言葉にする。続いてアニメ化発表時に初披露されたナンバー「チューニング」へ。アニメ映像をバックに、引き続き堂々たるパフォーマンスを展開していく。Dメロでは仲町が歌いながら宮永ののか(Gt.)や峰月律(Gt.)と視線を交わすと、そのままその2人のコーラスを背負ってさらにアツさを増させた歌声を響かせ心を掴んでいく。そのひたむきな姿に胸を打たれたオーディエンスも少なくなかったことだろう。そしてゆめみた単独でのラストナンバー「コミュ着火Fire!」では、頭サビ明けに仲町が「Kアリーナ、燃え尽きてけー!」のシャウトとともに感情を爆発させると、それに呼応するかのようにオーディエンスからも大きなコールが返り、場内にさらなる熱が渦巻きながら最後までパワフルかつエモーショナルさ全開のステージをみせてくれた。

披露後、ステージに残ったゆめみたがハロー、ハッピーワールド!(通称、ハロハピ)とのコラボを行なうことを発表し、会場一体となっての呼び込みを受けてハロハピが登場。ゆめみたメンバーの演奏のもと「えがおのオーケストラっ!」でのコラボがスタートする。

歌詞に合わせて仲町とハロハピのボーカル・伊藤美来(Vo.・弦巻こころ役)が手を繋ぎながら歌唱したかと思えば、2コーラス目に入ると彼女以外のハロハピメンバーがゆめみたメンバーのもとへ移動しペアを形成。DJブースでは千石と黒沢ともよ(DJ・ミッシェル役)がハイタッチするなど各々コミュニケーションも取りながら、この2バンドでのコラボにピッタリなドリーミーな楽曲で、場内をハッピーな空気に包んでいった。

そんなコラボを経てのハロハピ単独でのステージは、「ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!」からスタート。ジャジーでちょっぴりミステリアスなナンバーに、引き続きキュートさ全振りにした伊藤美来の歌声がさらなる彩りを与える。メインスクリーンに移されたフレーズに合わせて客席からコールも上がるなか、サビではメンバーが操り人形のようなダンスもしっかり合わせる。2サビ明けの間奏では田所あずさ(Gt.・瀬田薫役)がステージ奥の台に上がってフィーチャーされ、麗しさ溢れるポーズを決め歓声を浴びていた。それに続いた「サンバロハッピ~!」では、トロピカルなサウンドに合わせて隊列を組みステージの端まで移動しながら、歌声でも表情でも引き続きハッピーさ溢れるステージングを展開。2サビ明けの間奏では5人が向き合って踊り合うなど、仲睦まじさも感じさせてみせた。

MCパートでは、ちょうどこの日が誕生日の薫へと会場全体から「薫、おめでとう!」の言葉が。それを受けた田所は、「なんて、儚いんだ……!」と薫らしい喜び方で応える。そしてさらなる笑顔でKアリーナ横浜を満たすために歌い始めたのは「うぃーきゃん☆フレフレっ!」。サビでは伊藤美来が映像内のこころに合わせたダンスも交えながら歌唱すれば、その他のパートでも5人揃えての振付も披露。

ハッピーと共に元気を届けて客席からまたも大きなコールを湧き起こし、聴く者へのエールとして楽曲を届けていった。披露後5人がステージを降りると、入れ替わりにハロハピのDJ・ミッシェル(CV.黒沢ともよ)が登場して休憩をアナウンス。過去のTVシリーズのOP映像が流れ、そこにバンドリーマーがコールを返して場内の熱を保つ。

美しさ、キュートさ、そしてダークさ――最大限発揮される各バンドの特色

美しさ、キュートさ、そしてダークさ――最大限発揮される各バンドの特色

そんな休憩明け、最初に登場したバンドはMorfonica。直田姫奈(Gt.・桐ヶ谷透子役)によるつんざくようなギターの音色から幕を開けたのは、デビュー曲「Daylight -デイライト- 」。イントロ中Ayasa(Vn.・八潮瑠唯役)の演奏が止み、進藤あまね(Vo.・倉田ましろ役)の「ごきげんよう、Morfonicaです」のセリフを経て本格発進すると、涼やかさを与えるバイオリンを伴いながらも確固たる力強さを有するストレートなロックナンバーとして、再び観客に高まりをもたらしていく。進藤の歌声は倉田ましろらしい少女性はそのままに、活動を重ねたからこその力強さも生じたもの。加えて身振りの1つ1つに至るまでメリハリをはっきりつけ、中心に立つにふさわしい成長を提示してみせた。

