スタートアップ税理士法人は「税理士起用」に関する調査を実施し、その結果を公開した。起業5年以内で、さらに起業の際に税理士をつけなかった経営者を対象としている調査。
「税理士をつけないことのメリットとデメリット」について考える良い機会となる。

今回の調査は、2023年5月24日(水)~5月26日(金)の期間に実施された。株式会社リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」を活用したインターネット調査(モニター提供元:ゼネラルリサーチ)。調査人数は1,015人となっている。

「起業時に税理士をつけなかった理由」で最も多かったのは「経費削減のため」というもの。そのほか「税理士をつけるほどの売り上げを想定していなかったため」という回答も多い。具体的な理由として「誰がいいか分からない」などの回答もあったようだ。

税理士をつける? つけない? 税理士起用にまつわる「失敗」の調査をスタートアップ税理士法人が公開
しかし、経費を抑えようと税理士をつけなかった結果、かえって失敗や損をしたことがあると考えている回答者も2割以上いることが明らかになった。77%は「失敗や損をしたことがある」とは考えていないようなので、ぱっと見はそれほど多くはないようにも感じられるが、「失敗や損をしたことがある」と回答した人は「10~99万円」を中心にかなり高額な損をした経験を持っている。

「税理士がいないことで大変なことや苦労することは何ですか?」という質問には、「決算、確定申告」「節税対策」「税理に関する知識不足」といった回答が並ぶ。クリエイティブな分野で多く見られる個人事業主や小規模の事務所などは、特にこの結果は共感できるものだろう。

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「学校ではちゃんと教えてくれないこと」だけに、「やりたいこと」の夢を追いかけるためには「税」にまつわる知識を身につけたり、場合によっては適切な専門家に任せたりすることは、実はものすごく重要である。


そのほか今回の調査では「失敗を経験した後に税理士をつけたか」「現在も税理士をつけているか」「税理士をつける・つけないことによる苦労」についても触れられていた。

税理士をつける? つけない? 税理士起用にまつわる「失敗」の調査をスタートアップ税理士法人が公開
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これらの調査を踏まえて、「税理士をつけることにより生じるさまざまな苦労もあり、税理士をつけたからと言ってすべての問題が解決するというわけではない」との分析も示されていた。

なお、今回の調査を実施したスタートアップ税理士法人は、AIサポート機能「税金スッキリくん」を提供中。言語モデルを利用した「チャットボット機能」を持つAIサービスで、利用者の質問に自然な会話形式で答えてくれる。

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「税金スッキリくん」は2023年6月現在ではβ版として提供中7月末にはEmbeddingによる電子帳簿保存法とインボイス制度(計算問題)に関する回答精度を向上させ、8月以降にはスマホ用とデスクトップ用の両方でアプリケーション化を実現するなど、今後も多くのアップデートを実施予定だ。

今回の調査・発表は、言わば本サービスの「PRのための布石」といった意味合いが強い。しかし、それを加味したうえでも、クリエイターにとっても役立つ情報が多く、起業の際などの重要な参考となる。これをきっかけに「税」についてもしっかりと考えてみる時間を設けると良いだろう。

スタートアップ税理士法人
URL:https://tax-startup.com/

2023/06/20

税理士をつける? つけない? 税理士起用にまつわる「失敗」の調査をスタートアップ税理士法人が公開
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