【目次】
椅子の歴史と文化を知ることができる展覧会
本展では、人々の暮らしの中で使用されてきた約30点の多種多様な椅子が紹介されます。椅子の歴史と文化について知ることができる内容です。日本だけでなく、世界各地の椅子に注目していることも特徴となっています。世界の椅子の歴史を紐解いてみると、欧米では、イギリスのウィンザーチェアや、ドイツのト―ネット社の技術による曲木椅子が誕生し、チャールズ・イームズ氏(1907~1978年)やハリー・ベルトイア氏(1915~1978年)といった多くのデザイナーが機能的なデザイン椅子を生み出しました。
中国では、14世紀から17世紀まで続いた明の時代の椅子が、近代の椅子のデザインに大きな影響を与えたとされているそうです。ちなみに日本では、明治時代以降に欧米の椅子を模倣することから本格的な椅子づくりが展開されるようになりました。
有名なデザインの椅子を含む約30点の展示
展示作品の一例として、オランダのヘリット・トーマス・リートフェルト氏(1888~1964年)が手掛けた有名なデザインの「赤と青の椅子」があります。この椅子には、同じ断面を持つ細いフレームや薄い合板が用いられており、木ネジだけで組み立てられています。フレームを黒、カットした断面(木口)を黄、背を赤、座面を青に塗り分けた秀逸なデザインです。

気軽に訪れやすい家具の博物館
会場となる一般財団法人家具の博物館は、フランスベッドホールディングス株式会社の東京工場の敷地内にあり、伝統ある歴史的な家具を収集・保存しています。家具の伝統を後世に伝えるとともに、新たな時代の家具の創造や研究に貢献することを目的として設立された博物館です。
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■期間:
2024年10月20日(日)~11月24日(日)
■開催場所:
一般財団法人家具の博物館 展示場
東京都昭島市中神町1148 フランスベッド東京工場敷地内
■問い合わせ先:
一般財団法人家具の博物館
tel. 042-500-0636
url. https://www.kaguhaku.or.jp/
