12月6日、アーティスト活動30周年を迎える梶浦由記が『30th Anniversary Early BEST Collection for Soundtrack』をフライングドッグからリリースする。劇伴作家としては初期にあたる2001~2009年に担当したアニメーション・ゲームから選りすぐりの71曲をリマスタリング収録、同作にはフライングドッグ作品のほか、サンライズ・バンダイビジュアル制作のアニメ『舞-HiME』『舞-乙HiME』の劇伴曲も入る。
また、発売日同日には、SACRA MUSICよりゲーム・アニメ以外で主題歌・劇伴を担当した作品のサウンドトラックアルバム『The Works for SoundtrackⅡ』も発売され、梶浦由記の劇伴仕事が集約されたメモリアルなアルバムを同時に手に取ることができる。アニメの劇伴曲が多く収録される『Early BEST』を中心に据え、劇伴作家としても名高い梶浦の偉大なる足跡を、梶浦自身の言葉で振り返っていきたい。

INTERVIEW & TEXT BY 清水耕司
作品の広さに合わせた音楽を用意するということを学ばせてもらいました
――まずは、2000年代に手がけた劇伴曲のベストアルバムがリリースされることについて、どのような気持ちかお聞かせいただけますか?

梶浦由記 アーリーベストはいつか出したいと思っていました。最近は配信という手段もあるので聴きやすくはなりましたけど昔の作品ほど聴く機会が失われますし、サウンドトラックなんて最近はCDにならないことも多いですよね。そうすると、ライブでやった曲のオリジナルを聴いていただけないことも多いんですよ。ライブ音源でのベスト盤を出していますけど、個人的には最初に作ったオリジナル音源に愛着もあるので、両方を聴いていただけるのならばとても嬉しいと思っていました。
なので、30周年に合わせて初期のベストを出さないかとフライングドッグさんからご提案いただいたときはもう願ったり叶ったりで。ぜひぜひお願いします、という気持ちでした。

――同日に『The Works for Soundtrack Ⅱ』もリリースされます。ドラマ『永遠のニシパ 北海道と名付けた男 松浦武四郎』をはじめとしたNHKでの劇伴仕事、『風よ あらしよ 劇場版』の主題歌でKOKIAをフィーチャリングゲストに招いた「風よ、吹け」、中国映画『L.O.R.D: Legend of Ravaging Dynasties ~爵跡 無道王朝伝説』の主題歌・劇伴曲などなどのほか、フィギュアスケート女子のザギトワ選手やメドベージェワ選手が出演したことで話題となった『マギアレコード魔法少女まどか☆マギカ外伝』のCM曲がボーナストラックとして収録され、こちらもとても貴重な1枚ではありますね。

梶浦 そうですね。あちらはアーリーベストとは全然違っていて、ベスト盤という訳ではなく、ここ数年の作品の中からCD音源になっていないものを集めているので。
武道館ライブ(『Kaji Fes.』)に合わせ、ありがたいことに『Early BEST』と協力し合うという形で発売日が揃うことになりました。

――まずはこの2枚を俎上に、梶浦さんの劇伴仕事のルーツについてお伺いしたいと思います。そもそも梶浦さんは歌物が好きであることをご自身でよく語られています。そのルーツとして、幼少期に住んだドイツでの歌劇体験、高校時代のバンド活動などが知られていますが、サウンドトラックやインストゥルメンタルの素地というのは?

梶浦 子供の頃は本当に歌物にしか興味がない人生を歩んでいて、クラシックもオペラと歌劇しか聴いていないんですね。しかもドイツにいた頃はABBAが人気で、それからPOLICEが出てくる、QUEENが出てくるというところでブリティッシュチャートが面白くてたまらない時代でした。ドイツのチャートにもブリティッシュが8人、ドイツ演歌の人が2、3人、たまに「ジンギスカン」みたいな色物が入るという状態でしたから、ブリティッシュチャートのラジオをよく聴いていたんですけど、日本に帰ってきたら当時は洋楽が入ってくるまでに1年くらいの時差があったんですよ。
それにヨーロッパではクラシックやオペラを安く聴いたり観たりする環境が整っていますけど、日本では難しいこともあってどんどんとポップスの方に傾いていましたね。ブリティッシュチャートも日本ではあまりクローズアップされていなかったので、午前2時のブリティッシュベスト20みたいなラジオ番組を追いかけていました。幼稚園から高校までずっと合唱部で、歌ばかりの生活だったんですが、その頃ワールド音楽やニューエイジがチャートを賑わす時代に入っていくんです。ニューエイジって曲の半分がインストじゃないですか? マイク・オールドフィールドの「To France」を聴いて、そこから彼のインスト作品の面白さに目覚めるような感じでしたね。

――ブリティッシュサウンドからニューエイジの流れの中でポップスとインストの下地が同時にできてきたということですが、映画音楽を聴く機会はあったのでしょうか?

梶浦 私、本当に映像を見たことがなくて。TVも映画も。
ただ、デビュー後にインスト曲も作りたいという気持ちはあったので、その頃に所属していたレコード会社さんからお話をいただき、サンプル曲を提出したら『東京兄妹』のお仕事をいただけることになったんですけど、大変申し訳ないことに市川準監督の名前を存じ上げませんでしたし、仕事を引き受けるか悩んだ記憶も一切ないんですよ。気軽に引き受けたというか。受けてからは必死でしたけど。

――では、初期の劇伴は歌物を作るのと同じような感覚でしたか?

梶浦 完全にそうだったと思います。私は歌曲が好きなんですけど、歌曲って主に歌とピアノだけというシンプルな世界なんです。そうなると、歌を何か別の楽器に置き換えれば、ピアノとメロディ、という世界はどこでも通用するじゃないですか? それに、サウンド感とかリズムから音楽を作るというテクニックもなかったので、最初のサンプルはほぼその構成でした。
まずメロディありき、ですね。で、そのメロディを何の楽器で鳴らすか、伴奏を何にするか、という作り方が基本だったような気がします。今は作り方も変わって来ましたけれど。

――どういった点で作り方が異なりますか?

