株式会社高速オフセットが、「つぼみパッケージ」を企画・製造しました。印刷製品の表現の幅を広げるプロジェクト「アイデアのアイデア」での、第13弾の試作品です。
まるで花のつぼみが開くような遊び心のあるパッケージに仕上げられています。

【目次】

クリエイターの発想を印刷技術で形にするプロジェクト

「アイデアのアイデア」は、クリエイターの「こんな印刷製品があったらいいな」という発想を、同社の印刷工場の職人たちとともに試行錯誤しながら形にしているプロジェクトチームです。アイデアや印刷の可能性を公開することで、クリエイターの「こんな商品があったらいいな」という想いと、市場の「このような商品があったら面白い!」という要望がマッチする機会の創出を目指しています。

高速オフセット、トレーシングペーパーと特殊紙で「つぼみパッケージ」を製造
このプロジェクトでは、これまでにも「本をダンベル代わりに使いやすいブックカバー」「四季が感じられるコースター」「紙製のカップラーメン専用ホルダー」「アートポスターのような壁掛け時計」など、数々のユニークな発想のプロダクトが作られてきました。今回の「つぼみパッケージ」は、贈り物を特別な瞬間に変えるような心温まるギフトパッケージです。

高速オフセット、トレーシングペーパーと特殊紙で「つぼみパッケージ」を製造
高速オフセット、トレーシングペーパーと特殊紙で「つぼみパッケージ」を製造

ふわりと開かせるためのデザインの工夫

本パッケージは「もらって嬉しい」「開けると心躍る」というポイントを重視しながら開発されました。開ける前はまるで閉じた花のつぼみのような佇まいで、リボンを解くと花が咲いたようにゆっくり展開する仕組みです。開ける前は四角錐の形状で自立します。店頭などに並べたときに花畑を連想させるようにデアインされました。

高速オフセット、トレーシングペーパーと特殊紙で「つぼみパッケージ」を製造
最終的に「花びら」は4枚で構成されましたが、当初は華やかさを重視して「花びら」は8枚だったそうです。しかし、「花びら」どうしが重なり合うと、リボンをほどいたときいに「ふわり」と開きづらく、4枚の形に落ち着きました。紙の自重で広がりやすく、さらに「花芯」が正方形となることで狭い設置スペースにも配置しやすい効果が生まれています。

高速オフセット、トレーシングペーパーと特殊紙で「つぼみパッケージ」を製造

紙にこだわって実現された美しい佇まい

「つぼみパッケージ」の試作品では、「葉っぱ」の部分でトレーシングペーパーと「プリマN-FS」という特殊紙の2パターンでのテスト製造が行われました。「花」の部分にはトレーシングペーパーが用いられています。


高速オフセット、トレーシングペーパーと特殊紙で「つぼみパッケージ」を製造
最終的な内側の「花びら」の用紙は「クラシコトレーシング」で、淡いグラデーションが施されています。「葉っぱ」の用紙の「プリマN-FS」は、ゆったりとした雲のような地模様と、フェルトマークによる繊細な縞模様が掛け合わせられたファインペーパーです。「葉っぱ」らしく「ざらざらとした手触り」が追求され、印刷の色調整を繰り返すことでうっすらと中の製品が透けて見えるような幻想的な色合いも実現されています。

高速オフセット、トレーシングペーパーと特殊紙で「つぼみパッケージ」を製造
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「つぼみパッケージ」は非常に美しく、ぜひ一般販売されてほしいと感じるプロダクトです。あくまでも高速オフセットが自社工場で印刷テストを行った「アイデアの試作品」ですが、販売・企業のOEM製造などに関しては、同社Webサイトのフォームからの問い合わせを受け付けています。

株式会社高速オフセット
URL:https://www.kousoku-offset.co.jp/

2025/04/25

高速オフセット、トレーシングペーパーと特殊紙で「つぼみパッケージ」を製造
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