曲明けにはMCを直田が、桐ヶ谷透子としてカラッと明るく担当。簡単な振付講座を挟み始めた「メランコリックララバイ」では頭サビ明けからオーディエンスが踊るなか、1-Bメロで直田が進藤を先導して西尾夕香(Ba.・広町七深役)とAyasaの近くに移動、mika(Dr.・二葉つくし役)も含め全員が台上に集結して1曲を奏でていく。逆に2サビではmika以外の4人がメインステージへと降りて舞台いっぱいに展開すれば、最後は進藤を頂点にしたV字型のフォーメーションを形作るなど、“魅せる”美しさも盛り込んでいく。そして続く「誓いのWingbeat」では、mikaがイントロでのスティック回しでも惹きつけると、さらにスピード感を増したナンバーを力強く披露。麗しさに加えてパワフルさという魅力も提示していく。

そしてかき回しに続いて、歪みを効かせたギターと共に披露したラストナンバー「Tempest」では、歌声にも演奏にも力強さがさらに増す。それを微笑みを浮かべながら見事にこなしていく西尾のソロをきっかけに、中盤では各メンバーがフィーチャーされるテクニカルなソロプレイを展開。MCを通じた各人の自己紹介こそなかったものの、パフォーマンスを通してオーディエンスの心に、個としてもバンドとしてもその存在を刻みこんだ。

続くPastel*Palettesは、まずは「天下トーイツA to Z☆」から出番スタート。笑顔をきらめかせながら甘々な歌声を響かせていく前島亜美(Vo.・丸山彩役)を筆頭に、アイドルバンドらしいかわいさ溢れるステージを展開。2サビ明けの間奏では「パスパレ入魂バーン!」のコールで場内一体となってすさまじい盛り上がりを生むと、デビュー曲「しゅわりん☆どり~みん」の歌い出しと共にKアリーナ横浜はさらに沸き返る。1サビ後には前島がステージを駆けながら他のメンバー4人と順にハイタッチを交わせば、2サビ明けの間奏では縦一列のフォーメーションを形成。1人ずつ順にポーズを決めて飛び出すなど、パフォーマンスも含めたキュートさで見るものを魅了していった。

そして曲明けのMC中に、Afterglowとのスペシャルコラボを行なうことを発表。歌うのはもちろん、作中でAfterglowがPastel*Palettesに提供した「Y.O.L.O!!!!!」だ。佐倉が蘭として身振りや表情に感情をありありと反映させる一方で、Pastel*Palettesメンバーがしっかりと想いを乗せつつもそこにキュートさを忘れない歌唱を展開し、両者が良好なコントラストに。そんななか2-Aメロでは佐倉と前島がセンターに揃い、歌いながら前島が佐倉の肩を抱く。

さらに大サビでは歌いながら向き合って想いを掛け合ったりと、多くのバンドリーマーの胸を熱くしたであろう夢のような光景を現実にしてくれた。披露後、込み上げるものをこらえながら「この景色が見たかったなと思って、すごく幸せな気持ちになりました」と想いを言葉にする佐倉。続けて前島がそれに応えるかのように「いつかこの2バンドで対バンできたら」と語り、賛同の大歓声を浴びていた。

そしてAfterglowを送り出すと、Pastel*Palettesはもう1曲「もういちど ルミナス」の披露へ。オルゴールの音色をバックにした前島からのメッセージとこの曲の誕生までのストーリーとがオーバーラップしてメンバーにも感慨深いものがあったのだろう。イントロ中に拳を振りながら、上坂すみれ(Ba.・白鷺千聖役)は瞳を潤ませる。また前島も胸に手を当て「ふうっ」と息を吐き出してから歌唱をスタート。振付はほぼなく、そのぶん個々人が歌声へと想いを乗せることに注力していく。2サビ前では円陣を作って想いを重ねてから、客席側を向くという光景もジンとさせつつ、最後にはアニメMVのラストカットを再現するかのようなポーズまで決めて出番を締め括った。