梶浦 例えば、『プリンセス・プリンシパル』という作品では、スチームパンクのかっこいい世界で女子高生が飛び回るような世界が面白そう、というところから「ジャズっぽいところにクールなコーラスを組み合わせてみよう」という考えから始めました。印象的なメロディを大切にしたい、という作り方は今も全く変わってはいないのですが、入り口として、サウンド的な面からとか、全体のスケール感を先に考える事も増えています。「これはやっぱり弦だろう」とか、「この人の旋律はフルートで高らかにならそう」というとこから入ったり。


――『Early Best』の収録曲についてもお聞きしたいのですが、いつもアルバムの選曲は森康哲プロデューサーがファン目線で叩き台を作り、そこにアーティストである梶浦さんが意見を出し……、という流れだったかと思います。今作も同じでしたか?

梶浦 そうですね。たた今回は珍しく、森さんが考えるベストと私が考えるベストが結構違っていて、「これも入れて」「あれも入れて」と随分と言いました。「これは音源が安っぽいからいやだ」とか(笑)。勿論、絶対に聴いていただきたい曲はどの作品にも一つか二つあって、そこはお互いに一致しました。『NOIR』なら「canta per me」や「lullaby」ですよね。曲の良し悪しではなく、待っている人がいるだろうから入れましょう、というところです。でもそれ以外の曲では多少食い違いがあり、そこは面白かったですね。

――梶浦さんとして思い入れがあった曲というのは?

梶浦 『Xenosaga』シリーズのバトル曲は結構力を入れて書いていたので入れたかったですね。なので『Xenosaga EPISODE Ⅲ ツァラトゥストラはかく語りき 』の曲はすごく増えました。あの頃って私が大きな弦を使い始めた時期でもあったので、今聴いても生き生きとしていて「なんか楽しそう」って思うんですよ。絶対に生の弦でなければできない曲ですし、大きな弦でなければ出せないグルーヴがありますね。例えば「testament」とか。そのあたりは入れてもらいました。でも、その前の、『Early Best』DISC1の、初期の頃は、今聴いても1年、2年での差がすごく大きいですね。まだ本当にサウンドトラックのいろはを学びながらで、一作ごとに学ばせていただく事が本当に多かったんだなあと改めて思います。

梶浦 音源的に可能になったというところですよね。『NOIR』の頃の予算では大きな弦なんdてとてもとても(笑)。当時は深夜アニメなんて、海のものとも山のものとも、という時d代でしたから予算も非常に限られていました。予算のほぼ9割を10曲ぐらいにかけてスタdジオで録音Mixして、あとは全部宅録で録っていたんですよ。
『NOIR』の1枚目の8割くらいの曲は、当時録音機材も満足に持っていなかったので、自宅でMIDIでシンセを鳴らし、DATを回して一発録音というものすごく原始的なやり方で作っています。それはそれですごく楽しかったんですけど。あと、真下監督の『NOIR』や『.hack//』シリーズでは個人の内面みたいなところを描いていて、音楽を作る上でも案外、大きな弦の必要性を感じていなかったところもありますね。

――確かに『NOIR』などの劇伴はBGMというよりも歌的要素が大きいですね。

梶浦 そうですね。監督の要望もありましたが、感情を盛り上げたいところでは歌を使っていましたね。あと、大きな弦については、当時自分には無理だという想いが心のどこかにあったんですよね。「ちゃんと音大を出た作曲家さんがやることだ」って。

――『Xenosaga』シリーズ以外の作品についても個別に振り返っていただけますか? まずは『NOIR』から。先ほどから作品名は出ていますが。

梶浦 本当に申し訳ないんですけど、この頃は自分がやりたい音楽を勝手に作っていたというのが近いです。当時大好きだったMADREDEUSがやりたい! というところでポルトガルの民族歌謡であるファドをベースに、「canta per me」を作ってみたり。それに当時のアニメでは、作品にもよるのでしょうけれど最初にいただける資料は非常に少なかった。コンセプトが書かれた3行の文章だけ、絵は1枚もない状態だったこともありました。『NOIR』も初めの音楽を作る段階で脚本は一本もなかったですし、全ての曲を作り終えたときも結末がどうなるかはまだ決まっていませんでした。なので、発注いただく時も最近のように資料をぴっちり揃えていただいて「作品や、このシーンにぴったり合ったものを」という厳密なものではなかったですね。『NOIR』も舞台がフランスということから、ポルトガルなら同じヨーロッパだしOKかな!みたいな荒っぽい感覚ですよね(笑)。真下監督との音楽制作は、作品を完璧に理解して曲を作り始めるというより、まだ資料これだけだけどカッコいい音楽下さい! そこから逆にイメージして作品も膨らませます!というような作業だったような気がします。

――それでも「canta per me」は第1話から長尺で使われていました。

梶浦 もうびっくりしましたよ。ポカーンでした。「アニメってこういうものなのかな」って(笑)。

――曲を提出したときに真下監督から「すごく良かったです」と言われたということはなかったですか?

