Adobeビデオ製品の新機能概要と特徴
AdobeがIBC2023で発表したビデオ製品の最新アップデートは、YouTubeの動画制作をするクリエイターには大きなインパクトとなりそうです。Adobe Premiere ProとAdobe After Effectsのベータ版がリリースされ、それぞれの製品でAIと3Dの新機能が追加されました。Adobe Premiere Proベータ版の新機能には、音声のクリーンアップがより迅速に行える「スピーチを強調」や、文字起こしベースの編集での「フィラーワードの検出」、自動トーンマッピングの強化などが含まれています。無意味なシーンをまとめて選択して削除できるので、これまで動画編集にかかっていた時間を大幅に短縮できる期待ができます。
また、Adobe After Effectsのベータ版ではクリエイティブなビジュアル表現が可能になります。3D機能を特に強化していて、コンポジションに3Dモデルを読み込み、統合された空間上で操作、奥行きと深みを加えられます。さらにロトブラシにはAIモデルを搭載し、腕や髪の毛などの重なりがある被写体であっても、手軽に背景からの分離が可能となりました。
Adobe Premiere Proの「フィラーワード(つなぎ語)の検出」を試してみた
ここからはAdobe Premiere Proベータ版に搭載された「フィラーワード(つなぎ語)の検出」を使って実際に動画の検出と除去を試してみます。まずはiPhoneで撮影した31秒の動画を用意しました。「本日は天気が非常に良い1日でした。でも、ここから雨が降るそうです。傘を持ち歩くのに傘を持ち歩くのを忘れないようにしましょう」と話していますが、話し始めや話の間に「えー」や「無音」といったカットしたいシーンが入っています。この動画がどの程度まで短くなるのか確認していきます。まずは動画素材を読み込みます。「読み込み時の設定」にある「自動文字起こし」をオンにします。言語は「日本語」、スピーカーのラベル付けは「はい、スピーカーを区別します」、文字起こしの環境設定は「読み込まれたすべてのクリップを自動文字起こし」に設定して読み込みました。











Premiere Proで動画編集の時短が可能に
Premiere Proベータ版では既に「文字起こしベースの編集の強化」が搭載されていますが、本製品への搭載は今秋の予定となっています。動画編集を経験したことがある人であれば、新たに搭載された機能が驚いてしまうほど革命的であることが想像つくはずです。本機能への搭載が待ち遠しいですね。また、文字起こしした内容はキャプション機能で字幕として表示することもできます。英語だけでなく日本語にも対応しているのでベータ版でも十分に実用性があると言えるでしょう。動画制作や動画編集を行うクリエイターは試してみることをオススメします。
関連ページ:アドビビデオ製品最新アップデート
アドビ
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2023/10/02
