4年振りにZAQがライブハウスで咲き乱れた。 “一番痩せるカオスなセトリ”で定評のある宴『KURUIZAQ』であったが、『-ver.2019』を最後に開催されることがなく、ワンマンライブ自体も2022年にデビュー10周年記念ライブ『ZAQPOT』以来となるZAQ。
だが2023年の駆け込みとなる12月29日、新宿BLAZEで『KURUIZAQ 2023』が催された。数々のアニソン、楽曲提供、そして10周年を刻み込むアルバム『ZAQPOT』でシンガーソングライターとしての実力を見せつけていたが、楽しませるライブアーティストとしても非凡な才能を有すると知らしめたZAQ。そんな彼女が主催した、最高に盛り上がったパーティについて振り返る。

TEXT BY 清水耕司 PHOTOGRAPHY BY
“SUGI” Yuya Sugiura

ピアノ弾き語りに遠藤ゆりかの新録ボイス、意表を突いたライブスタート

会場が暗転し、ライブのスタートを感じ取ったフロアから期待の拍手が生まれるが、ステージ上に現れた一つの影がキーボードの前に座り、ピアノの早弾きで特徴的なイントロを奏で出すと会場からはどよめきが。軽やかに鍵盤を流れる指先、高音域を走り続けるボーカル。「hopeness」をエモーショナルに弾き語り、観客たち釘付けに
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