容量偽装がされていたUSBメモリ(出典:https://twitter.com/data_sos/status/1701114113852916033)データ復旧を専門とする「データSOS 秋葉原のデータ復旧店(@data_sos)」が容量偽装品について注意喚起をX(旧Twitter)で行い注目されている。ストレージ製品の製造や販売を行うトランセンドジャパン公式も思わず「ひどいですね」と驚いてしまうほどの現状だ。
「データSOS」が紹介した偽装品と対策について紹介する。

目次

「データが消えた」というので調べてみると……?

「データSOS」は『データが消えてしまったので調べて欲しい』という依頼を受けて調査を行った。しかし、実態は256GBと表示されているが、実際の容量が64GBしかないUSBメモリだったということが判明。

表記が偽装されているだけでなく、保存データの容量が64GBを超えると古いデータが勝手に消去され、上書き保存されてしまうというのである。

一見すると正常に動作するため、問題に気付きにくく、発覚を遅らせる意図が垣間見えるひどい仕様だ。

実在するメーカーの製品か購入前に確認しよう

「データSOS」は『偽装USBメモリを見分ける方法』についても紹介している。レビューや口コミも偽装されている可能性があるため、記載されているメーカー名や型番で検索し、メーカー公式ページや製品ページが見つからなければ偽装品の可能性が高いという。

不明なメーカーの製品を購入する際は、購入する前に検索し、疑わしい製品の場合は購入を避けるべきだろう。

信頼できるメーカーを選ぶべき

また「信頼できるUSBメモリの選び方」としては、メモリ専業メーカーの製品を選ぶことが推奨されている。キオクシア(旧東芝メモリ)、Sandisk、トランセンドなどが例として挙げられている。

市場にはニセモノが溢れており、特にフリマアプリなどでは注意が必要である。購入の際にはメーカーの信頼性や製品の品質を確認することが欠かせない。

値段が安いからという理由だけで、見知らぬメーカーのメモリ製品を購入するのはかなりリスクが高い行為だと言えるだろう。

USBメモリの取り扱いに関する注意点

また、「データSOS」によると『USBメモリの寿命自体にも注意が必要』だという。適切な容量についてのアドバイスとし、大容量のものは避け、必要な容量のメモリを買うことを勧めている。

USBメモリには寿命があり、故障する際に前兆が無いため、突然データが消えてしまう可能性がある。
3年ごとの買い替えが推奨されており、耐久性を重視する場合は、SSDの選定も検討すべきだという。

映像やイラスト、デザインなど、クリエイターの制作物はデータ容量が多い場合も多くあるだろう。完成後に改めて使う可能性があるデータについては定期的にバックアップを行ったり、SSDに保存先を移し替えたり、適切なデータ保管を行っておく必要がありそうだ。

データ保管先はクリエイターの金庫!適切に取り扱おう

「データSOS」の報告は偽装USBメモリの恐ろしさが感じられる、非常に重要な注意喚起だ。信頼できるメーカーの製品を選び、メモリの容量や寿命に注意し、必要に応じて定期的な買い替えを行う必要がある。

USBメモリの偽装品に騙されないためにも、製品選定時には慎重な調査と検討が不可欠だ。クリエイターにとって制作物の保管先にもなるUSBメモリやHDD、SSDなどは金庫のような存在でもある。正確な情報と知識を持つことで、適切にデータの管理を行おう。

関連ページ:https://twitter.com/data_sos/status/1701114113852916033

データSOS 秋葉原
URL:https://twitter.com/data_sos

2023/09/25

実態が256GBではなく64GBの偽装USBメモリで専門家が注意喚起! 怪しいメーカー製品にはご要注意を
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