手のひらサイズで人気のLED顕微鏡「マジックルーペ キューブ」は、本や絵といった平面から立体まで、さまざまなものを手軽に拡大して見ることができるデジタルルーぺです。細かい文字を読んだり、写真や絵の細部をチェックしたりといった実用的な用途はもちろん、画像の撮影もできるので身近にあるモノを拡大しておもしろい被写体を探すことにも活用できます。
そこで今回は、日常生活でも便利な「マジックルーペ キューブ」の使い方とあわせて、撮影例をご紹介していきます。

もくじ

小さな文字や図も7倍、12倍、19倍に拡大表示!

「マジックルーペ キューブ」は、LEDライト付のデジタル顕微鏡です。一般的な拡大鏡や虫眼鏡は2~10倍程度の拡大率が多いですが、最大19倍と高倍率で、7倍、12倍、19倍の3段階で拡大率を変えられます。

身近なモノも拡大して楽しむ!いま注目の携帯型LED顕微鏡「マジックルーペ キューブ」
細かな文字も「マジックルーペ キューブ」で拡大表示すると読みやすい
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同じ文字を7倍、12倍、19倍と切り替えて拡大表示したところ使い方は、とても簡単。まず、本体側面にある電源ボタンを押すと電源がオンになり液晶画面が点灯します。そして裏側にあるレンズを拡大して見たいものに向けると、液晶画面に表示されます。焦点距離は8~12mmと近めです。例えば絵や写真の細部チェック、肉眼では見えづらい被写体についた傷やほこりの確認、老眼で小さな文字が見えにくい、とても細かい絵や作品づくりをするといった場合などに便利でしょう。

拡大表示したものを写真にも撮れるので、後でじっくり確認したり、他の人に見てもらったりすることも可能です。写真はシャッターボタンを押すと撮影でき、液晶画面には撮影した写真のプレビューが表示されます。もう一度シャッターボタンを押すとまた顕微鏡の表示に戻ります。表示倍率を変えても、撮影される写真の拡大率は変わりません。

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上のボタンを押すと写真が撮れる。
真ん中のボタンで電源をオン/オフし、電源がオンの状態で押すと倍率の切り替えになる。下のボタンを押すとLEDライト・UVライト・消灯が切り替わる
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USBポートにUSBケーブルを挿して充電やファイルの転送を行い、下のカードスロットに写真を保存するMicroSDカードを入れるまた、電源を入れた際には自動でレンズの周囲にあるLEDライトが点灯しますが、ライトのボタンを押すごとにUVライト、無灯と切り替わります。UVライトは汚れや傷などを見つけやすく、光が反射するメタリックなものなどを拡大する場合にはライトを消すと見やすいです。

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LEDライトをつけた状態。レンズはライトに囲まれた中央にある
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UVライトをつけた状態

拡大すると身近なモノがフォトジェニックな被写体に♪

「マジックルーペ キューブ」は便利なだけでなく、拡大することで肉眼で見るのとはまた違った画像を撮影できるカメラとしても活用できます。身近なものの中には、とてもフォトジェニックでおもしろい被写体になり得るものがたくさんあるので、デザイン素材としても活用できるでしょう。例えば、ニットやタオルなど目の大きな生地は、拡大すると織り目のテクスチャが際立った写真を撮ることができます。

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毛糸で織ったコースターを「マジックルーペ キューブ」で撮影
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拡大すると、立体的な毛糸の質感や1色1色の糸の色の違いが際立つまた、ガラスやメタリックなものは、ライトの光による透過や反射を活かした写真が撮れます。ここでは、切子のガラス鉢と銀色の保冷バッグを撮影してみました。

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切子のガラス鉢を拡大・撮影
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切子のカットされた面が際立ち、シャープな表情に
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銀色の保冷バッグを拡大・撮影
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凹凸面に光が反射し、スペーシーな雰囲気に植物などの自然物を拡大してみても、人工物にはない造形美がありおもしろいです。ここでは、ブルーベリーの葉と鳥の羽を撮影してみました。

