12月3日、幕張メッセイベントホールにて“プリパラ&キラッとプリ☆チャン&ワッチャプリマジ! Winter Live 2023”が開催。『プリティーシリーズ』のうち3作品による冬の恒例大型ライブ、今回は史上最多となる44人が出演した。


林 鼓子(桃山みらい役)、久保田未夢(萌黄えも役・北条そふぃ役)、厚木那奈美(青葉りんか役)、芹澤 優(赤城あんな役・南みれぃ役)、若井友希(緑川さら役・レオナ・ウェスト役)、森嶋優花(紫藤める役)、茜屋日海夏(金森まりあ役・真中らぁら役)、徳井青空(黒川すず役)、佐々木李子(だいあ役)、指出毬亜(輝イブ役)、山下七海(キラッCHU役・太陽ペッパー役)、大森日雅(メルパン役・月川ちり役)、田中美海(ラビリィ役・真中のん役)、斎賀みつき(ソルル役・紫京院ひびき役)、山村響(ルルナ役)、山北早紀(東堂シオン役)、牧野由依(黒須あろま役)、渡部優衣(白玉みかん役)、真田アサミ(ガァルル役)、佐藤あずさ(緑風ふわり役・ファララ・ア・ラーム役)、山本希望(北条コスモ役)、伊藤かな恵(赤井めが姉ぇ役)、伊達朱里紗(夢川ゆい役)、大地 葉(虹色にの役)、山田唯菜(幸多みちる役)、朝日奈丸佳(華園しゅうか役)、山下誠一郎(夢川ショウゴ役)、小林竜之(三鷹アサヒ役)、土田玲央(高瀬コヨイ役)、河合健太郎(大江戸シンヤ役)、鵜澤正太郎(ウシミツ役)、飯田里穂(香田澄あまり役)、橘龍丸(マリオ役)、廣瀬千夏(陽比野まつり役)、内田彩(弥生ひな役)、相良茉優(甘瓜みるき役)、鈴木杏奈(心愛れもん役)、庄司宇芽香(皇あまね役)、藤寺美徳(御芽河あうる役)、青野紗穂(ジェニファー・純恋・ソル役)、小池理子(みゃむ役)、引坂理絵(チムム役)、吉河順央(きゃろん役)が、次々と輝きと熱量に満ちたステージをみせていき、ときには観客のすぐそばでのパフォーマンスも交えつつ、大観衆を魅了してくれた。

本稿では2回の公演のうち、夜の部の模様をお届けする。

TEXT BY 須永兼次

大観衆からの歓声を初めて浴びる『プリマジ』チームから、今年のお祭りはスタート!
今回はメインステージの奥行きがかなり深く取られており、そこから客席へと延びるレッドカーペットや、センターステージとその上手・下手、さらには客席奥側と計4つのスペシャルステージが存在する特徴的なステージ。コロナ禍を経たからこその、距離の近いセッティングだ。

そして、いつものように開演を告げるチャイムが響いて出演者紹介のOP映像が上映され、カウントダウンをコールする声が響き渡ったところで、『ワッチャプリマジ!』のプリマジスタ6人(廣瀬・内田・相良・鈴木・庄司・藤寺)が登場。わちゃわちゃお祭り騒ぎなナンバー「ワッチャ!プリーズ!マジック!-What’s your “Please” Magic?-」で幕開けを飾る。
間奏では廣瀬の先導により場内に観客の大きなコールが響き渡ってのっけから場内のボルテージを高めていくと、その廣瀬の「マジ・ワッチャパレード」から、この6人のソロ曲がメドレー形式で次々と披露されていく。この曲では“早く会いたい”との歌詞どおりに、早速6人は客席通路へ。笑顔でコミュニケーションを取りつつセンターステージへ向かうと、その中央に立って廣瀬は笑顔を輝かせながら軽快にステップ。観客を煽ってさらに大きなクラップと歓声を呼び起こすと、内田の「Starlight!」とともに客席の輝きは一気にオレンジに染まる。堂々と笑顔を振りまきながら観客眼前の通路を歩み行き、サビではステージの上でシャープに踊りながらスタイリッシュな歌声を響かせる姿は、まさに誰もが憧れる弥生ひなでしかなかった。

