1stライブ直前に新曲発表！山下大輝、配信曲「ヒトコキュウノ」、そしてライブへの想いに迫る！

2021年に1st EP『here me?』をリリースし、1人のアーティストとして踏み出した山下大輝。時はまさにコロナ禍。「コロナ禍が起きて、自分に何ができるかを考えるようになった」と音楽活動をスタートした彼は常にその歌声でリスナーへエールを送ってきた。そして世界を覆った暗闇に光が差し始めた今、最新アルバム『from here』を引っ提げ、ついに声出しが許される初のワンマンライブを開催する。そんな期待高まるライブの直前に、なんと新曲をリリースするという。ライブ直前の山下の、新曲「ヒトコキュウノ」に込めた想いとライブへの意気込みをお届けする。INTERVIEW & TEXT BY えびさわなちライブ直前に新曲をリリース！その理由とは……!?――アルバム『from here』の先の山下大輝を示す新曲を完成させたところですが、アルバムのリリースからしばらく経過して、初のワンマンライブの準備もあり改めて楽曲と向き合っているかと思います。今、『from here』に対してどのような想いがありますか？山下大輝 やっぱり元気が出る曲ばかりで、最高のアルバムが出来上がったなと思いましたね。今、ライブのリハーサルをやっているのですが、歌うのにすごくパワーを使うんです。それぞれの曲の熱量がすごく高いのを感じるんですね。しかも生バンドでリハをやっているので、生で響く音での聴こえ方がアルバムの音源で聴くのとはまったく変わっていて、「アルバムでもアガる曲だったけど、さらに熱量が高いな」と感じますし、生バンドだからこその盛り上がりをひしひしと感じています。生の音でリハをするたびに、楽曲たちが覚醒していっている気がしますね。――レコーディングとは感覚も変化しているんですね。山下 変わりましたね。レコーディングのときにはまだアレンジが完成していない場合も多いんです。「まだ音が入っていない楽器がある」とか「ここからさらにアレンジが変わっていく」といった注釈を受けて歌っていたので、CDで完成を聴いてはいましたが、生バンドのギターなりベースなりドラムなりの個性溢れる表現で響く音世界が入ってくることによって、よりそれぞれに表情が感じられるんです。僕自身もその音に感化されて、歌い方も変化しているのでまた新しい『from here』が形作られいっている印象です。なので、ライブに来てくださる皆さんにとっても知っている曲だけれども、「こんな聴こえ方もするんだ」という発見もあると思っています。ワクワクもしていますが、プレッシャーも感じつつ、色んな想いが湧いてきています。――そんな初ワンマンライブ直前に新曲をリリースされる山下さん。どういった経緯での新曲発表となったのでしょうか。山下 予想だにしていないタイミングで新曲がリリースされるなんて面白くないですか!?1stワンマンライブの3日前（笑）。ライブの中で「サプライズの曲です！」と新曲発表をしてもいいかなと思ったのですが、何も知らない曲はノリにくいですし、戸惑っている間に新曲が終わっちゃった！なんてことになったらもったいないなと思ったんです。「イェーイ！」と盛り上がるタイプの曲でもないですし、ノリとか関係なく聴ける曲として準備をしていてもらえたらいいなぁ、と配信シングルとしてリリースすることにしました。あとはこれまでの楽曲とは雰囲気を変えてもいるので、「おや？」と思ってほしいですし、気になってもらいたいなという想いもありました。ただ、ライブで披露するかは未定なので当日を楽しみにしていただければと（笑）。――ちょっとしたライブの予告でもある？山下 そうです。ジャブ的な感じで雰囲気を届けているつもりです。今までのバンド的な雰囲気からちょっと変わっているな、気になるな、と思ってほしいなという気持ちでいます。あとはびっくりもさせたい。それも嬉しいびっくり。応援しているアーティストが、ライブを開催する間際にさらにご褒美的なリリースをしてくれたら僕ならきっと嬉しいので。前夜祭的に楽しんで、ライブへの熱を高めていただきたいです！絵本のような世界を紡ぐeddaとのコラボで見せる山下大輝の新たな音楽――新曲「ヒトコキュウノ」は独特の美しい世界観で知られるeddaさんの作詞作曲による1曲です。お願いされたのはどういった経緯だったのでしょうか。山下 今までの曲は割と現実的なテーマで作ってきているんですね。「学生時代」とか「頑張っている自分へ」とか。ニュートラルで現実的なテーマの中でのエールを歌いたい、と曲作りをしてきたのですが、この「ヒトコキュウノ」からは視野を広げて、現実から離れた部分や未来、過去、さらに地球ではないどこかや本の中の世界やファンタジー、幻想世界までを自由に表現したいと思っているんです。