斉藤朱夏が9月17日(日)に神奈川県・KT Zepp YOKOHAMAにて、全国ツアー“朱演2023 LIVE HOUSE TOUR「愛のやじるし」”のファイナル公演を行った。“愛”をテーマにしたミニアルバム『愛してしまえば』を提げた全国ライブハウスツアーで、ソロアーティストデビュー4周年を迎えた27歳の誕生日当日に初日を迎えた。
PHOTOGRAPHY BY 江藤 はんな(SHERPA+ )
TEXT BY 永堀アツオ
私と“君”とで全部“はんぶんこ”
オープニングを飾ったのは、声出しができなかったライブで感じた悔しさから生まれたアンセム「声をきかせて」。大歓声に迎えられてステージ中央に立った斉藤朱夏が、バックライトに照らされる中で“声を聞かせて”と呼びかけると、冒頭から激しいクラップと盛大な大合唱が沸き起こった。彼女は“出会ってくれてありがとう”“そばに居てくれてありがとう”“信じてくれてありがとう”と胸に手を当てながら感謝の気持ちを伝え、「ついにツアーファイナルです!今日もたくさん遊ぼうね」という言葉とともに軽快なバンドサウンドが広がっていった。“もっと近づきたい”という歌詞の通りに、フロアの最前列まで近づいて手を差し伸べた「くつひも」から、ジャンプにクラップ、タオル回しに“オーオーオー”というコールで盛り上がった「しゅしゅしゅ」とオーディエンスが一緒に楽しみ、思い切り騒げる楽曲を連発。さらに、高く掲げた手を広げるフリでフロアが一体となった「パパパ」のアウトロでは初挑戦となるトランペットを披露し、驚きが混じった大喝采を浴びた。
「皆さん、今日はツアーファイナルですけど、朱夏にたくさんの愛をくれますか?」と問いかけると、会場全体からは熱い歓声が沸き起こった。そして、「皆さんと1分1秒、今というこの瞬間を大切にしましょう。そして、嬉しいこと、楽しいこと、たくさん“はんぶんこ”していきましょうね」と語り、アコギを基調にしたカントリーポップ「はんぶんこ」、ノスタルジックな夏のラブソング「夏唄」という最新のミニアルバムの収録曲をしっとりと聴かせると、ピアノが奏でるイントロで歓声が上がった「セカイノハテ」では一転して、観客の凄まじいクラップとジャンプを引き出し、“WOWWOW”というシンガロングに重ねるように高らかな歌声を響かせ、目の前に立ちはだかる高い壁をがむしゃらに乗り越えていく強さも表現した。
MCではバンドメンバーと仙台でプリクラを撮り、福岡で締めパフェを食べたというツアーならではの思い出を明かし、「まだまだ夏の思い出を作りたいですよね。皆さん、最強になりたいですか?」という言葉に導かれた「最強じゃん」からは、朱夏とファンの関係性を感じることができる楽曲が続いた。
“君”への想いの根源にあるもの
入場時に配られた数字が書いてある用紙を使った「ドラチャレ」では2名の観客が選ばれ、ステージに登壇。観客全員による“僕らはジーニアス”という叫び声を合図に最大なドラを打ち鳴らした「僕らはジーニアス」から、“あれもNO これもNO”というフレーズに合わせて、頭上でバツポーズを掲げるユニークな構成の「伝言愛歌」、大騒ぎの熱狂の渦となったロックナンバー「ゼンシンゼンレイ」、ハイテンションでエネルギッシュなロックナバーながらチャーミングでキュートなフリがついた「ベイビーテルミー」と朱夏の多彩なパフォーマンスを味わえる楽曲を続け、ライブはいよいよクライマックへ。「なんとなんと、楽しい時間はあっという間ということで……」という言葉に“NO”という声とバツポーズが上がるなかで、朱夏は本ツアーを振り返り、観客に向けてゆっくりと語りかけた。
「実はミニアルバムを出したり、このツアーを始める前に、私は歌と向き合うのがとても苦しかった時期がありました。歌と向き合うのが怖くて、“自分の歌ってなんだろう?自分のステージってなんだろう?”、とても苦しくて、逃げたくなる瞬間がたくさんありました。私は自分の心の奥底にある気持ちを音楽に乗せて君にいつも届けています。だからこそ、自分の気持ちをメロディに乗せて歌を歌ったときに、向き合い方がわからなくて。あぁ、こんな状況で私は君と会うことができないなと思いました。けど、ミニアルバムがリリースされて、みんなが1曲1曲を大切に聴いてくれました。