続く「イワナイ」を歌う相良も、ステージ上での佇まいはみるきそのもの。
1人残っていたセンターステージでライティングとみんなの視線を見事に独り占めしてから、ラブリーなパフォーマンスを展開。さらに作中でみるきとデュオを組むれもん役の鈴木の目の前で大サビでは「だ・い・す・き」を浴びせ、鈴木の歓喜の表情を引き出す。そんな鈴木も、ソロ曲「こんな世界に告ぐ」が始まるとれもん同様にスイッチをカチッと切り替え。メタルサウンドに負けないパワフルな歌声を響かせ、振付にも力強さを感じさせる堂々たるパフォーマンス。曲中では不敵な笑みまで浮かべ、余裕感さえも漂わせながら魅せていく。

そして庄司による「The Secret Garden」冒頭のセリフとともに、場内のカラーは一気に真紅に。
スポットライトを浴びてのスタイリッシュなパフォーマンスを繰り広げつつカメラにも視線を配り、距離無関係に全観客を魅了するステージを作り上げた。また、一転してサイバーな雰囲気の「滲む、馨る、」では藤寺が、ビートはっきり刻まれるEDMに乗せてピタリと正確にリズムを取ったダンスを披露。終盤の表情にはほのかに微笑みも混じり、あうるとしての成長も滲ませたところで、怒涛のメドレーを締め括った。

MCパートでは、前述したステージ構成とレッドカーペットについて廣瀬が「プレゼントを開いたかのような形がモチーフ」と明かす。そんななか、みゃむ(小池)の声が響き渡って、チュッピ(=人間)からマナマナ(=魔法使い)へとバトンタッチ……と思いきや、小池・引坂・吉河のマナマナ3人と同時に、“ゴーゴー!マスコッツ”の山下七海・大森・田中が元気よく登場。アドリブ混じりのかわいい小競り合いを経て、まずはチムム(引坂)が命名した“マナマナーズ”による「チェックワンツー」のバックダンサーを担わせてマスコッツの力試しをすることに。


その「チェックワンツー」のイントロでは、小池がみゃむらしく「お前らわかってるよなー?」と煽ると、Aメロから場内にはコールが起こり、サビでも一緒にダンシング。ただかわいらしいだけではなく、美しく響き渡る吉河の歌声が、この日も楽曲を適度に引き締めていった。そしてメインをバトンタッチし、マスコッツによる「おやくそくセンセーション」がスタート。にぎやかさを増すステージへと、さらに大きなコールが響き渡る。サビでのトライアングルフォーメーションのポジションチェンジをはじめ、チームワークはやはりバッチリ。バックで曲に合わせてはしゃぐマナマナーズとともに、細部までスキル高くキュートなステージを届けてくれた。


次ページ:各キャラの関係性やエピソードを丁寧に盛り込んだ、夢のようなステージが次々と!

各キャラの関係性やエピソードを丁寧に盛り込んだ、夢のようなステージが次々と!
さて、ここからはそんなマスコッツの“ご主人様”たち、プリ☆チャンアイドルの出番。その幕開けを飾るメルティックスター(芹澤・若井・森嶋)による「Merry Merry Fantasia!」では、芹澤がサビ冒頭で跳ねてから美しくスピンを決めたり、若井がスタイリッシュなボーカルワークとともに脚や腰をダイナミックに使ったダンスを届けたりと、麗しくも圧倒的なパフォーマンスをみせつけていく。続いて登場したミラクル☆キラッツ(林・久保田・厚木)は、LEDスクリーンに映る自身のイメージカラーに染まった銀河を背負いながら、「ファイナルイルミネーション」を披露。久保田はDメロでの歌声に底抜けの元気さを強く出し、厚木もテンポの速いこの曲においてもダイナミックさと切れ味を兼ね備えたダンスで魅せたりと、各々の“らしさ”とキュートさ溢れるパフォーマンスを展開してみせた。

