書籍、パッケージ、Webなど魅力的な最新のデザインを毎週お届けする連載。デザイン担当者のコメントが読める場合も!デザインの狙いやこだわりをチェックして、デザインの理解度アップに役立てましょう。


今週のラインナップ

配信ジャケット
藤本夏樹『RANDOM』

<span style="font-size:0.75em;">|配信ジャケット『RANDOM/藤本夏樹』|商品パッケージ『10枚 山椒せん』『10枚 だしせん』『75g 鬼ひび 梅昆布味』|書籍カバー『エディ、あるいはアシュリー/キム・ソンジュン著、古川綾子訳』</span>

●Designer:IDeeez
SPECE SHOWER NETWORKS INC./2023

Tempalayのドラマーとしても活動する藤本夏樹が、ソロ名義による2枚目のEP『RANDOM』をリリースした。先行配信シングル「Why?」を含めた全4曲が収録され、多彩な演奏表現で没入感の深い作品となっている。配信ジャケットのアートワークは、グラフィックデザイナーでイラストレーターのIDeeezによるもの。タイトルのようにランダムな面を覗かせるダイスが配置され、ポップな色使いとともに不思議なリズムを生み出している。

商品パッケージ
『10枚 山椒せん』『10枚 だしせん』『75g 鬼ひび 梅昆布味』

<span style="font-size:0.75em;">|配信ジャケット『RANDOM/藤本夏樹』|商品パッケージ『10枚 山椒せん』『10枚 だしせん』『75g 鬼ひび 梅昆布味』|書籍カバー『エディ、あるいはアシュリー/キム・ソンジュン著、古川綾子訳』</span>
<span style="font-size:0.75em;">|配信ジャケット『RANDOM/藤本夏樹』|商品パッケージ『10枚 山椒せん』『10枚 だしせん』『75g 鬼ひび 梅昆布味』|書籍カバー『エディ、あるいはアシュリー/キム・ソンジュン著、古川綾子訳』</span>
<span style="font-size:0.75em;">|配信ジャケット『RANDOM/藤本夏樹』|商品パッケージ『10枚 山椒せん』『10枚 だしせん』『75g 鬼ひび 梅昆布味』|書籍カバー『エディ、あるいはアシュリー/キム・ソンジュン著、古川綾子訳』</span>
<span style="font-size:0.75em;">|配信ジャケット『RANDOM/藤本夏樹』|商品パッケージ『10枚 山椒せん』『10枚 だしせん』『75g 鬼ひび 梅昆布味』|書籍カバー『エディ、あるいはアシュリー/キム・ソンジュン著、古川綾子訳』</span>
リニューアル販売の『116g 鬼ひび うす塩味』も同じテイストのデザインで統一された

●Art Director:石川竜太[Frame.inc]
●Designer:畑山永吉[Frame.inc]
●Photographer:比留川勇
岩塚製菓/2023

新潟の米菓メーカーの岩塚製菓より、人気日本料理店「賛否両論」の店主・笠原将弘が監修した『10枚 山椒せん』『10枚 だしせん』『75g 鬼ひび 梅昆布味』が新発売。日本のお米の風味が感じられる生地に合うよう味付けの監修がされた、ちょっと贅沢な米菓シリーズとなっている。商品パッケージは、それぞれの味である「山椒」「鰹」「梅」を連想させるカラーリングに。食欲をそそる写真を配置しながらも、落ち着きや上品さがあり大人らしさを感じさせるデザインだ。アートディレクション、デザインともに、新潟のデザイン会社Frameが手がけている。

COMMENT|アートディレクター|石川竜太さん

既存商品(鬼ひびうす塩味)を含めた新商品を「米技心」という統一ブランドで展開。ブランドの世界観を統一感のあるデザインで訴求しつつ、それぞれの味わいに合わせ細かな絵柄などで少しずつ変化をつけました。シズル写真が目立つ売り場のジャンルの中では少し異質なデザインを目指しました。

COMMENT|商品担当者

「米(原材料)・技(製法)にこだわり、心を込めて作り上げる」
創業から受け継がれている「米技心」の精神が詰まった商品です。素材本来の味をいかしつつ、和の味わいを大切に仕上げました。「米技心」シリーズは、従来の米菓のイメージからスタイリッシュなイメージに刷新したパッケージでこだわりを伝えていきます。

 

書籍カバー
キム・ソンジュン著、古川綾子訳『エディ、あるいはアシュリー』

<span style="font-size:0.75em;">|配信ジャケット『RANDOM/藤本夏樹』|商品パッケージ『10枚 山椒せん』『10枚 だしせん』『75g 鬼ひび 梅昆布味』|書籍カバー『エディ、あるいはアシュリー/キム・ソンジュン著、古川綾子訳』</span>

●Designer:鳴田小夜子[KOGUMA OFFICE]
●Illustrator:千海博美
亜紀書房/2023
 

韓国ファンタジー界の旗手、キム・ソンジュンの短編集『エディ、あるいはアシュリー』。表題作を含めた8編には、性の多様性や移民など、リアルな世界の過酷な現実と、その先にある柔らかな希望が物語りとして描かれている。ブルーとレッドのコントラストが目を引く書籍カバーは、装丁をKOGUMA OFFICEの鳴田小夜子、装画をイラストレーターの千海博美が担当した。うさぎのぬいぐるみを抱きこちらを見つめる人物が描かれ、スタイリッシュでありつつ、繊細も感じさせるアートワークだ。

COMMENT|編集担当者

本書は韓国ファンタジー界の旗手が、性の多様性、暴力、移民、失われた日々、喪失、再生をテーマに描いた短編小説集です。ジェンダー・アイデンティティの不確かさを自らに問いかけた表題作の持つ、主人公の感情の〈ゆらぎ〉のようなものを表現してみました。

今週のラインナップは以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。
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<span style="font-size:0.75em;">|配信ジャケット『RANDOM/藤本夏樹』|商品パッケージ『10枚 山椒せん』『10枚 だしせん』『75g 鬼ひび 梅昆布味』|書籍カバー『エディ、あるいはアシュリー/キム・ソンジュン著、古川綾子訳』</span>
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