【モデルプレス=2025/06/19】18日、Kアリーナ横浜にてファッションや音楽、カルチャーが融合した新しいエンタテインメントショー「Mrs. GREEN APPLE presents 『CEREMONY』」が行われた。ここでは『CEREMONY』本編のライブレポートをまとめる。
◆ミセス「CEREMONY」日向坂46・ルセラ・M!LKら集結
イベントの開始を前に、会場のKアリーナでは出演アーティストがファンやメディアの前で『CEREMONY』参加への思いを語る「GREEN CARPET」が開催された。映画祭のレッドカーペットのように、この『CEREMONY』開催を祝い、高揚感を分かち合う特別な瞬間だ。Mrs. GREEN APPLEのシンボルカラー、グリーンで彩られた空間にMrs. GREEN APPLEをはじめ、ATEEZ(エイティーズ)、日向坂46、HY、LE SSERAFIM(ルセラフィム)、M!LK、My Hair is Bad、the engy、TOMOOの9組のアーティストが登場すると、GREEN CARPET観覧エリアに集まった600人を超える、思い思いにドレスアップしたファンからは歓声が上がった。
アーティストたちは色鮮やかな花々があしらわれた『CEREMONY』パネルの前で写真撮影に応じたのち、ファンとコミュニケーションを取りながら各メディアが構えるカメラの前でコメント。いつもとは一味違う、この日のための特別な衣装に特設グリーンカーペットに豪華アーティストが登場。身を包んだアーティストたちの表情はみな晴れやかで、この新たな歴史の始まりに立ち会える喜びを感じさせる。ファンもアーティストも含め、その場にいる全員がこれから始まる音楽の祭典に心を躍らせている様子が印象的だった。
◆ATEEZ・the engyら豪華アーティストがパフォーマンス
「GREEN CARPET」の高揚感も冷めやらぬ中、『CEREMONY』本編がスタート。ステージ前に設置された、円卓が並ぶアーティストラウンジに出演者が勢揃いするなか、ステージにはMrs. GREEN APPLEの大森元貴(ボーカル/ギター)、若井滉斗(ギター)、藤澤涼架(キーボード)の3人が登場して開会を宣言した。大森は「この『CEREMONY』、見るからに中央に円卓があったりとか、なかなか普段イベントで見られない光景だと思います。僕自身もいつもと違う雰囲気で高揚しています」と声を弾ませた。
続けて「アーティストがお互いのライブを見たりお互いの文化に触れることは意外となくて」とこのイベントを立ち上げるに至った思いを口にしつつ、「みなさんも新たな音楽の発見だったり、気づきだったり、出会いみたいなものがあると幸いです。
その後MCのサッシャとノイハウス萌菜が登場し、ライブパフォーマンスが始まっていく。次に登場するアーティストを本日の出演アーティストが「プレゼンター」となって紹介し、そしてステージ前に設けられたアーティストラウンジでは彼ら自身もリラックスしてライブを楽しむ。いずれもこの『CEREMONY』のコンセプトを象徴する、印象的な光景だ。ライブの合間にはアーティストラウンジでライブを堪能するアーティストへのインタビューも行われ、アーティスト同士の交流も生まれるなか、イベントは進行していった。
トップバッターは、HYの仲宗根泉と許田信介から紹介を受けた京都出身の4人組the engy。フロントマン山路洸至は「緊張して浮き足立ってしまっているんですけど、お祝いの祭典ということで、浮き足立った足が棒になって倒れるまで踊っていきたいと思っています」と語っていたが、そのとおり、力強いリズムと深みのある歌声に、気持ちよさそうに体を揺らすオーディエンスが続出した。
続いては「新体制でのライブを生で見るのは初めてなのでとても楽しみです!」というLE SSERAFIM・SAKURA(サクラ)のコメントからステージに登場した日向坂46。『CEREMONY』のコンセプトに合わせたシックな黒の衣装で繰り広げられるパフォーマンスが大きなステージに映える。「卒業写真だけが知ってる」や「君はハニーデュー」などの楽曲が次々と届けられるライブを、アーティストラウンジのMrs. GREEN APPLEのメンバーもノリノリで楽しんでいた。
ワールドワイドに活躍する8人組・ATEEZは日本語のMCも交えながらキレのあるダンスと歌でオーディエンスを魅了。日本初披露となる最新曲「Lemon Drop」や日本オリジナル曲「UTOPIA」「Still Here」などグループの幅広い音楽性を伝える楽曲たちを次々と繰り出すライブは息を呑む瞬間の連続だった。