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紅葉しているブルーベリーの葉。濃淡のある裏側を拡大した
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なんだか生々しい、グロテスクな雰囲気に
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黄緑色のインコの羽を拡大
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小羽枝の斜めのラインが、自然物でありながら幾何学的な印象になる光をUVライトに切り替えると、雰囲気が大きく変わります。
例えば岩塩はLEDで透過した状態もキレイですが、UVライトで見るととても神秘的な印象になります。

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岩塩にLEDライトを当てて拡大・撮影
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岩塩にUVライトを当てて拡大・撮影。神秘的な雰囲気に

「マジックルーペ キューブ」の仕様と使い方

次にスペックについて紹介します。「マジックルーペ キューブ」にはUSBケーブルが付属しており、側面にあるUSBポートにUSBケーブルを挿し、充電して使用します。充電中はインジケーターがオレンジに、充電が終了すると緑に点灯します。

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充電中はUSBポート横にあるインジケーターがオレンジに点灯
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充電が完了するとインジケーターが緑に変わる充電が切れると、赤い電池マークが点滅します。充電に要する時間は約40分で、持続時間はフル充電で最長60分ほど。使わないときは、こまめに電源をオフするとよいでしょう。電源ボタンを長押しするとオフになり、また5分間操作がない時には自動で電源オフになります。

もしフリーズしたり起動しなくなったりした場合には、レンズ側にあるリセットボタンに爪楊枝など棒状のものを挿すと正常に動くようになる場合があります。昔からMacを利用している人にとっては、馴染みのあるリセット方法でしょう。

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充電が切れると、赤い電池マークが液晶画面で点滅する
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動作に不具合が生じた際には、リセットボタンに爪楊枝などの細長いものを挿すと解消できる場合がある写真データは、USBケーブルで繋いだパソコンで閲覧・コピーができます。また、MicroSDカードには「time.txt」というファイルも入っていて、ここから日時を設定できます。
付属しているMicroSDカードの容量は4GBで、最大128GBまで対応しています。自身でMicroSDカードを初期化する際は、PCでFAT32形式にフォーマットします。

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「マジックルーペ キューブ」をUSBケーブルでパソコンと繋ぐと、MicroSDカード内に保存された撮影データを閲覧、コピーできる
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「time.txt」ファイルを開き、任意の日時を入力することで撮影した画像の日時を設定できる本体サイズはおよそ横48mm×縦69mm×厚さ18mm、重さは公式情報では76gとなっています。ポケットにも入り、片手で操作できるサイズ・重さで扱いやすいです。本体上部にはストラップホルダーも空いているので、首から下げて持ち歩くこともできます。

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本体のサイズは横48mm×縦69mm×厚さ18mmほど
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本体の重さは公式には76gで、筆者の図りでは75gだった「マジックルーペ キューブ」には専用ケースが付属しています。ネットのポケットにUSBケーブルを収納し、液晶画面がケーブルに当たって傷つかないようレンズ側を上にして入れます。

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専用ケースに収納したところ。液晶画面をUSBケーブルで傷つけないよう、レンズ側を上にして入れる

まとめ

「マジックルーペ キューブ」はコンパクトなので、平面はもちろん立体も拡大表示できて、屋外への持ち歩きがしやすいです。肉眼では判別しずらい細かい文字や画像の細部などを確認する場合に便利なのはもちろんのこと、拡大した画面の写真撮影もできるので、通常のカメラとは一味違った視点の写真を撮る目的でも利用できます。写真は、デザイン素材としても活かせるのではないでしょうか。

「マジックルーペ キューブ」で撮影した写真のサイズは、Webでの使用で一般的な解像度72dpiでは約4,000×3,000ピクセル、印刷物の使用で一般的な解像度350dpiで約300mm×200mmほどになります。
WebサイトやA4程度の印刷物に使用するには十分なサイズですが、撮影時の画質を変える機能はないため、大きなサイズで使用する際には解像度が足りるか確認しておきましょう。

ちなみにスマホアプリなど他のソフトやデバイスも不要で、本体だけあれば拡大表示や写真撮影が行えます。ただし、撮影した写真のプレビューやコピーには、USB接続できるパソコンが必要となります。

DATA製品名:マジックルーペ キューブ
参考販売価格:10,989(税込)
発売元:スリーアールソリューション
商品情報サイトhttps://3rrr-btob.jp/archives/items/3r-mjl02
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B0DPPZYGPX/

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