バタフライ・ストローク・株式會社が運営するギャラリー「@btf」で、「Mexican Image Ltd. またの名を LABRAVA」と題した展覧会が開始されました。吉祥寺のメキシカン フォークアート専門ショップ「LABRAVA」の作品を紹介し、特別ショップも展開されます。


【目次】

「LABRAVA」と別名のレーベルの活動

「@btf」は、アートディレクター・クリエイティブディレクター/グラフィックデザイナーの青木克憲氏が代表取締役を務めるバタフライ・ストロークが運営しています。同社はブランディングデザインをはじめとする幅広いジャンルでのデザイン活動とともに、早くからキャラクターのライセンスビジネスなども手掛けており、2009年にイベント・ギャラリースペースをオープンしました。

今回の展覧会で取り上げられている「LABRAVA」は、山本正宏氏と山本敦子氏が2000年5月にオープンしたショップです。メキシコの各地を回って集めた工芸品を紹介しています。

バタフライ・ストロークによるギャラリー「@btf」でメキシコのフォークアートに注目した展覧会が開幕
「LABRAVA」とは別名の「レーベルのようなもの」として、「Mexican Image Ltd.」も展開されています。そちらはその時々で形態が異なり、メンバーもさまざまです。

2023年に制作された作品の別バージョンが登場

「Mexican Image Ltd.」では制作作品と関係する活動全てにカタログナンバーを付けており、「LABRAVA」は「MiL 1」です。ちなみに、今回の展覧会「Mexican Image Ltd. a.k.a. LABRAVA」は「MiL 7」となります。

バタフライ・ストロークによるギャラリー「@btf」でメキシコのフォークアートに注目した展覧会が開幕
本展では、「LABRAVA」の24年間の活動の中から、2023年に制作された「死者の日の祭壇」(MiL 3)や、同年に刊行された「夢はマヌエル ヒメネスの夢をみる:オアハカン ウッド カーヴィング抄記」(MiL 2)にフィーチャーしています。入場無料で、会期は2024年11月16日(土)までです。

「死者の日の祭壇」(MiL 3)は、2023年の国立民族学博物館での特別展「ラテンアメリカの民衆芸術」で制作されました。今回の「@btf」の展覧会では、新たなバージョンの祭壇が制作されています。

「オアハカン ウッド カーヴィング」の創始者にも注目

「夢はマヌエル ヒメネスの夢をみる」(MiL 2)は、山本敦子氏(担当:文)と山本正宏氏(担当:写真)が島田薫氏(担当:デザイン)と組んで2023年に刊行しました。島田薫氏は、杉浦康平プラスアイズでの経験を積んだ後に独立したグラフィックデザイナーです。


書籍の主役であるマヌエル ヒメネス氏は、メキシコを代表するフォークアートの1つとして知られるオアハカ州の木彫り「オアハカン ウッド カーヴィング」の創始者です。会場では同氏のヴィンテージ作品に加えて、息子のイサイーアス ヒメネス氏の最新作が紹介されています。

そのほか、特別ショップでは「LABRAVA」(MiL 1)が本展のためにセレクトしたメキシコ民芸が展示販売されます。初公開やほぼ20年ぶりの蔵出しなど、数多くの珍しい作品が用意されています。

バタフライ・ストロークによるギャラリー「@btf」でメキシコのフォークアートに注目した展覧会が開幕
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■期間:
2024年10月24日(木)~11月16日(土)

■開催場所:
@btf
東京都中央区勝どき2-8-19 近富ビル倉庫3F 3B

■問い合わせ先:
@btf(バタフライ・ストローク・株式會社)
url. https://www.shopbtf.com/

バタフライ・ストロークによるギャラリー「@btf」でメキシコのフォークアートに注目した展覧会が開幕
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