ヤマハ株式会社と有限会社春華堂は、共同開発した「オカリナモナカ」を制作する体験型ワークショップを、2025年8月24日(日)に開催します。「オカリナモナカ」はとても斬新な「演奏できるお菓子」です。
【目次】
浜松の有名企業2社がタッグで「音と味の融合」へ
ヤマハは世界的な楽器メーカーであるとともに、デザインに注力している会社としても広く知られており、グッドデザイン賞/Red Dotデザイン賞/iFデザインアワードなどの常連としても有名です。2017年にはカジュアル管楽器「Venova」がグッドデザイン大賞を受賞して大きな話題となりました。「世界中の人々が、それぞれの音楽を、いつでも・どこでも・だれとでも愉しめる世界」を目指し、多くの意欲的な取り組みを展開しています。
新しい管楽器の意匠で数々のデザイン賞を受賞した「Venova」春華堂は、銘菓「うなぎパイ」で知られる老舗です。2024年11月にクリエイティブレストラン「HOW’z」を東急プラザ原宿「ハラカド」にオープンするなど、同社もクリエイターとコラボレーションなどには力を入れています。ヤマハと春華堂には1887年創業であるという共通点があり、さらにいずれも静岡県浜松市を代表する企業です。
「HOW’z」のデザインは、株式会社れもんらいふのアートディレクター・千原徹也氏が担当
構想から約10年をかけて完成した演奏できるお菓子
両社が共同で企画・開発した「オカリナモナカ」は、斬新な「演奏できるお菓子」というコンセプトの最中(もなか)です。ヤマハの精密な楽器設計技術と春華堂の菓子製造技術を掛け合わせて開発されました。
“演奏できるお菓子” の「オカリナモナカ」食品としての安全性や味へのこだわりを損なうことなく、穴の位置や形状を研究して、発音と音程の調整が可能な構造となっています。この「オカリナモナカ」は、構想から約10年もの歳月をかけて完成しました。
2017~2018年には完成度は「10%」。オカリナの形で最中を焼成したものの、最初はほとんど音が鳴らない状況
2021~2023年には完成度は「50~60%」。2022年にヤマハによる設計・実証が完了し、春華堂の開発チームが味を追求お菓子の魅力と楽器の魅力が融合させた「オカリナモナカ」は、ものづくりへの関心も引き、新たな可能性を感じさせるようなワクワクする最中です。今回開催されるワークショップは、自分で作ったお菓子を楽器として演奏してもらい、さらに味わう体験を提供することで、楽器や演奏の楽しみ方について新たな “気付き” を得ることを目標としています。
ワークショップの初回は8月24日に開催
ワークショップの会場は、春華堂 浜北工場内の「cacao lab.」(静岡県浜松市浜名区染地台6-7-11)です。初回は2025年8月24日(日)の10:30~12:30に実施され、参加者1人につき4,000円(税込)の料金(オープン特別価格)が必要となります。8月24日(日)は「親子コース」として小学校3年生~中学校3年生までの子どもと保護者を対象としており、定員は4組(8名)です。
オカリナモナカ ワークショップの会場は「cacao lab.」「親子コース」のほかにも、今後は高校1年生からを対象とする「大人コース」の実施も予定されています。「オカリナモナカプラン」の予約は電話のみで受け付けており、9月以降のスケジュールは順次に「cacao lab.」のWebサイトで公開予定です。実施内容は、「オカリナモナカの作成」、完成したモナカを使った合奏、「bean to barチョコレート」の作成となっています。
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ヤマハと春華堂が試行錯誤を繰り返して開発した「オカリナモナカ」は、ものづくりの情熱を感じさせる画期的な最中です。両社はこの「オカリナモナカ」を「音楽の街」の浜松ならではの取り組みとして、音楽や楽器に親しんでもらうこと、音を奏でる楽しさと食べること、作ることへの関心につなぐことを目指しています。
ヤマハ株式会社/有限会社春華堂
問い合わせ(予約):053-586-4567
URL:https://www.nicoe.jp/guide/cacaolab/
2025/08/05