さらに、「私は君の毎日に1秒でもいいから寄り添っていたいなって思ってます。こんなにも夏の終わりを寂しいと思ったのは初めてかもしれません。まだまだ今年の夏、もっと続いていってほしい。寂しい。まだまだ君と遊びたい。そんな気持ちになれたのも、君がたくさん遊んでくれるおかげです。来年も君と夏を一緒に過ごしたいんだけど、いい?」と問いかけ、「そのために私は未来に向かって、真っ直ぐ前を向いて走っていきたいと思います。笑えないこともあるかもしれないけど、君のために強く強く強く、これからも一緒に笑っていきましょう」と未来に対する決意を口にした。
満員の観客による温かい歌声とクラップが響き渡った「ひまわり」では、間奏中に改めて、「今日も今というこの一瞬、私と一緒に生きてくれて本当にありがとうござました」とで伝えると、バンドの演奏が止む中で“ララララ”“イエイイエイ”の大合唱となり、「たくさんの声を聞かせてくれて、本当にありがとう!」と歯を見せた満面の笑顔を浮かべた。そして、最新ミニアルバムの表題曲であるミュージカル調のナンバー「愛してしまえば」でたくさんの愛を叫び合い、ハッピーなムードが広がるなかライブはエンディングを迎えた。
バンドメンバーを見送った斉藤は、ツアーの最後にタイトルについて、「自分のことを愛して、大切な仲間、家族、友達、そんな大切な人のことを愛してほしいなという気持ちで付けました。1人1人の矢印がたくさんたくさん色んな方向に向いたらいいなと思いながらつけました。何より自分のことを大切にして、自分のことを大切にできたら、君のことを大切にしようと改めて思いました。色んな辛いこと、たくさんあるかもしれないけど、絶対に自分のことは傷つけちゃダメ」と真っ直ぐにメッセージを送った。そして、最後に「だってうちらって最強じゃん!」と大声で言い合い、「また遊ぼうね」と再会の約束をしてステージを後にした。ソロアーティストデビュー5年目に突入した斉藤朱夏がデビュー前に想像していたステージを実現しつつ、ライブアーティストとしてのこれまでの集大成でもあると同時に、これから先のライブが楽しみなるようなツアーだったと思う。
<セットリスト>
01. 声をきかせて
02. くつひも
03. しゅしゅしゅ
04. パパパ
05. はんぶんこ
06. 夏唄
07. セカイノハテ
08. 最強じゃん?
09. Your Way My Way
10. 月で星で太陽だ!
11. イッパイアッテナ
12. 僕らはジーニアス
13. 伝言愛歌
14. ゼンシンゼンレイ
15. ベイビーテルミー
16. ひまわり
17. 愛してしまえば
●リリース情報
『斉藤朱夏 -朱演2023 LIVE HOUSE TOUR 愛のやじるし- at KT Zepp Yokohama』
12月6日発売
【完全生産限定盤(Blu-ray+CD)】
品番:VVXL-180~181
価格:¥10,000(税込)
【通常盤(Bru-lay)】
品番:VVXL-182
価格:¥7,700(税込)
関連リンク
斉藤朱夏 オフィシャルサイト
http://www.saitoshuka.jp
斉藤朱夏 オフィシャルX(旧Twitter)
https://twitter.com/Saito_Shuka
斉藤朱夏 オフィシャルInstagram
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斉藤朱夏 オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCNZixANYOD3NyepS2lsAArg
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1年目は台風などの天災に見舞われ、2年目以降はコロナ禍に突入した彼女にとっては、声出しが解禁された全国ツアーは今回が初めて。彼女は全国各地で観客の熱狂的な声援を受けながらも、“君”から“私”、“私”から“君”だけでなく、お互いに“自分自身”にも愛の矢印を向けようというメッセージをしっかりと届け、ライブアーティストとしてのポテンシャルと魅力を存分に発揮したツアーとなった。
