矢沢永吉「歌うだけじゃダメ、激しい音楽だけじゃダメ」稀代のロックスターが語るライブへの深い思いにファンから「カッコ良すぎる!」の声<日曜日の初耳学>
9月24日(水)に自身6年ぶりとなるオリジナルアルバム「I believe」をリリースする矢沢永吉が、8月24日放送の「日曜日の初耳学」の人気企画<インタビュアー林修>に登場。林を聞き手に、ライブをはじめとした音楽活動に懸ける思いを熱く語った。
鋭いビジネス感覚も持ち合わせる一方で、アーティストとして純粋に音楽と向き合う矢沢の一言一句に、視聴者からも熱い感想が上がった。

■「"この時代が来てる"という勘。それに乗りたい」
矢沢永吉「歌うだけじゃダメ、激しい音楽だけじゃダメ」稀代のロックスターが語るライブへの深い思いにファンから「カッコ良すぎる!」の声<日曜日の初耳学>


新アルバムのリリース直前、9月14日には、76歳を迎える矢沢。日本武道館での公演157回は史上最多、東京ドームでの日本人最年長公演など数々の記録を持ち、今年デビュー50周年を迎えても、変わらず情熱の炎を燃やし続けている。

そんな矢沢、インタビュー冒頭から「僕も50年続けられると思っていなかったんですよ。ただ『ワオ!50年やってるよ』みたいな感じ。街から街へライブやって、酒飲んで、またライブやってたらあっという間でした」と"YAZAWA節"をきかせる一方で、常識を打ち破ってきたビジネスマンとしての顔も覗かせた。

例えば、矢沢のライブでおなじみのタオル。フェイスタオルだけでなく、矢沢自身もステージ上で肩にかけている大判のロゴ入りバスタオルも必須グッズの一つだが、「最初は僕専用の汗拭きタオルだったんです」「僕、汗っかきなんですよ。ステージをやると汗だくになります。普通のタオルだと小さいからバスタオルで拭いて、面倒だから肩にかけていたんです。それを見たスタッフが『ボス、タオル掛けて歌ってるザマ(姿)が良いです』と言ってくれた」と、バスタオルをグッズ化するに至った意外なきっかけを明かした。


さらに、コロナ禍で休息に普及した電子チケットも約10年前に導入していたという。「デジタルで通知・確認できる時代が来るって聞いた時に、絶対やるべきだと思いました」と語り、「携帯サイトも、最初に手を出したのは矢沢なんですよ。(スタッフに)『世の中がそっちのほうに動いてるらしいんですけどボス、どうします?』と言われたら『いいね、面白いね』ってすぐ乗っちゃう。面白がっちゃうんですよ」「この時代が来てるんだなという勘。それに対しては乗りたい」とも。時代の流れに対する感覚の鋭敏さを覗かせた。

■「日本のロックを定着させるから、力を貸して」
矢沢永吉「歌うだけじゃダメ、激しい音楽だけじゃダメ」稀代のロックスターが語るライブへの深い思いにファンから「カッコ良すぎる!」の声<日曜日の初耳学>


矢沢のライブは幅広い世代のファンが詰めかけることで知られる。インタビューでは、そんな今のライブについての思いも語られた。

「会場が面白いです、年齢層がバラバラで。パフォーマンスとか汗とか、心の部分は誰が見ても変わらない。60歳が見ても20歳が見ても、伝わるものは伝わると信じたい」としみじみ語った矢沢。だが、かつては熱狂的なファンが多く詰めかけ、ライブ中に客席で暴動が起きることもあったという。


そんなライブを開かれた場に変えたのも、矢沢自身の意思だった。矢沢は「僕はどちらかというと、『酒飲んでロックで盛り上がるなんて最高じゃない?』っていうタイプだったんです」という一方で、当時「ライブに行きたくても行きにくい」というファンの声も大切にしたいと、頭を悩ませた。

スタッフと相談した結果、矢沢は飲酒やコールなどを禁止する独自ルールを設定。古参ファンからの反発は小さくなかったが、「新しい扉を開けるから、力を貸してほしいんだ、といろんなお願いをしました。日本のロックを定着させるから、力を貸して」と客席に訴え続けたという。その思いを貫いた結果、「だったらライブに行きたい、行けるっていう人が増えてきたんです。だんだんそれを拍手してくれる人が増えてきた」。こうして、さまざまな世代が集まる開かれたライブスタイルが形成されていった。

■「ライブは楽しくなきゃダメなんです」
矢沢永吉「歌うだけじゃダメ、激しい音楽だけじゃダメ」稀代のロックスターが語るライブへの深い思いにファンから「カッコ良すぎる!」の声<日曜日の初耳学>


すべての根源は、矢沢の「ライブは楽しくなきゃダメなんです」という強い思い。「いいステージだったら、最後の1曲って言われた時に『え!もう2時間以上経ってる』となる。それには歌うだけじゃダメ、MCも面白くないとダメ。激しい音楽だけじゃダメ、がむしゃらに音楽聴かせてるだけじゃダメなんです。
そう思うとステージっていうのは面白いです」と、ライブの魅力を語った矢沢。

「いつまで歌えるのかなと正直思ったりもします」とも打ち明けつつ、「『ステージいつまでやるんですか?』と聞かれた時の『今のところは止める気ないです』という気持ち、これが大事なんですよね。去年の75歳のライブで嬉しかった言葉が『永ちゃんキレッキレだったよ』。こんな誉め言葉ないですからね」と目を輝かせる。日本ロック界のトップ・オブ・カリスマならではの尽きぬ情熱が、トークの端々からほとばしる。

そんな矢沢に、熱烈なファンで知られる俳優・鈴木京香もコメントを寄せた。ライブには矢沢ファンの"正装"である白パンツと白ハット姿で参戦するという鈴木。「タオルも投げました。すごく楽しいし、客席全体と一体になる高揚感、いいものですね」としみじみ。「会場に集まった皆さん、矢沢さんの曲や言葉に力をもらって人生を歩んでいる方ばかりだと思うし、生きる糧になっているんだな、スターってこういう人を言うんだなって思いましたね」と語る言葉にも愛情がこもる。

多くのファンを魅了してやまない矢沢永吉ならではの熱いトークに、視聴者からも「やっぱり長く続けてる人には理由があるんだな」「矢沢さん、さすが一流!」「話し方がパワフルでスマートでカッコいい!」「矢沢さんのライブ行ってみたい」といった声が上がっていた。

このほか、新アルバムへの思いや矢沢本人が明かした"YAZAWA伝説"の意外過ぎる真実、音楽界のタブーだった著作権ビジネス確立の裏話など、矢沢永吉の知られざるビハインドトークが飛び出したインタビュー全編がTVerで配信中だ。


(MBSテレビ「日曜日の初耳学」2025年8月24日放送より)

無料見逃し配信はTVerで2025年9月21日(日)まで
矢沢永吉 編!
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「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
公式HPはこちら。

矢沢永吉「歌うだけじゃダメ、激しい音楽だけじゃダメ」稀代のロックスターが語るライブへの深い思いにファンから「カッコ良すぎる!」の声<日曜日の初耳学>
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