梶浦 あ、でも、真下監督は曲を出すとすごく褒めてくれる方なのでやりがいはありました。なかなかそういうことは真下監督以外ではないので。真下監督はすごく育て上手な方だと思うんですよ。今は曲を(楽器ごとや、さらに細かくトラックにわけた)ステムに落として渡しますけど、当時はそういうこともできないので、真下監督に「このパッドだけください」と言われたらそれだけ落としておくわけです。で、放映を見るとそのパッドしか鳴っていないシーンがあって、「これだけで成り立つんだ」「こういう会話シーンではオケを全部鳴らしちゃうとうるさいんだな」ということをこちらも学習するんですね。ただ、真下監督は「曲がうるさいからもっと少ない音数で作ってくれ」とは一切言わないんです。何気なく抽出してそれだけで使うんですよ。だから『.hack//』シリーズのときは、「使いやすいようにもう少し主張のない曲も入れておこう」と考えられるようになりました。それは、真下監督が曲をどう使うのか、絵を見ながら学ばせていただいたからですね。

――『アクエリアンエイジ』の音楽についても教えてください。

梶浦 あれはもう(元フライングドッグ音楽プロデューサー、現オン・ビート代表取締役の)野崎(圭一)さんのお仕事ですね。野崎さんがすべて仕切ってくださいましたし、原作がカードゲームということもあって、勢力図などの世界観説明といった資料もビジュアルも脚本も揃っていたので、すごく作りやすかった覚えはあります。あのとき初めて造語を使いましたしね。『アクエリアンエイジ』は現実世界と異世界を行き来するお話で、私は異世界の音楽を発注いただいたんですけど、その行き来があることによって、音楽の奥行きの必要性や影響のようなものも学ばせていただいた気がします。実写以上にアニメーションの絵って音楽の影響を結構受けるんだな、と。

――音楽の影響を受けるというのは?

梶浦 例えば、実写で草原が画面に映っているところにドライなピアノが流れても絵は縮まらないんです。草原を見ている自分の内面に立ち返るような、それはそれですごくいい感じになるんですけれど、アニメーションでは広いはずの場所にドライな曲が来ると一気に世界が狭くなる、なんてことがあるんです。草原が広いのであれば音も広くしておいてあげたほうがいいんですよね。実写の場合は、見ている私たちの想像力が簡単に画面の外にも及ぶけれど、アニメーションの場合「広い空間」の生成に音楽もちゃんと息を合わせてあげた方が上手く行くというか。余程トリッキーなことを求められない限り、曲が流れる空間を意識して、その空間の広さに音楽を合わせてあげたほうがいいのだ、ということは改めて学びました。特に舞台が異世界の場合。『NOIR』はファンタジーっぽいところがありますけど現実世界のお話だったんです。だから『.hack//』シリーズでは、ゲーム世界でのお話ということで世界の広さと音の広さを合わせようとすごく意識して作っていました。

――アニメーションは実写に比べて絵の情報量が少ないので、という話も以前にお聞きしたことがあります。

梶浦 実写映画では空気音もありますしね。ドライなピアノの音を足しただけでも広がりの音がもう入っているんです。でもアニメでは空気音も含めて音楽を作ったほうがいいんだと思ったことをすごく覚えています。

――そうなるとMixやマスタリングで意識する部分も大きいでしょうか? その点を踏まえて作曲する必要があるとか。

梶浦 そうですね。広がりやすい音を意識して、広がったときに気持ちいい音楽にしますし、Mixで広がりが足りないと思ったら広くすることもあります。だからいい経験でしたね。

――その意味では『The Works for SoundtrackⅡ』と聴き比べると面白そうですね。あちらではBGM作家に徹した梶浦さんのお仕事を感じられるので。

梶浦 そうですね。本当に徹することができているのか不安な部分もありますけど。「結局奏でちゃってるじゃん」みたいな(笑)。やっぱり私は基本的にメロディから作る人間なんだな、と思うところはありますね。

――『MADLAX』の劇伴についても教えてもらえますか?

梶浦 真下監督からは発注される音楽がどんどん長くなりましたね。『NOIR』でも『.hack//』でも指定はありませんでしたけど、『MADLAX』のサウンドトラックは全曲「4分以上でください」と言われた気がします。でもちゃんと使ってくださるんです。そうなると1分半の曲と4分超えの曲では作り方が全く違うので、真下監督の仕事は他とはジャンルが違うような感覚があります。

――どういったシーンに使われるかがわからない段階で長い曲を作るというのは難しくはなかったでしょうか?

梶浦 真下監督の発注時には脚本がないのでどのシーンで使われるかは全然わからないんですけど、その代わり発注する曲にユニークなタイトルがついているんですよ。「男は部屋の前に立ち、銃を握った」みたいな。一般的な音楽メニューは「悲しみ」だったり「愛の喜び」だったり、メニューと脚本を見るだけである程度「こんな音楽を作ればいいんだ」と予想が付くものなのですが、真下監督のメニューは情報量はやたら多いのにメニューだけではどんな曲を作ればいいのかさっぱり分からないんです(笑)。「孤独にたたずんでいる彼の目に映るのは○○だろうか」って短編小説みたいなタイトルの下に小説の書き出しのような説明があるだけだったり。だからすごくワクワクして楽しくはあったんですが、実際お目にかかって「で、どんな曲を書けばいいのでしょうか?」と伺うための細かい打ち合わせが必須でした。そんな複雑なメニューを書く理由を監督に尋ねたら、「悲しい曲、と伝えたら梶浦さんは悲しいだけの曲を作るでしょう? でも僕は悲しい曲ではなく、悲しさの中にニヒリズムと、どこかしらに喜びもあるような複雑な曲が欲しいんだ」と言われました。

――楽曲を使うシーンが真下監督の頭の中ではかなりはっきりと見えているということでしょうか?

