5月1日、東京ドームでのコンサートでグループ活動を停止したKAT-TUN。3人のメンバーたちはそれぞれファンへの感謝を語ったが、亀梨和也は相次ぐ脱退について触れ「とにかく、KAT-TUNというグループの一員として、情けなく悔しく申し訳ない気持ちでいっぱいでした」とその胸のうちを吐露した。
そんなKAT-TUNだが、先日発売され本サイトでも紹介した暴露本『KAT-TUN6粒の涙』(元「KAT-TUN」側近スタッフ一同/主婦と生活社)でも相次ぐ脱退劇や確執の内情が描かれているが、やはり気になるのはメンバーたちの恋愛事情だろう。何しろKAT-TUNは歴代ジャニーズグループの中でもその恋愛が大きな話題となってきたからだ。実際、赤西仁も田口淳之介も、恋愛→結婚問題でグループ脱退に追い込まれた。
しかし、同書に描かれているのは、意外に純朴で、恋愛に一途な彼らの姿だ。たとえば、亀梨和也に関して、十数年前、夕方の渋谷で目撃された興味深いエピソードが描かれている。
〈ある女性アイドルグループのメンバーは、ガラス張りの自動ドアの中側に立っていた。携帯電話で誰かとひそひそと連絡を取り合っている。その女性アイドルは当時まだ高校生で、その日は制服姿。(略)そのとき、そのビルの前の歩道を学ラン姿の線の細い男子が歩いてきた。携帯電話で話しながらそこに現れたのは亀梨だった〉
2人はガラス越しに笑みを浮かべながら携帯越しに会話をしていたという。人目を避け、それでも会いたいという2人が行った"すれ違いデート"だったという。
この女性アイドルは一体だれなのか。
〈4年ほど前、ジャニーズファンだったゴマキは亀梨と接近してつきあうようになった。ゴマキはデートに飲食店を経営している実家をよく利用するんです。亀梨はいつものようにゴマキと"自宅デート"を楽しんでいたところ、ゴマキの弟、ユウキ(祐樹)が偶然帰ってきてしまい、亀梨と鉢合わせ。ユウキは、『てめえ、何やってんだ!』と怒りまくり、大モメになったことがあったようだ。〉
渋谷での"すれ違いデート"に"自宅デート"。なんとも可愛らしい恋愛エピソードだが、しかし後藤を巡ってはジャニタレ同士の複雑な関係も取り沙汰されたことがあった。それは昨年、KAT-TUNの暴露本と同じ主婦と生活社から出版された『嵐、ブレイク前夜』(元「嵐」側近スタッフ一同」)に暴露された二宮和也と後藤(同書では匿名)の恋愛関係だ。その際、後藤を巡り二宮と亀梨で "取り合い"になったという。
ちなみに後藤はデビュー前から山下智久との関係が取り沙汰されるなど、ジャニタレからはかなり"モテ"ていた。しかし、亀梨はかなり本気でのめり込んでいたらしい。
本書では、その亀梨と小泉今日子との熱愛騒動についても触れている。KAT-TUNデビュー直前の06年、『FRIDAY』(2006年5月12・19日号)が小泉のマンションに向かう亀梨和也の姿を激写。20歳年上の小泉と「同棲」状態にあると報じたことだった。
しかし、当時、亀梨が年上の女性に夢中になっていたことはスタッフの間でも知れ渡っていたらしい。
〈デビュー直前の亀梨とある現場で雑談していたときのスタッフの話。
誰ともなしに好きな女の子のタイプの話になった際に、亀梨に尋ねたことがあったという。
「どんな女の子がタイプなの?」
「今好きなのは断然、年上の女性ですね。包容力もあって、自分の知らない世界を知っていてとても刺激的だから」
そうはっきり答えていたという。〉
また、本書には〈後にベテラン俳優が、この女性と亀梨が結婚を考えていると本人に相談された事を暴露し、大騒ぎになった〉とある。
実際、2人の交際発覚から2年後の08年に、かつて『3年B組金八先生』(TBS系)で共演した武田鉄矢が「「去年の暮れに亀が小泉さんと一緒に僕の所に来て『付き合ってます』ときちんと伝えてくれた」「小泉さんが先に帰った後、亀と話をしたのだが『結婚を考えてます』とはっきり言っていた」と「デイリースポーツ」の連載コラムで暴露し大騒ぎになった。
〈デビューを間近に控えた亀梨が、将来の夢をこの女性中心に考えていたことになる。〉
一人の女性への入れ込み具合は、亀梨と"ツートップ"を張った赤西仁も同様だ。赤西は黒木メイサとの結婚で自分を貫く姿勢を世間に見せつけたが、もともと恋愛に非常にオープンだった。
ドラマ『ごくせん』がヒットした直後の頃だ。赤西は地球をモチーフにした丸いポール型のルイ・ヴィトンのネックレスをしていた。当時付き合っていた女性からもらったものだったようだが赤西は周囲にそれを隠そうとはしていなかった。
〈当時、赤西は某女性グループのメンバーとのツーショットを写真週刊誌にスクープされている。
そんな直後のある撮影現場での出来事。
赤西が元気なダックスフント犬を現場に連れてきたことがあった。犬を飼っていることを知らなかったスタッフは本人にそのことを尋ねた。
「あれ、犬なんて飼っていたっけ」
「ああ、これは彼女の犬です。
05年11月、赤西はSPEEDの上原多香子と「フライデー」で熱愛を報じられている。このエピソードはもちろん上原とのものだと思われるが、上原との交際について本書では赤西な意外な"一面"を見せたこともあった。
〈ある日、この彼女が某有名舞台俳優とバーで飲んでいて、その情報を人づてに知った赤西本人が、その俳優に文句を言うために彼女に電話をかけた。
「俺だよ。ちょっとそこの相手に電話変わってくんない?」
「あ、うん」
「俺の女と何やってるんだよ」〉
赤西も若かったとはいえ、意外に嫉妬深いサマが描かれているが、一方その矛先が彼女ではなく、相手の男性に向くところは、なんともヤンチャな赤西らしい"男気"だ。しかし、相手の男性に「文句あるなら今から出てこい」と喧嘩を買われると、あっさり電話を切ってしまったらしい(苦笑)。それからほどなく赤西はこの彼女と破局を迎えている。
こうして描かれるKAT-TUNメンバーたちの一途な恋愛模様だが、考えてみれば、同グループが活動停止に追い込まれたのも、こうした恋愛への姿勢が大きく影響しているといえなくもない。
前述したように、赤西仁がジャニーズを脱退したのは黒木メイサとの結婚・入籍がきっかけだったし、今回、田口淳之介がKAT-TUN脱退、退社を余儀なくされたのも、事務所の反対を押し切って、小嶺麗奈との結婚に踏み切ろうとしたことが逆鱗に触れたからだといわれている。
そういう意味では、理不尽なのはジャニーズ事務所の側であり、巷間言われているようなKAT-TUNの素行不良が原因でこうなったというわけではない。むしろ、表で優等生顏をしながら、裏で小器用に遊んでいる嵐などと比べれば、むしろKAT-TUNには、正直でいいヤツがそろっていた、というべきかもしれない。
(林グンマ)