【目次】
大正ロマンの代表格・竹久夢二の美術館
竹久夢二は「夢二式美人」と言われる美人画で人気を博し、大正ロマンを代表する画家として知られています。近年のレトロブームの影響もあり、若い世代からも高く支持されている画家です。その活動は画家のみにとどまらず、現在で言うところのイラストレーター、グラフィックデザイナー、アートディレクターのような領域でも活躍しました。夢二郷土美術館は、1966年に創設されました。竹久夢二の作品の日本屈指の蒐集家である松田基氏のコレクションを軸としており、松田氏は創設者であるとともに初代館長も務めた人物です。故郷への思慕が強かった竹久夢二の思いを受け、“夢二の里がえり” の意味も込めて開設されています。
今回の企画展の会場となる「夢二生家記念館」は、築約250年の茅葺屋根の建物で、竹久夢二が生まれてから16歳までをそこで過ごしました。「少年山荘」では竹久夢二が自ら設計したモダンなアトリエ兼住居が復元されており、まさに “夢二芸術の原点” を体感するのにふさわしい場所です。
夢二郷土美術館バーチャルツアー「少年山荘」(YouTube 夢二郷土美術館 公式チャンネルより)
“ふるさと”がテーマの肉筆作品などを展示
本展は、“ふるさと” をテーマにした竹久夢二の肉筆作品や、関連イベントとしての正月の催しなどを楽しめる内容です。芸能が盛んだった竹久夢二の故郷の邑久にも関連のある「文楽人形」など、冬や正月に関連した作品を鑑賞できます。展示作品数は約50点で、「少年山荘」では人生/デザイン/音楽をテーマとした作品展示や写真・遺品なども通じて、竹久夢二の人となりに触れることもできます。
年末年始ならではの関連イベントも開催
企画展の関連イベントとしては、2024年1月2日(火)~1月14日(日)に「正月の催し」が実施されます。竹久夢二は「五節句」も大切にしていた人物でした。夢二生家記念館では、「舞扇」などが特別展示されるほか、地元の人たちが作った邑久に伝わる伝統の正月飾りで新年が祝われます。
そのほか、会期中には本館・生家に共通する数々のイベントも開催されます。創設記念日である2023年12月20日(水)には、本館でお庭番頭ねこの「黑の助」が来場者を迎え、先着30名にはオリジナルの「夢二絵はがき」がプレゼントされる予定です。
2023年12月12日(火)~2024年2月25日(日)
■開催場所:
夢二郷土美術館 別館 夢二生家記念館・少年山荘
岡山県瀬戸内市邑久町本庄2000-1
■問い合わせ先:
夢二郷土美術館
url. https://yumeji-art-museum.com/











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