◆白みりん発祥の地「流山本町」
和食を引き立てる調味料でもある本みりんの原形の白みりん。実は千葉の流山が発祥なんです。そんな白みりんづくりの歴史や想い、製造過程などを知れるのが千葉県流山市にある「白みりんミュージアム」です。
もともと流山で酒造業を営んでいた蔵元たちは、清酒醸造で培った知識を活かしてみりんの醸造にとびこみます。当時のみりんは色が濃く、濁りもありましたが、より品質の高い、美味しいみりんを作り出すため試行錯誤。手間暇をかけることでキラキラとした透明で上質な白みりんが生まれ、「料理に使うと旨味が違う!」と、江戸時代に人気を集めました。
いつも口にしているみりんについて知れる、楽しいスポット。
また、限定白みりんソフトクリームや主にここでしか購入できない白みりんなどもあるのでチェックしてみてください。
◆酒造りで盛んだった町に残る歴史深い酒蔵へ
香取郡神崎町には「鍋屋源五右衛門 こうざき東蔵店」があり、日本酒の試飲などもできます。
奥には実際にお酒が作られている酒蔵もあり、今回、特別に見学させていただきました。
店舗では国際的な賞も受賞している人気の「不動」や「仁勇」などの試飲もでき、気に入ったお酒を購入することも可能です。
◆あの有名な伊能忠敬氏の穀倉に宿泊!発酵フレンチディナーを食す
続いて小江戸と言われる香取市佐原へ。歴史的建造物を利活用する「佐原商家町ホテル NIPPONIA」に宿泊しました。
まるで江戸時代にタイムスリップしたような風情ある町並みは非日常を味わえます。このエリアは関東で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。宿は商家の母屋・土蔵・倉庫などを改築しているため、一つ一つの部屋のつくりが異なります。宿の場所もエリアに点在してるのが他にはない面白さです。
今回、私が宿泊したのは初めて実測による日本地図を完成させた、伊能忠敬が当主を務めた伊能家の蔵を修繕したお部屋。数分先には生前、彼も過ごした伊能家もあり、ファンにはたまらない宿です。
江戸中期創建の建物で、大きな太い柱などに歴史を感じてワクワクします。
まるで江戸時代にタイムスリップしたような風情ある町並みは非日常を味わえます。このエリアは関東で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。宿は商家の母屋・土蔵・倉庫などを改築しているため、一つ一つの部屋のつくりが異なります。宿の場所もエリアに点在してるのが他にはない面白さです。
おしゃれなインテリアに加えて、お風呂などの水回りもしっかり整っているので快適に過ごせます。
客室は2階建て。佐原でも一番、小江戸を感じられるエリアにあり、2階からは小野川を眼下に眺めることもできます。江戸時代の建物とは思えない高級宿ではそのエリアや建物のストーリーも感じられ特別な滞在が叶います。
その他の客室として、名家「清宮利右衛門邸」の質蔵を修復した重厚感のある客室は当時の面影が大きく残っていて、タイムスリップしたような気分になれます。
地元の「馬場本店酒造」の味醂蔵だった建物を再生したKAGURA棟にフロント・レストラン・バーがあります。このレストランではシェフこだわりの発酵と千葉の食を愉しみつくすフレンチコースがいただけます。
チーズを使った前菜、糀を使ったスープ、もろみ味噌が添えられた千葉県産のまろやかな旨味が特徴のかずさ和牛、糀の風味がするマッシュポテトなど、ところどころに発酵が感じられる美味しいフレンチコース料理がいただけます。
朝食は和定食。こちらでも手作りの甘酒からスタートし、朝から健康的です。
◆佐原の町歩きでゆったり景色と文化に浸る
2日目はゆっくり小江戸を満喫してはいかがでしょうか。先ず、この歴史的な街並みを満喫するなら小野川で船に乗れる「小江戸さわら 舟めぐり」がおすすめ。約30分くらいかけて小野川から美しい景色を眺めながら川下りができます。
その後はこの地域でも歴史ある「馬場本店酒造」へ。ここでは日本酒やみりん、焼酎が自社杜氏によってつくられています。今回は特別に蔵を見せてもらいました。
また、試飲もできてショップでは購入もできます。日本酒の人気は「純米吟醸 すいごうさかり」。「大吟醸 海舟散人」も美味しいです。本格焼酎「でぼけ」はアルコール度数も高くお酒好きも大満足。
ランチには「Brewery & Cheese伊能忠次郎商店」で、自家製チーズを使った料理やクラフトビールを味わってみてはいかがでしょうか?小野川沿いにたたずむ一角にあるレストランです。
ここで作られるチーズは香取市内で生産された生乳を30分以内に加工することで、生乳本来の濃厚な味わいが楽しめるのが特徴です。
ブッラータチーズのカプレーゼや自家製ブッラータチーズとベーコンのピザ、マルゲリータなどチーズを使った料理が美味しいです。
特に私のおすすめがチーズちぎりパンです。また、クラフトビールや自家製のノンアルコールも種類豊富で食事にも合いますよ。お土産にチーズなどの購入もできます。
◆1854年から続く歴史ある醤油醸造場を見学
佐原から少し車で移動。1854年創業、170年にわたり醤油醸造をベースに伝統を引き継いできた「ちば醤油」があります。
ここでは今も下総醤油だけは、創業以来使い続ける木桶の中で時間をかけて醸造されます。
もちろん使うのは厳選された丸大豆、小麦、塩の国産原料のみ。じっくりと手間暇かけられた不動の人気商品が下総醤油です。
◆発酵をテーマにした道の駅
香取市を後にして都内に帰るドライブ途中に立ち寄りたいのが、神崎町にある「道の駅 発酵の里こうざき」。全国初の”発酵”をテーマにした道の駅です。
地元の農家さんが作った新鮮な野菜や果物が並ぶ「新鮮市場」や神崎町はじめ、北海道から九州までの選りすぐりの発酵食品がずらりと並ぶ「発酵市場」などに分かれていて、みやすい、探しやすいのも特徴。その他、レストラン オリぜでは発酵調味料を使用した料理がいただけます。
千葉にこんなにも発酵の魅力がつまっているとは、今回の旅をするまで私も知らないことばかりでした。発酵は健康や美容にもいいということで日本食文化の魅力の一つでもあります。ぜひ発酵をテーマにいろいろなスポットを巡ってみてはいかがでしょうか。(女子旅プレス/modelpress編集部)
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