そして、客席奥側のステージのもとにはリングマリィ(茜屋・徳井)が登場し、場内は大歓声。メインステージへと向かいながら歌唱した「コトバ・ブーケ」では、楽曲自体がウェディングソングということもあり、後に徳井自身も言及したようにステージへと延びるレッドカーペットは、この曲ではバージンロードに。
サビ中盤の掛け合い中に向き合っていちゃついたり、大サビではこの2人らしいかっこよさ・かわいさの兼ね備わったダンスで魅了したりと、息ピッタリの仲睦まじい姿をみせてくれた。変わって客席奥側のステージに登場しただいあ(佐々木)は、「フレンドパスワード」を披露。1-Aメロラストに、歌詞に合わせて虹のようなグラデーションのライトが当たる演出も、胸を熱くする。その虹のように鮮やかに輝く歌声を会場いっぱいに広げ、大勢の観客たちと“トモダチ”になっていく。

続いては、上手・下手のステージに分かれて登場したイブ(指出)とアリス(ファイルーズ)による「アドリブ・デスティニー」。ファイルーズは跳ね感を、指出はしとやかさをそれぞれ強めに出したステップでキャラクター性を反映。2人向き合う部分ではダンスをピタリ揃える。終盤で合流し、Dメロで手を合わせてから大サビは同じ方向を向いて歌うという、この双子が歩んできた道のりを連想させる演出にぐっときた観客も多かったのではないだろうか。そしてプリ☆チャンゾーンのひとまずのEDを飾ったのは、“ミラクル☆スター”の6人による、心に染みる温かなミドルバラード「One Heart」。各キャラらしさを込めながらじんわり温かく届けていき、ラストは手を振りながら観客との大合唱で締め括った。

……と、場内に鈴の音が響いてゆい(伊達)が「ゆめりーくりすます!」と登場。続いて“アイドルモード”のショウゴ(山下誠一郎)も背後から現れ、しばし夢川兄妹ならではの口ゲンカを繰り広げると、「夢川きょうだいのクリスマスメドレー -兄妹共演ver.-」で観客へどちらが思い出を届けられるかの勝負へ。通路を練り歩きながら客席へ投げ入れたクリスマスグッズに加え、ハモや掛け合いも交えた見どころ・聴きどころ満載の1曲は、観客全員への少し早めのクリスマスプレゼントだ。

そして『プリパラ』アイドルのライブを前に、システム切り替え時間を繋ぐためにめが姉ぇ(伊藤)が登場して、キュートな歌声とパフォーマンスを乗せた「ヴァーチャデリアイドル」で観客を魅了。最後にはLEDスクリーンに『プリパラ』シリーズの作品ロゴが3つ映し出されて無事作業は完了し、「パルプス・ノンフィクション♪」のイントロが流れるやいなや客席は草原のように緑一色に染まる。そこに向けて、ふわり(佐藤)が愛らしい歌声を響かせつつ、軽快なステップにしとやかさも交えつつ魅せていく。そんな彼女からバトンを受け取るのは、やはりひびき様(斎賀)だろう。堂々たるオーラを漂わせながら、メインステージ奥で「純・アモーレ・愛」を歌唱。サビ明け間奏でのセリフでも心を盗んで歓声を上げさせる“主演俳優”の彼女には、やはりレッドカーペットがよく似合う。

続くちり(大森)としゅうか(朝日奈)による「ゴー!ゴー!ゴージャス!」は、Bメロで「V.I.P.!」のコールを大きく響き渡らせると、サビでも観客にサイリウムを扇子のように振らせて場内を盛り上げ。ラストの朝日奈による決めポーズの完璧具合が、アニメ本編でしゅうかが記憶を取り戻したこととオーバーラップして、非常にエモい。そして「君100%人生」では、イントロ中のセリフからサビでの力強いダンスと歌声まで、コスモ(山本)らしいパワフルさに溢れたもの。間奏のクラップなどでも観客のハートを震わせボルテージを上げていき、シオン(山北)とにの(大地)の“師弟コンビ”による「以心伝心パンチライン」にバトンタッチ。切れ味鋭く魅せどころだらけのシオンの師匠感と、そこに純粋かつ元気いっぱいについていくにのといった、絶妙なバランスの良さを改めて感じる。また、間奏では山北が2024年の目標として「この曲の音源化」を宣言し、大きな声援を巻き起こす一幕も。

