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新紙幣の肖像は「名前だけ知っている」が最多
今回のアンケートは、2024年7月5日(金)~7月6日(土)に実施されました。調査対象は「サークルアップ」に登録している大学1~4年生、有効回答数(サンプル数)は200人で、調査には「サークルアップ for client」のアンケートオファーが用いられています。「サークルアップ for client」は、全国390大学・4,500サークルに所属する約2万人の現役大学生にアンケート調査や個別・グループインタビューなどができるリサーチサービスです。
今回の「サークルアップ」による調査では、まず初めに「新紙幣に変更されたことを知っているか」「新紙幣に誰が印刷されているかを知っているか」「新紙幣に載っている人のことをどのくらい知っているか」が調査されました。新紙幣への変更や印刷されている人物の認知度はかなり高かったようですが、「名前だけ知っている」という回答が半数近くとなっています。



デザイン評価が割れている新紙幣
続いて「新紙幣のデザインについて、どのような感想を抱きましたか?」という質問への回答は、「やや良い」と「かなり良い」が合わせて55%、「かなりダサい」と「ややダサい」が合わせて45%という結果になりました。どちらかに極端に偏っているとというわけではなく、個人的には「かなり評価が割れているんだな」という印象です。
新しいフォントのデザインの良し悪しは別問題として、多くの人が「フォント」に注目しているのは、やや驚きのある発見でした。かつては「フォント」というと専門的で一般的にはややマニアックな分野、という印象もありましたが、デジタルが普及した現代では「フォント」の存在がより消費者にとって身近な存在になっていることも感じられます。
偽造防止の技術については概ね高い評価
新しい紙幣について「ダサい」と感じた人がいる一方で、「良い」と感じた人たちもいます。偽造防止のための技術の1つとして、新紙幣には部分的に光り輝く3Dホログラムが採用されました。お札を左右に傾けると、その部分の肖像が3次元に見えて回転します。3Dホログラムの部分では、肖像以外の絵柄も見る角度によって変化します。
この仕様について、「サークルアップ」の調査では「ダサい」と回答した人はわずか6%にとどまりました。「ダサい」という回答と比べると、「偽造防止に最適」や「技術に感動」という回答はかなり高い数値となっています。

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新しい紙幣についてはSNSなどでさまざまな意見が見られましたが、今回の調査は “Z世代” にターゲットを絞り込んだ興味深い内容でした。「サークルアップ」は、今回の調査結果の一部について「問い合わせのあった企業にローデータを提供する」としています。
一般的に「デザイン」とは、単なる見映えの良さだけではなく、機能的な面でも優れていることが重要とされています。それはアートとデザインの違いについて解説する際にも語られやすいことで、現代の主流となっている考え方です。「偽造防止技術」に注目し、好印象を抱いている人たちが一定数いたことは、この「デザイン」の考え方が社会にも根付いているような印象を受けました。
●「サークルアップ」による過去のZ世代調査記事:
https://www.circle-app.jp/magazine/
株式会社RECCOO
URL:https://www.circle-app.jp/
2024/07/24
