鍋スープにめんつゆ、ポン酢、チューブからし...この調味料が危ない!

鍋スープにめんつゆ、ポン酢、チューブからし...この調味料が危ない!
『調味料の危険度調べました』(三才ブックス)

 鍋の季節。重宝されるのが、鍋スープの素だろう。こちらの下準備は野菜を切るのみ。あとは鍋スープの素をドバドバと入れるだけで完成という手軽さで、誰もが1度は使用したことがあるのではないだろうか。最近では1人用の鍋スープの素が定着し、各メーカーから様々な商品が販売されている。

 しかし、そんな現状に警鐘を鳴らすのが、『調味料の危険度調べました』(三才ブックス)だ。著者の郡司和夫氏はこう記す。

「単身者でも手軽に鍋料理が作れる製品が増えていますが、手軽さの代償になるのは安全性。うまみや風味を増すために製品によっては数々の添加物が使用されています」

 では、ふたつの1人鍋用スープの素を比べてみよう。まずは観月ありさのCMでお馴染みの「プチッと鍋(寄せ鍋)」(エバラ食品工業)だが、こちらの添加物は「調味料(アミノ酸等)」と「酸味料」のみと、種類は少ない。

 様々な商品でよく見かける「調味料(アミノ酸等)」の表示だが、これは、「グルタミン酸ナトリウムとほかの化学調味料、あるいは無機塩のリン酸などが一緒に使われて」いるというが、そのパターンでない場合も。ここ数年目立っているのが、「調味料(アミノ酸等)にリン酸を加えているケース」だ。リン酸の過剰摂取は骨のカルシウムを減少させるという。「調味料(アミノ酸等)」表示だけでは、判定できない危険性もあるようだ。

 さて、次にメジャーな商品である「鍋キューブ(鶏だし・うま塩)」(味の素)だが、まず気にしてほしいのが原材料表示の順序。トップに記載されているのが食塩で、つまり商品中最も多く使用されているということだ。

 実際、同商品の「キューブ1個の食塩相当量は2.9g」だが、WHOが定めた食塩摂取目標は1日5グラム。1日の摂取量の半分以上も摂ってしまう可能性があるのだ。さらに、「調味料(アミノ酸等)と酸味料の内容はグルタミン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムといずれもナトリウム(塩)が含まれて」いることも忘れてはならない。これらを合わせると、想像以上の塩分量になるだろう。

 しかし、鍋は毎日食べるものではないため、そこまで過剰になる必要はないかもしれない。ならば、日常に頻繁に使用する調味料をみていこう。

 まずは和食に欠かせない醤油から。メジャー中のメジャーであるキッコーマンの「しょうゆ」の原材料は、「脱脂加工大豆、小麦、食塩、大豆、アルコール」とあり、添加物はゼロ。気になるのは「脱脂加工大豆」だけで、「脱脂のために有機溶剤であるノルマルヘキサンが使用されているのが問題。この物質は長期間または繰り返し摂取すると人間の生殖に悪影響を及ぼす可能性がある」とされているが、「ノルマルヘキサンは食品衛生法によって最終的な食品に残存しないように除去することが義務付けられている」ことから、心配無用らしい。

 もし気になるのならば、オススメは「国産有機醤油」(ヤマキ醸造)だ。こちらは「有機大豆、有機小麦、食塩」のみのシンプルな原材料。「有機JASマーク」がついていることも安心の証だ。

 一方、ポン酢やめんつゆは気になる原材料が使用されていることが多い。「昆布ぽん酢」(ヤマサ醤油)には、お馴染みの「調味料(アミノ酸等)」のほか、「香料、増粘剤(加工でん粉)、酸味料」が使用されており、特に増粘剤の加工でん粉のなかには、「尿からのカルシウム排泄を促進する働きがあるほか、腎臓にカルシウムを沈着させるものもある」といい、尿路結石の原因になる可能性が高い添加物なのだ。

 ヤマキ醸造の「めんつゆ」には「たん白加水分解物」が使用されており、「2プロパンパンジオール(3−MCPD)」等が含まれているが、これが厄介。「雄雌それぞれ25匹のラットに約2年間、3−MCPDを与えて飼育したところ、投与量に関わらずすべての雄ラットの精巣に強い変容・萎縮が認められた」というから恐ろしい。

 本書のなかでも特に"使用を控えたほうがよい"と判断されているのが、チューブ系だ。「本わさび」(エスビー食品)は添加物が複数使用されている。そのなかでも、「甘味料であるソルビットは、下痢、栄養剤、浣腸液などの医療用とにも使われている物質です。しかしWHOなどが作成した『国際化学物質安全性カード』には、経口摂取した場合に胃痙攣や腹痛、下痢などの急性症状が起きる場合があると記載されています」とあり、不安だらけだ。

 さらに「特選本香り生しょうが」(ハウス食品)も添加物がたくさん。あのしょうがの香りも、香料の力だというのだ。

 この"添加物の複数使用"が懸念事項だと、郡司氏は言う。

「添加物単体での不安に加え、相乗毒性の懸念が出てきます」
「なかには添加物同士が反応して発がん性物質を発生させるものもあります」

 ようは、いくつかの添加物が組み合わさることで、悪い効果が出てくるというのだ。たとえば、こんな組み合わせが危ないらしい。

「ハム・ソーセージや明太子などに使われる発色剤(亜硝酸塩)と保存料(ソルビン酸)を一緒に使うと、発がん性物質のニトロソ化合物が発生」
「酸化防止剤のアスコルビン酸(合成ビタミンC)と保存料(安息香酸)では発がん性物質のベンゼンが生成」
 
 食卓を盛り上げる調味料の数々だが、毎日使うものだからこそ、原材料をよく見極めて使用していきたいものだ。
(羽屋川ふみ)

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