さて、ここからは“男プリ”アイドルの出番。まずは客席側のステージに1人ずつ分かれて現れたWITH(山下誠一郎・小林・土田)が、「好きにしてI-I-Z-E」からライブスタート。土田のウィスパーが黄色い声援を起こしたのをきっかけに、スタイリッシュかつ硬質で力強いダンスパフォーマンスで観客を魅了。歌唱後には、場内に「いいぜ!」のコールが響き渡る。そんななか登場したDARK NIGHTMARE(河合・鵜澤)による「DAKNESS SOUL」は、頭サビ明けに跳ね上がるタイミングも高さも、今まで以上にコンビネーションに磨きのかかったものに。サビでは客席のサイリウムが2人の振付に沿うように動き、浸透ぶりが感じられた。そしてマリオ(橘)が「チョコレートアイスクリーム・トルネード」を大観衆へとぶつけるように刺々しく歌唱し、自らの存在を刻み込むかのようなステージングで従来以上に強烈な爪痕を残す。曲明けにはWITHも登場して一触即発のムードが流れるが、レオナ(若井)が「ダメー!!」と飛び出して無事仲裁に成功。

と、WITHから“男子”であるレオナにコラボを打診し、「みんながそう言うなら!」とおなじみのセリフで承諾すると、アサヒ(小林)が「テンションMAXだぜー!」と受け、WITHの「Giraギャラティック・タイトロープ」でスペシャルコラボ。ジャンプ後の沈み込みの深さなどでテクもみせた若井は、サビ前の「Prism Galaxy」のセリフにキュートさを思い切り乗せ、男女の別なくノックアウト。そんな若井とのステージを通じてWITHのダンスの力強さもより際立つなど、各々の“らしさ”を存分に発揮した1曲に。

その余韻残るなか、ガァルマゲドン(渡部・牧野・真田)とミーチル(山田)の“ガァルマゲドン・ミ”によるボイスドラマを挟み、新衣装をまとって「し~くれっと!ラタトゥイユ」を久々に披露する。Bメロでの、晴れやかな表情で山田が前に出て来たあとにガァルマゲドンの3人が1拍ずつポーズを変えるタイミング合い方など、チームワークも相変わらず良好。細部まで観れば観るほど楽しい1曲を作り上げたところで、この4人からはぐれたあまり(飯田)が下手側ステージに登場。すると場内には、『アイドルランドプリパラ』の新キャラ・ポォロロ(林)のセリフが響く。「楽しいライブに惹かれて出てきた」というアニメのエピソードを下敷きにしたやり取りを経て、ポォロロが観客の前に初めて登場。縦長のLEDスクリーンに寄りめの林の姿を映すことで“巨人”感が表現される。そして彼女への拍手が温かく響くなか、この2人の新曲「ポォロン♪あまやどりのうた」の初披露へ。アコースティックな穏やかで温かなナンバーを、スクリーンに映るライブアニメにリンクしたパフォーマンスとともに歌唱。本編での関係性を踏まえるとぐっとくるようなシーンも盛り込みつつ、ハモや追っかけも交えて、音楽を通じて温かな心の交流を描いていった。

続くジェニファー(青野)による大バラード「Believe」は、『プリマジ』でのライブシーンを彷彿とさせる黄金色のサイリウムの輝きに包まれながらの歌唱に。パワフルかつソウルフルな歌声を堂々と響かせることで、楽曲のもつ壮大さや神々しさを膨らませていくと、それをひな(内田)とあまね(庄司)のペア曲「天頂のコンフィアンサ」が受ける。サビなどでは向き合ってのダンスをしっかりシンクロさせつつ、内田は微笑みながら精度の高いダンスの中にファンサも織り交ぜていき、一方庄司は鋭くも華やかなパフォーマンスで再び観客を魅了する。これはもう、大舞台で見せてほしいひなとあまねの姿そのものだ。

メインステージの奥にソルル(斎賀)、客席奥側のステージにルルナ(山村)が登場しての「Awakening Light」は、メインステージへと山村がゆっくり歩み行きながら、歌声を響き合わせていく。1サビでは斎賀もメインステージ前方へ歩み出て2人が並び立つと、人々を見守る今の2人そのもののように一緒に観客へと美しい歌声を響かせ、このステージを有効に活かして2人の『プリ☆チャン』の中での物語を詰め込んでみせた。

