「サークルアップ」による調査レポートより株式会社RECCOOによる「サークルアップ」が、「新紙幣の認知度・デザイン」をテーマとした調査レポートを発表しました。「サークルアップ」はZ世代に特化したマーケティングサービスで、今回の調査も大学1~4年生へのアンケートが行われています。


【目次】

新紙幣の肖像は「名前だけ知っている」が最多

今回のアンケートは、2024年7月5日(金)~7月6日(土)に実施されました。調査対象は「サークルアップ」に登録している大学1~4年生、有効回答数(サンプル数)は200人で、調査には「サークルアップ for client」のアンケートオファーが用いられています。「サークルアップ for client」は、全国390大学・4,500サークルに所属する約2万人の現役大学生にアンケート調査や個別・グループインタビューなどができるリサーチサービスです。

新しいお札のデザインは良い? ダサい? サークルアップによるZ世代を対象とした調査が面白い!
マーケティングサービスの「サークルアップ」アンケート直前の2024年7月3日(水)には、1万円、5,000円、1,000円の3券種が改刷されてデザインが変わりました。新しい1万円札の肖像には渋沢栄一、5,000円札には津田梅子、1,000円札には北里柴三郎が採用されています。

今回の「サークルアップ」による調査では、まず初めに「新紙幣に変更されたことを知っているか」「新紙幣に誰が印刷されているかを知っているか」「新紙幣に載っている人のことをどのくらい知っているか」が調査されました。新紙幣への変更や印刷されている人物の認知度はかなり高かったようですが、「名前だけ知っている」という回答が半数近くとなっています。

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「サークルアップ」による調査レポートより

デザイン評価が割れている新紙幣

続いて「新紙幣のデザインについて、どのような感想を抱きましたか?」という質問への回答は、「やや良い」と「かなり良い」が合わせて55%、「かなりダサい」と「ややダサい」が合わせて45%という結果になりました。どちらかに極端に偏っているとというわけではなく、個人的には「かなり評価が割れているんだな」という印象です。

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「サークルアップ」による調査レポートより今回の新紙幣に関しては、SNS上でも特にフォントのデザインについて大きく意見が分かれていました。「サークルアップ」での調査でも、自由回答として「なぜ1万円と1,000円では1の表記が違うのか分からない」「数字の部分のフォントに慣れず、今はまだおもちゃみたいに感じる」という意見が寄せられていたそうです。

新しいフォントのデザインの良し悪しは別問題として、多くの人が「フォント」に注目しているのは、やや驚きのある発見でした。かつては「フォント」というと専門的で一般的にはややマニアックな分野、という印象もありましたが、デジタルが普及した現代では「フォント」の存在がより消費者にとって身近な存在になっていることも感じられます。

偽造防止の技術については概ね高い評価

新しい紙幣について「ダサい」と感じた人がいる一方で、「良い」と感じた人たちもいます。
今回の調査では、特に「3Dホログラム」に関しては概ね評価が高かったようです。

偽造防止のための技術の1つとして、新紙幣には部分的に光り輝く3Dホログラムが採用されました。お札を左右に傾けると、その部分の肖像が3次元に見えて回転します。3Dホログラムの部分では、肖像以外の絵柄も見る角度によって変化します。

この仕様について、「サークルアップ」の調査では「ダサい」と回答した人はわずか6%にとどまりました。「ダサい」という回答と比べると、「偽造防止に最適」や「技術に感動」という回答はかなり高い数値となっています。

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「サークルアップ」による調査レポートよりそのほか、デザインに対して好意的な自由回答では「英数字が大きくなったことによって、小さい子どもや外国人にも理解しやすいデザインになっている」「3種類のデザインの配置が違うことについて、見分けがつきやすい」「外国人でも分かりやすいように、漢数字での表記から大きな数字での表記になっていることに感動した」などの意見もあったようです。

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新しい紙幣についてはSNSなどでさまざまな意見が見られましたが、今回の調査は “Z世代” にターゲットを絞り込んだ興味深い内容でした。「サークルアップ」は、今回の調査結果の一部について「問い合わせのあった企業にローデータを提供する」としています。

一般的に「デザイン」とは、単なる見映えの良さだけではなく、機能的な面でも優れていることが重要とされています。それはアートとデザインの違いについて解説する際にも語られやすいことで、現代の主流となっている考え方です。「偽造防止技術」に注目し、好印象を抱いている人たちが一定数いたことは、この「デザイン」の考え方が社会にも根付いているような印象を受けました。


●「サークルアップ」による過去のZ世代調査記事:
https://www.circle-app.jp/magazine/

株式会社RECCOO
URL:https://www.circle-app.jp/

2024/07/24

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