【モデルプレス=2026/01/07】1月18日スタートのドラマ「50分間の恋人」(ABCテレビテレビ朝日系全国ネット枠/毎週日曜よる10時15分~)でW主演を務める伊野尾慧松本穂香にインタビュー。現場での裏話や演じるキャラクターの魅力などをたっぷり語ってもらった。


◆伊野尾慧&松本穂香W主演「50分間の恋人」

オリジナル脚本の“ズレきゅん”ラブコメディである本作。伊野尾は世界が注目する正体不明のゲームクリエイター・甘海晴流、松本はゲームソフトメーカー勤務のキャラクターデザイナー・辛島菜帆を演じる。

菜帆はある日、公園で無愛想なイケメン・晴流とぶつかり、彼が着ていたヴィンテージの服をコーヒーまみれにしてしまう。弁償するお金がない菜帆に、晴流はなぜか“30回の手作り弁当でチャラにする”と提案。昼休みの50分間だけをともに過ごすことになる。そんな中、菜帆は晴流がライバル会社のトップクリエイターであることを知り、突如隠さなければいけない秘密の関係に。突拍子もない晴流の提案に翻弄されながらも、菜帆は彼の優しさ・まっすぐさに次第に惹かれていく。

◆伊野尾慧、晴流役でぶつかった悩み

― この「50分間の恋人」というタイトルを聞いてどのように感じられましたか?個人的には「どういう意味なんだろう」と気になるタイトルだと思いました。

松本:私も「どういうことなんだろう」と思いました。

伊野尾:僕もそうですね。でもそういった意味では、非常にフックになっているタイトルではあるかなと思います。「なんの50分間なんだろう?」みたいな、気になる部分ではあるよね。


― “50分間”はお昼休みのことを指していましたね。

松本:すごくロマンチックでいいですよね。

伊野尾:時間が無限にあるのと違って、ある程度際限があって「この時間しか…」となると、その時間がすごく大切に思えたり、愛おしく思えたりする気がするので、そういった意味ではこの50分間という絶妙な時間がいいなと思います。

― 初めて台本を読んだときの感想を教えてください。

伊野尾:最初に読んだときには、今までで初めてと言えるくらい「このセリフ、自分に言えるのかな」と感じました。晴流は常に盆栽を持ち歩いていたり、美味しさを表現するとき「ボーノ」というかなり特徴的な言葉を使ったりしていて、バラエティのような世界では意外と通ずるかもしれないけど、ドラマの世界では「いや、これどういうふうに言ったらいいんだろうな」と。もちろん本読みもありましたが、現場に入るまではすごく不安で、考えることは多かったかなと思います。

― 実際演じてみてどう感じられましたか?

伊野尾:やっぱり現場には衣裳さん・メイクさんがいて、共演している方々がいらっしゃるので、そういった方々に支えられながらキャラクターが構築されていっているなという感じがします。

― 松本さんはいかがですか?

松本:菜帆は生活する上での基本的なことをとても大事にしている女性です。お弁当を食べるときは1人で、ゆっくり公園で味わいながら食べていたり、そういうところを大事にしているのが菜帆の魅力だなと思います。それから菜帆の家庭はすごく仲良しで、対して甘海さんの家庭はまたちょっと違う家庭で…というところがあるのですが、そういう部分にもいろいろ想像力を巡らせて寄り添える、優しさと温かさを持った女性。みなさんと相談しながらそういう菜帆を演じているところなので、そこも魅力的だと思います。


◆伊野尾慧&松本穂香、互いに相談しながら撮影

― 実際に演じられて感じたラブコメならではの面白さ、そして反対に難しさもあれば合わせて教えてください。

伊野尾:大前提“リアルである”というのが一本線としてありつつも、ちょっとファンタジー的な要素、ラブコメならではのシチュエーションがあるのはすごく面白いのかなと思います。

松本:コメディという要素が入っている分、ちょっと突拍子もない展開も楽しく描かれていて、観ている方もすんなり受け入れられるような面白いものになっているんじゃないかなと思います。でもその展開が多い分「ここでそのセリフ言う!?」みたいな、台本を落とし込む難しさは感じました。

― コミュニケーションを取りながら、調整しながら演じられた?

