アイドルマスター シンデレラガールズ」のライブイベント“THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Shout out Live!!!”DAY2が2023年9月10日、愛知県国際展示場ホールAにて開催された。

本公演には一ノ瀬志希役の藍原ことみ、西園寺琴歌役の安齋由香里、辻野あかり役の梅澤めぐ、黒埼ちとせ役の佐倉薫佐久間まゆ役の牧野由依二宮飛鳥役の青木志貴、速水奏役の飯田友子、森久保乃々役の高橋花林、望月聖役の原涼子、三船美優役の原田彩楓、北条加蓮役の渕上舞神谷奈緒役の松井恵理子、鷹富士茄子役の森下来奈、高森藍子役の金子有希相葉夕美役の木村珠莉、依田芳乃役の高田憂希、久川凪役の立花日菜、木村夏樹役の安野希世乃大槻唯役の山下七海が両日出演。
DAY2のみのキャストとしてライラ役の市ノ瀬加那、ナターリア役の生田輝、星輝子役の松田颯水が出演した。

Text By 中里キリ

ライブ前には定例の協賛企業紹介が行なわれたが、「でらます × アイドルマスター シンデレラガールズ」として様々な施策を行なっている名鉄観光の名前に大歓声が上がるのにご当地感がある。スクリーンにはアシスタントの千川ちひろが登場。“Shout out”に感謝の表明という意味もあることを紹介すると「愛の言葉に、感謝の気持ちを乗せたアイドルたちのシャウト、心に刻んでくださいね」とライブコンセプトを伝えていた。

スクリーンにライブロゴが映し出され、MVのようなスタイリッシュな演出と共にステージ上にシンデレラバンドが登場。生演奏でオーバーチュアを奏でてライブへの期待感を高めていく。
数々の「シンデレラガールズ」楽曲のクリエイターでもあるバンドメンバーたちのソロパートでは会場から歓声が上がった。煽りに応えて会場に手拍子が巻き起こる中、ついにステージにアイドルたちが登場。

「プロデューサーにラブを届けるゾ!」と満面の笑顔で投げキッスを飛ばした生田輝を先頭に、梅澤めぐ、佐倉薫、牧野由依、青木志貴、安野希世乃が登場。楽曲は「無限L∞PだLOVE♡」だ。DAY2は梅澤と生田がセンターで、梅澤はポニーテール仕様。「Rock you!」の連呼で観客のハートをロックオンすると、「君が好きだよ!」と会場と相思相愛のコールアンドレスポンスでテンションを高めあっていく。
ラストは生田がせーので音頭を取っての一斉ジャンプで締めくくった。

青木志貴、飯田友子、森下来奈は「ラブレター」を披露。森下が「今日もたくさんの愛をお届けします」とキュートに笑ってスタート。クール属性メンバーによるキュート楽曲への対応がテーマで、歌唱や振付のテイストが普段とは一味違う。原曲はピンクチェックスクールだが、ピンクを基調にした衣装はまるでこの曲披露に合わせたようだ。キメのキュートボーズで幸せそうな笑顔を浮かべる森下がクール離れしていた。
飯田によれば、普段クール強めの飯田と青木はこの曲にドキドキしており、DAY1メンバーの大橋と相談しながら準備していたとのことだ。

「トキメキは赤くて甘い」は梅澤めぐ、佐倉薫、松田颯水が披露。梅澤演じる辻野あかりのソロ曲のトリオバージョンだ。りんご、吸血鬼の末裔、きのこの組み合わせで、3人の腰にはマスコットのりんごろうがつけられている。松田は輝子の親しみやすいキュートな側面を演じていて、ふにゃりとした表情感のままぐっと気合を入れてみせたりする様子がとてもかわいい。梅澤の「あなたに届け~!」のシャウトには想いがあふれでるような勢いがあった。
ラストは揃いのおいしいリンゴポーズでキメるのだが、佐倉がちょっとミステリアスな味わいを入れてくるのが良かった。

