【主な使用機能】 ベジェパスに変換波形ワープミラー破線エクスプレッション ※本稿は『After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳』の一部を再編集したものです。
目次
Step1 波のベースとなる三角形を作る
多角形ツールをダブルクリックして、シェイプレイヤーを作成し、レイヤー名を「Wave_01」に変更します。「Wave_01」レイヤーを展開し、「コンテンツ>多角形1>多角形パス1」を[頂点の数:3][回転:90]に変更して横向きの三角形を作ります。


「多角形パス1」のプロパティを[外半径:1920]として、「トランスフォーム」を[位置:960,810]へ変更しましょう。


Step2 波エフェクトをつくる
[2-1] レイヤーの上下幅を調整する「Wave_01」レイヤーの「パス」を選択した状態で、「コンポジションビュー」から「ベジェパス」をダブルクリックします。トランスフォームボックスが表示されるので、上下のポイントをドラッグして上下幅を縮めましょう。

[2-2]波エフェクト追加する
「Wave_01」レイヤーに、メニューバー“エフェクト”→“ディストーション”→“波形ワープ”を追加してプロパティを調整します。[波形の高さ:30][波形の幅:250][波形の速度:−2][固定:右エッジ]とすることで、波が緩やかに右から左へ流れるようになります。


「Main」コンポジション内の「Wave」コンポジションレイヤーを選択した状態で、メニューバー“エフェクト”→“ディストーション”→“ミラー”を追加して、[反射角度:90]に変更します。これで波が上下対称の動きとなり、波エフェクトは完成です。

Step3 波線・破線であしらいをつくる
[3-1]波線をつくる「Wave_03」レイヤーを複製して「Wave_04」レイヤーを作ります。「塗り」を無効にして「線」を有効にします。「線1」の[カラー][線幅]を任意に変更します。本作例では[線幅:5]としています。2-1と同様の手順で波線の上下幅を任意に調整しましょう。


3-1で出来上がった「Wave_04」レイヤーを複製して「Wave_05」レイヤーを作り、破線を設定しましょう。「Wave_05」レイヤーを展開して[コンテンツ>多角形1>線1>破線]の右にある「+」をクリックして、[線分:20]へ変更します。


「Main」コンポジション内で「楕円形ツール」をダブルクリックしてシェイプレイヤーを作成し、レイヤー名を「Ball」に変更します。「Ball」レイヤーを展開して[コンテンツ>楕円形1>楕円形パス1]プロパティから[サイズ:350,350]へ変更します。

「Wave」レイヤーの「親とリンク」列から、「Ball」レイヤーへピックウイップをドラッグして、親子関係を設定します。「Wave」コンポジションレイヤーを[位置:−1440]に変更して、「Ball」レイヤーの中心と「Wave」コンポジションレイヤーの右端を揃えます。



[位置]プロパティのストップウォッチアイコンをAlt〔option〕を押しながらクリックして、エクスプレッションを記入しましょう。これで横へ移動する動きがループして本作例は完成です。

「After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳」
この / サプライズ栄作 / ナカドウガ / ヌル1/ minmooba 共著

●本書について「モーションデザイン(モーショングラフィックス)」という分野が成熟するに連れ、「映像制作」と「デザイン」との垣根が無くなってきました。映像クリエイターがグラフィックを手掛けたり、Webデザイナー/グラフィックデザイナーがモーションを制作するなど、表現の幅が広がっています。本書はこうした需要に応えるため、After Effectsの中でも「モーションデザイン」に特化した一冊としています。『After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳』
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