そんな場内の空気をまたも一変させたのがAve Mujica。「KiLLKiSS」の長いイントロを導入に徐々にメンバーが揃うと、発火点に到達したかのように一気にハードな演奏がスタートし、彼女たちの“マスカレード”が幕を開ける。それを先導するかのように、荒々しくギターをかき鳴らしながらパワフルな歌声を轟かせていくのが佐々木李子(Gt.&Vo.ドロリス役)。2-Aメロでは山台の上で演奏する岡田夢以(Ba.・ティモリス役)のたもとに座ると、視線を交わしながら演奏し歌唱。そんな“信頼関係”をも感じさせるようなやりとりにも、なんだかニヤリとさせられる。また、高尾奏音(Key.・オブリビオニス役)も序盤から座りながらの演奏をこなせば、カメラに抜かれるたびに表情や佇まいも含めた“豊川祥子”としての表現にも全く隙なく、凄みさえ感じるパフォーマンスを見せていく。それに続いたのは、スポットライトを浴びた岡田によるソロプレイと佐々木の舌打ちが熱狂をもたらし始まる「顔」。その佐々木とイントロで向き合って演奏する渡瀬結月(Gt.・モーティス役)の表情には、この日はいつにも増してライブを楽しむような内心がはっきりと滲んでいたように思う。また、サビにて客席からの「Hey!」のコールも轟き盛り上がりを示せば、米澤茜(Dr.・アモーリス役)によるドラムの激しさもどんどん増していく。

「顔」が佐々木の狂気に満ちた笑いと共に曲が締められると、そのまま「Sophie」へ。ここでは全員が定位置に戻り、さらに力強くサウンドを叩きつけていく。そのなかで特筆すべきは2-Aメロでの高尾のキーボードが生む神々しさと、直後のまたも狂気に満ちた佐々木のシャウト。Ave Mujicaらしい様々な側面を生で発露してくれていたように思う。そしてラストナンバーとして披露したのが、さらにラウドなイントロから始まる「Symbol I : △」。パワフルなドラムが否応なしに心を高ぶらせていくこの曲、1サビ前では渡瀬がそれを発する米澤と向き合って演奏すれば、その後高尾の元へ移動して弾くなどメンバー間でのセッション感ある絡みもみせつつ、本質である演奏や歌声には全くぬかりがない。MCはなくとも圧倒的な4曲のパフォーマンスを通じて大勢の観衆をその世界に耽溺させ、その多くを“共犯者”へと変えてしまった。

そして休憩を経て、そのダークさやハードさを引き継ぐかのようなステージを展開してみせたのがRoselia。クワイアを用いたinterludeをバックに登場すると、まずは力強くハイスピードな「ZEAL of proud」で改めて観客をライブに没入させる。サビなどでのハイトーンを力強く突き抜けさせる相羽あいな(Vo.・湊友希那役)のボーカルパワーのすさまじさを感じさせつつ、満員の会場に力強く叩きつけていく。それに続けて流れた「BLACK SHOUT」のイントロに、さらなる熱狂を示すオーディエンス。頭サビでは相羽がメインスクリーンに映し出された湊友希那と動きまでもシンクロさせながら、迫力溢れるステージ展開。さらに相羽は3-Bメロではお立ち台に上り、両脇に工藤晴香(Gt.・氷川紗夜役)と中島由貴(Ba.・今井リサ役)を従えての歌唱で強者感も発揮し観客を圧倒する。

