【主な使用機能】 4色グラデーションCCSphere波形ワープ※本稿は『After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳』の一部を再編集したものです。
目次
Step1 背景を作る
[1-1] グラデーションを作る「Main」コンポジションに新規平面レイヤーをCtrl〔Macでは⌘〕+Yで作成します。レイヤー名は「4-Color」とします。「4-Color」平面レイヤーに、メニューバー“エフェクト”→“描画”→“4色グラデーション”を適用します。それぞれの色は次のように設定しましょう。

「4-Color」平面レイヤーを選択した状態でCtrl〔⌘〕+Shift+Cで「プリコンポーズ」をします。コンポジション名を「Gradation」とします。
Step2 水滴を作る
[2-1]反射用マップを作る
新規コンポジションをCtrl〔⌘〕+Nで作成し、コンポジション名を「Reflection_Map」とし、[幅:1920px][高さ:1080px]とします。そこにシェイプレイヤーで右の画像のような絵を作ります。ツールパネルから「長方形ツール」を選択し、ビュー上に描いていきましょう。

[2-2]球体を作る
1-2で作成した「Gradation」コンポジションレイヤーを複製します。複製された上の方のレイヤー名を「Waterdrop_1」に変更しておきます。
[Radius:300]
Light
[LightColor:#FFC572]
[LightHeight:80]
[LightDirection:45°]
Shading
[Diffuse:80]
[Reflective:100]
[ReflectionMap:Reflection_Mapソース]

[2-3]球体をゆがませて光らせる
「Waterdrop_1」コンポジションレイヤーにメニューバー“エフェクト”→“ディストーション”→“波形ワープ”を適用します。プロパティの値を[波形の幅:180][波形の速度:0.5]に変更します。


[2-4]複製して配置する
「Waterdrop_1」コンポジションレイヤーを3つ複製します。複製したレイヤーは、「Waterdrop_2~4」にレイヤー名を変えておきましょう。それぞれのレイヤーのトランフォーム[スケール]の値を調整しながら、画面にバランス良く配置します。
Step3 テキストを作る
[3-1]テキストレイヤーを作成する
「Main」コンポジションにテキストレイヤーを作成します。この作例では、AdobeFontsから提供されている「しっぽり明朝」を使用し、[塗りのカラー:#4CAAB9]に設定しています。フォントサイズや位置を調整しながら、それぞれ水滴の上に配置します。
テキストレイヤーの[親とリンク]を配置している下の水滴のレイヤーに設定し、親子づけをします。これで水滴フレームのできあがりです。仕上げの演出として、アニメーションをつけたり明るさや色味を調整するなどさまざまなアレンジをしてみましょう。

【WHAT’S MORE】
影のラインを走らせる
作例では斜めの影のラインを走らせて透明感を演出しています。「Gradation」コンポジション内に効果を加えると水滴の映り込みにも反映されます。
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「After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳」
この / サプライズ栄作 / ナカドウガ / ヌル1/ minmooba 共著

●本書について「モーションデザイン(モーショングラフィックス)」という分野が成熟するに連れ、「映像制作」と「デザイン」との垣根が無くなってきました。映像クリエイターがグラフィックを手掛けたり、Webデザイナー/グラフィックデザイナーがモーションを制作するなど、表現の幅が広がっています。本書はこうした需要に応えるため、After Effectsの中でも「モーションデザイン」に特化した一冊としています。
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