「2023年度 京都芸術大学 卒業展/大学院修了展」チラシ2024年2月3日(土)から2月11日(日)まで「2023年度 京都芸術大学 卒業展/大学院修了展」が開催されます。会場は瓜生山キャンパスで、予約を必要とせず、入場無料で作品を鑑賞できます。


【目次】

「藝術立国」を教育目標に掲げる総合芸術大学

京都芸術大学は、12学科・22コースで構成された総合芸術大学です。芸術を学んだ学生が社会を変える「藝術立国」を教育目標に掲げ、芸術を通して社会で必要な力を育成しています。企業や自治体などの課題を、学生たちがアートやデザインの力で解決する「社会実装プロジェクト」が年間100件以上あることも特徴です。

学科編成:12学科・22コース美術工芸学科/キャラクターデザイン学科/情報デザイン学科/プロダクトデザイン学科/空間演出デザイン学科/環境デザイン学科/映画学科/舞台芸術学科/文芸表現学科/アートプロデュース学科/こども芸術学科/歴史遺産学科学生たちの学びの成果が集大成として発表される「2023年度 京都芸術大学 卒業展/大学院修了展」では、個性豊かな約900点の作品が展示されます。80,000㎡を超える広大な大学のキャンパス全体を美術館に見立てて開催される展覧会です。

広大なキャンパスを美術館に見立てた京都芸術大学の2023年度の「卒業展/大学院修了展」
昨年の様子/撮影:高橋保世氏

キャンパスを美術館に見立てた展覧会

学外の美術館を会場とする場合には設営期間や作品サイズや展示方法など、さまざまな制約が伴うものです。一方で、大学のキャンパスを利用した展示では、教室や体育館やテラスなど学生たちにとってなじみ深いスペースで、その特性を生かした作品プランを展開できます。自由で大胆な展示設営を行えることが強みです。この卒業展の形式は、2010年度から開始されて毎年進化を遂げています。

京都芸術大学の「卒業展/大学院修了展」の特設ページでは、キャンパスマップとともに「効率よくまわるためのポイント」も紹介されています。会場を訪れる予定の人は、1つの参考にしてみると良いでしょう。

紹介されている「効率よくまわるためのポイント」1:京都芸術大学のWebサイトや各学科の特設サイトで興味がある学科をチェック2:当日に受付でキャンパスマップを受け取る3:今いるところから気になる学科の最短ルートを確認4:ひと通り鑑賞したらちょっとひと休み5:まだ時間があればもう1学科!作品の展示のほかに、さらに卒業展を盛り上げる企画も数多く開催されています。学生の作品を手軽な価格で購入できるミュージアムショップや、作品講評会、外部クリエイターを招いての特別レクチャーなどがあります。

広大なキャンパスを美術館に見立てた京都芸術大学の2023年度の「卒業展/大学院修了展」
過去の実施の様子
広大なキャンパスを美術館に見立てた京都芸術大学の2023年度の「卒業展/大学院修了展」
 

アートフェアとしても展開される卒展

京都芸術大学の卒業展は、アートフェアとしての特徴を備えていることも特徴です。
展示作品が販売され、売り上げは学生に100%還元されます。昨年度の売り上げは、2,000万円を超えました。

「作品が売れた」「作品に興味を持ってもらった」という経験は、学生にとっては自分の作品と社会とのつながりを実感できる瞬間でもあります。京都芸術大学では、単なる作品売買のみの目的ではなく、学生が社会に出てからもアーティスト活動を続けられる基盤を作るためにも、ファインアート系の学生を中心に、自身の作品に「価格を設定する」指導を行っているそうです。

広大なキャンパスを美術館に見立てた京都芸術大学の2023年度の「卒業展/大学院修了展」
昨年の様子/撮影:高橋保世氏
広大なキャンパスを美術館に見立てた京都芸術大学の2023年度の「卒業展/大学院修了展」
 ■期間:
2024年2月3日(土)~2月11日(日)

■開催場所:
京都芸術大学 瓜生山キャンパス
京都府京都市左京区北白川瓜生山2-116

■問い合わせ先:
京都芸術大学
url. https://www.kyoto-art.ac.jp/

広大なキャンパスを美術館に見立てた京都芸術大学の2023年度の「卒業展/大学院修了展」
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