先日、アメリカのハリウッド女やモデルなど、著名人の自撮りヌード写真およびハメ撮り写真など流出したことが話題になったが、そんな中、アメリカの「コスモポリタン」誌がそのウェブサイト上で、女性の自撮りヌードに対する意識調査の結果を発表した。

 それによると、女性の約9割が自撮りヌード経験者だというのだ。

これは、ほとんどの人にとって想像よりも高い数字なのではないだろうか。

 調査の対象になったのは、「コスモポリタン」の読者850人(女性が99%)で、平均年齢は21歳。どうやら、現代のアメリカにおいて、若い女性が恋人のために自分のセクシーな写真を自撮りして送ることは、かなり一般化しているようである。

 そして驚くべきが、前述の9割の経験者に「ヌードを自撮りしたことを後悔しているか?」と質問したところ、「後悔している」と答えた人が14%であるのに対し、「また撮りたい」と答えた人が82%もいたのだ(うち、26%は自分だと特定できないような写真であれば撮ると回答)。この調査を実施したのが、セレブの画像流出騒動の直後だったにもかかわらず、である。

 ヌード写真は、その画像を携帯などに保存した瞬間からさまざまなリスクが生じる。
著名人のようにハッキングされて世に出てしまうこともあれば、別れた恋人に失恋の腹いせに公開されてしまう「リベンジポルノ」だって起こりうるし、単純に画像を保存した携帯を落としてしまうことだってある。

 実際、調査の中で自撮りヌードを経験したという女性たちの約10割は、自分のヌード写真が流出してしまった過去があると答えている。「好きな男の子に自分の裸の写真を送ったら、友達中に写真が回されていた」といった学生時代の苦い思い出から、「親友が彼の携帯から自分の裸の画像を盗んで知り合い中にバラまいて警察沙汰になった」という珍しい事例までさまざまだが、ほとんどが、写真を送った相手の男性に裏切られたかたちで流出している。

 それでも、自撮りヌードを撮りたいという女性たちがたくさんいる。何が彼女たちを駆り立てるのか。

 調査の中で、自撮りヌードに対して前向きな発言をしている女性たちの多くは口を揃えて言う。


「自分のヌードを彼に見てもらうことで、女としての自信が取り戻せる」

 女としての自信を失くしている時に、自分の裸の写真を彼に送る。すると、彼が喜んで反応し、「セクシーだよ」と褒めてくれる。こうして女としての自信が得られると同時に、彼とのセックスライフがより刺激的になる、ということらしい。

 思えば、先日のセレブ流出画像の中でも、特に目を引いたのは、日頃セクシーさをアピールしていない実力派ハリウッド女優、キルスティン・ダンストだった。ベッドの上で上半身裸になり、誘うような目つきでカメラを見つめる彼女は、これまでスクリーンで見る彼女とは別人のようだった(SNSでは"お前の裸は見たくない"とコメントされていたようだが...)。

 著名人とはいえ、彼女たちも一人の女性だ。
その写真を見るであろう恋人に向けて、精一杯のセクシーを表現し、女としての自信を取り戻そうとしていたのかもしれない。
(文=ツジエダサト)