こうして2曲歌ってからのMCは、各々が担当するキャラクターとして進行。会場一体となってのウェーブも完成させ、改めて応援への感謝を述べると、相羽からの「ここにいるみんなに聞きたい。あなた達、Roseliaにすべてをかける覚悟はある?」とのセリフで歓声を起こして、キラーチューンのひとつ「FIRE BIRD」へ。ハイスピードなメタルに合わせて、バンドリーマーのハートは一気に燃え上がる。この曲にマッチするパワフルかつシャープな歌声を響かせ続ける相羽が、2サビでは中島と背合わせとなって歌うというアツい一幕も。そんな熱量をそのままに突き進んだ「VIOLET LINE」は、ここまでのように圧倒するだけではなく、頭サビからメンバーが手を掲げオーディエンスと心で繋がるような姿もみせながら、前向きなメッセージを届けていく。Dメロでは中島・相羽・工藤が、平台上の志崎樺音(Key.・白金燐子役)と櫻川めぐ(Dr.・宇田川あこ役)の方を向き、目を合わせながら演奏。落ちサビではオーディエンスへマイクを向けて合唱を呼び起こす。ラストはまたも力強くバンドリーマーたちを引っ張り、一体感とエモーショナルさ渦巻くなか演奏を終えた。

……と思いきや、そのまま演奏され始める「PASSIONATE ANTHEM」。そしてそこに入場する佐倉。RoseliaとAfterglowがぶつかり合ったゲーム内イベントで生まれた楽曲での、スペシャルコラボが始まる。佐倉はここでも身振り手振りで感情を表現。一方で相羽は堂々と立っての力強い歌唱で、改めて強者感を際立たせる。そしてDメロでは2人が至近距離で顔を突き合わせ、“ボーカルバトル”を展開。さらに大サビに突入した瞬間には、同時に身体をパッと客席側に向けての歌唱へとスイッチして想いをぶつけ合わせ、そのうえで息ピッタリのパフォーマンスをみせる姿に、バンドリーマーたちはさらなる大熱狂に包まれたのだった。

最高の景色を生み出した“CiRCLE”は、これからも広がりゆく

最高の景色を生み出した“CiRCLE”は、これからも広がりゆく

その興奮の余韻残るなか、バトンを受け取ったのはMyGO!!!!!。まずはスポットライトを浴びた立石凛(Gt.・愛音役)によるギターリフから「迷星叫」がスタート。とにかく楽しそうに演奏を繰り広げるメンバーが多い一方、青木陽菜(Gt.・楽奈役)は楽奈として、表情変えずに演奏していく。そんな生み出される音を背にした羊宮妃那(Vo.・燈役)の歌声は、ストレートなロックナンバーの中で想いを描き出す、儚くも確固たる存在として響く。しかもその歌声は、序盤ではこの大観衆を前にした緊張が滲み、曲が進むにつれて想いが溢れ出すという高松燈の心の動きを想起させるもの。バンドはじまりの曲という象徴的なナンバーを単に披露するのみならず、1曲目にしてMyGO!!!!!というバンド像までも伝えるパフォーマンスをみせてくれた。それに続いた「壱雫空」では、1サビ明けの間奏で5人向き合ったところで、燈として感じた安心感からか表情をにわかにほころばせる羊宮。その後も引き続き、歌声に心を込めてオーディエンスへと染み渡らせていく。ラストのコール部分は“燈を支える4人”という構図が自然と浮かぶようでもあった。

2曲を披露後、自己紹介を経て林鼓子(Dr.・立希役)の演奏が始まると、そこに小日向美香(Ba.・そよ役)のソロが、さらに立石の演奏が加わり、青木が奏でたギターリフに続き「影色舞」がスタート。サウンドはもとよりギター2人がステップを踏みながら演奏する光景も相まって自然と心を踊らせてくれるこの曲、サビではペンライトが左右に揺れるなか、その光の海へと歌に乗せて想いを届けていく羊宮は大サビではもう一段強めに想いを乗せ、心の盛り上がりも感じさせていく。そして最後に届けた「往欄印」では、序盤からのポエトリーに込められた燈の切実な想いが心に突き刺さるようで、それを経たサビの歌声はさらに力がぐっとこもったものに。また、ラストのシンガロング部分では、前述した想いの発露があったからこそのエモーショナルさが生まれていく。こうして会場をある種の感動的な空気に包み、MyGO!!!!!の出番は締め括られた。

