『ゼロから始める魔法の書』や『ハクメイとミコチ』などの主題歌を歌唱するほか、近年は上田麗奈茅野愛衣といった声優に楽曲提供を行うなど、アニメファンにも馴染みの深いシンガーソングライターのChimaが、ミニアルバム『nest』をリリースする。TVアニメ『月とライカと吸血姫』のエンディング主題歌として話題の新曲「ありふれたいつか」をはじめ、全6曲を収録した本作には、オーガニックなサウンドを基調に電子音やアンビエントの要素を取り入れた、優しくも幻想的な音世界が広がっている。
その独特の感性に溢れた音楽はどのように生まれたのか?リスアニ!初登場の彼女に話を聞いた。

北海道の空と大地によって育まれた、アーティスト・Chimaの音楽
――Chimaさんは現在、北海道を拠点に活動していますが、出身は大阪なんですよね?

Chima はい。子供の頃は引っ越しが多い家庭だったので、大人になってもずっと引っ越し続けるものだと思っていたんですけど、(高校の)修学旅行で初めて北海道に行ったときに「好きだな」って感じて、初めて「ここに住みたい」と思ったんです。この感覚は自分にとって大切なことかもと思って、北海道の大学という大学を受けまくりました(笑)。北海道にはもう15年くらい住んでいるので、今までで一番長く住んでいる土地になります。

――音楽を始めたのも、北海道に移り住んでからというお話ですが。

Chima 音楽自体は昔から好きだったんですけど、自分でやろうとは全然考えていなくて。でも、大学で同じ班の人がギターを弾いていたので、趣味というかノリで「やろうぜ!」っていう感じでユニットを組んだんです(笑)。私は当時、獣医学部に通っていて、4年生になるとゼミが始まって勉強が大変になるので(獣医学部は基本6年制)、それまでの限定でやるつもりだったんですけど、人前で歌い始めたら自分の価値観がすごく変わってしまって。

――どう変化したのでしょうか?

Chima それまでは生き物のことばかり考えていたんですけど、ライブハウスとかで色んな職種の人に出会うことで、「世界にはこんなにも色んな人がいるんだ、面白い!」と思って、ライブがどんどん好きになって。あと、ライブハウスでとある札幌のバンドのライブを見たときに、北海道に初めて来たときと同じ感じがしたんです。音を聴いてるのに景色が見えたんですよね。
ちょっと涼しいけど、どこか厳しさもあって。「えっ、すごい!」って衝撃を受けてしまって。北海道が好きで住み始めた自分にとって、それを音で表現できることを知ったときに、自分もそれができたら最高だなと思って……大学を辞めました(笑)。

――めちゃくちゃ思い切りがいいですね(笑)。

Chima しっかり音楽をやりたいと思ったときに、大学では命と向き合うことを学んでいたので、中途半端な気持ちで続けるのは良くないなと思ったんです。でも、きっと思い込みが激しいだけだと思います(笑)。そのライブを見たときに、すごく希望を感じたというか。シンプルに歌うだけでもハッピーだったんですけど、自分がハッとするような体験をしちゃったから、音楽ってすごいんじゃないかな?と思って。自分にはどういう音楽ができるのか興味が湧いてしまったんですよね。

――そこから本格的に音楽に打ち込み始めたと。

Chima でも、当時は楽器も弾けなかったし、自分で曲を作ったこともなかったので、どんどん焦ってしまって。その頃は色んな人と一緒に曲を作って活動していたんですけど、ライブで上手くいかないと人のせいにする、結構最低な人間だったんです(苦笑)。
でも、そういう自分がダサいと思うようになって、音楽も何が好きなのかわからなくなってきたので、一度全部辞めようと思って、当時お世話になっていたインディーズレーベルを抜けて、一緒に作っていた人とも離れて。それでとりあえず1ヵ月先にライブの予定だけを決めて、ギターを買いに行ったんです。

――その時点ではまだ自分で楽器を弾けなかったわけですよね?

