~由来や歴史、開発経緯など~
「ひげ文字」について
筆書体の中でも、江戸時代に多く使われた伝統的な図案文字(江戸文字)の1つです。フォントとしてのひげ文字は、1977年にモリサワ写植文字盤用書体としてリリースされた書体を復刻し、デジタル化されています。OpenTypeフォントでの提供は、2014年に開始されました。~書体の特徴からポイント、使われ方まで~
「ひげ文字」の特徴
極太の筆で書いたような、絶大な力強さを感じさせるフォントです。墨がかすれたような白い筋で、筆の勢いのよさが感じられます。さらに、終筆部にある複数本の黒い筋も特徴です。「髭」と呼ばれるこの部分にも、墨の名残が残されています。もともと江戸文字から誕生しているという背景から、和風テイストのデザインに最適です。字面が大きいので活気に満ちた生命力を表現でき、祭りのようなエネルギッシュな賑わいの演出にも役立ちます。
~書体の活かし方やプロの視点~
制作デザイナーの解説コメント
ひげ文字の本来の魅力は、大きめのサイズで発揮されます。同じくモリサワの勘亭流は意外に小さいサイズで特徴を発揮するので、文字サイズに応じてレイアウトの中で使い分けてみても効果的でしょう。ひげ文字は各数字のデザインも秀逸なフォントで、作例のように価格帯が優しめな「和」の価格表示にとても似合います。作例のポイント拡大

~書体スペックや収録製品~
「ひげ文字」の書体情報


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