ステージが暗転し転換作業が行なわれるなか、客席から自然発生的に起こったクラップと合わせて、ひとつのバンドの名が呼ばれる。その名はもちろん、『バンドリ!』はじまりのバンド・Poppin’Party(通称、ポピパ)だ。

その声に応えるように、まずは結成10周年記念曲「Tomorrow’s Door」のインストをバックに5人が入場。曲に合わせて伊藤彩沙(Key.・市ヶ谷有咲役)が腕を振り観客を煽ると、愛美(Gt.&Vo.・戸山香澄役)の「みんな、キラキラドキドキしてる?」のセリフをきっかけに、「ティアドロップス」からライブがスタートする。ドキドキに加えてかっこ良さをも提示できるこの曲において、5人はハッピーさを溢れるキラキラの表情で、オーディエンスの胸を躍らせるステージを展開。2サビ明けの間奏では愛美と大塚紗英(Gt.・花園たえ役)による笑顔での背合わせプレイも交え見せていく。続く「ぽっぴん’どりーむ!」では、ポップでキュートなナンバーに乗せて場内の空気をポピパならではのものに塗り替えながら、オーディエンスの心と体を跳ねさせていく。この曲では大塚と西本りみ(Ba.・牛込りみ役)がステージ両端まで移動し、彼女たちも跳ねながらオーディエンスを煽っていけば、2サビ明け間奏では大橋彩香(Dr.・山吹沙綾役)から順に各メンバーのソロがフィーチャーされ、観客を沸かせていった。

続くMCパートで各メンバーから感謝や、このライブを開催できる喜びが語られると、後半戦は「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」からスタート。ポピパを代表する楽曲の1つが、またも人々の胸を熱くする。笑顔と歌声、音色がこの曲だけのキラキラを生み出していく。2サビ後には伊藤と大塚のソロプレイが繰り広げられるなか、その隣では西本が大橋のほうを向き演奏。そこに自然と現出する絆もまたエモい。そして後奏部分では、愛美の「歌ってー!」の声に続いてKアリーナ横浜が1つになって大合唱。その歌声と、ペンライトが作る満天の星空に包まれ、愛美はたまらなく幸せそうな表情を浮かべていた。

そんな光景を作ってくれたオーディエンスに向けて、ラストに届けられたのは「キズナミュージック♪」。曲振りでも言及されたように、最高の仲間と最高のオーディエンスが一緒に歌う絆の曲だ。メインスクリーンにはアニメ『BanG Dream! 2nd Season』のオープニング映像と共にメンバーが演奏する姿を順に映し出される。サビで5人がソロをリレーするように歌い繋ぐシーンや、それを出番ラストに披露するという曲順、そのどれもがバンドリーマーの胸を熱くする。だがステージ上の5人はあくまでもハッピーに、希望に満ちた“これから”を見据えるかのように歌い演奏する。だからこそこの日のこの曲は、より胸を打つものとなったのだろう。

そんな楽曲をジャンプエンドで締め括り、5人が並んで一礼したところで愛美が「みんないるし、みんなと歌いたい歌、あるよね!?」と切り出し、ポピパに加え“CiRCLE THANKS PARTY!スペシャルバンド”を構成する6バンドが登場し「CiRCLE THANKS MUSiC♪」の披露へ。各バンドの様々なメンバーが歌唱リレーしていき、メインスクリーンを二分割し歌唱中のペアを映していく。工藤と小澤亜李(Gt.氷川日菜役)といった“氷川姉妹”の揃い踏みをはじめ、関係性のあるペアが映し出されるたびに割れんばかりの歓声が上がっていく。そして終盤には残り3バンドも登場し、さらに広がった“『バンドリ!』というCiRCLE”を体現してみせた。