PHOTOGRAPHY BY 江藤 はんな(SHERPA+ )
TEXT BY 永堀アツオ
私と“君”とで全部“はんぶんこ”
オープニングを飾ったのは、声出しができなかったライブで感じた悔しさから生まれたアンセム「声をきかせて」。大歓声に迎えられてステージ中央に立った斉藤朱夏が、バックライトに照らされる中で“声を聞かせて”と呼びかけると、冒頭から激しいクラップと盛大な大合唱が沸き起こった。彼女は“出会ってくれてありがとう”“そばに居てくれてありがとう”“信じてくれてありがとう”と胸に手を当てながら感謝の気持ちを伝え、「ついにツアーファイナルです!今日もたくさん遊ぼうね」という言葉とともに軽快なバンドサウンドが広がっていった。“もっと近づきたい”という歌詞の通りに、フロアの最前列まで近づいて手を差し伸べた「くつひも」から、ジャンプにクラップ、タオル回しに“オーオーオー”というコールで盛り上がった「しゅしゅしゅ」とオーディエンスが一緒に楽しみ、思い切り騒げる楽曲を連発。さらに、高く掲げた手を広げるフリでフロアが一体となった「パパパ」のアウトロでは初挑戦となるトランペットを披露し、驚きが混じった大喝采を浴びた。
「皆さん、今日はツアーファイナルですけど、朱夏にたくさんの愛をくれますか?」と問いかけると、会場全体からは熱い歓声が沸き起こった。そして、「皆さんと1分1秒、今というこの瞬間を大切にしましょう。そして、嬉しいこと、楽しいこと、たくさん“はんぶんこ”していきましょうね」と語り、アコギを基調にしたカントリーポップ「はんぶんこ」、ノスタルジックな夏のラブソング「夏唄」という最新のミニアルバムの収録曲をしっとりと聴かせると、ピアノが奏でるイントロで歓声が上がった「セカイノハテ」では一転して、観客の凄まじいクラップとジャンプを引き出し、“WOWWOW”というシンガロングに重ねるように高らかな歌声を響かせ、目の前に立ちはだかる高い壁をがむしゃらに乗り越えていく強さも表現した。
MCではバンドメンバーと仙台でプリクラを撮り、福岡で締めパフェを食べたというツアーならではの思い出を明かし、「まだまだ夏の思い出を作りたいですよね。皆さん、最強になりたいですか?」という言葉に導かれた「最強じゃん」からは、朱夏とファンの関係性を感じることができる楽曲が続いた。
“だってウチらは最強じゃん?”と言い合う「最強じゃん」。赤と青のペンライトで分けて、旗上げゲームを繰り広げる「Your Way My Way」。君は<私の月で星で太陽>であり、私も“君の月で星で太陽になりたい”という思いを込めた「月で星で太陽だ!」では、ステージに座って、観客と同じ目線になって笑顔でピースサインを送り合い、朱夏最速のビートに話したい言葉を詰め込みまくった「イッパイアッテナ」ではステージ上で周り、ハイキックを繰り出し、躍動したパフォーマンスを見せ、最後は彼女と一緒に飛び跳ねていたフロアに向かってグッドポーズを送った。
“君”への想いの根源にあるもの
入場時に配られた数字が書いてある用紙を使った「ドラチャレ」では2名の観客が選ばれ、ステージに登壇。観客全員による“僕らはジーニアス”という叫び声を合図に最大なドラを打ち鳴らした「僕らはジーニアス」から、“あれもNO これもNO”というフレーズに合わせて、頭上でバツポーズを掲げるユニークな構成の「伝言愛歌」、大騒ぎの熱狂の渦となったロックナンバー「ゼンシンゼンレイ」、ハイテンションでエネルギッシュなロックナバーながらチャーミングでキュートなフリがついた「ベイビーテルミー」と朱夏の多彩なパフォーマンスを味わえる楽曲を続け、ライブはいよいよクライマックへ。「なんとなんと、楽しい時間はあっという間ということで……」という言葉に“NO”という声とバツポーズが上がるなかで、朱夏は本ツアーを振り返り、観客に向けてゆっくりと語りかけた。
