様々な分野で才能あふれる人気タレントが登場し、エンターテインメントの人気ジャンルのひとつとなっているVTuber業界。11月21日、ソニーミュージックから謎の新人、アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ(以下、ペペロンチーノ)がデビューを果たした。


ゲッティ王国の禁書庫で知ったアルデンテへの興味を胸に、好きなものを好きなだけ、気ままに楽しめる自由な国「パスタ王国」を建国して活動をはじめた彼女に、デビューしたばかりの心境や活動への想い、これからの目標などについて聞いた。

INERVIEW & TEXT BY 杉山 仁

「パスタ王国」建国の理由、アドトラック・ビジョンジャックなど様々なペペの展開に迫る!
――まずはペペロンチーノさんがVTuberを始めようと思ったきっかけを教えてください。公開されているティザー動画を見る限り、「自由に好きなことができる場所を作ろう!」というのが大きな理由だそうですね。

ペペロンチーノ その通りなのじゃ~!「好きなものを好きなだけ、気ままに楽しめる自由な国を作りたい」と思ってパスタ王国を建国したのじゃ。というのも、自分が今までいた場所は結構厳しい場所で、見た目や匂いが違うと煙たがられてしまったり、正解が1つに決まったりしている場所だったのじゃ~。私、(プロフィールにも書いてある通り)にんにく臭がすごいんですけど、自分では「にんにくおいしいじゃん!食欲増幅させるじゃん!」と思っても、中にはもちろん好きじゃない人もいますよね。ちょうど自分の出身国・ゲッティ帝国は、刺激的な匂いはあまり受け入れられない場所だったのじゃ。でも、ティザーPVでもあった通り、その国には図書館があって、そのなかに絶対に立ち入っちゃだめだよ、という禁書庫があって。そこに入ってみると、「実は世界には色んな香りを持った人たちがいて、それは別に悪いことじゃない。受け入れられない人もいるかもしれないけど、認め合っていけばいいじゃん」ということが書いてあったのじゃ。

――なるほど。

ペペロンチーノ 「世界には色んな人がいる、自分だけが変じゃないんだ!」と知ったのじゃ!そこで、「もっと気ままに楽しめる、自由な国を作ろうじゃないか!」とパスタ王国を建国したのじゃ~。


――Xの投稿によると、そうして走っていたところ、ソニーミュージックのお兄さんにスカウトされて今回のデビューが決まったそうですね。

ペペロンチーノ ソニーミュージックのお兄さんがにんにく好きだったんですかね(笑)。 ランチ時に走ってたから、にんにくの残り香がきっと……。お腹が空いてたのかな?

走ってたらソニーミュージックのお兄さんにスカウトされたのじゃ!#Vになった流れ#VTuber準備中

— アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ (@PP_aldente1027) November 14, 2023



――11月21日のデビュー配信日から、渋谷のビジョンをジャックしたり、アドトラックが走っていたりと、大きな展開がされていますね。

ペペロンチーノ スクランブル交差点って、すごく有名な場所ですよね?そこのモニターに自分の顔がポンポンポン!って出て、アドトラックまで走らせてもらっていて。

――アドトラックではペペロンチーノさん自身が歌う、どことなく高収入な香りのするオリジナル曲も流れていました。

ペペロンチーノ 高収入の「収」は「臭」に変えてもらって……高臭入な楽曲なのじゃ!(笑)子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、1回聴いただけで覚えてもらいやすい、つい口ずさんじゃうような楽曲だと思うので、みんな楽しく聴いてもらえたら嬉しいのじゃ。これはパスタ王国の裏国家でになっていて、国家はこの曲とは別に用意しているので楽しみにしていてほしいのじゃ!

――裏国歌を歌った際に工夫したことはありますか?

ペペロンチーノ 工夫したことは……自我を持つ(笑)。この曲、歌っているとだんだん自分が洗脳されていって、自分でも何を歌っているのかわからなるんじゃ……。なので「私はペペロンチーノ……!私はペペロンチーノ……!」って思いながら「ペーロペーロペロ」って歌ったのじゃ。「私はパスタ王国の国王、大丈夫……!」って。自我をちゃんと持って歌に臨んだのじゃ。


――ペペロンチーノさんの布教ソングという雰囲気ですね。

ペペロンチーノ まさに!みんなをにんにくと唐辛子でいっぱいにさせたいのじゃ!

――ちなみに、僕もアドトラックを見せていただいたところ、「あの元・四天王が帰ってきた!?」と書いてあったのですが、これは一体……?

ペペロンチーノ え?そんなこと、書いてあったのじゃ……!?