こうして初めて1つのステージに『バンドリ!』登場の10バンド・50人が揃うという記念すべき瞬間を迎えたKアリーナ横浜。各バンドを代表してボーカルが順にバンドリーマーへと喜びや感謝の込められたメッセージを送ると、最後にポピパの演奏の元、『バンドリ!』プロジェクトはじまりのナンバー「Yes! BanG_Dream!」を全員で歌唱。頭サビ部分で西本が跳ねながら演奏して高まりを表したり、普段のステージでの佇まいとは全く違う表情ではしゃぎまくる出演者もいたりと、まさに“ここでしか観られない”貴重な光景が広がっていく。そんな全出演者入り混じってのアンセム合唱で、会場を最高潮のキラキラで満たしたところで、愛美の「みんな、ありがとー!」の言葉とジャンプエンド。50人全員が手を繋いでオフマイクで感謝を伝えて一礼し、順にステージを降りていく。

最後に、一旦降壇した愛美が改めて1人センターに戻り、「大変なこともたくさんあった11年でしたが、それ以上に皆さんからキラキラドキドキが返ってくる。『バンドリ!』は本当に最高だなって、今日改めて何度も何度も1人1人が歌ってくれる瞬間に実感しました」と振り返り、「『バンドリ!』は色んなことにチャレンジしていきます!ポピパもまだまだ頑張っていきますので、『バンドリ!』の応援をよろしくお願いします!」とメッセージを送って記念すべきライブを締め括ったのだった。

奇跡の様な瞬間を数多く実現させ、各バンドが持ちうる全てのパワーを発揮した、まさに記念ライブにふさわしい本公演だったが、最後に愛美から送られたメッセージの通り、『バンドリ!』の挑戦は止まらない。『バンドリ!』には既に新バンド「millsage」と「一家Dumb Rock!」の登場が発表され、翌日に同会場にて開催された『MyGO!!!!!×Ave Mujica ツーマンライブ「“moment / memory”」』ではオープニングアクトも務めている。新たな彩りが加わり、『バンドリ!』の輪はどこまで大きくなっていくのか――夢が叶うキラキラドキドキの瞬間を、これからもともに見届けていきたい。

BanG Dream! 10th Anniversary LIVE「In the name of BanG Dream!」
2026.02.28@Kアリーナ横浜

<セットリスト>
RAISE A SUILEN
M01.R•I•O•T
M02.V.I.P MONSTER
M03.OUTSIDER RODEO
M04.HELL! or HELL?

Afterglow
M05.燦々
M06.Hey-day狂騒曲(カプリチオ)
M07.Scarlet Sky

夢限大みゅーたいぷ
M08.夢現妄想世界
M09.チューニング
M10.コミュ着火Fire!

ハロー、ハッピーワールド!×夢限大みゅーたいぷ
M11.えがおのオーケストラっ!

ハロー、ハッピーワールド!
M12.ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!
M13.サンバロハッピ~!
M14.うぃーきゃん☆フレフレっ!

Morfonica
M15.Daylight -デイライト-
M16.メランコリックララバイ
M17.誓いのWingbeat
M18.Tempest

Pastel*Palettes
M19.天下トーイツA to Z☆
M20.しゅわりん☆どり~みん

Pastel*Palettes×Afterglow
M21.Y.O.L.O!!!!!

Pastel*Palettes
M22.もういちど ルミナス

Ave Mujica
M23.KiLLKiSS
M24.顔
M25.Sophie
M26.Symbol I : △

Roselia
M27.ZEAL of proud
M28.BLACK SHOUT
M29.FIRE BIRD
M30.VIOLET LINE

Roselia×美竹蘭 from Afterglow
M31.PASSIONATE ANTHEM

MyGO!!!!!
M32.迷星叫
M33.壱雫空
M34.影色舞
M35.往欄印

Poppin’Party
M36.ティアドロップス
M37.ぽっぴん’どりーむ!
M38.STAR BEAT!~ホシノコドウ~
M39.キズナミュージック♪

CiRCLE THANKS PARTY!スペシャルバンド×MyGO!!!!!×Ave Mujica×夢限大みゅーたいぷ
M40.CiRCLE THANKS MUSiC♪

ALL LINEUP
M41.Yes! BanG_Dream!

■セトリプレイリスト公開中
https://bmu.lnk.to/bangdream-10th-anniversary-livepr

(C)BanG Dream! Project

関連リンク

「BanG Dream!(バンドリ!)」公式サイト
https://bang-dream.com

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