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発音が不明瞭で、何を言っているのか聞き取りにくい。いわゆる滑舌の悪さをコンプレックスに持っている人達は多いことでしょう。
お笑い芸人ですと、元ハムの諸見里大介さん、ロッチのコカドケンタロウさんなどが思い浮かびます。他にも「アメトーーク」(テレビ朝日)で放送された「滑舌悪い芸人」で言えば、上記のコカドケンタロウ、諸見里大介の両氏に加え、ロンドンブーツ1号2号の亮さん、野性爆弾のロッシーさんなどが登場しています。
「滑舌の悪さ」はタレントであれば、ハゲ・デブ・ブサイク等々などと同じように、逆にそれをキャラや個性にして武器にしている人は少なくありません。むしろ、そういったわかりやすい特徴は、お笑いタレントであれば、コンプレックスを逆手にとった「才能のひとつ」と言えるかもしれません。
しかし、一般人で考えると、「滑舌の悪さ」は他の特徴と同様に、利点は見当たりません。
そもそも滑舌が悪いと、他人に与える印象にも悪影響があるからです。頭が悪い、優柔不断で冴えない、など野暮ったく思われがちです。逆に、滑舌の悪い芸人たちは、そういった印象づけをして自らの個性を出していることも多いです。筆者の知るタレントさんにも、本当は知的なのに、滑舌が悪いという特徴を生かして、あえて頭が悪そうなキャラ設定をしている人もいます。
カッコつけようにも、どこかユーモラスになって決まらない。お笑い芸人にとっては武器でも、一般人にとっては人生を左右するほどの大問題です。仕事にも恋愛にも、悪影響が出かねません。