梶浦 多分、刺激が欲しかったんじゃないかと思います。曲を聴きながら脚本を書くことがあるんじゃないかと。だから、こちらから返ってきたものをカンフル剤のように使われていたのかもしれません。そうだとしたらすごく嬉しいですね。あと、『MADLAX』ではキャラクターのイメージやテーマなどは最初から決まっていて、ラストがどうなるかはわからなくてもコンセプトがしっかりしていました。なので、そこのところはしっかり把握しながら作っていましたね。

物語と一緒にお仕事をすることで自分の音楽を作るための意欲ももらえています
――『ファンタジー・サウンド&リーディング ビロードうさぎ』は、M.ウィリアムズの絵本『ビロードうさぎ』が原作で、小川範子さんの朗読に梶浦さんが音楽を重ねるというアルバムでした。キャリアの中で珍しいお仕事だったと思いますが、どういったイメージで作られたか覚えていらっしゃいますか。

梶浦 これはすごく面白かったですね。作り方は、朗読を一本渡されて好きなところに音楽をつけてくださいというものだった気がします。『東京兄妹』で劇伴を初めて作らせていただいてからアニメもやらせていただくようになったんですけど、音数の多いバトル物や派手な音楽が多かったところに、本当に静かな作品が来たので、久しぶりだったこともあり、すごく楽しかったし、よく覚えてもいます。使ったのはピアノとパーカッションとチェロくらいかな? 頭や最後に流すものやテーマソングはちゃんとしたオケを録りましたけど。それでも音数は少なく、すごく静かな世界にしました。

――音数が少ない曲を作るときならではの楽しさというのはどのようなものですか?

梶浦 オケ中のピアノも私が弾いたと思うんですけど、レコーディングでも朗読を流してもらいながら弾いた記憶があって、言葉に寄り添うような感覚だったんですよ。言葉からイマジネーションをすごくもらえましたし、絵がない分すごく耳に集中できて、そのミニマムな世界が楽しかったですね。「ピアノと歌」というのは歌物でも基本ですけど、歌の息遣いが全部聴こえるところがすごく好きな世界です。ピアノと弦楽器という場合でもロングトーンの際まで弓のこすれが聴こえますが、お互いに神経を研ぎ澄ませて隅々まで美しく奏でていかないと完成されない世界ですからね。ものすごく楽しい世界が広がっています。

――『舞-HiME』『舞-乙HiME』についてはどのような思い出がありますか? 梶浦さんにとって数少ない「萌えアニメ」の仕事だったかと思いますが。

梶浦 変身シーンがあると聞いて喜んだのを覚えています。すごく燃えました(笑)。本当に面白い作品でした。ただ、変身シーンの曲を作ってくださいと言われてはいなくて、バトル曲の中から選んでいただいたものを流していたと思います。1作目の『舞-HiME』ではとにかく陽と陰を描くというところで、女の子たちがワイワイキャピキャピしている世界と、そうではない世界の差をはっきり出したいという話がありました。

――『XenosagaⅡ』と『Ⅲ』を並べる関係上、収録順は『舞-HiME』が後ろになっていますが、制作は『舞-HiME』が先でした。

梶浦 だから『舞-HiME』もあまり弦を使っていないんですよ。

――『ツバサ・クロニクル』はCLAMP作品ということで、梶浦さんが好きな世界観であり、音楽のテイストも合っていた印象があります。

梶浦 そうですね、本当に独特な世界観で漫画も面白くて、夢中になって漫画を読みながら作っていました。すごく忙しい時期に重なった上でCD4枚分の曲数を作ったので大変ではありましたけど。でも、原作付きの作品をはそんなに多くはやったことがなかったんですよ。真下監督の作品は全部オリジナルですし、『舞-HiME』も『舞-乙HiME』もオリジナルですから。原作があることはとてもありがたかったですね。大体このシーンで流れるということは原作を読めばわかるじゃないですか。キャラクターのテーマ曲を作るにしても登場シーンを読めるのでわかりやすかったです。

――続いでの『エレメンタルジェレイド』も原作付きアニメでした。

梶浦 『エレメンタルジェレイド』はまさしくボーイミーツガール作品で、基本的に明るいお話で。だからそこはすごく意識して、明るいBGMに徹しようと思った記憶があります。ちょっとした暗さとか、癖を出してしまうと邪魔になる感覚がありました。だから自分にとってはトライアルな作品だったんですよ。正当な劇伴、という言い方は曖昧ですが、そんな曲をちゃんと作ろうと考えていました。『NOIR』や『.hack//』ではどこかしら個性勝負というか、私らしさみたいなものを意識していましたし求められたし、劇伴作家の方たちに比べると私はできないことがいっぱいあるので「自分にしかできないことで勝負するしかない」という作り方から多分入っていたんですね。でも、『エレメンタルジェレイド』のあたりで、「いやいや、そんなことを言ってちゃいけない。ちゃんと劇伴作家として、いい意味で作品に沈む曲を頑張って作ろう」と意識した記憶があります。

――作品に沿う部分として意識したのは具体的にはどういったところでしょうか?

梶浦 空飛ぶ作品だったので広がりは絶対必要だとは思っていました。きちんと空を飛ぶ音楽を作らないといけないという感覚が強かったです。

――ただ、個性は出さずに。

梶浦 そうです。おかしなコーラスなんて入れず(笑)。ちゃんと美しい弦のメロディーとか、ちゃんとした広がりのある、ちゃんと明るい音楽をたくさん作ろうって思いましたね。

――『エル・カザド』についても教えてほしいのですが、真下監督三部作の最後の作品ということで監督の映像に合う音楽をつかんできたような感覚はありましたか?

梶浦 真下監督作品では癖を出さないと怒られてしまうので、意識していろいろと作っていましたし、どう作れば真下監督が喜ぶかはなんとなくわかってきました(笑)。真下監督は音楽監督も含め全部自分でやられる方なので、監督が喜んでくださる音楽ならばそれが正解、という作り方でしたし、ターゲットはまず真下監督一人、みたいなところがありましたね。でも『エル・カザド』のとき、怖くしようと思って子供にラララで歌わせる曲を作ったら、「実は僕、ラララが嫌いなんだよね」って言われて。「うわー、そうだったかぁー」と。まだわからないことは沢山あるなと反省しました(笑)。そのわりにはどこかで使ってくださった気はするんですけど。

――『エル・カザド』の音楽を作る上で他2作品とは違う点としてはどのようなものがありましたか?