伊野尾:そうですね。普段あまり言わない・聞かないようなセリフが出てきたときは「こういうのってこういう感じで言ったらどうかな?」と松本さんに温度感を確認して、松本さんもすごく相談に乗ってくださるので、コミュニケーションを取りながら一緒に頑張っている感じがします。

松本:そうですね。私も「このセリフどうですかね?この言い回しだとちょっと違和感あるんですけど、どう思いますか?」みたいな質問を伊野尾さんや監督・助監督に投げてみて、その日その日でちょっとずつ変えながら、より良いものにできたらいいなという気持ちで毎日やっています。

◆松本穂香、晴流と出会ったら「距離置きます(笑)」

― お二人はご自身が演じているキャラクターのどのような部分が好きですか?

松本:まっすぐさです。猪突猛進というよりかは、優しさのある、相手の気持ちを考えつつも伝えるときはまっすぐに伝える、その温かさが魅力的だと思っています。

伊野尾:晴流は素直ではあるけど、面と向かったら素直に言えないところがあるので、そういう素直だけど素直になれないところが魅力的に映ればいいなと思います。見ていたらすごくわかりやすいんだけど、でもいざ言葉にしようとすると言えなかったり…そういう絶妙なところが好きだなぁというか、面白いなと思います。


― 晴流と菜帆を恋の相手として見たときにどう思いますか?

伊野尾:菜帆は魅力的だと思いますよ。あれだけ手の込んだお弁当を作ってくださるなんて。それから晴流の言っていることってむちゃくちゃなんですよ。もう相当むちゃくちゃだなと思うんだけど、菜帆はそこにあまり文句なく素直に手の込んだお弁当を作ってきてくれる。もちろん惹かれる部分があるからこそですが、それはすごく魅力的に見えます。菜帆はめっちゃ良い子だと思う。

松本:甘海さんは…なんだろう(笑)。私から見た甘海さんですよね…(悩む)。

伊野尾:菜帆からじゃなく松本さんからね。どう?盆栽持って「お弁当作ってくれ作ってくれ」って言ってる人。

松本:距離置きます(笑)。

伊野尾:あははは(笑)。
頼むよ!

松本:絶対作ってはいかない。普通にもう(弁償のお金を)払っちゃうかも。なんか関わるのが怖いじゃないですか(笑)。

伊野尾:うん、確かにね(笑)。

松本:お金がなかったとしても頑張って払います(笑)。

伊野尾:「お弁当で弁償しろ」って結構すごいこと言ってるもんね。

― その一方で、実はゲームクリエイターとしては天才という一面もあります。

松本:でも同じ業界で働いているということも全然知らずに出会っていて、後々それがわかってくるところがあるから…(考える)。知った上でも、天才だからこそあまり深く関わっちゃいけないんじゃないかと思ってしまうかもしれないです。

伊野尾:みんなも考えながら観てほしいね(笑)。「本当にこういう出会いがあったら、私はこの人のこと好きになるのかな」みたいな、いろいろ考えながら観てほしいです。

◆伊野尾慧、松本穂香の芝居への向き合い方は「勉強になります」

― 伊野尾さんが演じるからこその晴流の魅力、松本さんが演じるからこその菜帆の魅力を、一番近くで見ているお互いの目線から教えてください。


伊野尾:コメディならではのファンタジーな部分も出てくるので、それをコメディだと振り切ってやることももちろんできるんですが、松本さんはそこでちゃんと想像して、1人のリアルにいる女性として菜帆を演じてくださっている。近くで見ていて面白いなと思っています。「コメディだけど、もしかしたら本当にあるんじゃないか」という“リアル”の部分をすごく担ってくれていて、ちゃんと自分で細かく考えて、言葉一つ一つも悩みながら演じられているところは本当に素晴らしくて、勉強になります。

松本:ありがとうございます!伊野尾さんの晴流の魅力は…。

伊野尾:よろしくお願いします(期待の表情)。

松本:(笑)。やっぱり伊野尾さんはすごく端正なお顔立ちをされていることもあって、何を考えているかわからない、掴みどころのない晴流が、伊野尾さんが演じられることによってより惹きつけられる魅力的なキャラクターになっているんじゃないかなと思います。

