大阪・横山市長が強く非難 福祉事業会社「絆ホールディングス」
「制度の信頼を揺るがしかねない。厳しい態度を持って臨んでいく」
大阪市・横山市長から強く非難された福祉事業会社「絆ホールディングス」グループ。このグループは、障がい者らに就労機会を提供しスキルアップを支援しながら給料を支払う「就労継続支援A型事業所」を展開していますが、2024年度以降の約2年間で国などから給付金約150億円を不正に受給していたと言うのです。
これを可能にしたのが「就労移行支援体制加算」。利用者の契約形態を変えることで給付金を加算できる、いわば制度の“抜け穴”があったのです。そして、グループ内では“不自然な資金の動き”も発覚。事業所の閉鎖を伝えられた利用者は「きちんと給料が出るのか…」と不安を漏らします。
元利用者や現役職員ら50人を取材し、障がい者支援の実態、そして裏側に迫りました。
「時間つぶしのために作った架空の仕事では」障がい者支援の実態とは?
障がい者らに就労機会を提供し、将来的に一般就労ができるよう支援していくA型事業所。しかし、取材班が接触した50人以上の元利用者や職員らの多くは「仕事の実態はほとんどなかった」と話しました。
(元利用者の男性)
「仕事はしてないです。自己学習してほしいっていうような感じでしたね。勉強方法もYouTube使っている人もいるし、自分で教材を買ってやっている人もいるし」
交通安全ポスターの制作などを命じられたという女性は…
(元利用者の女性)
「他の利用者さんとかも同じものを作って、それが採用になったのか、不採用になったのか…ただ作って終わりみたいな。会社が意図的に、時間つぶしのために作った架空の仕事なんじゃないかなって」
一方、障がい者らを支援する立場の職員も…
(グループの現役職員)
「利用者さんが何年後か、何か月後かに就職する、その能力をつけるためにこういう支援をしましょうということは、一度も言われたことがないですね。1日利用者と話す時間は5分10分程度だったりするので、まったく支援はしていません」
「異常な金額の給付金」利用者を1か月間支援し234万円
さらに取材を進めると、元利用者の男性が「事業所が異常な金額の給付金を得ている」と証言したのです。
(元利用者の男性)「誰が考えても、ちょっとあまりにも金額が大きすぎるなという印象ですね」
利用者だった男性を1か月間支援したことで事業所が得ていた給付金の資料を見ると、下3桁が塗り潰されていますが、その金額はなんと「234万円」。全国平均の10倍以上です。
『仕事内容は同じ』契約切り替えを繰り返し給付金加算「制度の抜け穴を突かれた」
なぜ、これほど高額な給付金を受け取っていたのか。「ある制度」が関係しています。それが、「就労移行支援体制加算」です。
この制度は、障がい者がA型事業所でスキルアップして一般企業などに就職し定着した場合、その人数に応じて翌年度に事業所が加算金をもらえる仕組みです。いわば就労支援を頑張った「ボーナス」です。
「絆ホールディングス」グループで働いていた元職員は、この制度が「ある手法で悪用されていた」と話します。
(グループの元職員)「『36か月プロジェクト』という名前で、6か月ごとに一般雇用と利用者雇用を切り替えていく形ですね」
「36か月プロジェクト」では、事業所に通う最初の1か月~数か月はA型事業所の「利用者」とし、次の半年は同じ事業所にいるのに契約だけを「一般就労」に切り替えることで給付金の加算条件を達成したことにします。そして再び「利用者」に戻して、さらに「一般就労」に切り替える…これを繰り返して加算金を積み増していたというのです。
(グループの元職員)
「期間がたてば自動的に一般就労っていう形に雇用が切り替えられて、また期間がたてば利用者に切り替わる。ただ環境も一切変わらず、仕事内容も変わらずのままが基本的ですね」
この手法について大阪市は、絆ホールディングスの4つのA型事業所に対し、指定取り消し処分を行い、給付金を返還するよう求めています。
(大阪市の担当者)「制度の抜け穴を突かれた」
「桁違いの金額」グループ内で発覚…不自然な資金の動きとは?
さらに、市の会見では給付金をめぐって、グループ内で「不自然な資金の動き」があったことも指摘されました。
(大阪市の担当者)「多額の資金を絆ホールディングスに業務委託という形で流しまして…」
市によりますと、給付金はまずA型事業所を運営する3つの子会社とNPO法人に入ります。その給付金のうち20~60%が親会社である絆ホールディングスに対し「業務委託費」として支払われる契約になっていたといいます。
これは、絆ホールディングスが給付金の請求事務や障がい者らの労務管理などを代わりに行うことへの対価だったということです。
実際、A型事業所の1つを運営するNPO法人の事業報告書を見てみると、2024年度の国などからの給付金収入は約36億円。一方で、その半分に相当する約18億円が「業務委託費」として計上されています。
障がい者福祉に詳しい専門家は「通常では考えられない桁違いの金額だ」と指摘します。
(関西福祉大学 谷口泰司教授)
「(給付金の)請求事務なんて、今は市販のソフトで自社で簡単に請求できる。それをわざわざ、しかも億単位を使ってまでお金を動かす必要があるのか。一生懸命頑張っている事業所や障がい者、家族の信用を失墜するような極めて不適切な動き」
「来る時が来た」利用者からは不安の声も
巨額の不正が認定された絆ホールディングス。3月30日、事業所側が利用者に向けて説明会を開きました。出席者によりますと、4月末で事業所を閉鎖することなどが伝えられたということです。
(利用者)
「(Q指定取り消し処分の受け止めは?)来る時が来たなって。納得できた説明は、ほぼほぼないですね」
「無責任だなと思います。この3月4月分の給料がきちんと出るのか。今後の生活は非常に不安になってくる」
絆ホールディングスへの取材とその回答
MBSは絆ホールディングスに取材を申し込み、その回答がありました。まず、就労支援の実態があったかについては…
(絆ホールディングスの回答)
「日々利用者の方々に向き合い、真摯に支援に取り組んできたものと認識しております」
「すべての利用者の方に対して十分な支援が行き届いていなかった可能性については、重く受け止めております」
次に、障がい者が「利用者」と「一般就労」を繰り返す「36か月プロジェクト」について大阪市が「計画的な不正」と指摘したことについては…
(絆ホールディングスの回答)
「当社としての認識と異なる部分があるものの、現在は行政の判断を重く受け止めております」
そして、各事業所から絆ホールディングスへの「業務委託費」が適正なものだったかについては…
(絆ホールディングスの回答)
「コーポレート部門等、絆ホールディングスが担っていた部分もあり、弊社としては適正だったと考えております」
また、給付金の返還については「2025年度分はすでに返還が終わっていて、その他については行政と協議の上進めていく」と回答しています。
(2026年3月31日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特命取材班スクープ』より)

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