
■血糖値の急激な上昇がゆるやかになるという「低GI食」
この日は、発売から2か月で2万部の大ヒットとなった「低GI食 脳にいい最強の食事術」の著者で脳科学者の西剛志先生ら専門家を案内役に、「低GI食」を深掘り!
「GI(グライセミック・インデックス)」とは食後の血糖値の上昇率をあらわす指標のこと。西先生曰く「(食べたあと)急激に血糖値が上がるものを『高GI』、急激な上昇がゆるやかになるものを『低GI』と言っています。脳の栄養分である糖質をゆるやかに吸収することで、記憶力や集中力がアップすることがわかっています」とのこと。一般的にはGI値55以下の食品が「低GI」、56~69で「中GI」、そして70を超す食品が「高GI」とされる。
ちなみに高GI食の場合、食べたあと急激に上がった血糖値を下げるため大量のインスリンが分泌され、血糖値が急降下する。この反応は「血糖値スパイク」と呼ばれ、食事のあとに眠気を感じたりやる気が出なかったり...といったことにつながるという。
■親子丼ととんかつ定食、低GIなのは?
まず「どの食品が一番低GIか」を見分ける問題で、GI値への理解度をチェック!
Q1 Aメロン Bオレンジ Cパイン Dキウイ
答えはBのオレンジで、GI値は52。「オレンジというのは薄皮の中に食物繊維が豊富に含まれているんです。食物繊維をとると糖質の吸収がゆるやかになるので、GIが下がるということになります」と西先生。
Q2 A食パン Bコーンフレーク Cミックスピザ Dおにぎり(梅干し入り)
答えはCのミックスピザで、GI値は52。西先生は「ピザはお肉(タンパク質)や野菜(食物繊維)などが豊富に載っていて、その分糖質の吸収が遅れたりするんですね。勉強やお仕事で『ここぞ』という時はミックスピザがおすすめです」と解説。
Q3 Aカレーライス B中華丼 C親子丼 Dとんかつ定食
答えはなんとDとんかつ定食で、GI値は50。とんかつをあげる油には血糖値を上げにくくする効果があり、GI値も低くなるのだそう。あくまでGI値のみで見た場合ではあるが、ミックスピザやとんかつ定食など高カロリーメニューの意外な実力に、スタジオメンバーからも驚きの声が上がった。
■GIの視点から考える食事の最初に摂るとよい食品は?
同じメニューでも、食べる順番など摂り方によっても血糖値の上昇の仕方に違いがあるという。
食事のはじめに摂りたいのが、糖質の吸収をゆるやかにしてくれる牛乳やヨーグルトなど乳製品。続いて食物繊維を含む野菜、その後にたんぱく質の順番で摂るのがおすすめ。糖質の多いパンやごはんは食事の最後にすることで、血糖値の急激な上昇がゆるやかになる一面もあるという。
すべてのメニューを低GI食でまとめるのがベストかと思いきや、一概にそうともいえないようだ。西先生は「すべての食事を低GIにしようと思うこと自体が間違いだったりするんです。脳は制限をかけようとすると逆のことをしたくなる性質があり、低GI食だけにしようと思うと、どうしても高GI食を食べたくなる傾向があるんです。自由度を高くすることで、より低GI食が実践しやすくなります」と解説する。
スタジオメンバーからも驚きの声が上がった、意外な低GI食にまつわる新情報。
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「日曜日の初耳学」はTVerで放送から1週間、見逃し配信中!低GI食を取り上げた<初耳トレンディ>に加え、<インタビュアー林修>は上白石萌音・大泉洋・渡辺直美・GReeeeNの未公開シーンを含めた特別編!
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