◆有村架純、待ち受け写真にしていた俳優
役作りについて、有村は「父の存在というものが、自分の中にしっかり記憶として残るように、勝手ながら仲村トオルさんを待ち受け画面にさせていただいていて(笑)。撮影期間中に。それはご本人にも『すいません』ということでお伝えしたんですけども。携帯は毎日触るものですし、毎日目に触れるところに、トオルさんの顔があると、自然と父・英一さんっていうのが刷り込まれていく感覚があって。なので撮影期間中は、トオルさんご本人のお写真にすごく助けられたところはありますね」と回想。また「父とのシーンがそんなに、もう亡くなってしまっているので、多くはなかったので、どうやってこの時間を紡ごうかなって考えたときに、その方法にたどり着きました」と笑顔で振り返っていた。
そんな有村との初共演について、福山は「有村さんは本当に実力があって。すいません。偉そうに聞こえたら申し訳ないですけど、本当に力があるなと思いました。この『ブラック・ショーマン』の世界、そして神尾武史というキャラクターは、現実的か?ってなると、非現実的なところが多分にあります。だからこそ面白い。小説だから面白い。
さらに「今初めて聞いたんですけど、トオルさんのお写真を待ち受けにしていたっていうのは。心からのお芝居、心が動いて体が動く、心と同時に体が動くということを、ぶれずに最初からずっとやられていたので、そこに甘えさせてもらったというか。より自由にやれるようになるので。神尾武史という役が。この作品にリアリティを持たせてくれる有村さんのお芝居とお芝居に向かうその心が、神尾武史を作ってくれて、神尾武史の表現を自由度高くさせてもらえたなというのは、初日からありました」と有村を称賛した。
大先輩から褒め言葉を受け取った有村は「恐縮です。ありがとうございます。私は撮影を初めてご一緒させていただいて。でも以前に報知映画賞の場で、授賞式でお会いさせていただいた時に、『いつかご一緒出来たらいいですね』なんて他愛もないお話をさせていただいたら、まさかこんな大きな作品でご一緒させていただけるとは。
◆映画「ブラック・ショーマン」
本作は、東野圭吾による小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」(光文社文庫刊)の実写化。ラスベガスで名を馳せるほどの卓越したマジックの腕を持つ神尾武史(福山)が、姪の神尾真世(有村)とともに、殺人事件の解決に挑む姿を描く。(modelpress編集部)
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