休憩を挟み、プレゼンターとして登場したHY・新里英之の音頭のもとウェーブが行われ、会場の空気はますます盛り上がっていく。TOMOOは「いろんな色といろんな輝き方があるよなあというのを今日、すごく感じています」と感慨深げに語り、「コントラスト」を皮切りにカラフルに彩られたパフォーマンスを披露。続くM!LKはアーティストラウンジでのミルキーベージュカラーから一転、紅白のめでたい衣装に身を包み、この日リリースされたばかりの新曲「wan」や、キャッチーなダンスを交えた「イイじゃん」でオーディエンスを沸かせた。そしてHYは25年のキャリアをもつバンドらしい名曲連発のライブ。
いきなり「366日(Officialアーティストとオーディエンスがステージパフォーマンスをともに楽しむDuet ver.)」で会場を鷲掴みにすると、さらに「AM11:00」とヒット曲の連打で会場を湧かせてみせた。最後にはオーディエンスだけでなくアーティストラウンジにいるアーティストまで巻き込むさすがのステージングを見せた。
「ロックバンドやりに来ました!」という言葉どおり、この日のラインナップのなかで異彩を放つソリッドなバンドサウンドでロックバンドのかっこよさを見せつけたのはMy Hair is Bad。フロントマンの椎木知仁はかつて「『サママ・フェスティバル!』を聴いて『こんなに戦う気満々のバンドがいるんだ』と思った」とミセスに衝撃を受けたことを明かしていたが、この日のマイヘアこそ、文字通り「戦う気満々」だった。
そして、SAKURAが2024年末の「NHK紅白歌合戦」で大森とコラボした思い出を語りつつ「HOT」「Come Over」、4月にリリースされたばかりの新曲「DIFFERENT」とクールでキュートなパフォーマンスを繰り広げたLE SSERAFIMがライブを終えると、いよいよフィナーレが近づいてくる。
アーティストラウンジでMC陣と出演アーティストが濃密だった1日の感想を語り合う中、ついに最後のアクトがステージに立つ。
ライブが終わりミセスがステージを去った後、スクリーンには今日1日の模様が映し出される。その余韻に浸る間もなく、映像の最後で早くも2026年の『CEREMONY』開催が発表された。来年も同じ会場で、今度は6月10日と11日の2日間にわたりこの祭典が行われるのだ。そしてミセスの3人が再度登場。大森が「9組のライブはいかがでしたか?」と問いかけると、会場中から大きな拍手が巻き起こった。
「こういうかしこまった雰囲気のイベントは、しっかりとイベントとしてのゴールがあるものです。でもご覧いただいた通り、『CEREMONY』にはないです。誰かを表彰するわけでもなく、各アーティストがオンリーワンであることを提唱して、僕らにもそれを言い聞かせる必要があると思いました。ここで掲げておきたかったです。はっきりとしたゴールがないからこそ、音楽は無限大だな、自由だなと。きれいごとでもいいから感じた日でした。音楽を始めてよかったと、心の底から思いました」。そう語り出すと、さらに大森はこう続けた。「ミュージシャン、アーティストは互いのことを心の底から認め合うということはすごく難しい生き物でして。でも僕は今日心の底から拍手が出てきた自分に、本当に感動しました。このイベントに何の意味があって、どこに向かっていくのか…きれいごとを少しずつでも絶やさず続けることによって、この先の日本の音楽の未来が作られていくと思っています」。
その言葉どおり、この日の『CEREMONY』には、ジャンルも世代も国境も超えたさまざまな音楽が豊かに響き合い、すばらしい空間と時間を生み出していた。
◆ミセス「CEREMONY」初開催
ライブやフェスとは異なる、ファッションや音楽、カルチャーが融合した、新しいエンタテインメントショーとして開催した「Mrs. GREEN APPLE presents 『CEREMONY』」。プライズ(PRIZE)とはまた違う、プレイズ(PRAISE)というスタイル。お互いの音楽やカルチャーを讃え合い、交わり合うこの祭典を通じて、次世代のエンタテインメントコミュニティーのあり方を提唱した。(modelpress編集部)
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◆ミセス「CEREMONY」日向坂46・ルセラ・M!LKら集結
イベントの開始を前に、会場のKアリーナでは出演アーティストがファンやメディアの前で『CEREMONY』参加への思いを語る「GREEN CARPET」が開催された。映画祭のレッドカーペットのように、この『CEREMONY』開催を祝い、高揚感を分かち合う特別な瞬間だ。Mrs. GREEN APPLEのシンボルカラー、グリーンで彩られた空間にMrs. GREEN APPLEをはじめ、ATEEZ(エイティーズ)、日向坂46、HY、LE SSERAFIM(ルセラフィム)、M!LK、My Hair is Bad、the engy、TOMOOの9組のアーティストが登場すると、GREEN CARPET観覧エリアに集まった600人を超える、思い思いにドレスアップしたファンからは歓声が上がった。