梶浦 南米が舞台でしたから『MADLAX』とは湿度が違っていて、カラッとした感情を出そうと思っていました。真下監督は南米の作品だからといって決して「南米っぽく」とは仰らないんですけど、こちらで考えながら作っていました。そこもすごく面白かったです。あと、『エル・カザド』ではお休みをいただけたのでペルー旅行に行きました。

――現地を訪れたことは糧になりましたか?

梶浦 多分なったと思います。当時は今ほどYouTubeに音楽があふれていませんでしたから。町の怪しげなCDショップで6、70枚買って帰ってきて、案外ラテンの音楽だと思ったり、結構リズムが面白かったり、そういう部分はありました。ただ、物語の中でその国の音楽として響くかどうかが大切なので、実際に今その国で何が流行っているかが必要というわけではないんですよね。私たちがその国を思うときに鳴る音楽が必要であって。それってある意味ファンタジーですよね。

――『Early Best』に収録される最後の作品は『PandoraHearts』です。ダークファンタジー作品で、梶浦さんとしてもすごく好きな作品だと仰っていました。

梶浦 好きですね、すごく。最後まで音楽を作りたかったですね(笑)。大好きなキャラもいたんですけど、そのキャラクターが活躍しないうちに終わってしまいましたし。でも、ディープな作品なので後半を映像化するのは難しかったかもしれないですね。ただ、非常にわかりやすい世界観で自分とは相性の良い作品だったと思っています。だから、作っていてもすごく楽しかったですし、イメージも膨らませやすかったので悩まなかった記憶があります。

――相性の良さというのはどういったところで感じられましたか?

梶浦 青一色で作っても許される、みたいな。そんな感じです。『PandoraHearts』って明るいところもあるので完全に青一色ではないんですけど、私の好きな色で塗ってもいいような感覚がありました。でも、『ツバサ・クロニクル』もそうでしたけど、原作ってイマジネーションの宝庫なんですよ。だからやっぱり原作付き作品はすごくありがたいです。『PandoraHearts』もすごく絵が美しくて、「この絵に合う音楽」と考えるだけでもサウンドイメージが湧いてきました。

――フィルムスコアリングに少し近い感覚ですね。

梶浦 そうですね。フィルムスコアリングもとても作りやすいですね。それに、どう聴かせるかというところでタイミングをぴったり合わせられるので、いい意味で“溶ける”んですよね。見てる人に意識させず、消えるべきところですっと消していけるので作りやすいし、やりがいもあります。

――また、アルバムの初回限定盤には、「zodiacal sign」だけがYouTube上にアップされていたスタジオライブ『Yuki Kajiura LIVE 番外編~STUDIO配信LIVE vol.#1 reprise!』(2020年9月18日配信)も収録されます。あのときのことを振り返っていただけますか?

梶浦 この年は本当にライブができず、やったことのない配信ライブの話が持ち上がりました。スタジオライブは一度やってみたい気持ちはありましたし。苦肉の策ではありましたが、とても面白かったですよ。

――どういった点で面白さを感じましたか?

梶浦 カメラがプレイヤーさんにすごく近いので、弾いているところが全部映るんですよ。パーカッションが何を鳴らしているのか全部わかるんですね。もし、一人ひとりに定点カメラを設置できたらもっと面白いと思いました。あとは、どういう気持ちで演奏するのかというところで、目の前にお客さんがいるわけではないのであまりはしゃがず、全員が楽しく演奏すればいいのだろうという気楽な気持ちでもできました。なのでそれはそれで楽しかったです。ただやっぱり、MCはやりづらかったですね。ラジオと同じ感覚でやりましたけど、目の前で「うん、うん」と頷きながら聞いてくれるお客さんがどんなにありがたいか実感しました。あの年は多分、いろいろな人がいろいろなことを考えなければいけない年になったと思いますけど、私たちも配信ライブを通じてあらためて感じたこともすごくたくさんありましたね。

――もう一度やってみたいですか?

梶浦 今なら普通にステージライブをやりたいです(笑)。

――ライブといえば、30周年記念ライブとして日本武道館で『Kaji Fes.』を開催されますが、年明けの1月27日にはその日本武道館での『リスアニ!LIVE 2024』にも出演していただく予定となっています。こちらも大きな話題となっていますね。そもそも梶浦さんがフェスに出演されることも少ないですし。

梶浦 少ないですね。私たちが呼ばれることが非常に稀なので。シングルを次々発売しているわけではなく、基本的に私はBGMの作家ですから需要がないんですよね。だから、出るときもちょっと申し訳ない気持ちというか、「私たちのところだけ少し異質な雰囲気になりますけど許してもらえますか」という感覚でいます。皆さんが振るペンライトもすごく美しいと思うんですけど、私たちのタイムになるとどう振っていいのかわからないのかスーッと消えていくのがちょっと寂しくて。「ぜひ振ってください」といつも思っています(笑)。でも、フェスはやっぱりすごく楽しいですよ。浮き足だったようなお祭り感もいいですし、自分たちがステージに出るときはお客さんの気持ちが上がっているので最初から熱く始められますし。そのわりにはあまり熱くない曲を演奏しますけど(笑)。

――LiSAさんとの共演が発表されていますが、梶浦さんとしても特別な感覚はありますか?

梶浦 それはもう。いや、ものすごく嬉しいですね。LiSAさんとご一緒できる機会ってなかなかないですし、そのときまで絶対できない曲もあるわけじゃないですか。だからすごく楽しみです。

――あらためて、劇伴というお仕事についてお聞きしたいのですが、梶浦さんとしては今、「こういう作品の劇伴をやってみたい」という作品はありますか?

梶浦 やってみたい作品……。うーん、なんだろう?