牧野由依、原涼子、山下七海は「オルゴールの小箱」を“Shout out Arrange”で披露。初期楽曲を新たなアレンジ、新たなメンバーを交えて歌うのが「シンデレラガールズ」の歴史の厚みを感じさせる。別楽曲のようなイントロアレンジに、牧野が歌い出した瞬間に答え合わせの歓声が上がった。原曲よりややテンポアップして、さわやかで軽快なロック感の中に少しの切なさを溶かしたようなイメージ。牧野と山下の種類の違う甘い歌声が楽曲に新たな光を与えている。
驚いたのは原の表現の硬さがとれて、DAY1より明らかにのびのびと歌っていたことで、歌声とともに伸びやかに広がる世界に聴き入ってしまった。想いを込めた「君が好きだ」からの歌い継ぎが、今回のライブコンセプトにも合っているように感じられた。牧野はMCで「ずっと歌いたかった曲を前向きで新しいバージョンで歌わせて頂きました」と語っていた。

「EVIL LIVE」は飯田友子、松井恵理子、松田颯水が披露。DAY1の朝井にかわって松田が加入、どちらも非常に“強い”個性の持ち主だけに色合いの変化が楽しみだ。剣呑なイントロとともに、軽やかな足取りで釘バットをふるう松田が「声出してけェ~!!」とシャウト一発。
彼女の突き抜けた歌声が一枚加わるとよりメタル感が増して感じられる。飯田と松田はここまでの出番でキュート寄りの表現をしてきたことが振れ幅の広さを生みつつも、飯田は軸足をクールに残している感じが表現の多彩さにつながっている。挑戦的な笑顔でぶち破るようなシャウトを決める松井もノリノリで本当に気持ちよさそうだった。

安齋由香里、梅澤めぐ、原田彩楓、金子有希、高田憂希による「純情Midnight伝説」もDAY2ということで会場も事前に期待が高まっている感じがある。「みなさん、声出してますか~?」「うんうん、良い感じでして~?」と煽りの声もどこかのどかな中、梅澤の「もっともっと、盛り上がっていくぞー!」の煽りがとにかく一生懸命だ。声出しの時はほやんとしていた原田だが、歌い出しのソロではちょっと低音の魅力でワル美優になりきって歌唱していた。前日も話題だった“どこまでオラつくか”については歌声、表情ともに解釈は様々だったが、眉をキリっとさせた梅澤のオラつき?感がちょっとマシめだった気がする。安齋の「一緒に手を回しますわよ!」の叫びや、オイオイの煽りも前日以上にテンションアゲアゲのパフォーマンスだった。

超絶テクニックのギターが鳴り響き、青木志貴、安野希世乃、松井恵理子の低めの声で入るカウントアップ。楽曲は「星環世界」、Shout out Arrangeで新生したバージョンだ。同曲といえば2年前の「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND TOUR!!! CosmoStar Land」のイメージが強いが、その会場も今回と同じ愛知県国際展示場だった。じゃんだらりん声優こと地元出身の松井が入ってご当地感がさらに強い。過去最少人数編成なこともあり各人のボーカルがぐっと前面に出ていて、ベースボーカルでは安野のハスキーでロックな歌唱が、ラップパートでは青木の癖の強い魅力的なボーカルが抜群に効いている感じだ。3人ともブレーキを踏まないボーカルのせめぎあいが楽しめるパフォーマンスだった。

藍原ことみ、市ノ瀬加那、森下来奈は「Next Chapter」を披露。同曲は選挙企画「Stage for Cinderella」から生まれた楽曲で、3人は原曲オリジナルメンバーだ。静かで流麗なピアノのイントロが紡がれると、3人のしっとりとしたボーカルが入ってくる。市ノ瀬は「シンデレラガールズ」で初のライブとなるが、そこにいるのが当たり前に感じるほど場になじんでいる。情感ゆたかなボーカルとスタイリッシュなダンスで、「シンデレラガールズ」初ステージの足跡を刻んだ。

