◆鈴木亮平、約2年ぶり日曜劇場で前代未聞の一人二役
2021年7月期「TOKYO MER~走る緊急救命室~」、2023年10月期「下剋上球児」で、日曜劇場の主演を務めた鈴木が約2年ぶりに日曜劇場へ主演で帰還。演じるのは、妻を亡くした善良なパティシエ・早瀬陸と、悪徳刑事の儀堂歩という真逆の2人だ。身に覚えのない証拠で妻殺しの犯人として仕立て上げられた早瀬は、妻を殺害した犯人を自らの手で見つけ出し、自身の潔白を証明するために愛する家族と過去を捨て、儀堂の顔に変わる=“リブート(再起動)”を決意する。
今作は黒岩勉が構想に3年をかけたという完全オリジナルの作品。愛する人の死を巡って嘘と真実が入り乱れ、日曜劇場史上類を見ない怒涛のスピードで展開していく“エクストリームファミリーサスペンス”となっている。
◆鈴木亮平、2人で演じた早瀬役の難しさ
― 今回二役を演じてみて、大変だと感じた部分は?
鈴木:元々の早瀬を演じられているキャストのモノマネにならないように、内面の芯となる部分だけを感じて演じようと思っていました。必死に寄せすぎると、単なるモノマネになってしまうので、そうではなく、小手先ではない部分――家族を愛し、家族の元に戻るという早瀬の信念を大切にしました。また、早瀬自身も儀堂を演じるにつれて、徐々にダークヒーローのような側面を見せ、悪の道にも手を染めていきます。演じている儀堂と自分自身の境目があやふやになっていったため、僕も一人二役という感覚はあまりなかったかもしれません。
― “誰かを演じている人を演じる”というのはどういった感覚なんでしょうか?
鈴木:元々の早瀬を僕が演じていればもっと単純なんですが、僕ではないキャストが演じているので、僕の要素は入れられないんです。儀堂を演じている早瀬には僕のオリジナリティを入れられるのですが、本来の早瀬には演じている方の演技の個性や癖みたいなものが反映されるので、そこが最初は難しかったです。
― 儀堂の役作りのベースも最初に作ってから、という流れでしたか?
鈴木:早瀬が真似する儀堂がいるのでそうなんですが、早瀬の知らない儀堂もいるわけで。それがこれからどんどん現れてきます。言葉にすると複雑なんですけど…とにかく観てください(笑)
◆鈴木亮平、壁にぶつかったときに大切にしていること
― 早瀬は極限状態に追い込まれたとき、「粘り腰がハヤセの取り柄だ」という信念を大事に自らを奮い立たせていました。鈴木さんが辛い状況や壁にぶつかったときに大切にしていることはありますか?
鈴木:「これがあるから成長ができるんだ」と客観的に、長いスパンで見ることです。過去こういう試練があったから、今の自分があるということを人生で繰り返していくと、辛いことは辛いけど将来それが糧になって成長すると思えるんです。過去を振り返るとそういうことばかりだったので、大変なことや自分の中ですごくネガティブな想いになったときが、伸びるチャンスだった、悲劇じゃなくて試練なんだ、とちょっとした育成ゲーム感覚でいるようにしています。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
◆鈴木亮平(すずき・りょうへい)プロフィール
1983年3月29日生まれ、兵庫県出身。2006年に俳優デビューし、映画『椿三十郎』(2007)で映画初出演を果たす。NHK連続テレビ小説「花子とアン」(2014)ではヒロインの夫役を演じ、NHK大河ドラマ「西郷どん」(2018)では主人公・西郷隆盛役を務めた。主なテレビドラマ出演作に「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(2021/TBS)、「エルピス―希望、あるいは災い―」(2022/関西テレビ)、「下剋上球児」(2023/TBS)など。
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