INTERVIEW & TEXT BY 北野 創
憧れの魔法少女に変身!NACHERRYのニュースタイル
――今回のシングル「My dream girls」は、曲調やビジュアルを含め、今までのNACHERRYとは趣きがガラリと変わりましたね。
村上奈津実 ジャケットからすでにキラキラで、「これは本当にNACHERRYなんでしょうか?」って思ってしまうくらいです(笑)。『魔法少女にあこがれて』のタイアップのお話しをいただいたときから、今回は“かわいい”に全振りした楽曲や衣装になると聞いていて。そういうのもやってみたかったので嬉しかったです。
田中ちえ美 「エクリプス」(TVアニメ『4人はそれぞれウソをつく』OP主題歌)のときにアニメタイアップを歌う夢を叶えさせてもらって、その次の夢として「今度はどんなアニメの歌をうたいたいか?」と考えたときに、魔法少女ものをやりたいと思っていたので、また夢が叶った気持ちです。しかも自分たちも魔法少女になったかのような衣装で。今までの衣装は既存の服をコーディネートして着ていたんですが、今回は初めてイチから衣装を作ってもらったんですよ。
村上 フィッティングのときにめちゃめちゃテンションが上がったよね。
田中 うん。「(黄色い声音で)かわいい~!まさかNACHERRYでこんな衣装を着られるなんて~!」みたいな感じで(笑)。
――お二人とも、魔法少女もののアニメ作品は好きなんですか?
村上 私の『カードキャプターさくら』愛はヤバいです。
田中 私も『おジャ魔女どれみ』とか、女の子が変身する系の作品が好きで、魔法少女とは違うかもしれないですけど『ぴちぴちピッチ』も大好きでした。あとは姉の影響でCLAMPさんの『魔法騎士レイアース』も好きでしたし、自分も声優としてそういう変身ものの役をやりたい気持ちは強いですね。
――田中さんは『キャッチ!ティニピン』の主人公・ローミー役で、そういう役柄を演じていましたよね。
田中 そうなんです。あれも戦う変身少女みたいな感じでした。
村上 私もサンリオの『ミュークルドリーミー』でそういう役柄をやらせていただいたので(主人公の日向ゆめ役)、今回自分がそういう衣装を着てなりきれることが嬉しかったです。
――子供の頃は魔法少女になりたい気持ちがありましたか?
村上 めちゃめちゃなりたかったです。(田中に向けて)妄想してなかった?
田中 うん。『カードキャプターさくら』ごっこもやってましたし、多分誰しもがやったことあると思うけど、ほうきや杖にまたがって飛ぼうとしていました(笑)。
村上 私も、幼稚園のときに制服の早着替えを、魔法少女が変身するときみたいな気分で「トゥルルルル~ン♪」ってやってました(笑)。
――じゃあ今回は魔法少女風の衣装を着られて、テンションが上がりますよね。
田中 やっぱり衣装の力ってすごいんですよね。私服のときに「お客さんの前でプリティーなNACHERRYを見せてください」と言われても「無理!」ってなりますけど(笑)、メイクや衣装が揃うとスイッチが入って「(黄色い声音で)みんな~!」って振る舞うことができて。なので、この衣装も魔法であり、変身なんです!
――そういえば前作『POLAROID』収録の「WE ARE THE “HEROES”!!」でもヒーローに変身されていましたが、もし次にNACHERRYの2人で変身するとしたら、何になりたいですか?
田中 ヒーロー、魔法少女ときたから……人魚!人魚みたいな衣装、着てみたくない?
村上 ああ~、「パールを落としたマーメイド」もあるもんね。
田中 そうそう。あとは天使とか妖精とか。
村上 頭に輪っか付けてね。アニマルはどう?
田中 なっちゃんはネコが好きだもんね。でも、私は別のコンテンツでネコを結構やっているので、他のがいいかなあ。
村上 そっか(笑)。でも私はネコかもしれない。最近「ネコ耳が似合うね」って、田中にも言ってもらえて。
田中 なっちゃんはネコ顔だからね。
NACHERRY史上一番かわいい歌声!「My dream girls」
――改めて「My dream girls」について聞いていきます。この楽曲のNACHERRYらしさを感じた部分を教えてもらえますか?
村上 最初は今までのNACHERRYにはないタイプのかわいいサウンド感だったので、「どうやってNACHERRYらしさを出せばいいんだろう?」と思ったんですけど、完成音源を聴いたらサビはやっぱりNACHERRYだなって思いました。A・Bメロはどちらかと言うとキャラソンっぽいけど、サビは2人の声が重なることで今までの活動で作り上げてきた私たちらしさが乗っていて。
田中 私がNACHERRYらしさを感じたのは歌詞の部分です。NACHERRYの楽曲は、ある特定の女の子の気持ちを歌にしている歌詞が多くて、「フォーチュンテラー」なら“夢見る少女”、「KIDS ARE TOO LATE」は“ちょっと生意気な女の子”みたいなイメージがありますし。今回の曲も“魔法少女に憧れている女の子”の歌をNACHERRYが歌っているという意味では、今までの楽曲に通じるものがあると思いました。
――なるほど。逆に新鮮さを感じた部分は?
田中 その主人公の女の子が、今までなら「私についてきな!」とか「私だけ見ていればいいでしょ?」みたいに自信満々な感じだったのが、今回はかわいい少女マンガのような女の子になっているところが新鮮でした。