Chima はい。当時はエレアコの存在も知らなくて、普通のアコギを買ってライブに向けて曲を作ったんですけど、本番では緊張しまくって(震えで)ナチュラルトレモロみたいな弾き方になったのをすごく覚えています(苦笑)。

――Chimaさんと言えばギターで弾き語りしている印象が強いので、その話はかなり意外でした。

Chima 最初はギターがあまり好きじゃなかったんですよ。難しいなと思って。でも、『そらのね』(2013年)というアルバムを完全にアコースティックで作ったときに、北海道の空のことを思って制作した作品だったので、ツアーでまず北海道のあちこちを回ったんです。当時は誰も私のことを知らなかったので、ネットで自分が好きそうな雰囲気のカフェを探して、直接電話して「営業中に歌わせてもらっていいですか?」ってお願いして(笑)。で、北海道を回っているうちに「そうだ!私はこれが好きだったんじゃん!」って自分の原点に改めて気づいたんです。そのツアー中に河原とかでギターを弾いたりしているうちに、どんどんギターが好きになりました。

――Chimaさんにとって、北海道という場所は本当に特別なんですね。


Chima 自分の中に出てきた感情を消化できなかったとき、例えば綺麗なものを見たときとか、ちょっと心が動いたことがあったときに、それを曲にすることで自分の感情を知れるということがあって。今も北海道の空を見て曲を作ることが多いです。ゼロになる空気があるというか……。

――それは「自分がゼロになる」ということですか?

Chima だと思います。ツアーとかで大阪に帰ったときに、実家にピアノがあるので、それで曲を作ろうと思ったことが何回かあったんですけど、色んなことを考えてしまって落ち着かないんですよね。でも、北海道の空を見ていると、波がスーッと小波になっていって、トントントンってゼロになっていくような感覚があって。北海道は自分にとって大事な存在です。

アニメタイアップの醍醐味、物語とセッションするような音楽制作
――今のお話から察するに、Chimaさんはビジュアル的なイメージから楽曲を制作するタイプだと思うのですが、その意味ではアニメ作品のタイアップ楽曲を制作する場合、イメージが湧きやすかったりするのでは?

Chima 元々自分の作る楽曲にもお話があることが多くて、普段は絵本や映画を観て作ったりもするんですけど、8割くらいの曲には主人公がいるんですよ。アニメの楽曲を作ったのは「はじまりのしるし」(TVアニメ『ゼロから始める魔法の書』ED主題歌)が初めてで、最初は不安だったんですけど、いざやってみたら物語とセッションしているみたいですごく作りやすくて。楽しかったです。

――『ゼロから始める魔法の書』(以下、『ゼロの書』)は魔女のゼロと半人半獣の傭兵が旅するファンタジー作品でしたが、どんな部分にインスパイアされて曲を作りましたか?

Chima タイアップのときはいただいた資料を全部読んで、キャラクターのことを考えながら作るんですけど、『ゼロの書』は1つの板の上に色んな正義があるなかで、どの正義もその場所から見ると正しいけど、別の一方から見ると間違っていて、でも誰も悪くないっていう印象を受けて。その正義同士がちょっと重なり合っているところで、お互いが一緒に生きていけたらいいなって思ったんです。
あとはゼロのお洋服とか作品のビジュアルから、牧歌的で爽やかな雰囲気、旅感を感じたので、そういうものを曲にしました。

――サビの“ふたつの世界をのぞんだっていい”というフレーズは、まさにですね。その後、TVアニメ『ハクメイとミコチ』ではOP主題歌「urar」を担当。この曲はベテランの高野 寛さんが編曲を手がけていました。

Chima 高野さんとの制作で一番嬉しかったのが、私は普段ギターで曲を作るので、編曲をしていただくときはいつもデモをアレンジャーの方にお渡しするんですけど、高野さんはその弾き語りのデモ音源に合わせて(アレンジの)テンポを変えてくださったんです。「これが一番気持ち良いテンポなんだよね?」って。ドラムの方も私のデモのフリーテンポに合わせて演奏してくださって。すごく大変だったと思うんですけど、そんなことは初めてだったのですごく感動しました。

――『ハクメイとミコチ』は自然の中で生活する小人たちの物語なので、北海道を愛するChimaさん的にはイメージしやすかったのではないでしょうか?