アーティストたちは色鮮やかな花々があしらわれた『CEREMONY』パネルの前で写真撮影に応じたのち、ファンとコミュニケーションを取りながら各メディアが構えるカメラの前でコメント。いつもとは一味違う、この日のための特別な衣装に特設グリーンカーペットに豪華アーティストが登場。身を包んだアーティストたちの表情はみな晴れやかで、この新たな歴史の始まりに立ち会える喜びを感じさせる。ファンもアーティストも含め、その場にいる全員がこれから始まる音楽の祭典に心を躍らせている様子が印象的だった。
◆ATEEZ・the engyら豪華アーティストがパフォーマンス
「GREEN CARPET」の高揚感も冷めやらぬ中、『CEREMONY』本編がスタート。ステージ前に設置された、円卓が並ぶアーティストラウンジに出演者が勢揃いするなか、ステージにはMrs. GREEN APPLEの大森元貴(ボーカル/ギター)、若井滉斗(ギター)、藤澤涼架(キーボード)の3人が登場して開会を宣言した。大森は「この『CEREMONY』、見るからに中央に円卓があったりとか、なかなか普段イベントで見られない光景だと思います。僕自身もいつもと違う雰囲気で高揚しています」と声を弾ませた。
続けて「アーティストがお互いのライブを見たりお互いの文化に触れることは意外となくて」とこのイベントを立ち上げるに至った思いを口にしつつ、「みなさんも新たな音楽の発見だったり、気づきだったり、出会いみたいなものがあると幸いです。
今日は特別な1日にしたいと思います。どうぞ楽しんでいってください」と会場に集まった人々にメッセージを伝える。その言葉にオーディエンスからもアーティストからも惜しみない拍手が送られ、ついに『CEREMONY』は開幕した。
その後MCのサッシャとノイハウス萌菜が登場し、ライブパフォーマンスが始まっていく。次に登場するアーティストを本日の出演アーティストが「プレゼンター」となって紹介し、そしてステージ前に設けられたアーティストラウンジでは彼ら自身もリラックスしてライブを楽しむ。いずれもこの『CEREMONY』のコンセプトを象徴する、印象的な光景だ。ライブの合間にはアーティストラウンジでライブを堪能するアーティストへのインタビューも行われ、アーティスト同士の交流も生まれるなか、イベントは進行していった。
トップバッターは、HYの仲宗根泉と許田信介から紹介を受けた京都出身の4人組the engy。フロントマン山路洸至は「緊張して浮き足立ってしまっているんですけど、お祝いの祭典ということで、浮き足立った足が棒になって倒れるまで踊っていきたいと思っています」と語っていたが、そのとおり、力強いリズムと深みのある歌声に、気持ちよさそうに体を揺らすオーディエンスが続出した。
続いては「新体制でのライブを生で見るのは初めてなのでとても楽しみです!」というLE SSERAFIM・SAKURA(サクラ)のコメントからステージに登場した日向坂46。『CEREMONY』のコンセプトに合わせたシックな黒の衣装で繰り広げられるパフォーマンスが大きなステージに映える。「卒業写真だけが知ってる」や「君はハニーデュー」などの楽曲が次々と届けられるライブを、アーティストラウンジのMrs. GREEN APPLEのメンバーもノリノリで楽しんでいた。
ワールドワイドに活躍する8人組・ATEEZは日本語のMCも交えながらキレのあるダンスと歌でオーディエンスを魅了。日本初披露となる最新曲「Lemon Drop」や日本オリジナル曲「UTOPIA」「Still Here」などグループの幅広い音楽性を伝える楽曲たちを次々と繰り出すライブは息を呑む瞬間の連続だった。
休憩を挟み、プレゼンターとして登場したHY・新里英之の音頭のもとウェーブが行われ、会場の空気はますます盛り上がっていく。TOMOOは「いろんな色といろんな輝き方があるよなあというのを今日、すごく感じています」と感慨深げに語り、「コントラスト」を皮切りにカラフルに彩られたパフォーマンスを披露。続くM!LKはアーティストラウンジでのミルキーベージュカラーから一転、紅白のめでたい衣装に身を包み、この日リリースされたばかりの新曲「wan」や、キャッチーなダンスを交えた「イイじゃん」でオーディエンスを沸かせた。そしてHYは25年のキャリアをもつバンドらしい名曲連発のライブ。
