合同会社田島デザインが、デザイン系AIツールの認知度と普及率に関する独自のアンケート調査の結果を公開しました。業界全体のトレンドを把握するうえで、1つの大きな参考になる注目の結果となっています。
【目次】
「スクリーニング調査」は「本調査」の下準備として、AIツールを月1つ以上利用している対象職業の人を絞り込むためのものでしたが、AIツールを「使用したことがない」「ほとんど利用しない」を合わせた数値が85%にも達していることが印象的です。AIツールは既にかなり普及しているイメージがありますが、それでも一般的には「まだそこまで完全に身近なものではない」ということなのかもしれません。
同時に「スクリーニング調査」では、AIツールを利用している職業はデザイナーが割と多いことも判明しています。特に「毎日利用している」と回答した職業のランキングでは20.4%を占めて第1位でした。
そのほかに、「月に1回以上利用するAIツール数」や「2024年5月の1カ月間での “AIツールへの課金額” 」などについても「スクリーニング調査」で探られています。
「スクリーニング調査」の結果のうち、特に面白いと感じたのは「AIツールの利用頻度」についての回答の年代別の内訳でした。10代とそれ以外では大きく差があるように感じます。
「年齢が上がるにつれて利用頻度が下がる」という傾向はある程度は予想できますが、やや異なる注目したいポイントもありました。上記のグラフを見ると気付くように「毎日利用」「週に数回利用」「月に数回利用」を合わせた数値に関しては、ほんのわずかながら30代よりは40代のほうが多いという逆転現象が起きています。
汎用系AIツールの中で認知率・利用率が最も高いのはやはり「ChatGPT」です。画像/グラフィック系のツールでは、認知度・利用度ともに「Midjourney」が第1位で、それに続く第2位は「Stable Diffusion/Stable Diffusion AI」でした。「DALL-E」や「DESIGNEVO」なども比較的に数値が高く、「認知率は高いけれど利用率はそれなり」「認知率はそこまで高くないけれど利用率が高い」など各ツールの状況も読み取れます。
さらに同社の結果発表ページでは、資料系AIツール・Web系AIツール・動画系AIツールの認知率と利用率のデータなども詳しく紹介されています。
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この記事では、田島デザインによる今回の調査結果について、ポイントとなる部分に注目して紹介しました。補足として「今後のAIツールへの課金意向」についての調査も興味深い結果です。「課金額を増やす」は40.3%、「変えない」は33.9%、「課金額を減らす」は25.8%でした。
全体的に課金額を「増やす」傾向のほうが優勢ではあるものの、想像していたよりはそこまで極端に大きな差がついていないようにも感じます。まだまだAIツールについては過渡期の真っ只中であり、「これからどうしようか」「どうするのが正解なのか」と決めかねて模索の途中である人たちも多いのかもしれません。
出典:「【2024年版最新】どれが人気!?デザイン系AIの認知率・普及率に関するアンケート結果まとめ」
https://tajima-d.com/columns/design_ai
※本記事における画像は全て田島デザインによるもの
合同会社田島デザイン
URL:https://tajima-d.com/
2024/07/25
【目次】
一般的にはAIは「そこまで使われていない」
今回の調査は、15歳以上の男女・合計5,000名を対象とする「スクリーニング調査」と、「デザイン系AIツールご利用状況に関するアンケート」と題した「本調査」の2段階に分けて実施されました。いずれもセルフ型のWebアンケートツール「Freeasy」を用いた調査です。「本調査」の対象人数は298人となっています。




とても興味深い「年代別」の回答
今回の調査結果について、田島デザインのWebサイトにコラムとして掲載された「【2024年版最新】どれが人気!?デザイン系AIの認知率・普及率に関するアンケート結果まとめ」のページでは、より詳細なデータも公開されています。とても興味深い一読の価値がある内容です。「スクリーニング調査」の結果のうち、特に面白いと感じたのは「AIツールの利用頻度」についての回答の年代別の内訳でした。10代とそれ以外では大きく差があるように感じます。

認知度も利用率も高い「Midjourney」
「スクリーニング調査」を経て対象を絞り込んだ後の「本調査」では、「普段AIを利用する人がよく使うツールは何か」が調査されました。個別のデザインAI系ツールについて、認知率や普及率が分かる内容です。今回の調査結果の発表とあわせて、「デザインAIツール カオスマップ2024」も公開されています。


この記事では、田島デザインによる今回の調査結果について、ポイントとなる部分に注目して紹介しました。補足として「今後のAIツールへの課金意向」についての調査も興味深い結果です。「課金額を増やす」は40.3%、「変えない」は33.9%、「課金額を減らす」は25.8%でした。

出典:「【2024年版最新】どれが人気!?デザイン系AIの認知率・普及率に関するアンケート結果まとめ」
https://tajima-d.com/columns/design_ai
※本記事における画像は全て田島デザインによるもの
合同会社田島デザイン
URL:https://tajima-d.com/
2024/07/25

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