【目次】
精力的な創作活動を展開する田名網敬一氏
田名網敬一氏は、1936年東京生まれのアーティストです。武蔵野美術大学を卒業し、在学中にデザイナーとしてのキャリアをスタートさせて、その後は実験映像およびアニメーション作家、アーティストなど、ジャンルを横断した創作活動を展開しています。
橋をモチーフとした新作インスタレーション
今回の展覧会は、田名網氏の60年以上にわたる創作活動に迫る内容です。初公開の最新作も含め、約500点という膨大な数の作品が紹介されます。本展のイントロダクションにあたる「0章 生と俗の境界にある橋」では、新作インスタレーションの「百橋図」が登場します。高さが約3.5mの作品で、橋が何重にも重なり合い、プロジェクションマッピングで投影された奇妙な生き物たちが歩き回っています。さらに、屏風型の新作コラージュも同時に展示されます。


豪華なコラボレーションも必見
そのほか、展示の見どころとして挙げられているのは「日本の戦後文化史と密接に結びついた作品」「増幅を続ける『記憶』」「変幻自在なコラボレーション」です。田名網氏は、現在もさまざまなコラボレーションを精力的に展開していることでも知られています。多くのファッションブランドやミュージシャンと協働し、ウルトラマンなどのキャラクターや生前交流があった漫画家の赤塚不二夫氏(1935~2008年)とのコラボ作品も制作しています。本展では、田名網氏のデザイナーとしての活動にも焦点を当て、その仕事についても紹介されています。

マテル社がバービー、UNO、マジック8ボールという3つの人気ブランドを “白紙のキャンバス” として田名網氏に提供

レンチキュラー印刷を採用した78枚の新しいタロットカード。一部のカードに赤塚不二夫氏とのコラボ作品が含まれる* * * * * * * * * *
■期間:
2024年8月7日(水)~11月11日(月)
■開催場所:
国立新美術館 企画展示室1E
東京都港区六本木7-22-2
■問い合わせ先:
国立新美術館
tel. 050-5541-8600(ハローダイヤル)
url. https://www.nact.jp/