――はい。僕の記憶では結構デカデカと書いてあったと思うんですよね。

ペペロンチーノ えーっ?いや、私も「こんなふうになりますよ、いいですか?」とトラックのデザインについては聞いていたんですけど、トラックを出してもらえるだけで嬉しかったので、すぐに「OKです!」という感じで言っちゃったのじゃ……。だからちゃんと見れていなかったのじゃ……。

――つまり、嬉しすぎてちゃんと確認せずに即レスしてしまったと……!?

ペペロンチーノ そうなのじゃ。まぁ、似ている人ってたくさんいたりしますし、自分ではよくわからないのじゃ。世の中にはドッペルゲンガーみたいに、「似ている人が3人くらいいる」って言うのじゃ。なので、「そんな感じなのかな!」って。みんなが楽しく生きていれればいいや、という感じなのじゃ!!

――わかりました(笑)。プロフィールを見てみると、特技はゴルフなんですね。

ペペロンチーノ 下手なんですけど、特技なのじゃ。
スコアは120(初心者の壁と言われる数値)くらいなんで、本当に初心者ですけど、毎月2回くらいコースを回ってるのじゃ。スカウトしてくれたソニー・ミュージックのお兄さんにも、「ゴルフ楽しいからやりなよ!」と言ったら、すぐにゴルフ道具を揃えてくれて。この間、お兄さんもコースデビューしたんですよ。でも、そうしたらものすごい雷が鳴り始めて、みんなで大避難をするという。とんでもないコースデビューをさせてしまったのじゃ(笑)。

――ゴルフ場に向かっていたときは、天気が荒れる様子はなかったんですか?

ペペロンチーノ 全然なかったのじゃ……。「ペペロンチーノが来るということは、タダでは済まないぞ!」ということなんでしょうね。お天気さまも喜んじゃって、「雨、雷……ひょうまで降るんじゃないか!」という感じだったのじゃ。皆さん、私とゴルフに行くときは覚悟してほしいのじゃ!

「いつか色んな人と裏国歌を一緒に歌ってみたい!」
――普段の活動としては、どんなことをしていきたいと思っていますか?

ペペロンチーノ 現パスタ王国の国民のみんなのためにも、新しい国民を増やすためにも、生配信をして日々「こんなことあったよー!」と共有したいですし、お話だけじゃなくて、ゲームにも挑戦したいのじゃ。それに、国歌とも呼ばれるオリジナル曲も色々と作って、どんどん布教していって、「この国楽しいよ、入らない?」と、国の布教をしていきたいのじゃ。

あとは、料理配信もしてみたいのじゃ。まだそのための機材を集めているところなんですけど、国から出る前に禁書庫に入ったとき、パスタには「アルデンテ」という食べ方がある、ということを知ったので、まずはアルデンテに挑戦してみたいな、と。
自分がいたゲッティ帝国はパスタの茹で時間は7分と決まっていて、それ以外は悪という感じだったので、「アルデンテっていう茹で方があるんだ!?」と知って以来、実はアルデンテで頭がいっぱいなのじゃ。本当に申し訳ないんですけど、このインタビュー中も、アルデンテのことで頭がいっぱいなのじゃ~!

――なるほど、アルデンテに割くはずの意識を割いてもらっている状態なんですね(笑)。アルデンテのパスタっておいしいですから、それはしょうがないです。

ペペロンチーノ 本当に申し訳ないのじゃ・・・!アルデンテ、食べたことあります?

――大好きですよ。通常より硬めのパスタですよね。

ペペロンチーノ そうなのじゃ。実はまだ食べたことないんですけど、「ペペはアルデンテがお好き!」ということで、色んなものをアルデンテで食べよう、という配信もしたいのじゃ。最初はまず、名前の通りパスタを茹でてみたり、ペペロンチーノを作ってみたいですけど、ペペロンチーノの味って、油と唐辛子とにんにくの3つがあれば再現できるので、パスタだけじゃなくて、例えばじゃがいものペペロンチーノとか、色んなものを作ってみたいのじゃ。

――新しいペペロンチーノも生み出していけたらとても楽しそうですね。

ペペロンチーノ そうそう、「俺のペペロンチーノ」。……お店がありそうな名前になっちゃったのじゃ(笑)。

――そして、ソニー・ミュージックからのデビューとなります。
音楽活動についてはいかがですか?