――例えば、梶浦さんといえば生き死にを扱うような重めの作品が多いですが、もっと明るくてコミカルな作品とか。

梶浦 あ、でも、基本的に私はコミカルというものがとても下手なんですよ。私の音楽って軽さがないので。実はテクノポップがすごく好きで、Perfumeさんみたいな音楽もよく聴くんですけど、私が作るとあの軽さは絶対に出せないです。「Vacuum」(バキューム)になっちゃうみたいな(笑)。

――濁音が(笑)。軽やかではないですね。

梶浦 単純にそのテクニックがなくて下手なんですよね。だから、コミカルなものだと作品に申し訳ない気持ちにはなるでしょうね。やっぱり重めの楽曲を作るのが基本的に好きなので楽しいですし、単純にやってみたい作品ということならばそうなると思います。勿論、お話をいただいたのならコミカルな作品でも喜んでやらせていただきますよ。ご期待に添えられるかには疑問が残りますけれども(笑)。物語音楽を作ること自体が好きなので。

――梶浦さんは漫画がお好きじゃないですか?

梶浦 はい、大好きです。

――音楽を作りたいと思った漫画もあるのではないですか?

梶浦 ありますよ。でも秘密です。私じゃない人がもう作っているので(笑)。お話いただけたら嬉しいですけれど、自分が好きな漫画だから自分の音楽が合うかと問われればそれはまた別の話ですしね。漫画だとそんなに重いものが好きというわけではなくて、ちゃんと土の匂いもするようなファンタジー漫画が好きですね。でも色々読みます。

――ではいつか、梶浦さんが好きな漫画が原作で、我々も新たな梶浦サウンドが聴けるようなウィンウィンなアニメーションが作られることを期待しています。最後に、歌物好きな梶浦さんが知った、劇伴の面白さというのはどこにあると感じていますか?

梶浦 サウンドトラックが楽しいのは、イマジネーションが作品の中にあるからなんですよ。創作意欲的な。

――先ほどのお話にも出ていた、サウンドイメージが湧いてくるというところですね。

梶浦 自分でコンセプトから考えて音楽を作るのとは違いますよね。すごく引っ張ってもらえますし。私は本の世界に浸って読書する感覚がとても好きなんですけど、その感覚と似ていますね。いただいた脚本を開くときも、気持ちが引き締まる部分とワクワクした気持ちの両方があるんです。新しい本を抱えてベッドに潜り込むような。なので、仕事ではありますけど自分もその作品を楽しんでいますし、本当に幸せなお仕事だと思っています。あと、この間も誰かと話してたんですけど、この年齢になると世の中に対する怒りがなくなってくるんですよね、若い頃はなんでもかんでも怒っていましたけど。

――梶浦さんが怒りに身を任せている様子は想像つかないです。

梶浦 いやいや。すぐに腹を立てたり理不尽だと思ったりしていました。でも、そういった怒りや疑問って創造のエネルギーになりやすいじゃないですか? それが今は「私も悪かったよね」「若いとそうなるよね」と穏やかな方向にシフトしてしまい、世の中に訴えたいことが減ってくるんです。でも、そんなエネルギーを今は物語の中からもらっている感覚です。「そういえば若い頃はこういうことに怒っていたな」と思えるのも楽しくて、作品とは関係なく、自分の音楽を作るための創作力やエネルギーももらえている気もします。そういった意味でも、物語と一緒にお仕事をするのは楽しいですね。

●リリース情報
30th Anniversary Early BEST Collection for Soundtrack
アーティスト:梶浦由記
12月6日発売

【初回限定盤(3CD+Blu-ray)】

品番:VTZL-237
価格:¥8,250(税込み)

【通常盤】

品番:VTCL-60584
価格:¥4,950(税込み)

※初回限定盤には2020年9月18日に配信されたスタジオライブ「Yuki Kajiura LIVE 番外編~STUDIO配信LIVE vol.#1 reprise!」を収録したBDを同梱。
※初回限定盤のみ三方背BOX仕様

法人特典
VICTOR ONLINE STORE:告知ポスター(B2サイズ)
Amazon.co.jp:メガジャケ
※Amazon.co.jp では、特典つき商品のカートがアップされます。特典をご要望のお客様は特典つき商品をお買い求め下さい。

<CD>
Early Best-1
1 .canta per me(「ORIGINAL TV ANIMATION NOIR ORIGINAL SOUNDTRACK Ⅰ」より)
2 .snow(「ORIGINAL TV ANIMATION NOIR ORIGINAL SOUNDTRACK Ⅰ」より)
3 .lullaby(「ORIGINAL TV ANIMATION NOIR ORIGINAL SOUNDTRACK Ⅰ」より)
4 .salva nos(「ORIGINAL TV ANIMATION NOIR ORIGINAL SOUNDTRACK Ⅰ」より)
5 .le grand retour(「ORIGINAL TV ANIMATION NOIR ORIGINAL SOUNDTRACK Ⅱより)
6 .romance(「ORIGINAL TV ANIMATION NOIR ORIGINAL SOUNDTRACK Ⅰ」より)
7 .secret game(「ORIGINAL TV ANIMATION NOIR ORIGINAL SOUNDTRACK Ⅱ」より)
8 .chloe(「ORIGINAL TV ANIMATION NOIR ORIGINAL SOUNDTRACK Ⅰ」より)
9 .colosseum(「ORIGINAL TV ANIMATION NOIR ORIGINAL SOUNDTRACK Ⅱ」より)
10. maze(「ORIGINAL TV ANIMATION NOIR ORIGINAL SOUNDTRACK Ⅱ」より)
11.a farewell song(「ORIGINAL TV ANIMATION NOIR ORIGINAL SOUNDTRACK Ⅱ」より)
12.SOUND DECLARATION of AQUARIAN AGE(「TV東京アニメーション アクエリアンエイジSign for Evolution SPHERE1-5 Influential」より)
13.KYOTA(「TV東京アニメーション アクエリアンエイジ Sign for Evolution ORIGINAL SOUNDTRACK」より)
14.DARKLORE(「TV東京アニメーション アクエリアンエイジ Sign for Evolution ORIGINAL SOUNDTRACK」より)
15.the world(「TV東京アニメーション .hack//SIGN ORIGINAL SOUND & SONG TRACK1」より)
16.aura(「TV東京アニメーション .hack//SIGN ORIGINAL SOUND & SONG TRACK1」より)
17.b.t.(「TV東京アニメーション .hack//SIGN ORIGINAL SOUND & SONG TRACK1」より)
18.bear(「TV東京アニメーション .hack//SIGN ORIGINAL SOUND & SONG TRACK 2」より)
19.a stray child(「TV東京アニメーション .hack//SIGN ORIGINAL SOUND & SONG TRACK1」より)
20.in the land of twilight, under the moon(「TV東京アニメーション .hack//SIGN ORIGINAL SOUND & SONG TRACK 2」より)
21.sweet memories(「.hack//Liminality ORIGINAL SOUNDTRACK」より)
22.liminality#full version(「.hack//Liminality ORIGINAL SOUNDTRACK」より)
23.grandpa’s violin(「.hack//Liminality ORIGINAL SOUNDTRACK」より)