僕自身が色々なタイプの曲を聴いてきていて、そういった楽曲も好きなこともありますし、『from here』で「ここからだ」と歌っていたところからコロナ禍を抜けていく感覚も相俟って、新たなチャレンジを出したい、ガラっと自分の表現を変えたいと思ったときにファンタジー世界へ飛びこもうと考えて。どなたがリスナーをその世界へと引き込んでくれるだろうか、と探っていったときにeddaさんという存在に辿り着きました。eddaさんは1曲1曲に対しての世界観作りの密度が高い方。僕にとっては、eddaさんの紡ぐ1曲は1冊の絵本のように見えるんです。1曲1曲がそれぞれ1冊の絵本になっているからこそ、この人にお願いしたら山下大輝の声で紡ぐ1冊の絵本の中にみんなを引き込んでくれるんじゃないかなって思ったんです。自分の音楽の空気感をガラリと変えるためにもぜひと声をかけさせていただいたところ、快くOKをいただいて制作に至りました。本当に素晴らしい曲を書いてくださって、大満足です。――山下さんご自身からはどのようなオーダーを出されたのでしょうか。山下 僕が色々と細かく言ってしまうと、それに囚われてしまわれないだろうか、と考えたこともあったので、「ここまでに色々なキャラクターと出会ってきた僕ですが、そんなキャラクターたちへの感謝を歌いたいんです」とお伝えしました。出会ってきたキャラクターたちはずっと自分の中に生き続けているんです。そういったものをファンタジーに落とし込んでいただきたい、というものでした。だからこの曲は、僕の中にいるキャラクターの旅なんです。たくさんのキャラクターを演じてきましたが、二度と出会えないキャラクターもいるんですよね。色々な事情があって、一度は演じさせてもらったけれどもうその子を演じる機会はきっと訪れないんだろうなと感じることがあって。その子たちとの思い出を曲の中に入れたいなと思ったんです。その子たちは確かに僕の中にいたんだよ、これからもずっといるんだよ、という想いがある。これまでの自分を遡っていけば、no.15（※歌詞の中に登場するキャラクター）はもちろん、それ以前の子だって確かにいるんです。その上で「ヒトコキュウノ」はno.16が“自分”を見つけていく物語、という裏テーマがある1曲になっています。――歌詞も含めてeddaさんから届いたときの山下さんの感想はどのようなものでしたか？山下 最高でした。「さすが！」と思い拍手喝采！「これです！eddaさん!!」と思いました。“声の魔法”という表現をしてくださっているのですが、それがno.17まで繋がっていっている。1人1人が残したものは、ちゃんと未来へと繋がっていっているんだよというメッセージを作り上げてくれていて……本当にさすがですよね。僕の伝えたかったものをこんな素晴らしい世界観に落とし込んでくれて、eddaさんは天才だなと思いました。最高です。――これまでのご自身の楽曲とは世界観を変えてきているこの1曲を、どのように表現しようと思いましたか？山下 レコーディングの日にeddaさんが来てくださったんです。そこでレコーディングを始める1時間くらい前に、ほぼ1つのアニメーションやドラマを作るうえでのこの子たちの性格の話していました。no.15はどんな性格で、no.16はそこからどんなことを受け継いでいる子なのか、性格的にここはno.15とは違うけれど、好きなものは一緒で……みたいなことを話をして、それをどう表現していこうかとか。歌い方はこうしよう、ここでこんなふうに表現をしようと色々話をしたうえで、「ひとまず歌ってみましょう」とブースに入りました。本当に1つのアニメーションを作っているような感覚がありましたし、声優としてのお芝居のプランの作り方を一緒に吟味するのに似た時間でした。eddaさんにとって楽曲はキャラクターっぽいんだなと思いましたし、僕にとってキャラクターを演じるときの考え方を曲にしているように感じましたね。物語を紡ぐように世界観を作り込みながら想いを込めた歌――そういった話し合いをしたうえでレコーディングに入ることはこれまでにあったのでしょうか？山下 いえ、なかったですね。――そういった初めての経験をしたうえでのレコーディング、いかがでしたか？山下 やって良かったなと思いました。もしも話し合いをしていなかったらもっと固くなっていたように思いますし、全然違う形になっていた気がします。この子たちの表現の仕方として「こういうのはどうだろう」「ああいうのはどうだろう」と提案もしていただけました。この曲ってセリフで挟んでいるんですね。その部分でも性格の変化を出したくて。最初はno.15 の言葉で、最後にはno.16が言っている。同じ声だけど、道標の示し方っていうのを変えたいという話もしましたし、その部分での雰囲気を変えることやAメロの入口からだんだん感情を獲得していくなかでの心臓が動いていることや血が体の中を巡っている感覚を歌の呼吸の中で表現できたらいいなと思いました。