アインズ株式会社が、女神インキ工業株式会社と共同で「eLinks」を開発しました。天然由来の油脂を主成分とし、樹脂と石油系有機溶剤を一切使っていない環境対応型のインキです。
【目次】
そこで「樹脂を一切含まないインキで、究極の環境配慮型製品を作りたい!」という強い想いから「eLinks」の開発が始まりました。従来の石油系原料の代わりに天然由来の油脂を主成分とすることで、環境に優しい印刷インキとなっています。
環境に優しい「eLinks」
インキ成分の使用有無を簡易的に示した表(アインズ調べ)開発の途中では、従来のインキの機能性と印刷品質を両立させるという目標に向けて試行錯誤が繰り返されました。最終的に開発された「eLinks」では、再生可能な原材料が77%も使用されています。同時に、耐光性の向上や、従来製品と同等の色再現性も兼ね備えていることが同社の社内検証で確認されました。
枯渇資源由来の成分を一般対比で最大50%低減(アインズ調べ)
アインズの東京支社での販売がスタート油性インキでは、前述の通りに枯渇資源の使用量を大幅に削減できるメリットがあります。VOCの排出の抑制と鉱物油規制への対応にも貢献するインキです。水性インキも、枯渇資源由来の成分が従来比で58%削減されており、溶媒には全て水が使用されています。アルコールや石油系溶剤を排除し、大気汚染のリスクも低減されることがメリットです。
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日本の油性枚葉インキ市場での製造量は約1万トンで、樹脂は約3,500トン使われているそうです。プラスチック製の約1,800トンは石油などの枯渇資源を原料としているため、環境への負荷の低減が求められています。今回提供が開始された「eLinks」は、持続可能な社会の実現に向けて大きく貢献するインキです。
アインズ株式会社
URL:https://www.shiga-web.or.jp/eins/elinks/
2025/03/17
アインズ株式会社の東京支社での販売がスタートしています。
【目次】
“究極の環境配慮型” を目指したインキ
一般的に、印刷に使用される多くのインキには、顔料を分散させる成分としてプラスチック(化石燃料由来の合成樹脂)が含まれます。印刷の品質を保つためには重要な役割を果たしていますが、一方で石油などは枯渇する資源であるため、その問題への対策は必要です。そこで「樹脂を一切含まないインキで、究極の環境配慮型製品を作りたい!」という強い想いから「eLinks」の開発が始まりました。従来の石油系原料の代わりに天然由来の油脂を主成分とすることで、環境に優しい印刷インキとなっています。

枯渇資源由来の成分の使用を抑える取り組み
これまでにも、植物油を一定量使用した植物油インキや、石油系溶剤を使っていないノンVOC(揮発性有機化合物)インキ、バイオマス成分を組み込んだバイオマスインキなどの環境に配慮したインキは登場しています。一方で、それらにも一定量の枯渇資源由来の成分は使われています。「最大限、枯渇資源由来の成分の使用を抑えるにはどういった設計が求められるか」を検討した結果、樹脂や鉱物油、添加剤部分を全面的に天然由来に置き換える発想が生まれました。

油性の1kg缶と水性の10kg容器を販売
アインズは、この「eLinks」インキの普及を通じて、環境配慮型の商品や資材を広く提供するとともに、さらなる技術革新によって持続可能な製品の開発を推進していく予定です。「eLinks」はプロセスカラー4色の仕様で、油性の1kg缶と水性の10kg容器があります。価格は別途に問い合わせが必要です。
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日本の油性枚葉インキ市場での製造量は約1万トンで、樹脂は約3,500トン使われているそうです。プラスチック製の約1,800トンは石油などの枯渇資源を原料としているため、環境への負荷の低減が求められています。今回提供が開始された「eLinks」は、持続可能な社会の実現に向けて大きく貢献するインキです。
アインズ株式会社
URL:https://www.shiga-web.or.jp/eins/elinks/
2025/03/17

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