Early Best-2
1.in the beginning, there was….(「Xenosaga Ⅱ MOVIE SCENE SOUNDTRACK」より)
2.fatal fight (Jin & Margulis)(「Xenosaga Ⅱ MOVIE SCENE SOUNDTRACK」より)
3.lamentation(「Xenosaga Ⅱ MOVIE SCENE SOUNDTRACK」より)
4.hepatica (Kos-Mos)(「ゼノサーガ Ⅲ [ツァラトゥストラはかく語りき] ORIGINAL SOUND BEST TRACKS YUKI KAJIURA SELECTION」より)
5.we’ve got to believe in something(「ゼノサーガ Ⅲ [ツァラトゥストラはかく語りき] ORIGINAL SOUND BEST TRACKS YUKI KAJIURA SELECTION」より)
6.she’s coming back(「ゼノサーガ Ⅲ [ツァラトゥストラはかく語りき] ORIGINAL SOUND BEST TRACKS YUKI KAJIURA SELECTION」より)
7.battleland(「ゼノサーガ Ⅲ [ツァラトゥストラはかく語りき] ORIGINAL SOUND BEST TRACKS YUKI KAJIURA SELECTION」より)
8.godsibb(「ゼノサーガ Ⅲ [ツァラトゥストラはかく語りき] ORIGINAL SOUND BEST TRACKS YUKI KAJIURA SELECTION」より)
9.testament(「ゼノサーガ Ⅲ [ツァラトゥストラはかく語りき] ORIGINAL SOUND BEST TRACKS YUKI KAJIURA SELECTION」より)
10.the battle of your soul(「ゼノサーガ Ⅲ [ツァラトゥストラはかく語りき] ORIGINAL SOUND BEST TRACKS YUKI KAJIURA SELECTION」より)
11.Margalet(「テレビ東京アニメーション MADLAX O.S.T」より)
12.Elenore(「テレビ東京アニメーション MADLAX O.S.T」より)
13.Madlax(「テレビ東京アニメーション MADLAX O.S.T.2」より)
14.we’re gonna groove(「テレビ東京アニメーション MADLAX O.S.T.2」より)
15.we are one(「テレビ東京アニメーション MADLAX O.S.T.2」より)
16.小さな祈り(「ファンタジー・サウンド&リーディング ビロードうさぎ」より)
17.ほんとうのもの~森の中へ(「ファンタジー・サウンド&リーディング ビロードうさぎ」より)
18.媛星(「TVアニメ「舞-HiME」オリジナルサウンドトラックVol.1」より)
19.今日の始まり(「TVアニメ「舞-HiME」オリジナルサウンドトラックVol.1」より)
20.鴇色の舞(「TVアニメ「舞-HiME」オリジナルサウンドトラックVol.1」より)
21.デュラン召還(「TVアニメ「舞-HiME」オリジナルサウンドトラックVol.1」より)
22.目覚め(「TVアニメ「舞-HiME」オリジナルサウンドトラックVol.1」より)
23.希望の都、ヴィントブルーム(「TVアニメ「舞-乙HiME」オリジナルサウンドトラック Vol.1 乙女の花園」より)
24.MATERIALISE(「TVアニメ「舞-乙HiME」オリジナルサウンドトラック Vol.1 乙女の花園」より)

