
18日におこなわれた菅義偉首相による施政方針演説。「あらゆる主体」と言うべきところを「あらゆる全体」、「徹底的」を「限定的」、さらには「出産」を「生産」と読み間違えるなど、またもそのポンコツぶりをあらわにしただけではなく、
だが、問題はその中身のほうだ。菅首相は冒頭から「政権を担って4カ月、直面する困難に立ち向かい、この国を前に進めるために、全力で駆け抜けてまいりました」などと述べたが、菅首相がやってきたことといえば、感染拡大を無視した「GoTo」推進と会食ではないか。
この嘘っぱちの空疎な演説に対しては大きな批判が巻き起こってもおかしくないが、しかしネット上では、なぜか菅首相ではなく、立憲民主党の蓮舫代表代行に批判の矛先が向かっている。
というのも、蓮舫議員は衆院本会議で菅首相が演説をおこなう4時間前の10時すぎに、議員に配布されたという演説原稿の表紙と1ページ目を写真に撮ってTwitterにアップ。こう疑義を呈していた。
〈菅総理の施政方針演説、原稿です。今日午後、衆参両院で菅総理が原稿を読み上げられますが、どれだけの思いを込めた話し方をされるのか。一貫して求めてきたものが『国民の皆さんの「安心」と「希望」』という言葉から始まる原稿ですが、果たして届いているでしょうか。届くでしょうか〉
しかし、この投稿に対し、「公開していいのか」「ルール違反なのでは」といった批判が続出。蓮舫議員はその後、内閣総務官室に確認、取り扱いに関するしばりは特段なく、便宜上配布するとのこと」と説明しつつも投稿を削除し、立憲民主党側は参院議院運営委員会理事会で不適切だったと陳謝したという。