中東情勢の影響は思わぬところにも「時を支える技術」に異変です。

 時の神様として知られる滋賀県大津市の近江神宮。

その近くにある時計の専門技術者などを育てる専門学校です。

 そんな時計修理の授業で欠かせないのが洗浄液の「ベンジン」です。「ベンジン」は原油から精製される工業用のガソリンの一種で部品についた油汚れを落とし、さびを防ぐために使われる欠かせない資材です。今、このベンジンの確保が難しくなっています。

 学校によりますとベンジンを発注しても当初、納期は未定と言われていて先日ようやく届いたのは注文した量の半分だけでした。エタノールなど代わりになるものはあるものの洗浄する力が物足りないほか、価格がベンジンの約7~8倍で簡単には切り替えられないそうです。

 そのため、学校では本来は1週間ほどで交換していたベンジンを10日程度使うなど使用量を抑えながらなんとかやりくりしています。

 (染矢泰輔講師)「業界的にもこのベンジンが無いと、修理技術の低下につながるかもしれない。修理業界もそうですし、石油から作られるもの、高分子素材を含めて、修理に関わらず(時計の)製造にも影響が出るかなと思う」

 いまなお中東情勢は不安定ですがタイムリミットは近づいています。

編集部おすすめ