伊野尾:(顔立ちを褒められて)お父さんとお母さんに感謝です(笑)。

◆現場ではアドリブも多数「ちゃんとカットされてると思う」

― お二人のお話から現場もすごく良い雰囲気なんだろうなと伝わってくるのですが、現場の裏話もお伺いしたいです。

伊野尾:味方良介さん演じる菜帆の上司・渋谷さんが、我々のところに交ざってお弁当を食べるシーンがあるんですけど、そこで「ジョイン」という結構印象的なセリフを言っていて(笑)。

松本:渋谷さんは菜帆のことが好きなので、いつもの公園に向かっている菜帆を後ろからつけていて、偶然を装って「俺もジョインしていいかな」と言うんです(笑)。ところどころ台本に横文字が使われているので、そこで味方さんと伊野尾さんの波長が合いまくって、その日はもうずっと2人がふざけっぱなしで(笑)。


伊野尾:「ダンケシェーン」とか勝手にみんなそれぞれちっちゃい声で言い出して(笑)。「そっちが“ボーノ”ならこっちは“ダンケシェーン”」みたいな感じで、僕も「グラッチェ」とか勝手にセリフを増やして(笑)。ちょっとどこまで使われているかわからないですけど…(笑)。

松本:多分使われてないです。ちゃんとカットされてると思う(笑)。

伊野尾:現場ではそういう、それぞれの個性的なセリフをみんなでちょっと真似して盛り上がったりしました(笑)。

― アドリブが繰り広げられたんですね(笑)。

伊野尾:アドリブなのかもはや悪ふざけなのかちょっとわからないけど(笑)。

松本:私はやってないですけど…(笑)。

伊野尾:自分だけ線引きするなよ!!

松本:だって味方さんなんて、何もないシーンで急に口笛とか吹き始めるんですよ! 2人で歩くシーンで、セリフ終わってちょっと経ってから口笛吹き出して。監督から「ちゃんと切っておきます」って言われていました(笑)。ふざけたくて仕方ないというか何かせずにいられないみたいで…そういう現場です(笑)。

伊野尾:キャラクターの幅を広げてるんだよね(笑)。

◆個性豊かな登場人物が揃う

― このドラマの“今までにないポイント”をお伺いしたいです。

松本:いろいろな要素が詰め込まれていて、今までの恋愛ドラマの王道の展開が毎話怒涛のように展開していくのですが…

伊野尾:その王道もありつつ、このドラマならではのね。

松本:はい、“ズレきゅん”というのを謳っているので!

伊野尾:我々も演じていて「すごいずれてるな!」って思うことあるもんね(笑)。

松本:王道がありつつも、2人だけのちょっとずれた空気感もおもしろ可愛く映っていたらいいなと思うので、そこらへんを新しく楽しんでもらえたら嬉しいです。

伊野尾:そしてやっぱりお弁当がかなり魅力的です。お弁当っていいなと思うし、綺麗なお弁当が毎話出てくるのは見ていてすごく楽しいのかなと思います。あとかなり個性豊かで濃いキャラクターが…(笑)。

松本:確かに!こんなに濃い人ばっかりのドラマはないかもしれないですね(笑)。

伊野尾:うん、僕らがちょっと…

松本:霞むぐらい。

伊野尾:霞むぐらい(笑)!

松本:本当にそのぐらいの濃さですよね。

伊野尾:それがどういう化学反応を起こすかは映像で観てみないとわからないところですが、僕らも楽しみだなと思っています。

◆出会いのシーンに注目

― 楽しみにしてほしいシーンや注目してほしいシーンを教えてください。

松本:出会いのシーンが、それこそ王道のラブコメの良さみたいなものが出ていると思います。

伊野尾:出会いのシーンは確かに注目してほしいな。あと晴流がいきなり出てくるところ。みんなびっくりしないかな(笑)。我々はある程度撮影が進んでからそのシーンを撮ったから感覚的にちょっともう馴染んできていたけど、やっぱり最初に盆栽持った男が街中歩いているって結構…衝撃的(笑)。

松本:あのシーンを撮るときにはもう慣れていて、あまりリアクションしていなかったから、監督に「もうちょっと反応して」と言われたのを覚えています(笑)。

伊野尾:その辺りも観てくださる方々の反応が楽しみだなと思います。

松本:“ズレきゅん”というのを踏まえた上で、みなさんに楽しんでいただけたらいいなと思います。

― 貴重なお話をありがとうございました!