そういったこともレコーディングしながらさらに話し合いをして作っていけたので、とても貴重な時間でした。――「ヒトコキュウノ」というタイトルはどのようにつけられたのでしょうか。山下 僕がつけました。“ほんの一呼吸分の道標を”という歌詞もありますが、その一呼吸でどれだけ物事を伝えられるのだろうかと思っていて。その一呼吸がなければ何も伝えられないだろうと思うと、すごく大事なものですよね。人間は呼吸を自然とやっているけれど、この子たちにとってはその一呼吸が宝物のように感じられる瞬間というか。その呼吸がなければ今の自分はないと思うだろうし、その時その時に感じる一呼吸は二度とないものだと思えば、どれだけのものが詰まっているだろうかという意味での一呼吸。僕にとって一呼吸とは、と考えていくと、自分の中にしかないもの。「一呼吸の〇〇」とつけても良かったけれど、答えは自分にしかわからないからこそ「一呼吸の」で止めたほうがこの曲に込めた想いが伝えられるなと思い「ヒトコキュウノ」にしました。eddaさんにもいくつか候補をご提案した中で「これがいいです」と言っていただけたので「ヒトコキュウノ」に決めさせていただきました。いやぁ…我ながらいいタイトルですね（笑）。――本当にいいタイトルです。山下さんらしさもありますよね。『here me?』の頃から聴き手に投げかけてきていますから。「僕はこうだけれど、あなたは？」と。山下 そうですね。決めつけることはしてきていないですし、決めつけたくない。それぞれの答えがあってもいいと思っていますし、それは確かに僕らしさなのかもしれないです。「ヒトコキュウノ」の世界を広げるコラボレーションのきっかけはTwitter！――その「ヒトコキュウノ」はアートワークをかもみらさん、動画制作をえむめろさんが担当されています。アニメーションでの独特の味あるMVを制作されていますがかもみらさんの印象や動画を含む制作秘話をお聞かせください。山下 えむめろさんは前回「アクション」の動画制作をしていただいたという信頼感がありました。非常にエモーショナルな動画制作をしてくださるなと思っていましたし、間違いないだろうということでお願いをしました。そしてかもみらさんですが、Twitterサーフィンをしているときに「これは！」と見つけたクリエイターさんです。「いい人いるぞ！」と思いましたね。ここ1～2年くらい、Twitterで素敵な絵師さんや素晴らしい制作をされている人をチェックすることにハマっておりまして。そのなかでかもみらさんを見つけました。Twitterで上げられている作品はマンガが多くて、すごくデフォルメされた男の子や女の子で独自の世界観を持っていらして、割とかわいい感じのものが多いのかなと思いきや、結構毒もあるんですよね。残酷な世界とかわいい絵柄とのギャップを非常に生々しく描く方だなと思ったんです。ただかわいらしい絵柄だと勘違いされてしまうけれどそうではないよというイメージが「ヒトコキュウノ」にぴったりだなと思って、お声がけをさせていただきました。――肉の写真をアップするだけではないぞ、と！山下 そうですよ！ちゃんと情報収集ツールとして使ってますから！（笑）。僕のTwitter、表向きは美味しい肉の写真をアップするbotかと思わせていますが（笑）。みんなの腹の虫を攻撃してくるアカウントかと思いきや、ちゃんと活用させていただいています！そのTwitterで辿り着いたかもみらさんでしたが、お願いしたところこちらも快くお受けしていただけて、オンラインでミーティングをさせてもらって「こういうものを描いていただきたいです」とオーダーをさせていただきました。キャラクターデザインなどもやっていただけて光栄でしたね。――こうして完成したMVをご覧になっていかがでしたか？山下 最高です。かもみらさんの得意分野はやはりマンガなので、コマ割りを駆使してマンガとして表現していただいたことで楽曲の曲調以外から得られる要素を非常に大きく、深くしていただけました。マンガだからこそできる表現もありますし、曲の世界観がさらに広がった感覚がありました。この子は実はこんなことを思っていたんだ、とキャラクターの肉付けができましたし、登場する子たちにより愛着が湧くのではないか、と思えるMVになりました。はじめの一歩となるライブをお客さんと共に作っていきたい――待望のワンマンライブが迫ってきました。バンド編成であること、そして声出しもできるライブに対して今、どのような想像をされていますか？山下 『from here』に収録されている曲で、今まで披露できていない曲たちがどう芽吹いてくれるのかと僕自身も想像している真っ最中ですが、ライブでの煽りなんかもやったことがないですし、どうパフォーマンスで見せるべきなのかという焦りと不安もあります。でも自分が楽しまなければ始まらないので、僕自身も楽しみながら、それにつられてみんなも楽しんでもらえたら嬉しいなと思いますし、みんなが声を出すことによってお祭り騒ぎにもなると思います。