「実はミニアルバムを出したり、このツアーを始める前に、私は歌と向き合うのがとても苦しかった時期がありました。歌と向き合うのが怖くて、“自分の歌ってなんだろう?自分のステージってなんだろう?”、とても苦しくて、逃げたくなる瞬間がたくさんありました。私は自分の心の奥底にある気持ちを音楽に乗せて君にいつも届けています。だからこそ、自分の気持ちをメロディに乗せて歌を歌ったときに、向き合い方がわからなくて。あぁ、こんな状況で私は君と会うことができないなと思いました。けど、ミニアルバムがリリースされて、みんなが1曲1曲を大切に聴いてくれました。
ライブをしてみて、もともとあった楽曲、新しく生まれた5曲に対して、こうやって私は歌と向き合えばいいんだなと思いました。それに気づかせてくれたのは、ここにいる君です」と涙を拭きながら、観客に向かって感謝の気持ちを伝えた。
さらに、「私は君の毎日に1秒でもいいから寄り添っていたいなって思ってます。こんなにも夏の終わりを寂しいと思ったのは初めてかもしれません。まだまだ今年の夏、もっと続いていってほしい。寂しい。まだまだ君と遊びたい。そんな気持ちになれたのも、君がたくさん遊んでくれるおかげです。来年も君と夏を一緒に過ごしたいんだけど、いい?」と問いかけ、「そのために私は未来に向かって、真っ直ぐ前を向いて走っていきたいと思います。笑えないこともあるかもしれないけど、君のために強く強く強く、これからも一緒に笑っていきましょう」と未来に対する決意を口にした。
満員の観客による温かい歌声とクラップが響き渡った「ひまわり」では、間奏中に改めて、「今日も今というこの一瞬、私と一緒に生きてくれて本当にありがとうござました」とで伝えると、バンドの演奏が止む中で“ララララ”“イエイイエイ”の大合唱となり、「たくさんの声を聞かせてくれて、本当にありがとう!」と歯を見せた満面の笑顔を浮かべた。そして、最新ミニアルバムの表題曲であるミュージカル調のナンバー「愛してしまえば」でたくさんの愛を叫び合い、ハッピーなムードが広がるなかライブはエンディングを迎えた。
バンドメンバーを見送った斉藤は、ツアーの最後にタイトルについて、「自分のことを愛して、大切な仲間、家族、友達、そんな大切な人のことを愛してほしいなという気持ちで付けました。1人1人の矢印がたくさんたくさん色んな方向に向いたらいいなと思いながらつけました。何より自分のことを大切にして、自分のことを大切にできたら、君のことを大切にしようと改めて思いました。色んな辛いこと、たくさんあるかもしれないけど、絶対に自分のことは傷つけちゃダメ」と真っ直ぐにメッセージを送った。そして、最後に「だってうちらって最強じゃん!」と大声で言い合い、「また遊ぼうね」と再会の約束をしてステージを後にした。ソロアーティストデビュー5年目に突入した斉藤朱夏がデビュー前に想像していたステージを実現しつつ、ライブアーティストとしてのこれまでの集大成でもあると同時に、これから先のライブが楽しみなるようなツアーだったと思う。
<セットリスト>
01. 声をきかせて
02. くつひも
03. しゅしゅしゅ
04. パパパ
05. はんぶんこ
06. 夏唄
07. セカイノハテ
08. 最強じゃん?
09. Your Way My Way
10. 月で星で太陽だ!
11. イッパイアッテナ
12. 僕らはジーニアス
13. 伝言愛歌
14. ゼンシンゼンレイ
15. ベイビーテルミー
16. ひまわり
17. 愛してしまえば
●リリース情報
『斉藤朱夏 -朱演2023 LIVE HOUSE TOUR 愛のやじるし- at KT Zepp Yokohama』
12月6日発売
【完全生産限定盤(Blu-ray+CD)】
品番:VVXL-180~181
価格:¥10,000(税込)
【通常盤(Bru-lay)】
品番:VVXL-182
価格:¥7,700(税込)
関連リンク
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