Chima スッと入ってきました。私はこういう世界が実際にあってもおかしくないんじゃないかと思って。例えば、濃霧の中では自分の大きさとか実体が計れなくなって、大きな木に出くわしたら「もしかして自分は小人になっているのでは?」って錯覚することもあると思うんです。でも手を伸ばしたら太陽がある。
その絶妙な感覚と小人の存在が自分の中でリンクして。

――面白い発想ですね。

Chima 「urar(ウラー)」というタイトルも、本当は「ウララ」と読んで、アイヌ語で「霧」という意味なんです。コロポックル(アイヌの伝承に登場する小人)のイメージもあってアイヌ語にしました。それとこの曲のサビでは、2声で別々のメロディを歌っているんですけど、片方は日本語、もう片方のコーラスは小人語のイメージでスキャットにしていて。作品を読まなかったらそういう発想はしなかったと思うので、アニメの曲を作るのはいつも面白いんです。

――ちなみにChimaさんは普段アニメをご覧になるのですか?

Chima 自分は性格的に次週まで待てないので、放送が終了している作品をあとから一気見することが多いんですけど、それこそ先日、上田麗奈さんの楽曲(「きみどり」「花の雨」「たより」)を初めて作らせてもらうことになったときは、上田さんのことを調べたのがきっかけで『フルーツバスケット』を観ました。茅野愛衣さんに楽曲提供(「モノグラム」)したときも、茅野さんは『ARIA』に影響を受けたというお話を聞いたので観始めたんですけど、長くてまだ全部は観れていないです(笑)。

――茅野さんのミニアルバム『むすんでひらいて』に楽曲提供したのは、やはり『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(以下、『あの花』)繋がりですよね?

Chima そうなんですよ。茅野さんも『あの花』も10周年で。私はGalileo Galileiさんの「青い栞」(『あの花』OPテーマ)にコーラスで参加したとき、2番でツインボーカルみたいになるところもあるから、完全にめんまのことを思って、「私はめんま!」って思いながら歌っていたんです(笑)。
なので(めんま役の)茅野さんからお話をいただいてすごく嬉しかったです。

――アニメ音楽で印象に残っているものはありますか?

Chima 『MONSTER』のエンディングでフジ子・ヘミングさんが歌っていた曲(「Make It Home」)は衝撃的でした。「えっ、これは誰が歌ってるの?」「フジ子・ヘミングさんって歌うの?」ってなりましたし、世界観がすごくて。それと思い返してみると、初めて買ったCDはB.B.クイーンズさんの「おどるポンポコリン」(『ちびまる子ちゃん』OPテーマ)でした(笑)。

『月とライカと吸血姫』に触発されて生まれた2つの新曲、今伝えたい気持ち
――Chimaさんの新作ミニアルバム『nest』には、先ほどお話いただいた「はじまりのしるし」「urar」を含む全6曲を収録。タイトルは「巣(nest)」をイメージして付けられたらしいですね。

Chima 今回は色んなアニメの楽曲が入るし、それぞれアレンジャーさんも違うので、収録曲を見るとカラフルなんですけど、でも、共通して一息つけるようなものになればいいなと思って作っていて。「巣」は「鳥の巣」のイメージで、渡り鳥が移動先のあちこちで巣を作るように、自分にとってもどんどん形や場所を変えていける、でもその場所場所で一休みできるような巣になればいいなと思って、このタイトルにしました。

――新曲のうち「ありふれたいつか」は、現在放送中のTVアニメ『月とライカと吸血姫』(以下、『ライカ』)のエンディング主題歌ですが、どのようなイメージで制作したのでしょうか?

Chima これは自分の解釈なんですけど、原作を読んだときにまず感じたのが、差別や、人を初対面で判断してしまう偏見というテーマで。イリヤ(・ルミネスク)という吸血鬼の女の子がいて、最初は人間から犬同然みたいな扱いを受けているところからスタートするじゃないですか。その理由もただ吸血鬼だからというだけで、でも、イリヤは血を吸うわけでもない。それって同じ地面の上にいるけど、一本線が引かれているだけで、「こっちの世界に入らないでください」って言われているような感じがしたんです。

――なるほど。ある種の先入観から生まれた線引きによって分断されている状況と言いますか。

Chima それは、こっち側の世界の人から見たらありふれた日常なんですけど、線の向こう側の世界の人から見たら願ってはいけない世界というか。本来はそこになんの隔たりもないけど、何かある、みたいなことをすごく感じて。それって今のコロナ禍の状況とも少し重なって、すごくリアリティを感じたんです。でも、この物語を読み進めたときに、イリヤが「それでも願ってもいいんだ」と思える相手に出会ったと感じたんです。その希望をくれた人、レフ(・レプス)と出会って、で、気づいたら3Dになって……。

――3Dですか?