Early Best-3
1.a song of storm and fire(「NHKアニメーション「ツバサ・クロニクル」オリジナルサウンドトラック Future Soundscape Ⅰ」より)
2.believe(「NHKアニメーション「ツバサ・クロニクル」オリジナルサウンドトラック Future Soundscape Ⅰ」より)
3.dewdrops(「NHKアニメーション「ツバサ・クロニクル」オリジナルサウンドトラック Future Soundscape Ⅰ」より)
4.I talk to the rain(「NHKアニメーション「ツバサ・クロニクル」オリジナルサウンドトラック Future Soundscape Ⅰ」より)
5.ship of fools(「NHKアニメーション「ツバサ・クロニクル」オリジナルサウンドトラック Future Soundscape Ⅰ」より)
6.hear our prayer(「NHKアニメーション「ツバサ・クロニクル」オリジナルサウンドトラック Future Soundscape Ⅰ」より)
7.guess how much I love you(「NHKアニメーション「ツバサ・クロニクル」オリジナルサウンドトラック Future Soundscape Ⅰ」より)
8.best years in our lives(「NHKアニメーション「ツバサ・クロニクル」オリジナルサウンドトラック Future Soundscape Ⅰ」より)
9.voices silently sing(「NHKアニメーション「ツバサ・クロニクル」オリジナルサウンドトラック Future Soundscape Ⅱ」より)
10.blue clouds(「NHKアニメーション「ツバサ・クロニクル」オリジナルサウンドトラック Future Soundscape Ⅱ」より)
11.once upon a time there was you and me(「NHKアニメーション「ツバサ・クロニクル」オリジナルサウンドトラック Future Soundscape Ⅳ」より)
12.ring your song(「NHKアニメーション「ツバサ・クロニクル」オリジナルサウンドトラック Future Soundscape Ⅳ」より)
13.天翔(「テレビ東京系アニメーション エレメンタルジェレイド オリジナルサウンドトラック 1」より)
14.everlasting song(「テレビ東京系アニメーション エレメンタルジェレイド オリジナルサウンドトラック 1」より)
15.目覚めの朝(「テレビ東京系アニメーション エレメンタルジェレイド オリジナルサウンドトラック 1」より)
16.el cazador(「TVアニメーション エル・カザド オリジナルサウンドトラック 1」より)
17.hit it and run!(「TVアニメーション エル・カザド オリジナルサウンドトラック 1」より)
18.carnaval in blue(「TVアニメーション エル・カザド オリジナルサウンドトラック 2」より)
19.paradise regained(「TVアニメーション エル・カザド オリジナルサウンドトラック 2」より)
20.Pandora hearts(「TBS系アニメーション PandoraHearts オリジナルサウンドトラック 1」より)
21.Melody(「TBS系アニメーション PandoraHearts オリジナルサウンドトラック 1」より)
22.Contractor(「TBS系アニメーション PandoraHearts オリジナルサウンドトラック 1」より)
23.Bloody rabbit(「TBS系アニメーション PandoraHearts オリジナルサウンドトラック 1」より)
24.Limits(「TBS系アニメーション PandoraHearts オリジナルサウンドトラック 2」より)

<BD>
2020年9月18日に配信されたスタジオライブ「Yuki Kajiura LIVE 番外編~STUDIO配信LIVE vol.#1 reprise!」収録。
・「introduction」
・「overture~the world」
・「key of the twilight」
・「vanity」
・「liminality」
・「in the land of twilight, under the moon」
・「I talk to the rain」
・「godsibb」
・「fake wings」
・「媛星」
・「目覚め」
・「canta per me」
・「salva nos」
・「zodiacal sign」
・「a song of storm and fire」
・「open your heart」
・「tsubasa」

CD購入者限定 抽選先行予約 梶浦由記プレミアム上映会&トークショー開催
2024年1月21日(日) 開場:15:00 開演:15:30 終演:17:00(予定)
会場:ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場 1番スクリーン
出演:梶浦由記
イベント内容:過去のYuki Kajiura LIVE映像から選りすぐりした本イベント限定の映像上映および梶浦由記によるトーク
※来場特典「オリジナルポストカード」もプレゼント。
指定席チケット料金:2,500円(税込)
※別途、発券手数料他がかかります。

CD購入者限定 抽選先行予約
受付期間:2023年12月6日(水)12:00~12月20日(水)23:59
申し込み方法:12月6日発売ベスト盤「30th Anniversary Early BEST Collection for Soundtrack」(初回限定盤、通常盤の初回生産分のみ)に封入の「抽選先行予約シリアルコード」をご用意の上、受付サイトにてお申し込み下さい。
※詳細については、本商品に封入の案内をご参照下さい。
枚数制限:お1人様1枚まで

梶浦由記
『The Works for Soundtrack Ⅱ』
12月6日発売

【初回仕様盤(3CD+ブックレット+三方背スリーブ仕様)】
価格:¥4,950(税込)
品番:VVCL-2380~2

<収録内容>
・CG映画「L.O.R.D: Legend of Ravaging Dynasties ~爵跡 無道王朝伝説 爵跡」
テーマ・劇伴
・NHK TVドラマ「永遠のニシパ 北海道と名付けた男 松浦武四郎」劇伴
・NHK TVドラマ「風よあらしよ」劇伴
・「風よ、吹け」FictionJunction feat.KOIKIA(「風よ あらしよ 劇場版」エンディングテーマ)
・テレビ朝日 TVドラマ「キッチン革命」テーマ・劇伴
・NHK「体感!グレートネイチャー」テーマ
・NHK「歴史秘話ヒストリア4」劇伴・・・他

●ライブ情報
30th Anniversary Yuki Kajiura LIVE vol.#19「Kaji Fes.2023」
2023年12月8日(金)Open 17:00 /Start 18:00
2023年12月9日 (土) Open 15:00 /Start 16:00
会場:日本武道館
出演:
梶浦由記/FictionJunction(Piano/Chorus)
Vocal:KAORI・KEIKO・YURIKO KAIDA・Joelle / rito・LINO LEIA
MUSICIAN:FRONT BAND MEMBERS
(是永巧一 (Guitar)、佐藤強一 (Drums)、高橋“Jr.”知治 (Bass)、今野Strings:[Violin:今野均、藤堂昌彦、Viola:小林知弘、Cello:奥泉貴圭]、 赤木りえ(Flute)、 中島オバヲ (Percussion)、佐藤芳明(Accordion)、:中原直生(Uilleann pipes) 、大平佳男 (Manipulator))

GUEST ARTIST
【DAY1】Aimer / 笠原由里 / Revo(Sound Horizon / Linked Horizon) / Remi
【DAY2】ASCA /伊東えり / KOKIA / 戸丸華江 / JUNNA / Hikaru / 結城アイラ

関連リンク
梶浦由記オフィシャルサイト
http://fictionjunction.com

Kaji Fes.2023」特設サイト
https://fictionjunction.com/kajifes2023/