原涼子、立花日菜、山下七海の「Dreamy Anniversary」は前曲に続き「Stage for Cinderella」発楽曲つながり。壮大で輝かしいイントロから、立花の唯一無二のボーカルが会場に広がっていく。山下は存在のアイドル力がとても高く、めまぐるしい表情と唯らしさがあふれるボーカルに魅了される。立花は一瞬視線を外してそのあとの笑顔やウィンクに意識を引きつける表現のメリハリが魔術師のようだ。原の歌声と表情は前日よりも柔らかく、いよいよ本領発揮と言う感じ。原の初ステージとより進化した今日は、特別な夢の記念日として記憶されることだろう。

高橋花林は「なみだのくに」を初披露。森久保乃々のソロ2曲目の楽曲だ。泣き出しそうな弱気な表現から入ったと思えば、“ながれぼし”のフレーズでふっと遠くに輝く星の透明感を歌ににじませたりと、彼女の技巧と表現がぎゅっとつめこまれたパフォーマンスだ。初期バージョンの森久保の表現は決して視線が合わない森久保らしさが中心だったが、2曲目の今は楽曲の中での変化や成長によりフォーカスされている気がする。泣き出しそうな表現と高く抜けていく美しいボーカルが両立する中、だんだん涙の色が笑顔に変わっていく。ラスト、輝くような満面の笑顔から、拍手を浴びた途端に視線がさまよう感じが最高に“もりくぼ”だった。

市ノ瀬加那、生田輝のユニット、ソル・カマルは「Athanasia」を披露。DAY2のみの出演キャストが明かされた時にも多く名前が上がっており、共演が待ち望まれていたユニットだ。「Athanasia」は生田が原曲メンバーの楽曲。特徴的なランララランの歌声とともに、生田は両手を大きく振って、市ノ瀬は小さく右手を振りながら登場。しっとりとした歌唱の中で楽しそうな笑みを絶やさない生田と、おだやかな表情で確かめるように歌う市ノ瀬。ユニット名は太陽と月を意味する。ふたりの耳元には、太陽と月のイヤリングが揺れていた。

藍原ことみ、牧野由依、渕上舞、木村珠莉は「Love∞Destiny」をShout out Arrangeで披露。剣呑なギターソロと、薄明りの中激しく踊る牧野の妖しい笑顔が会場の空気を一気に切り替える。牧野と渕上は原曲ユニット・Masque:Radeのツートップと言ってもいいポジションだが、強めの表情と空気感でアレンジに対応した新しい表現を見せている。そこに新しい色合いを加えているのが藍原と木村の歌声で、特に相葉夕美の基本線を押さえながら、ちょっとロックで、想いの重い表現に対応する木村の新機軸を見た気がした。

ブロック間MCでは、「シンデレラガールズ」初ライブとなる市ノ瀬加那がライラとして、本人として挨拶を行なった。市ノ瀬は「初めまして、ライラさん役の市ノ瀬加那です。すごく緊張していましたが、みなさんの声援が届きました。これからライラさんとして頑張っていきます」と真摯に挨拶していた。

第3ブロックは高橋花林と立花日菜のユニット、なの・くらうんによる「ノートの中のテラリウム」からスタート。独特の世界のラップ同士の掛け合いを繰り広げる。歌い出しの高橋の表情がDAY1とは微妙に違う変化を見せるのが、生きた感情を演じるライブ感がある。そしてオリジナルな“世界”と表情の表現という点で高橋と渡り合って高めあう存在が「シンデレラガールズ」のライブに現れるとは、逸材とはいるものだ。それぞれの世界を貫きながらもポジティブな影響を与え合うふたりの結末は、最高の笑顔だった。