Chima 地面からワーッて上がったら、上には線も何もない宇宙があって。そこを見上げているイリヤがすごくかっこいいなと思ったんですよね。でも、儚さもあったりして。だから歌詞的には「願い」みたいな感じで、歌も強めに表現しているところがあります。

――自分は歌詞の“誰かが決めた世界じゃない”というフレーズがすごくいいなと思って。それは今話していただいた「線引き=既成の価値観」に捕らわれない生き方にも繋がりますし、この曲に限らずChimaさんの作品からは、自分の感性に従って生きていこうという気持ちを感じるんですよ。

Chima 本当ですか?特に意識はしていないんですけど、でも好きなものは続けられるなって思います。好きなものって自分しかわからない、不思議な感情じゃないですか。理由はなくても、好きなものは好きっていう。

――たしかに。Chimaさんが北海道の空を見た瞬間の感動も、それはChimaさんだけの気持ちであって、誰もが共感できるわけではないですし。

Chima そうなんですよね、不思議と。家族でも私だけでした(笑)。だから自分の感性や感覚は大切にしたいですね。

――この曲、サウンド的にはピアノやストリングスに電子音を織り交ぜた、エレクトロニカっぽいアプローチになっています。

Chima 『ライカ』は昔のアメリカとロシアの宇宙開発の競争のお話、宇宙飛行士が初めて有人ロケットで宇宙に行った話がモチーフになっているので、音的にはエレクトロなんですけど、アレンジャーの永見(行崇)さんと相談して、シンセの音はあまり使わず、生音を切り刻んでアナログ感を出してみました。少し錆びている感じというか。

――もう1曲の新曲「僕らのはなし」は、ありふれた日常や何気ない出会いの大切さを改めて感じさせてくれる楽曲ですが、どんな着想で生まれたのですか?

Chima 元々は「ありふれたいつか」のカップリング曲のイメージで作っていたもので、「ありふれたいつか」を作っていたときからなんとなくボヤッと浮かんでいたんですよ。そのときの私は、日常やありふれたものが自分の中で愛おしくなっていて。で、イリヤにとっての行きたい場所が宇宙で、希望をくれた相手がレフだとしたら、自分にとってのそれはなんだろう?と考えたときに、私はツアーで回る色んな場所と、そこで出会うお客さん、各地のカフェの人、協力してくれる人だと思ったんですね。人が人に対するパワー、原動力ってある意味奇跡だなと思っていて。だからこの曲は自分の話として、今はなかなか会えないお客さんに向けて書きました。

――ということは、この曲で歌われる“僕ら”とは、Chimaさんご自身と各地のお客さん、ツアーの先々でサポートしてくれる方々のこと?

Chima そうです。自分の曲は物語みたいなものが多いから、リアルな歌詞ってあまりないんですよね。だから珍しいパターンだと思います。すぐ書けましたね。

――この楽曲もアコギやピアノの優しい響きとアンビエントな電子音の連なりが心地良い音響を生んでいますが、こういったサウンド感はChimaさんの嗜好によるものですか?

Chima だと思います。私は間や味が好きで。弾き語りをやっているときも、自分のタイム感でやっていると間が生まれるので、それをアンビエントと言われることが多いです。エレクトロも昔から好きで、それこそ楽器が弾けなかったときは打ち込みで楽曲を作っていたし、元々「押したら(音が)鳴る」ことにワクワクするんです(笑)。

――また、今作には上田麗奈さんに提供された「たより」の弾き語りによるセルフカバーも収録されています。

Chima 今回は私がランティスさんからリリースして5年目ということで、ミニアルバムのお話をいただいて、この曲のカバーをご提案いただいたんです。私は楽曲提供すること自体、上田さんに書いた曲が生まれて初めてだったんですよ。上田さんのことは、ランティス祭り2019で初めてお会いしたときから「素敵だしかわいい!」と思って、そのときの空気感を思い出しながら、上田さんの写真を見ながら作ったんです(笑)。やっぱり似合う言葉は人それぞれ違うから、自分の中の上田さんのイメージに合うものを作らせていただいて。

