｢ちゃんと充電できてる？｣がひとめで分かる、充電器からの供給電力を表示可能なUSB Type-Cケーブル

USB Type-Cケーブルを用いたスマホやタブレットの急速充電は、それがきちんと行われているか、なかなかわかりにくいものです。Androidであれば、画面上に「急速充電中」と表示されますが、具体的にどれだけの電力（W）が供給されているかは分かりません。

これを知るには、電流や電圧をリアルタイムで測定できるテスターを、本体とケーブルの間に挟むのが手っ取り早い方法で、最近はこうした機能をあらかじめ内蔵したケーブルも登場しています。

今回紹介する製品もそのひとつですが、他社の製品と異なるのは、コネクタがL字になっており、スマホの画面と同じ向きで電力を表示できることです。

見た目はナイロンメッシュのUSB Type-Cケーブル 先端がL字で、かつ液晶画面がついているのが特徴こうした電力表示機能がついたケーブルは複数販売されていますが、本製品はこのL字型のコネクタにより、USB Type-Cポートが本体の底面に配置されたスマホなどと接続した場合、表示される値を見やすいのが特徴です。

表示されるのは現在供給されている電力（W）のみで、電流（A）や電圧（V）までは表示されませんが、急速充電規格のUSB PDでどれだけの出力で充電が行われているか、手軽に把握するには十分です。

また、きちんとUSB PDのルールに則って急速充電されていれば「PD」と表示されますので、デバイス自体がUSB PDに対応しない場合や、ケーブルに不備があって急速充電ができていない場合も、早期に発見することができます。

スマホやタブレットに挿しても見やすいのが特徴 拡大した状態。供給中のワット数が表示されています USB PD非対応の機器では右上の「PD」が非表示になります ノートPCのような出力の大きいデバイスにも対応します例えばスマートフォンの場合、多くは最大20～30Wでの充電に対応しており、一般的にバッテリーが減った状態では供給電力は大きく、満充電に近づくと供給電力は小さくなりますが、このケーブルを使えば、そうした推移も確認できるようになります。バッテリーがほぼ空なのに10W以下など低い値が表示されていれば、ケーブルを抜き差ししてみるなどの対処が望ましいということになります。

ケーブル長は1.2m、表面は布で編まれており、柔軟性が高いのも特徴です。表示できるのは最大100W（20V×5A）までで、最新のUSB PDが対応する240Wまでの表示は行えませんが、240Wでの給電が行えるUSB PD対応デバイスはまだほとんど市場になく、また市販のケーブルには100Wはおろか60Wまでしか対応しない製品も多いので、現実的に十分なスペックと言えるでしょう。

充電器側とデバイス側、どちらに挿すこともできます ナイロンメッシュ製で高い耐久性を誇ります気をつけなくてはいけないのは、こうした電力供給については十分なスペックを備える一方で、USB Type-Cケーブルの機能の一つである、映像信号の伝送に対応しないことです。最近のディスプレイはUSB Type-Cで接続する製品もちらほらあるほか、最新のiPhone 15シリーズではUSB Type-Cケーブルによるこれらへの映像出力機能も備えていますが、本製品はそうした用途には使えません。電力表示機能がついたほかのUSB Type-Cケーブルと同様、あらゆる機能を備えた万能ケーブルではありませんので、そこは気をつけたいところです。

実売価格は1,499円と、極めて安価。また0.3mというショートタイプもラインナップしており、そちらもリーズナブルな価格設定です。従来のAndroidやノートPCはもちろん、USB Type-Cを搭載したiPhone 15シリーズで、充電がきちんとできているかを把握したい人や、充電器と各デバイスの組み合わせで充電速度をチェックしたい人は、ひとつ持っておくと便利なアイテムです。

DATA製品名：SooPii S40CC 3in1 高速充電ケーブル
実売価格：1,499円
発売元：首佩（Soopii）
Amazon：https://www.amazon.co.jp/dp/B0BYHBK23K/