そして続いては相良と鈴木による「Sweetness×Darkness」。1-Aメロで鈴木が歌唱している間、ずっと観客に手を振る相良……という構図が、れもんとみるきのステージとしてドンピシャ。そのうえサビでは2人揃ってスピンしながらのフォーメーションチェンジを繰り広げるなど技術もしっかりみせつつ、間奏中にはセリフのやり取りで互いの仲の良さも感じさせてくれた。そこからさらなる盛り上がりをもたらしたのが、ノンシュガー(田中・大森・山下七海)の「トレジャー♪マイ*ランド!!!」。今年4月の2ndワンマンでお披露目した新衣装に身を包み、全開爆上げキュートなパフォーマンスを展開。かわいらしい振付の中において、横移動の幅やサビのジャンプ高など細部まで揃ったダンスが、チームの絆と練度を感じさせる。続くファララ(佐藤)による「サンシャイン・ベル」は、ダンサー2人を従えサビでの跳ねながら足を蹴り出す振付など難易度の高い部分も踊りこなしながら、甘々ラブリーな歌声で楽曲を表現。Dメロの「いちに~SUN♪」の歌声には、みんなもうメロメロだ。


新曲、そして新シリーズとともに、輝きのバトンは繋がれていく
ライブ終盤は、各作品のメインキャラが次々に登場。まず、客席奥のステージに現れたまつり(廣瀬)とあうる(藤寺)によるデュオ曲「奇跡の降る」は、細かいステップや手振り、対称になる振付のタイミングも揃えてパフォーマンス。1サビ後、センターステージへの移動の際には廣瀬が藤寺の先を行きステージに上がる際に手を取ったり、藤寺の笑顔の晴れやかさなど、こちらも作中の関係性やその先の2人を思わせるステージングをみせると、メインステージに登場したマイ☆ドリーム(伊達・大地・山田)が、今年の“プリパラフレンドシップ オータムライブ2023”で発表した最新曲の「シリアル・ドリーマー!!!」、他シリーズのファンにもお披露目。各々の持ち歌のキーフレーズやこれまでの足跡を踏まえて「今のマイドリ」を描いた曲を、それぞれの個性を乗せながら全力パフォーマンスする姿を通じて、観客にエモーショナルさを与える。

続いてはブランニュー☆ガールズ(林・厚木・森嶋)による「Brand New Girls」。冒頭のフレーズに一斉に元気に跳ね上がると、全員キラキラ笑顔を輝かせながらファンサも織り交ぜつつパフォーマンス。視覚面はもちろん、林が大サビのフェイクなどで伸びやかに歌声を響かせたり、森嶋が「Make you happy」などのフレーズをネイティブ寄りに歌い、める感をより色濃く表現したりと各キャラクターやパフォーマンス面の個性を出し切っていく。そしてSoLaMi♡SMILE(茜屋・芹澤・久保田)による『組曲フォーエバー☆フレンズ~第一楽章~「I FRIEND YOU!!」』が、全シリーズのライブ映像を背負いながら歌われ、さらにライブのクライマックス感は高まる。さすがは“神アイドル”の3人。曲調の割に手数の多いダンスを隙なくパフォーマンスしていき、前述の映像とともにエモーショナルさも伴わせながら、場内を盛り上げつつ魅了していくことに成功していた。そんなクライマックス感をさらに高めたのが、各シリーズのメインキャラ――茜屋・伊達・林・廣瀬・飯田の5人による『プリパラ』1st OP「Make it!」。各々の特性をしっかりと発揮した歌声をきらめかせながら、笑顔で歌い踊り観客と視線を交わしていき、最後には各キャラを象徴するポーズを決めてすさまじいきらめきを届けてくれた。

怒涛の勢いで実に39曲が披露されてきたこの日のライブ。ここで終演を前に、代表者からのメッセージが。まず、この日が初めて声出しOKのライブイベントとなった『ワッチャプリマジ!』チームは相良と鈴木が観客とコーレスを繰り広げ、改めて声援を受けられる喜びを噛みしめると、ゴーゴー!マスコッツがコラボの感想を「作品の垣根を超えてステージ上でコラボできて嬉しい(田中)」と語ったり、ブランニュー☆ガールズやSoLaMi♡SMILEがコラボを懇願したりと、この日多かったシリーズをまたいだコラボにまつわる言葉が発される。そんななか、久保田が「今日ね、みれぃちゃんとすっごく仲の良い子のお誕生日なんだって」とそふぃとして切り出すと、開催当日・12月3日が誕生日の芹澤へ会場中から「Happy Birthday to You」の大合唱がプレゼント!これには芹澤も笑顔で「ありがとうぷりー!」と、みれぃとして嬉しさを爆発させていた。