――これは当たり前かもしれませんが、改めて今回のセルフカバーを聴くと、Chimaさんらしさもすごく感じました。

Chima 結局そうなりますよね(笑)。でも、上田さんと自分はそこまで違うタイプの人だとは思わなくて、もしクラスメイトだったら仲良くなりたい感じがするんですよ。ただ、私よりも女性らしくて凛としているし、その奥にすごく太い芯がある感じがして。「たより」を書いたときは、コロナ禍だったこともあって、上田さんがファンの方に向けて「会いたいときはこれを読んで」という気持ちを書いたお便りのイメージで作ろうと思ったんです。もし私が上田さんのファンだったら嬉しいだろうなと思って、曲を書きながら自分で萌えていました(笑)。

――そのテーマは先ほどの「僕らのはなし」にも繋がりますし、だからこそ今回セルフカバーすることにも意味を感じます。

Chima たしかにそうですね。もしかしたら先に「たより」を作らせていただいたから、自分も素直になることができて「僕らのはなし」が作れたのかもしれないです(笑)。

――その意味では、色々な作品や人との縁が結んだ作品になりましたね。Chimaさんにとって『nest』はどんな作品になりましたか?

Chima マスタリングの作業で改めて全曲を聴いたときに、初めて感じた感覚があって。いつもなら曲を聴いたときに「あのときはこうだったな」っていう当時のことを思い出すんですんですけど、今回は作品のことが思い浮かんできたんですよ。それって自分には初めての感覚で。作った時期はバラバラですけど、曲を作品ごとに記憶していることがすごく嬉しくて、好きなものが増えた感じがしました。新しい感情というか発見というか。

――ということは、今後も機会があれば色んな作品の楽曲を作ってみたい?

Chima はい。毎回、色んな楽曲を作るきっかけをもらうので、すごく楽しいんです。脳みその中をちょっと覗かせてもらっている感じもあって。だから今後も機会があれば、楽曲提供や作品に関わる曲作りもどんどんやっていきたいです

――Chimaさんは近年、フィルムライブ“ten.”を制作したり、生配信番組「Chimaは喋るし歌う」を行うなど、精力的に創作活動を行っていますが、さらにチャレンジしてみたいことはありますか?

Chima 自分の中では映像と音楽がすごくリンクしているので、映像音楽をもっとやっていきたいし、コラボもやりたいし、最近写真も始めたんですよ。絵も好きなので、写真や映像、絵も含めて全部をパッケージした個展も開いてみたいなと思っていて。外に向けてフィーチャリングや新しいことをどんどんやっていきたい思いもありつつ、今は内側に入る時間でもあるから、自分のための小部屋みたいなものを作れたらいいなと思っています。

――「巣」の次は「小部屋」というわけですね。

Chima 少しずつ大きくなっていくかもですね(笑)。

TEXT & INTERVIEW BY 北野 創(リスアニ!)

●リリース情報
Chima ミニアルバム
『nest』

2021 年10 月27 日(水)発売

品番:LACA-15912
価格:¥2,750 (税込)

<INDEX>
01. はじまりのしるし(TV アニメ『ゼロから始める魔法の書』ED 主題歌)
02. ありふれたいつか (TV アニメ『月とライカと吸血姫』ED 主題歌)
03. lien ( アプリゲーム『最果てのバベル』ED テーマ)
04. 僕らのはなし
05. urar (TV アニメ『ハクメイとミコチ』OP 主題歌)
06. たより ( 弾き語りVer.) (提供曲セルフカバー)

<Profile>
大阪出身、北海道在住のシンガーソングライター。OFFICE CUE 所属。
幼少期をドイツ・アメリカで過ごす。帰国後に訪れた北海道の空に感動し大阪から移住。
そこで触れた札幌の音楽シーンに感化され、自らも音楽の道を目指すことに。
小さな体にギターを背負い、全国各地を巡ってライブ活動を行っている。
近年では、TV アニメやTV・ラジオCM 曲の歌唱、他アーティストへの楽曲提供など、活動は多岐にわたる。
自身のソロ活動の他、市川和則氏(羊毛とおはな)、岩井俊二氏と「ikire(イキレ)」としても活動中。

関連リンク
Chima オフィシャルHP
http://www.chima.jp

Chima オフィシャルTwitter
https://twitter.com/chimaty

ランティスHP
https://www.lantis.jp/artist/chima/
編集部おすすめ