牧野由依、原涼子、金子有希、高田憂希は「ミライコンパス」を披露。歌い出し、微笑をたたえた牧野の美しい歌声の向こうに、見上げた景色がぱーっと広がるように感じる。原涼子の音階の移り変わりがなめらかで透明な美しい歌唱に聴き入っていると、伏し目がちに歌う高田のキャラクターボイスの極みのような歌声に浄化される。金子の歌声からは感情表現があふれでるようで、これだけ個性的で、それぞれの美しさを持ったボーカルをよく集めたものだと思う。牧野と高田、原と金子の二重奏では異なる個性が合わさってまた新たな光を放つ。ラストを歌う原の歌声からは、抑えきれない感情が涙となって輝いていた。

安齋由香里と木村珠莉のユニット・フィオレンティナは、「さやけき花の生命に」を披露。背中合わせの2人が正面を向き直ると、美しいハーモニーが溶け合ってひとつになる。ハーモニーの美しさと物語性を追求した表現は、DAY2を迎えてより深みと味わいを増しているように感じられた。真空のような沈黙を経て、より力強く気高い独唱の掛け合いへ。手元を合わせて美しい花を咲かせながら、見つめあって歌うふたりからは深い信頼が感じられた。

ここからはクール属性による「Starry Night」、キュート属性による「チョコレート?レモネード?どっち??」、パッション属性による全体曲「認めてくれなくたっていいよ」という属性メンバーによる「jewelries! 004」楽曲のコーナー。属性の越境が多く見られたライブで、一度原点に戻るような構成だ。「Starry Night」は全体の歌声の統一性はそのままに、メンバーそれぞれの個性の遊びが入る余裕が出てきたように思う。「チョコレート?レモネード?どっち??」は6人編成から4人編成になって構成がガラリと変わり、歌声に占めるキュート成分が増した気がする。一方「認めてくれなくたっていいよ」は8人の大編成に。元々個性強めのパッションに松田颯水、生田輝という強烈な個が加わったが、不思議なまとまりの良さを見せていた。

ラストブロックは生田輝の「ソウソウ」からスタート。マンドリンの調べが響く中登場した生田は、まずはキレ抜群のダンスで魅せる。眩しい笑顔をたたえた歌唱はナターリアそのものでステージに太陽が舞い降りたようだ。レレヤレヤのフレーズでは会場が大合唱し、この曲は有観客でこそ生きるものだと感じさせた。エモーショナルな落ちサビでは自然に手拍子が巻き起こり、生田も一緒に音楽を楽しんでいることが嬉しくて仕方ない! という様子で歌唱のテンションはどんどん上がっていく。そこにはたしかに、地球の裏側からやってきた少女がいた。

飯田友子、原田彩楓、森下来奈、安野希世乃は「ミラーボール・ラブ」をShout out Arrangeで披露。シンデレラバンドの演奏が唸りを上げる、彼らも主役と言っていい楽曲だ。DAY1センターの富田が不在なことでバランスが変わり、個人的には飯田のボーカルの存在感がより前に出てきたように感じた。

松田颯水は「WET」を披露。輝子として3曲目のソロ楽曲だ。ステージ前に焔がぶち上がる中、狂気をはらんだ笑みとともに朗々と歌う松田の目つきが完全にキマっている。「WET!」の連呼と共に火柱が上がる様子には儀式めいた感じが漂う。ロックシンガーとしての松田のポテンシャルをノンブレーキでぶちまけたような楽曲で、ノリに乗った生バンドが背中をサポートしていく。拳を突き上げ、わが身を抱き、星々に手を伸ばす。極まった熱さの中からほとばしる、友を求める孤独な魂。歌い終えて闇に溶けていく彼女の鋭いまなざしを、熱狂の大歓声が包んでいった。

飯田友子と渕上舞のユニット・モノクロームリリィは、完全新曲「D-ark L-ily’s Grin」を初披露。飯田は漆黒、渕上は純白の髪飾りを身に着けたユニット感がいい。表現力とボーカルの強さでは並ぶもののない最強のデュオが、疾走感のある楽曲の中で実力をいかんなく発揮していく。ふたりの腕には刻まれた百合のタトゥー(シール)。お互いの肩と腰に手をやってのインファイトの見つめあいから、背中を預けあっての落ちサビには引き込まれる絵力があった。