いきなり「366日(Officialアーティストとオーディエンスがステージパフォーマンスをともに楽しむDuet ver.)」で会場を鷲掴みにすると、さらに「AM11:00」とヒット曲の連打で会場を湧かせてみせた。最後にはオーディエンスだけでなくアーティストラウンジにいるアーティストまで巻き込むさすがのステージングを見せた。
「ロックバンドやりに来ました!」という言葉どおり、この日のラインナップのなかで異彩を放つソリッドなバンドサウンドでロックバンドのかっこよさを見せつけたのはMy Hair is Bad。フロントマンの椎木知仁はかつて「『サママ・フェスティバル!』を聴いて『こんなに戦う気満々のバンドがいるんだ』と思った」とミセスに衝撃を受けたことを明かしていたが、この日のマイヘアこそ、文字通り「戦う気満々」だった。
そして、SAKURAが2024年末の「NHK紅白歌合戦」で大森とコラボした思い出を語りつつ「HOT」「Come Over」、4月にリリースされたばかりの新曲「DIFFERENT」とクールでキュートなパフォーマンスを繰り広げたLE SSERAFIMがライブを終えると、いよいよフィナーレが近づいてくる。
アーティストラウンジでMC陣と出演アーティストが濃密だった1日の感想を語り合う中、ついに最後のアクトがステージに立つ。
もちろんMrs. GREEN APPLEだ。「CEREMONY!」と大森が叫び、今日という日を彩ったアーティストたちが見つめる中「ANTENNA」から始まったライブは、いきなりKアリーナ一面の手拍子を生み出し、大きなエネルギー生み出していった。「Magic」ではオーディエンスもジャンプして声を上げる。その後もパフォーマンスを観ながら口ずさむアーティストが続出した「ライラック」、そして大森の主演映画主題歌「天国」と楽曲を重ねていくミセス。とくにこの日がライブ初披露となった「天国」は神秘的な舞台の雰囲気と大森のエモーショナルな歌が相まって圧倒的だった。最後に披露されたのは「ケセラセラ」。華やかなサウンドにオーディエンスの手を叩く音が加わり、美しいフィナーレを描きだしたのだった。
ライブが終わりミセスがステージを去った後、スクリーンには今日1日の模様が映し出される。その余韻に浸る間もなく、映像の最後で早くも2026年の『CEREMONY』開催が発表された。来年も同じ会場で、今度は6月10日と11日の2日間にわたりこの祭典が行われるのだ。そしてミセスの3人が再度登場。大森が「9組のライブはいかがでしたか?」と問いかけると、会場中から大きな拍手が巻き起こった。
「こういうかしこまった雰囲気のイベントは、しっかりとイベントとしてのゴールがあるものです。でもご覧いただいた通り、『CEREMONY』にはないです。誰かを表彰するわけでもなく、各アーティストがオンリーワンであることを提唱して、僕らにもそれを言い聞かせる必要があると思いました。ここで掲げておきたかったです。はっきりとしたゴールがないからこそ、音楽は無限大だな、自由だなと。きれいごとでもいいから感じた日でした。音楽を始めてよかったと、心の底から思いました」。そう語り出すと、さらに大森はこう続けた。「ミュージシャン、アーティストは互いのことを心の底から認め合うということはすごく難しい生き物でして。でも僕は今日心の底から拍手が出てきた自分に、本当に感動しました。このイベントに何の意味があって、どこに向かっていくのか…きれいごとを少しずつでも絶やさず続けることによって、この先の日本の音楽の未来が作られていくと思っています」。
その言葉どおり、この日の『CEREMONY』には、ジャンルも世代も国境も超えたさまざまな音楽が豊かに響き合い、すばらしい空間と時間を生み出していた。
イベントが進むごとに会場には一体感が生まれ、アーティストラウンジではアーティスト同士がどんどん打ち解けていく様子が見て取れた。それこそ、この『CEREMONY』が目指す音楽のあり方なのかもしれない。来年はきっと今年以上に音楽のすばらしさを味わい尽くせる『CEREMONY』となるのだろう。そんな期待に早くも胸が高鳴る幕切れだった。
◆ミセス「CEREMONY」初開催
ライブやフェスとは異なる、ファッションや音楽、カルチャーが融合した、新しいエンタテインメントショーとして開催した「Mrs. GREEN APPLE presents 『CEREMONY』」。プライズ(PRIZE)とはまた違う、プレイズ(PRAISE)というスタイル。お互いの音楽やカルチャーを讃え合い、交わり合うこの祭典を通じて、次世代のエンタテインメントコミュニティーのあり方を提唱した。(modelpress編集部)
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