そんな挨拶を経て全員が歌うラストナンバーは、この日のための新曲!「シリーズのアイドルが作品の垣根を超えて、応援してくださる皆さんとこれからもずっと歌い繋いでいきたい曲(茜屋)」と紹介されたその曲「FRIENDSHIP PALETTE」。仲間を増やしながら前へと進んでいく、まさに『プリティーシリーズ』を象徴するようなナンバーを観客のクラップに包まれながら笑顔で歌唱して、全40曲を披露したライブステージを締め括った。

……と、思いきや! ED映像後に『プリティーシリーズ』の歴史を振り返るムービーが流れると、最後に開いた扉の先には「2024年、新シリーズ始動!」の文字が。さらに2024年4月からのTVアニメ放送開始も発表されると、会場中の観客がこの日一番の大歓声とともに、シリーズのバトンが繋がる喜びをあらわにしていた。

2024年、また新たな仲間が増えることが明らかになったプリティーシリーズ。きっと「FRIENDSHIP PALETTE」が幾度も歌われて浸透していくことこそが、喜ばしい未来なのだろう。その新たな仲間も交えたみ~んなで、来年の冬の祭典はどれほどキラッとした姿を観られるのか。今からもう、心のワチャワチャが止まらない!

ちなみに本公演は、12月17日(日)までアーカイブ配信中。昼夜では一部異なる楽曲も披露されているので、ぜひ何度でもアイドルたちのきらめきを楽しんでほしい。

■「プリパラ&キラッとプリ☆チャン&ワッチャプリマジ! Winter Live 2023」夜の部
2023.12.03@幕張メッセイベントホール

【SET LIST】
M01. ワッチャ!プリーズ!マジック!-What’s your “Please” Magic?-
/廣瀬千夏・内田彩・相良茉優・鈴木杏奈・庄司宇芽香・藤寺美徳
(陽比野まつり・弥生ひな・甘瓜みるき・心愛れもん・皇あまね・御芽河あうる)
M02. マジ・ワッチャパレード/廣瀬千夏(陽比野まつり)
M03. Starlight!/内田彩(弥生ひな)
M04. イワナイ/相良茉優(甘瓜みるき)
M05. こんな世界に告ぐ/鈴木杏奈(心愛れもん)
M06. The Secret Garden/庄司宇芽香(皇あまね)
M07. 滲む、馨る、/藤寺美徳(御芽河あうる)
M08. チェックワンツー/小池理子・引坂理絵・吉河順央(みゃむ・チムム・きゃろん)
M09. おやくそくセンセーション/山下七海・大森日雅・田中美海 (キラッCHU・メルパン・ラビリィ)
M10. Merry Merry Fantasia!/芹澤優・若井友希・森嶋優花(赤城あんな・緑川さら・紫藤める)
M11. ファイナルイルミネーション/林鼓子・久保田未夢・厚木那奈美(桃山みらい・萌黄えも・青葉りんか)
M12. コトバ・ブーケ/茜屋日海夏・徳井青空(金森まりあ・黒川すず)
M13. フレンドパスワード/佐々木李子(だいあ)
M14. アドリブ・デスティニー/ファイルーズあい・指出毬亜(輝アリス・輝イブ)
M15. One Heart/林鼓子・久保田未夢・厚木那奈美・芹澤 優・若井友希・森嶋優花
(桃山みらい・萌黄えも・青葉りんか・赤城あんな・緑川さら・紫藤める)
M16. 夢川きょうだいのクリスマスメドレー -兄妹共演ver.- /伊達朱里紗・山下誠一郎 (夢川ゆい・夢川ショウゴ)
M17. ヴァーチャデリアイドル/伊藤かな恵(めが姉ぇ)
M18. パルプス・ノンフィクション♪/佐藤あずさ(緑風ふわり)
M19. 純・アモーレ・愛/斎賀みつき(紫京院ひびき)
M20. ゴー!ゴー!ゴージャス!/大森日雅・朝日奈丸佳(月川ちり・華園しゅうか)
M21. 君100%人生/山本希望(北条コスモ)
M22. 以心伝心パンチライン/山北早紀・大地葉(東堂シオン・虹色にの)
M23. 好きにしてI-I-Z-E/山下誠一郎・小林竜之・土田玲央(夢川ショウゴ・三鷹アサヒ・高瀬コヨイ)