大きなサプライズとなったのが、安齋由香里、原田彩楓、高田憂希による「アタシポンコツアンドロイド」のShout out Arrangeだった。その個性と色の強さから、初期属性曲の中では光が当たる機会が比較的少なかった楽曲が、アレンジで新たな翼を得た。新曲か? と思わせる未知のイントロとともに現れた3人は、表情を消してゆったりとしたダンスを見せる。やがて重低音で奏でられたのはまさかの「アタシポンコツアンドロイド」だった。アンドロイドの叛乱を、剣呑さとは縁の無さそうな品のある3人が歌うミスマッチが面白い。後半は3人が笑顔を見せ始めるのだが、それが暴走するアンドロイドの壊れた感情表現のように見えるのが巧みで、こういう繊細な表現をやらせたら高田は天下一品だ。

佐倉薫、生田輝、安野希世乃は「Drastic Melody」を歌唱。DAY2には生田がセンターに入った。DAY1の大橋彩香の存在感が大きかったからこそ、真ん中に生田という太陽が入ると楽曲の表情がガラリと変わる。戦うモードのナターリアを全開で感じることができた。ロックナンバーで水を得た魚のように躍動する安野と、どんな楽曲にも対応して輝く佐倉の万能性。組み合わせを含めてライブは生き物だと感じる一曲だった。

藍原ことみ、青木志貴、渕上舞、松井恵理子、金子有希、木村珠莉は「Trinity Field」を披露。渕上と松井のオリジナルメンバーをセンターに、6つの個性が六芒星を描き出した。トリオ楽曲を6人編成で歌うことで必然的にデュオパートが増えて、歌声の化学変化をそこここで感じることができた。6人編成の中でDimension-3やFloweryといったデュオを内包したトリニティという見方もできるだろう。メンバーを変えたカバーに終わらず、新しい表現を作り出す意欲に満ちたパフォーマンスだった。

ラストナンバーは今回の公演のテーマに沿って、「Twilight Sky」を全員で披露。DAY1に比べて、客席にオレンジと青で描き出される夕暮れ空の完成度が明らかに上がっている。歌っているメンバーたちが楽しそうなのが印象的で、間奏では生田が全力で飛び跳ねていたり、立花がくるっと回ってお尻を向けたダンスを披露したりとフリーダム。爽快で一体感に満ちた「Twilight Sky」だった。ラストにテンションの高い「アイラブユー!」の大合唱が入るのが、ライブテーマにぴったりだと感じた。

アンコール前の今後の展開の紹介では、本公演のライブBlu-ray Boxの発売が告知された。DAY1DAY2を完全収録するのはもちろん、あんきらによる舞台裏完全密着ドキュメンタリー「D-ark L-ily’s Grin」シンデレラバンドが収録されるとのことだ。

「Passion jewelries! 004」についてはカバー曲の募集が告知され、歌唱メンバーは依田芳乃、村上巴、佐藤心、夢見りあむ、久川凪。りあむの名前に特に歓声が上がっていた気がした。

そして「シンデレラガールズ」ネクストライブとして、ユニットツアーの開催が告知された。詳細は10月上旬に生配信で発表される予定とのことだ。

アンコール、生バンドが「生存本能ヴァルキュリア」の特徴的なイントロを奏でると、会場は大歓声に包まれた。歌唱するのはライブTシャツに身を包んだ藍原ことみ、原田彩楓、渕上舞、金子有希、木村珠莉、松田颯水の6人。原曲メンバーのアインフェリアからは金子と木村が参戦だ。際立った歌声の強さを発揮していたのが松田で、生き残れ、いきのこれ、きのこれ……? となったのは偶然だろうか。生バンドの熱い演奏が最高に映える楽曲でアンコールを飾ったのだった。