◆インタビューこぼれ話1:お弁当の美味しさに感動する2人

<Q.お弁当に対するこだわりや好きなものはある?>

伊野尾:現場で市販のものを食べたりするけど、手作りのお弁当食べる機会なんて全くなくて。今回、現場でご飯の先生がついてくださって料理を作ってくださっているんですが、手料理のお弁当ってほんっとうに美味しくて!役を通してはいるけど、食べながらちょっと泣きそうになるぐらい(笑)人の作るお弁当の温かさに感動しています。なのでちょっと質問の答えと変わってしまうんですが、現場でお弁当いいなってすごく実感しています。

松本:本当に美味しいですよね。学生時代当たり前だったお弁当だけど「こんなに作る手間がかかるんだ」と考えると、すごく愛情のこもった大切なものだったんだなと今改めて思いますね。

<Q.劇中で食べた中で印象に残っているものは?>

松本:ポークチャップです!

伊野尾:ポークチャップ美味しかったですね~。1話の冒頭で食べる唐揚げと卵焼きもすごく印象的だったけど、食べながらの撮影は大変でした(笑)。

松本:そうですね。繋がりもあるから大変ですよね。後半になってくるとお互い作り合う場面も出てきて、甘海さんが作ってくれた「良いお肉使いました!」みたいなガッツリ男飯も美味しかったですし、シンプルに卵焼きも。本当に全部美味しいです。

伊野尾:撮影終わった後とかに残っていると、そのままいただいたりもして。

松本:必死になって食べてますよね(笑)。

伊野尾:そうそうそうそう(笑)。素敵ですよ、お弁当って。

◆こぼれ話2:AIは使う?正反対の回答

<Q.晴流は家でAIアシスタントと会話。2人がAIを使う機会はある?>

松本:私は全く使っていないです。

伊野尾:僕は意外と使います。普通にちょっと相談というか。「明日このバラエティの収録なんだけど、どうしたらいいかな?」って聞いて、「そのバラエティは◯◯さんと◯◯さんが出てるね」「◯◯さんは何を言ったら喜ぶかな?」みたいな。AIなりに頑張って答えてくれて、親身になって相談に乗ってくれます(笑)。

(modelpress編集部)

◆伊野尾慧(いのお・けい)プロフィール

1990年6月22日生まれ、埼玉県出身。2007年、Hey! Say! JUMPとしてCDデビュー。「カラフト伯父さん」(2015)で舞台初主演、「ピーチガール」(2017)で映画初出演にして初主演を務め、「准教授・高槻彰良の推察」シリーズ(東海テレビ・フジテレビ系/2021)で、単独での連続ドラマ初主演を果たすなど俳優としても活動。主な出演作に、ドラマ「家政夫のミタゾノ」シリーズ(テレビ朝日系)、「ダ・カーポしませんか?」(テレビ東京系/2023)「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」(カンテレ・フジテレビ系/2025)、ブロードウェイミュージカル「ハネムーン・イン・ベガス」(2024)など。

◆松本穂香(まつもと・ほのか)プロフィール

1997年2月5日生まれ、大阪府出身。「風に立つライオン」(2015)で長編映画デビュー。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(2017)で注目を集め、「この世界の片隅に」(TBS系/2018)で連続ドラマ初主演。そのほか「ミワさんなりすます」(NHK総合/2023)「自転しながら公転する」(読売テレビ・日本テレビ系/2023)「嘘解きレトリック」(フジテレビ系/2024)などに主演。また、映画「酔うと化け物になる父がつらい」(2020)「君が世界のはじまり」(2020)「みをつくし料理帖」(2020)「恋のいばら」(2023)など多数の作品で主演を務め、「“それ”がいる森」(2022)にて第46回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した。

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