1stライブなのでまだまだ形が出来上がっていないのは当たり前だし、手探りどころかみんなで一緒に作り・盛り上げていけたらいいですね。山下大輝のライブの道標としてステージに立つので、皆さんも怖がらず一緒に楽しみましょう！ライブならではの楽曲の聴こえ方になると思いますし、まさに生ならではのステージですし、生バンドと一緒に笑顔が絶えない時間になると思います。――ライブを楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。山下 怖がらずに、自分のペースで楽しんでもらいたいです。座って見ていても、立って歌っていても良いと思っています。周りがこうしているから、自分も同じようにしなきゃ、と思わずに、自分の盛り上がり方を見つけてもらいながら、それぞれの楽しみ方をしてもらいたいです。心を1つにして一緒に楽しめたら僕は嬉しいので、その瞬間を共に作っていきましょう！――さっきから「怖い」という言葉が出てくるのですが……。山下 だって僕はライブが怖い側ですから（笑）。ライブに慣れていないから、盛り上がり方も盛り上げ方も模索中で、まさに“1stライブ”として初めての瞬間に臨むところですから。ライブに慣れている人ばかりではないですしね。お客さんと一緒に見つけていきたいです。抽選で1名様に山下大輝さんのサイン色紙をプレゼント！●応募期間2023年6月16日（金）～2023年6月23日（金）23:59●応募方法1：リスアニ！編集部の公式アカウント（@Lis_Ani）をフォローする2：該当ツイートをRTする【応募に関する注意事項】・厳正なる抽選の結果当選された方には、リスアニ！編集部公式アカウントのダイレクトメールにて後日連絡させていただきます。リスアニ！編集部公式アカウント（@Lis_Ani）のフォローをお願いします。・プレゼントキャンペーンは予告なく変更・中止することがあります。あらかじめご了承ください。・応募期間中にフォローを取り消された場合は、応募が無効となります。・複数のアカウントで応募された場合は、1アカウントのみ有効となります。・Twitterアカウントを非公開にしている場合は、応募対象外となります。・落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。・当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることはできません。・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。・賞品および当選の権利は当選者本人のものとし、第三者への譲渡・転売することは一切禁止させていただきます。譲渡・転売が発覚した場合、当選を取り消し賞品をお返しいただく場合があります。・賞品の不具合、破損に関する責任は一切負いかねます。【個人情報の取り扱いについて】・お客様からいただいた個人情報は、当キャンペーン当選者へのお問い合わせのために利用いたします。なお、個人情報を当該業務の委託に必要な委託先に提供する場合や関係法令により求められた場合を除き、お客様の事前の承諾なく第三者に提供することはありません。上記をご承諾くださる方のみご応募ください。●配信情報「ヒトコキュウノ」作詞・作曲：edda 編曲：湯浅篤ジャケットイラスト：かもみら各種音楽配信サービスにて好評配信中！配信リンクはこちら＜数量限定シングルCD「ヒトコキュウノ」＞収録曲：「ヒトコキュウノ」仕様：紙ジャケ（予定）価格：¥1,320 （税込）／¥1,200（税抜）先行販売：1st LIVE 2023“from here”会場で数量限定販売受注期間：6月19日（月）18:00～7月2日（日）23:59「DAIKING」会員限定購入特典：「ヒトコキュウノ」描き下ろしステッカー1枚受注申込はこちら●ライブ情報山下大輝 1st LIVE 2023“from here”2023年6月17日（土） OPEN 17:00 / START 18:00会場：東京・LINE CUBE SHIBUYA価格：￥8,500（税込）※全席指定お問い合わせ先：SOGO TOKYO 03-3405-9999関連リンク山下大輝 オフィシャルサイトhttps://yamashitadaiki.com/山下大輝 MUSIC STAFF Twitterhttps://mobile.twitter.com/daiking_staffMEMBER’S CLUB「DAIKING」https://daiking.yamashitadaiki.com山下大輝 オフィシャルYouTubehttps://www.youtube.com/channel/UCO1DyZOFd7xAARemsSpOHDw