ここで安野から、シンデレラバンドのメンバー紹介が改めて行われ、ソロプレイのたびに大歓声が巻き起こっていた。今回のライブが最高の内容になったのは、間違いなく彼らの力も大きいだろう。そして安野からはユニットツアーの開催が改めて告知され、ステージと会場が喜びに包まれていた。

そしてライブを締めくくるラストナンバーは、シンデレラバンドの生演奏による「お願い! シンデレラ」。フリームーブでステージを自由に動き回りながら、あちこちに笑顔の花が咲く。シンデレラバンドに絡みに行くメンバーも健在で、高田がドラムスティックを手に取っていたのはいつぞやの大橋を思い出す光景だった。時代が移ろっても、この曲を一緒に歌えばシンデレラの仲間、という原点を思い出す時間がそこにあった。

たくさんのありがとうの声がこだまする中、最後は座長的ポジションの梅澤と安野の肉声による「プロデューサーさん、大好き!」の声でライブは幕を下ろした。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Shout out Live!!! DAY2
2023.9.10 愛知県国際展示場ホールA+オンライン配信

<セットリスト>
M01:無限L∞PだLOVE♡(梅澤めぐ、佐倉薫、牧野由依、青木志貴、生田輝、安野希世乃)M02:ラブレター(青木志貴、飯田友子、森下来奈)
M03:トキメキは赤くて甘い(梅澤めぐ、佐倉薫、松田颯水)
M04:オルゴールの小箱(Shout out Arrange)(牧野由依、原涼子、山下七海)
M05:EVIL LIVE(飯田友子、松井恵理子、松田颯水)
M06:純情Midnight伝説(Long Intro Ver.)(安齋由香里、梅澤めぐ、原田彩楓、金子有希、高田憂希)
M07:星環世界(Shout out Arrange)(青木志貴、松井恵理子、安野希世乃)
M08:Next Chapter(Long Intro Ver.)(藍原ことみ、市ノ瀬加那、森下来奈)
M09:Dreamy Anniversary(原涼子、立花日菜、山下七海)
M10:なみだのくに(高橋花林)
M11:Athanasia(市ノ瀬加那、生田輝)
M12:Love∞Destiny(Shout out Arrange)(藍原ことみ、牧野由依、渕上舞、木村珠莉)M13:ノートの中のテラリウム(高橋花林、立花日菜)
M14:ミライコンパス(Long Intro Ver.)(牧野由依、原涼子、金子有希、高田憂希)
M15:さやけき花の生命に(安齋由香里、木村珠莉)
M16:Starry Night(青木志貴、飯田友子、高橋花林、原涼子、原田彩楓、渕上舞、松井恵理子、森下来奈)
M17:チョコレート?レモネード?どっち??(藍原ことみ、安齋由香里、梅澤めぐ、佐倉薫)
M18:認めてくれなくたっていいよ(Long Intro Ver.)(生田輝、金子有希、木村珠莉、高田憂希、立花日菜、松田颯水、安野希世乃、山下七海)
M19:ソウソウ(生田輝)
M20:ミラーボール・ラブ(Shout out Arrange)(飯田友子、原田彩楓、森下来奈、安野希世乃)
M21:WET(松田颯水)
M22:D-ark L-ily’s Grin(飯田友子、渕上舞)
M23:アタシポンコツアンドロイド(Shout out Arrange)(安齋由香里、原田彩楓、高田憂希)
M24:Drastic Melody(Long Intro Ver.)(佐倉薫、生田輝、安野希世乃)
M25:Trinity Field(Long Ver.)(藍原ことみ、青木志貴、渕上舞、松井恵理子、金子有希、木村珠莉)
M26:Twilight Sky(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)
-ENCORE-
EC1:生存本能ヴァルキュリア(藍原ことみ、原田彩楓、渕上舞、金子有希、木村珠莉、松田颯水)
EC2:お願い! シンデレラ(THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS)

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関連リンク
アイドルマスターシンデレラガールズ」日本コロムビア公式サイト
https://columbia.jp/idolmaster/

「アイドルマスター」公式ポータルサイト
https://idolmaster-official.jp/