M24. DAKNESS SOUL/河合健太郎・鵜澤正太郎(大江戸シンヤ・ウシミツ)
M25. チョコレートアイスクリーム・トルネード/橘龍丸(マリオ)
M26. Giraギャラティック・タイトロープ
/若井友希・山下誠一郎・小林竜之・土田玲央(レオナ・ウェスト・夢川ショウゴ・三鷹アサヒ・高瀬コヨイ)
M27. し~くれっと!ラタトゥイユ
/牧野由依・渡部優衣・真田アサミ・山田唯菜(黒須あろま・白玉みかん・ガァルル・幸多みちる)
M28. ポォロン♪あまやどりのうた/飯田里穂・林鼓子(香田澄あまり・ポォロロ)
M29. Believe/青野紗穂(ジェニファー・純恋・ソル)
M30. 天頂のコンフィアンサ/内田彩・庄司宇芽香 (弥生ひな・皇あまね)
M31. Awakening Light/斎賀みつき・山村響(ソルル・ルルナ)
M32. Sweetness×Darkness/相良茉優・鈴木杏奈(甘瓜みるき・心愛れもん)
M33. トレジャー♪マイ*ランド!!!/田中美海・大森日雅・山下七海(真中のん・月川ちり・太陽ペッパー)
M34. サンシャイン・ベル/佐藤あずさ(ファララ・ア・ラーム)
M35. 奇跡の降る/廣瀬千夏・藤寺美徳(陽比野まつり・御芽河あうる)
M36. シリアル・ドリーマー!!!/伊達朱里紗・大地 葉・山田唯菜(夢川ゆい・虹色にの・幸多みちる)
M37. Brand New Girls/林鼓子・厚木那奈美・森嶋優花(桃山みらい・青葉りんか・紫藤める)
M38. 組曲フォーエバー☆フレンズ~第一楽章~「I FRIEND YOU!!」
/茜屋日海夏・芹澤優・久保田未夢(真中らぁら・南みれぃ・北条そふぃ)
M39. Make it!/茜屋日海夏・伊達朱里紗・飯田里穂・林鼓子・廣瀬千夏
(真中らぁら・夢川ゆい・香田澄あまり・桃山みらい・陽比野まつり)
M40. FRIENDSHIP PALETTE/オールキャスト

●ライブ情報
プリパラ&キラッとプリ☆チャン&ワッチャプリマジ!Winter Live2023

■会場・日程
2023年12月3日(日)幕張メッセイベントホール
昼の部:【開場】12:00 【開演】13:00
夜の部:【開場】17:00 【開演】18:00

<配信チケット>
ご購入はこちら
ぴあ
https://w.pia.jp/t/pripara-winter23-mixch/

ミクチャ
https://winterlive2023.mixch.tv/

販売日時
・単品チケット:2023年11月17日(金)18:00 ~ 2023年12月17日(日)22:00
・通しチケット:2023年11月17日(金)18:00 ~ 2023年12月17日(日)20:00t

特別協賛:株式会社タカラトミーアーツ
主催:エイベックス・ピクチャーズ株式会社
制作:株式会社バンダイナムコミュージックライブ

●作品情報
プリティーシリーズ待望の新作!2024年4月よりテレビアニメ放送スタート!

※2024年1月26日(金)に続報の発表を予定しておりますので、ぜひご注目下さい!

© T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京/ IPP製作委員会
© T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京/ PCH3製作委員会
© T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京/ PM製作委員会
© T-ARTS / syn Sophia / ILPP

関連リンク
公式サイト
https://avex.jp/primagi/

公式Twitter:アニメ公式
https://twitter.com/PrettySeriesPR

ゲーム公式Twitter
https://twitter.com/T_ARTS_PRETTY