ペペロンチーノ 自分は口下手だったりコミュ障だったりするんですけど、歌だとストレートに自分の想いを伝えられると思うので、歌を通して、それをどんどん伝えていきたいな、と思ってるのじゃ。あとは、色んな言語でも歌ってみたいな、と個人的には思っていて。やっぱり、日本語は喋れても英語は堪能というわけではないし、フランス語とかイタリア語とか、全部を上手く喋るのって難しいじゃないですか。でも、難しいにしても3~4分の歌なら、まだ頑張れる可能性はあるのかな、色んな国の人たちと仲良くなれたらいいな、と思うのじゃ。

――色んな人たちと仲良くなって、国民の輪を広げていきたい、と。

ペペロンチーノ そうですね。パスタ王国は多国籍国家なので、どんどん移住してきてもらえたら嬉しいのじゃ。例えばですけど、「日本」と「パスタ王国」みたいに、二重国籍OKな国なので。

――入りやすい(笑)。

ペペロンチーノ そうなのじゃ。パスタ王国に入っていただいても、日本にも国籍は置いておいたほうがいいですからね。日本のパスポートは強いので。
気軽に入れる国なので、ぜひ一緒に遊んでくれたら嬉しいのじゃ!

――ぺペロンチーノさんの憧れのアーティストはいますか?

ペペロンチーノ えーっと、やっぱり、アンパンマンなのじゃ。

――アンパンマンですか?どういうことでしょう?

ペペロンチーノ アンパンマンって慈愛に満ちているじゃないですか。

――はい。顔のアンパンをお腹が空いている子どもたちにあげますよね。

ペペロンチーノ そうなのじゃ。実はペペロンチーノも、よく見ると髪がパスタになっているのじゃ。

――あー。なるほど……?

ペペロンチーノ 「あー。なるほど……?」、その反応、正解なのじゃ(笑)。ペペの髪はよーく見ていただくと全部パスタで出来ていて、食べることもできるのじゃ!それは別にしても、アンパンマン……いや、アンパンマン「さん」ですね。アンパンマンさんって、身を身挺して人に温かさをあげるじゃないですか。「自分もそんな人になりたい!」って思うのじゃ。「盛大に、全力でバカしよう!」という目標もあるので、楽しいを通り越して超絶ハッピーな活動を全力でして、資金も全力で稼いで、その後、全力で色んな人に寄付ができたらいいな、と思っているのじゃ。簡単にそんなふうになれるとは思っていないですし、アンパンマンさんの背中はまだまだ遠いですが、具体的には、お腹が空いている人たちをゼロに出来たらいいな、と。ペペロンチーノを食べてほしい、おいしいパスタを食べてほしい、という気持ちがあるので、1人でも2人でも、お腹が空いている人を減らせるような存在になれたらいいな、と思うのじゃ。

――誰かのために活動したい、という気持ちがあるんですね。

ペペロンチーノ なので、憧れのアーティストはアンパンマンなのじゃ!でも、アンパンマンってアーティストなのかな……!?

――直近で楽しみにしていてほしいこともあれば教えてください。

ペペロンチーノ 直近では、自分の正式な国歌が出るのじゃ!そして、先ほど「高収入味」を感じたと言われた裏国家もリリースされるかも…!?ソニー・ミュージックさんやクリエイターさんたちが私のバカに付き合ってくれて、色々なことを準備しているところなので、本当に感謝しています。あとは、いつか色んな人と裏国歌を一緒に歌ってみたいのじゃ。街頭でいきなり声をかけて、「ペーロペーロペロ」って歌ってもらうという(笑)。ワールドカップのときに、みんなで肩組みして「オーオー!」って歌ったりするじゃないですか。あれと同じような感じで、「ペーロペーロペロ」って出来たらなぁって。

――うっかりDJポリスも出動してしまうかもしれません。

ペペロンチーノ そうですねぇ……!国家権力は流石に難しそうですけど、みんなでペロペロしたいなって思ってるのじゃ~!

■ 「アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ」プロフィール

名前:アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ(通称︓ペペ)
職業:パスタ王国国王
誕生日:7月8日(生パスタの日)
血液型:B型
身長:148cm
体臭:にんにくたっぷり
語尾:なのじゃ
特技:ゴルフ
趣味:旅行
チャームポイント︓もみあげ
好きなパスタの硬さ:アルデンテ♡
夢:お腹が空いている子どもたちを0にすること︕︕

関連リンク
ペペロンチーノの公式YouTube
https://youtube.com/@pp_aldente1027?si=31rF5q3EMkeFYFIy

ペペロンチーノのFANBOX
ペペロンチーノ国王を愛でつつ応援しつつのファンクラブなのじゃ~!
https://ppaldente1027.fanbox.cc/

ペペロンチーノのLit.Link(リットリンク)
パスタ王国の公式まとめサイトなのじゃ~!
https://lit.link/peperoncino1027

ペペロンチーノのX
https://x.com/pp_aldente1027
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